なぜ、あの会社は儲かるのか?

■安売りは薄利多売なので量を志向する戦略だ。よくそう言われますが、この本を読むとそうは言い切れないことが分かります。例えば、ユニクロと伊勢丹ではどちらが儲かっているのか?東横インと帝国ホテルでは?中小企業は付加価値の高い商品を扱うべきだと言われますが、実際には付加価値の高い商品を扱う企業はそれを維持するために多大なコストを使っていることがわかります。むしろ、体力のない企業は付加価値の高い商品を扱うべきではありません。

経営戦略と会計を融合させる試みは、あるようで、あまりありません。この本は珍しい例と言えるのでしょう。会社の“儲け”をシビアに見た上で、経営戦略との関連性を説いています。

松下とキャノンの利益率の違いはどこから来ているのか?市場が衰退してしまった企業はどのように生き残っていくのか?儲けを生み出すビジネスモデルが実に分かりやすく提示されています。

最近よくある感じの題名なのですが、内容はまともです^^。私はこの作者の本は好きです。

そこまでやるか!―あなたの隣のスゴイヤツ列伝

■儲けるためには戦略が必要です。ただ、それだけでは机上の空論に陥りかねません。計画はシンプルなほど良いのですが、実行においてはクレージーさが必要です。

「自転車でケーキ500個を訪問販売するケーキ職人」や「一品でも御用聞き販売をするコンビニオーナー」「極端な口下手なのに1つの会社に通いつめて社員の半数を顧客にした保険外交員」

ここにはクレージーな人々の話が満載です。もっとも、実業に携わる者は多かれ少なかれこうしたクレージーさを実行しているはず。営業って、クレージーの連続だったことを思い出しました。

これを読むと、自分の努力がまだまだ足りないことを思い知らされます。