2017年03月16日

久方ぶりにITmediaの総合ランキングを見ていたら、ちょっとびっくりした。各キャリアのiPhoneがランクインしているのは当たり前としても、Y!mobileが2機種もベスト10に入っているのだ。

総合ランキング、Y!mobileのAndroid Oneスマホ「S1」が初登場

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iPhone5sって一体いつの発売?って調べてみたら、なんと2013年9月20日。いまから3年半前に発売された携帯電話がベスト10の第4位ってなんだかすごくない?iPhoneだから?それともY!mobileだから?腐っても鯛ってこういうことを言うんだろうね、と妙に納得したが、第8位を見てユーザの嗜好が変わっているのに気がついた。

S1の特徴は以下の通りだ。

Y!mobile、シャープ製Android One「S1」を2月下旬に発売
S1は、Googleがキャリアやメーカーと共同で提供する「Android One」に準拠した機種。プリインストールアプリが必要最低限であることと、発売から最低2年間のセキュリティアップデートと、18カ月間に最低1回のOSバージョンアップを保証していることが特徴だ。なお、出荷時のOSはAndroid 7.0となる。

このベスト10にランクインしている機種の切り口としては、iPhone or Android,ドコモ,au,ソフトバンク・・・といろいろあるが、プリインアプリ皆無 or 満載という観点から見ると、10台のうち8台までがプリインアプリ皆無機種ということになる。

往時は我が世の春を極めたプリインアプリ満載の携帯電話が少数派に転落するとはまさに隔世の感を禁じ得ないが、言い方を変えれば、かつてのガラパゴス携帯同様にプリインアプリ満載のキャリアAndroidは時流に乗り遅れたと捉えることもできるわけだ。

というのも最近ちょっと欲しいかも・・・・と不覚にも思ってしまったのが、Huawei nova liteの14800円。蛇足ながら中国製品は携帯電話であろうとなかろうと絶対に購入しないと決めており、嫁さんにも中国産の食料品は排除すべし・・・と依頼している。

さて記事を読む限り、これだけコスパ最強の携帯電話も珍しいが、ファーウェイはMVNO SIMが急速に広がりつつある現況から、キャリア向けAndroidスマホを開発するのはメリットが何もないと判断しているのだろう。

格安スマホ界の決定版!? 「HUAWEI nova lite」の魅力に迫る!
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そのHUAWEI novaと同時に発表されたのが、今回紹介する「HUAWEI nova lite」だ。価格的にはさらに安価になっている一方、オクタコアCPUやフルHDディスプレー、3000mAhバッテリーなど、普段使いには十分以上のスペックを備え、コストパフォーマンス的には非常に高い1台だ。

そして以下の記事を読むと、同様の見方はY!mobileもしていることがよく分かる。

格安スマホ一人勝ち「ワイモバイル」のしたたかさ
格安スマートフォン(スマホ)市場で一人勝ちを続けているのがソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」だ。1月の発表会では調査会社のデータを引用し「大手3社を除くスマホ販売台数で40%のシェアを獲得し格安スマホ市場をけん引する存在になった」とアピール。

すでに口火を切った春商戦も「学生需要が本格化するのは3月からだが、現時点で他社に負けている感じはしない」(ソフトバンクの寺尾洋幸執行役員)と語るほど好調だ。ワイモバイルの強さの秘密は、どこにあるのだろう。(途中省略)

格安スマホは、これまでケータイしか使ったことのない人がスマホデビューする際に選ばれることが多い。そのため、ショップ網の充実に加え「いかにスマホ初心者に対応するか」が重要だ。

寺尾氏の元にはショップの店員から「スマホ初心者に対して、電話としての使い方をイチから教えないといけない。我々の身にもなってほしい」という悲鳴の声が届いていた。そこで、ワイモバイルでは様々なオプションやサービス、機能をできるだけ取り払い、シンプルな設計にしていくことに徹してきた。(途中省略)

端末ラインアップに関しても、人気のアップル製品はiPhone5s、もう一方のAndroid(アンドロイド)搭載スマホは「アンドロイドワン」に集約してきている。アンドロイドワンは開発元の米グーグルが提供する素のアンドロイドに近い操作性を実現しているもので、これもスマホ初心者に対しての「わかりやすさ」を提供するための戦略だ。「スマホはキャリアやメーカーのアプリをたくさん入れすぎていた。アンドロイドワンでは(最初に)3つか4つしかアプリがなく、スッキリしていて評判がいい」

