フェブラリーS予想より、一部抜粋
競馬最強の法則WEB ラップギア フェブラリーS予想より、一部抜粋
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一昨年、最下級条件から4連勝でオープンまで駆け上がった(4)エスポワールシチー。その後は平安ステークス2着、フェブラリーS4着と重賞の壁に当たり、一度は挫折を経験してしまった。重賞クラスで挫折を経験し、そのままパッタリ勝てなくなってしまう連勝馬をこれまでに何度も見てきた。そして、(4)エスポワールシチーもそういった馬の中の1頭になるのではないかと、去年の今頃思っていたものだ。
ましてや、この(4)エスポワールシチーは逃げて連勝してきた馬。自分の後ろを苦もなく追走し、直線でそれら何頭にも交わされる。それを一度経験してしまうと、「走るのがつらい」という感覚しか残らないのではないか。ゆえに以降は大スランプに陥ることになるものだ。
しかし(4)エスポワールシチーは違った。間髪を入れずにG3マーチステークスを勝ち、さらにその後G1を3連勝。なんという精神力。不屈のファイティング・スピリット。
ジャパンカップダートでも後続を3馬身半も突き放して勝っているように、一番強いのはこの馬でほぼ間違いないと思う。しかしその能力自体より評価すべきものが、昨年のフェブラリーSから現在に至るまでの過程である。こんな馬、他にはちょっと見当たらない。間違いなく常軌を逸している。
しかし、このフェブラリーSで(4)エスポワールシチーに◎を打つつもりはない。その根拠は、この馬はこのレースに対しての瞬発色が強すぎるということ。コース適性値の「瞬4平5消1」に対して、(4)エスポワールシチーのラップギア適性値は「瞬5平2消3」。さらにダート成績だけに限れば「瞬4平1消2」になるという点。
「能力のある逃げ馬」であるがゆえに後続を消耗させる消耗戦でも結果を出しているのだが、後続が適度に脚を残した状態、いわゆる平坦戦になるとどうだろう? 自身の脚に(瞬発戦に持ち込めるほど)十分な余力を残せず、後続も(消耗戦になるほど)消耗してはいない状態。東京ダート1600mのG1は、(4)エスポワールシチーにとって、ちょうどそういった流れになってしまう可能性の高いコースと思われる。能力は一番、その能力以上に評価している点もある。しかしそれでも◎は打てない。
このレースは(2)ケイアイテンジンや(13)ローレルゲレイロといったテンの速い馬がいることから、おそらく(4)エスポワールシチーはハナを奪えないはず。もちろん、(14)リーチザクラウンも差す競馬を試みることになるだろう。とは言え、逃げられないことは(4)エスポワールシチーにとって致命傷ではない。好位からレースを進めても、そこから抜け出す脚は十分に持っている。
それは(4)エスポワールシチーにとっての余力づくりのため。自身よりテンの速い馬を追い越してまで逃げにこだわる必要がない。自滅覚悟でハイペースを演出する必要性がない。しかしその考え方こそが危ういのだ。ハイペースを望まない(4)エスポワールシチーの余力が「後続のさらなる余力」を生み、ゴール前では1頭か2頭、何かに差されてしまうのではないかと考えている。
(後略)
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こういった流れで◎オーロマイスターだったのに、全部無駄になった。ヘコムワー。
04:17│その他