2019年01月22日

20190122_USB-C_1

MacBook Pro 2018 Midを購入したので、早速新型 iPad Pro12.9インチとUSB-Cケーブルで接続してみた。新型iPad Proに搭載されたUSB-Cの動作確認については様々な記事で検証しているが、自分がやりたかったのは外部ストレージとの接続だ。

もちろんUSB-Cケーブルによる外部記憶媒体への接続不可という結果は知っていたのだが、そこは親和性、MacBook Pro & iPad Proならばなにやら特殊な化学反応が生じて、ひょっとしたらひょっとするかも・・・との淡い期待を抱いてトライ。ところが結果は空しく化学反応どころか、全くの無反応だった。

意地でもUSB-Cケーブルによる外部記憶媒体への接続はさせないぞ!というアップルの強固な意志を改めて感じてしまったが、iPad ProのUSB-C採用によるメリットは、今後徐々にその恩恵にあずかることが出来るようになるのだろう。

多種のアップル製品を使用している方ならご存じだろうが、今までLightningケーブルとUSB-Cケーブルは明確な棲み分けがなされていた。iOS搭載端末はLightningケーブル、MacOS搭載端末はUSB-Cケーブルを使用するという方針の元で周辺機器を買い揃えてきたわけだが、iOS搭載端末であるiPad ProがUSB-Cを採用したことによりその垣根は取っ払われたわけだ。

こうなってくると次期iPhoneもUSB-C採用か?との観測が流れ出すのは自明の理だが、調べてみるとどうやら事はそう簡単には運ばないことが分かってきた。自分はUSB-C搭載MacBook Proを初めて購入したが、事前に予想されたこととはいえやっぱり困ったのが、コネクタおよびケーブルの買い換え作業だ。

MacBook Pro購入に伴い、買い換えた周辺機器は以下の通りである。

■MixMart USB C ハブ 6680円
■USB-C to HDMI ケーブル 1899円
■61W USB Type-C充電器 3240円
■belkin USB-C to Gigabit Ethernetアダプター 2827円

以上合計14,646円。

もちろん従来はUSB-Aタイプで統一していたので、USB-A→USB-C変換アダプタを介在する方法もあったのだが、今後急速にUSB-Cが普及することを考えると、ここは一念発起して買い直した方が得策かもね、っていうことで約15000円使ったのだが、iPhoneでも同様の買い直し費用が発生する可能性は極めて高い。

周辺機器を再度そろえるだけで10,000円とか15,000円はやっぱり痛いよね。そう考えると、ここしばらくはまだiPhoneもLightningケーブルでいいんじゃない?と思ってしまうが、実はこのUSB-Cの仕様策定にアップルが深く関与していると言うことを知らない人は結構多い。以下日経新聞記事を引用する。

AppleはLightning端子を捨てたのか
Type-Cは14年に仕様が策定されたコネクターで、そもそも「アップルの要請でType-Cの仕様策定が始まった」と、USB規格に詳しい技術者は口をそろえる。欧州市場で、環境負荷低減のために、携帯電話機などの電源端子をMicro USBで統一し、ACアダプターを削減すべきとの要求が強かったためである。ところが当時、アップルはiPhoneやiPadでLightningコネクターを採用していた。

そこでアップルは、同社の望む機能を盛り込んだ小型USB端子の仕様策定に乗り出したとされる。実際、Type-Cの仕様書に記載された策定メンバーを見ると、アップルの関係者が多く参加していた。Type-Cがアップル向けの規格であることは、搭載された機能を見れば分かりやすい。アップルが望む機能に対応していたからだ。その代表例は、裏表どちらでも挿入できる「リバーシブル」に対応すること。これはLightningで採用された機能である。

iPad Pro12.9インチを所有している方ならお分かりの通り、iPad Pro12.9インチは充電時間が結構長い。どれぐらい?と聞かれると、時間を計測しているわけではないので返事に窮してしまうが、数時間かかることだけは間違いない。1時間や2時間程度では満タンになることはまずなく、感覚的には3時間ぐらいかな?と思っているが、この充電時間の長いことはiPad Proの弱点の一つと言えるのかもしれない。

従ってUSB-C採用により従来のLightningケーブルよりも充電時間が短くなるのは諸手を挙げて歓迎したいが、USB-Cの大きな特徴としては忘れてはいけないのが転送速度の圧倒的な速さだ。新型iPad Pro発表時のアップル公式から引用すると以下の通りとなる。

Lightningコネクタに代わる新しいUSB-Cコネクタが、iPad Proのパワフルな使われ方をサポートします。驚くほど万能なUSB-Cは充電に使うことができるうえ、USB 3.1 Gen 2に対応するので高帯域幅でのデータ転送が可能。カメラや楽器との間の転送速度は最大2倍になり、最大5Kの外付けディスプレイを接続できます。USB-CによりiPad ProでiPhoneを充電することもできます。

現状USB 3.1 Gen2によるUSBハードディスクなどの外部記憶媒体への接続は不可とはなっているものの、充電およびデータ転送を主眼としてiPad ProにUSB-Cが採用されたことがよく分かる。従って充電およびデータ転送に優先順位を置かないのであれば、USB-Cを採用する理由はなくなるわけだ。