【Y!mobile製品の特徴】
◾️S(1GB),M(3GB),L(7GB)の3プランのシンプルなデータ通信料金
◾️端末はiPhone5sとAndroid Oneに集約
◾️iPhone5sはプリインアプリ皆無
◾️Android Oneでもプリインアプリは3,4個程度。
◾️積極的なオプション販売はしない。

「基本的に同じ操作性なので、メーカーはスペックを上げようと努力する。さらにコストも抑えようとする。結果としてはユーザーのメリットにつながる。日本でアンドロイドワンを独占的に扱いたいと思う一方、他の国でも大量に販売してくれれば、さらにコストが下がるメリットが出てくる。悩ましいところだ」

端末を標準化するととかく個性が埋没し、無味乾燥になりがちと捉えるのか?それとも競争原理が働きスペックを上げようと各社が躍起になるのか?はさておき、昨今のファーウェイが発売する新製品を見ていると、完全に後者に的を絞っているのがよく分かる。

ファーウェイのコストパフォーマンスは実に単純で明快だ。かつての日本製品のお株を奪うかのような製品開発手法はお見事の一言に尽きるが、Huawei nova liteにしろ、Android Oneにしろ、これであとはFeliCaを搭載することができれば、キャリアAndroidと遜色のない機能・仕様に仕上がってくると言っていいだろう。

軸足はプリンアプリ満載のスマートフォンから非搭載のスマートフォンへ。来る2020年の東京オリンピック開催に向けて官民総力を挙げてモバイルIT環境の整備に取り組んでいると聞くが、そこで求められるのはハードウェアにしろソフトウェアにしろ、分かりやすさ、使いやすさ、そして手頃な料金体系だろう。

スマホや電気の料金プランにどれも「おトク感」がない理由
さて、そこで今週の本題だ。日本には料金プランが溢れすぎている。なぜ「最もおトクなプラン」を簡単に探すことができないのか。そこには、我々コンサルタントも関係するある理由が存在する。コモディティ(他の商品と品質の差がない商品)の販売競争では、なるべく価格を比較しづらい料金表をつくることが重要なのだ。(途中省略)

この記事を読んで感じたのは、そういえば確かにそうだよね、携帯電話の料金プランってお買い得感が全くないよね・・・個人的には以前【米国データ定額プランを見ていたらやっぱり日本のそれは高いと思った】で紹介した米国の料金プラン、データ使い放題で6000~7000円であれば多くの人が満足すると思うのだが、どうだろう?

中国製品の台頭、東京オリンピック開催、5G普及促進など、ここにきてモバイルIT環境は急激に変化しつつある。毎度の事ながらその進化の速さにはただただ驚くばかりだが、かつてアップルiPhone登場でガラパゴス携帯電話の生態系は完膚なきまでに徹底的に破壊された。

イギリスの哲学者・社会学者ハーバード・スペンサーによって提唱された生物進化論で【適者生存】という言葉がある。読んで字のごとし、生物は環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるということだが、ここしばらくはiPhoneを頂点に、ミドル・ローを中韓台のAndroidスマホが占有するのだろう。

キャリアAndroid端末を作ってくれるメーカーは早晩無くなると見ているが、それでもかつてのガラパゴス携帯同様にしぶとく生き残る可能性は少なからずある。2017年末から2018年初頭にかけて中韓台のAndroidスマホがフェリカを搭載したときが最初の試金石となるのかもしれない。

Lancer2000lancer2000 at 21:03│コメント(2)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

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この記事へのコメント

1. Posted by さとー   2017年03月19日 16:48
iPhone にせよ Xperia にせよどこの国で製造されているかご存知ですか?

電子製品はもう中国無しには成り立たないんじゃないでしょうか。
2. Posted by Lancer2000   2017年03月20日 15:18
4 さとーさん、自分の中国に対する見方はこの記事に書いていますので、ぜひご一読ください。
五部作の第四話です。

キャリアiPhoneをファクトリーアンロックでSIMロック解除する仕組み-第4章-改竄ファクトリーアンロックは必要悪か?
http://blog.livedoor.jp/lancer2000/archives/51960214.html

秋葉原の中古ショップ行くと、どのお店も店頭はiPhone & iPad miniです。
で、キャリア3社の中古品に混じって最近はHuawei,Asus,Galaxyが目立つ位置に来ましたね。

特に感じるのがHuaweiの勢いです。新製品が売れるのは分かるんですが、旧端末も人気が高いですね。国内メーカーの端末で唯一人気があるのはXperiaだけ、というのはなんとも寂しい限りです。

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