重賞を勝つような馬と未勝利で終わるような馬が一緒に走るレース
そう、それが新馬戦。
例えば競馬なんかだとよく 「新馬戦は、重賞を勝つような馬と未勝利で終わるような馬が一緒に走るんだから簡単だ」 なんて話も出るんですけどね、アレってどうなんですかね?
まぁ概数で半数ぐらいのサラブレッドは未勝利で一生を終えるワケですし、1/4ぐらいのサラは1勝しただけでその後勝てずに引退みたいな感じなので、そりゃその中に重賞を勝つような馬が混じってれば、能力がまるで違うという話も理解できないではありません。
そんじゃいっちょ岡村が検証してみましょうか。
1986年以降、芝、ダートの重賞を勝った日本馬は延べ1230頭ぐらいだとします。正確なところまでは分からないけど、大体それぐらいです。
そのうち1番人気でデビューした馬は397頭 (32.3%)
1番人気で勝った馬は237頭 (19.6%)
おやおや? 後に重賞を勝つような馬も、意外に人気になってないし、大して勝ててもいないような。
-----
第一 「重賞を勝つような馬」 なんてデピュー前に分かるんですかね? たまに単勝1.5倍とかの馬がいたりしますけど、ひょっとしてアレがソレだったり?
■デビュー戦で単勝1.5倍以下だった馬の最終クラス
未勝利 9.1%
500万下 26.5%
1000万下または1600万下 30.6%
オープン 33.8%
調べてみると、重賞勝ちどころか6割ほどは1000万下でアタマ打ち。いや、3頭に1頭がオープンに出世しているのは、それはそれで凄いことだけど。
それに、重賞勝ち馬の8割は未勝利戦にも出走している計算になるのだから、新馬戦が簡単だと言うなら未勝利や500万下だって簡単なはずですね。そもそも 「後に重賞を勝つような馬」 の約6割はデビュー戦を勝てていないんだから、この説の信憑性は薄いと思うんですよ。
-----
オマケ
G1馬のデビュー戦列伝
・1992、1993の安田記念や1993天皇賞(秋)を勝ったヤマニンゼファーは12番人気、単勝69.1倍でのデビューだった。
・2008ジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローは13番人気、単勝239.3倍でのデビューだった。
・1991有馬記念勝ち馬のダイユウサクはデビュー戦10番人気、単勝56.1倍で13.0秒差のタイムオーバー。2戦目も13番人気、単勝81.3倍で7.3秒負けのタイムオーバー。
ブログ内 関連記事
なんと動物の育成なども無償で行なっている09.10.16
線を引くとこはできる。しかし引かないという選択肢もある。09.02.17
100万人に1人の人材08.11.06
例えば競馬なんかだとよく 「新馬戦は、重賞を勝つような馬と未勝利で終わるような馬が一緒に走るんだから簡単だ」 なんて話も出るんですけどね、アレってどうなんですかね?
まぁ概数で半数ぐらいのサラブレッドは未勝利で一生を終えるワケですし、1/4ぐらいのサラは1勝しただけでその後勝てずに引退みたいな感じなので、そりゃその中に重賞を勝つような馬が混じってれば、能力がまるで違うという話も理解できないではありません。
そんじゃいっちょ岡村が検証してみましょうか。
1986年以降、芝、ダートの重賞を勝った日本馬は延べ1230頭ぐらいだとします。正確なところまでは分からないけど、大体それぐらいです。
そのうち1番人気でデビューした馬は397頭 (32.3%)
1番人気で勝った馬は237頭 (19.6%)
おやおや? 後に重賞を勝つような馬も、意外に人気になってないし、大して勝ててもいないような。
-----
第一 「重賞を勝つような馬」 なんてデピュー前に分かるんですかね? たまに単勝1.5倍とかの馬がいたりしますけど、ひょっとしてアレがソレだったり?
■デビュー戦で単勝1.5倍以下だった馬の最終クラス
未勝利 9.1%
500万下 26.5%
1000万下または1600万下 30.6%
オープン 33.8%
調べてみると、重賞勝ちどころか6割ほどは1000万下でアタマ打ち。いや、3頭に1頭がオープンに出世しているのは、それはそれで凄いことだけど。
それに、重賞勝ち馬の8割は未勝利戦にも出走している計算になるのだから、新馬戦が簡単だと言うなら未勝利や500万下だって簡単なはずですね。そもそも 「後に重賞を勝つような馬」 の約6割はデビュー戦を勝てていないんだから、この説の信憑性は薄いと思うんですよ。
-----
オマケ
G1馬のデビュー戦列伝
・1992、1993の安田記念や1993天皇賞(秋)を勝ったヤマニンゼファーは12番人気、単勝69.1倍でのデビューだった。
・2008ジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローは13番人気、単勝239.3倍でのデビューだった。
・1991有馬記念勝ち馬のダイユウサクはデビュー戦10番人気、単勝56.1倍で13.0秒差のタイムオーバー。2戦目も13番人気、単勝81.3倍で7.3秒負けのタイムオーバー。
ブログ内 関連記事
なんと動物の育成なども無償で行なっている09.10.16
線を引くとこはできる。しかし引かないという選択肢もある。09.02.17
100万人に1人の人材08.11.06
04:16│その他