では、iPhoneにもいずれType-Cコネクターが採用されるのだろうか。以前は、Lightningコネクターに比べてやや厚いType-CコネクターをiOS端末に採用するのは難しいと言われていた。だが、iPad Proの新機種の厚さは5.9mmで、iPhoneの最新機種よりも薄い。そのため、物理的な制約はなさそうだ。

あとは、前述した充電機能や高速化をiPhoneが必要とするかどうかにかかっているだろう。12.9型のiPad Proの新機種が搭載する2次電池の容量は36.71Wh。これに対してiPhoneの最新機種で最も大きなディスプレーを備えるiPhone XS Maxが搭載する2次電池の容量は、米iFixitの分解レポートによると12.08Whと、3分の1以下である。前述したiPhoneを充電する機能やPPSは、iPad Proの2次電池の容量が大きいからこそ求められる機能なので、iPhoneでは、USB PDの充電機能をフル活用する場面は少ないだろう。

高速化に関しても、iPhoneではあまり求められないとみられる。iPad Proの新機種のプレスリリースにあったように、高速性が強く求められるのが、画素数が多い大型のディスプレーとの接続時である。だが、スマートフォンを外部ディスプレーに接続する機会はまだ少ないだろう。

例えば、携帯機器向けAV用インターフェース「MHL」は、まさにスマートフォンと大型ディスプレーをつなげることを主な用途として生まれた。しかし、「スマートフォンで映像を見る人ばかりで、スマートフォンをテレビにつないで大画面で映像を見る、という需要がなかった」(インターフェース動向に詳しい業界関係者)ことから衰退した。このMHLの事例を見ると、iPhoneを外部ディスプレーにつなげて利用するユーザーが多数いるかどうかは疑問である。

アップルは新型 iPad Proを次世代のノートパソコンと位置づけている。従来のWindowsまたはMacintoshにように痒いところに手が届くほどの高性能ではないが、個々人が日常生活を送るにあたり過不足がないマシン。その考え方に立てばUSB-C採用により門戸開放、破顔一笑、そして自由闊達な受動的・能動的娯楽マシンに仕立て上げようとするのは理解できる。

いずれiPhoneもUSB-Cを採用するのだろうが、個人的にはまだ時期尚早の感が無きにしも非ず。多くの人がそれほど充電時間の短縮を求めているわけでもなし、ましてや iPhoneにデータ転送速度のさらなる向上を期待している人もそれほど多くはないはずだ。

最終的には利便性(USB-C)と互換性(Lightning)の両天秤にかけながらさじ加減で重くなった方に軍配が上がるのだろうが、一つ転機となるのは5Gにより高速・大容量送受信が可能になったときだろう。現時点で5Gは仏作って魂入れずではないが、具体的なユーザーサービスの青写真が描けていない。

その圧倒的な高速・大容量データ転送が話題にはなるものの、では2020年に一体何が始まるの?というとまだまだ暗中模索の状態と言ってよい。もちろん情報漏洩を恐れて各社が秘匿していることも影響しているはずだが、とはいえ大容量データ送受信が可能になるのであれば当然のことながらiPhoneもハードウェア構造の変更を余儀なくされる。

2019年秋発売のiPhoneにUSB-Cが採用される可能性は50%ぐらい?2020年発売iPhoneが本命ではないのかな?と考えているが、果たして・・・・???

Lancer2000lancer2000 at 20:41│コメント(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

この記事へのコメント

1. Posted by ruka   2019年01月26日 20:58
先日のiPhoneManiaの記事「iPod touch商標をゲーム機に拡大」
https://iphone-mania.jp/news-237926/
を読んで思いついたのですが、もしかしたらAppleはゲーム・AV専用機考えているのかもしれません。
基本的にはサイズの話です。iPhoneは電話ですからこれ以上大きくできないし、iPadは使い勝手やノートPCの代替のため、より大きくなる方向です。
例えばポータブルゲーム機としてNintendo Switchを参考にしてみます。
本体画面の左右にパッドを付けた時の寸法はおよそ横240mm、縦100mmです。
画面比率をiPhoneXSと同じとすると、約8.6インチの画面が入って、左右に21mmずつ持つ場所ができます。
左右まで画面にするのか、物理的な操作パッドにするかは迷うところですが、ここに大口径スピーカーをいれるのは必須でしょう。
寸法も、両手持ちであることを考えるとさほど巨大ではありません。
これを出せれば、iPadは教育限定流通の簡易版と大型のProに集中できます。
2. Posted by Lancer2000   2019年01月27日 18:17
4 rukaさん、丁寧な書き込みに感謝します。

自分はSwitchも持っており、そのサイズ感はよく分かります。ちょっと息抜きにSwitchを手に取ると、すぐにゲームは再開できるし、大きさも持ち運びできるサイズとしてはちょうど良い。アップルから発売されたら、買ってしまいそうです。

従来のiPod touchよりも二回り?も大きいゲーム機器ならばこれはたまりません。ただ問題は価格。4万円を超えるとどうなんでしょう?ゲーム機器としてはちょっと高すぎるような気がします。

なにやらiPad mini5も登場しそうな気配が濃厚で、是非とも欲しいですが、iPad mini5<5万円、iPod touch<4万円を希望します。iPad Proのような高級路線だと金額的にかなり厳しいものがありますね。

それにしても新型?iPod touch & iPad mini5?楽しみすぎます!!!!

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