◆日本ダービー回顧 ワンアンドオンリーの勝因とイスラボニータの敗因
日本ダービー回顧 ワンアンドオンリーの勝因とイスラボニータの敗因
・ワンアンドオンリーの勝因
前でレースを運べたこと。これに尽きる。前走の皐月賞で今までになく後方からの競馬となり、そこで一定の成果を残したため、(直線の長い)東京競馬場に替わるダービーも、当然それを踏襲した戦法で挑むと決めつけたのが間違いだった。予想としては、父・ハーツクライの2004年ダービーと同様に、後方からの競馬で届かず2着……のシナリオだったのだが。
ハーツクライといえば2005年の有馬記念でディープインパクトを破った馬。その勝因は“先行できたこと”以外の何でもないと思っているのだが、今回のワンアンドオンリーは、その時の父の姿にソックリだった。
2005年有馬記念以前のハーツクライは追い込み一手の脚質で、陣営からも「前には行けない馬だから、末脚に賭けるしかない」というコメントが出ていたほど。それがいきなり終始3番手の競馬ですよ。馬の能力や調子のみならず、気性や性格に関してもコメントがアテにならないのかと、愕然としたのはこのレースだったっけ? その後のハーツクライは、何事も無かったかのようにシレッと先行馬に転身した。
・イスラボニータの敗因
1コーナー手前から口を割って、終始掛かり気味。2コーナー過ぎても馬の首が横を向いて走っており、スムースな追走になったのは、都合1200mの先、向こう正面になってからのこと。
終始3番の競馬は、そういう戦法ではなく、騎手が持ってかれてんですよ。この時点で勝ちはないと思えたし、直線でワンアンドオンリーを交わされた時は掲示板(5着)も危ういと思えたほど。あの内容で2着なら健闘の部類だと思う。
しかし、掛かり癖が出なければイスラボニータが勝っていたという話でもない。要はそういう馬だったと言うこと。そして、自分がそれを見抜けなかったということ。「掛かり癖のある馬は、3歳時はともかく、古馬になるとほとんど通用しなくなる」というのが持論。
程度の問題ではなく、そういう素振りを見せること自体がアウト。能力の高さで稀にG2ぐらいは押しきってしまうこともあるかも知れないが(例:リーチザクラウン)、今後G1でイスラボニータに◎を打つことは、多分もう無いと思う。
・マイネルフロスト
競馬最強の法則誌で◎扱いしたマイネルフロストは、青葉賞で0.2秒負けたことを不服として、最終的には少し評価を下げてみた。あのレベルのレースなら、勝ってなきゃダメ。(インタビューは青葉賞施行前) 結果、ダービーは 「青葉賞で届かなかった分」 の0.3秒差3着。その判断、あながち間違いでもなかったかと。
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・ワンアンドオンリーの勝因
前でレースを運べたこと。これに尽きる。前走の皐月賞で今までになく後方からの競馬となり、そこで一定の成果を残したため、(直線の長い)東京競馬場に替わるダービーも、当然それを踏襲した戦法で挑むと決めつけたのが間違いだった。予想としては、父・ハーツクライの2004年ダービーと同様に、後方からの競馬で届かず2着……のシナリオだったのだが。
ハーツクライといえば2005年の有馬記念でディープインパクトを破った馬。その勝因は“先行できたこと”以外の何でもないと思っているのだが、今回のワンアンドオンリーは、その時の父の姿にソックリだった。
2005年有馬記念以前のハーツクライは追い込み一手の脚質で、陣営からも「前には行けない馬だから、末脚に賭けるしかない」というコメントが出ていたほど。それがいきなり終始3番手の競馬ですよ。馬の能力や調子のみならず、気性や性格に関してもコメントがアテにならないのかと、愕然としたのはこのレースだったっけ? その後のハーツクライは、何事も無かったかのようにシレッと先行馬に転身した。
・イスラボニータの敗因
1コーナー手前から口を割って、終始掛かり気味。2コーナー過ぎても馬の首が横を向いて走っており、スムースな追走になったのは、都合1200mの先、向こう正面になってからのこと。
終始3番の競馬は、そういう戦法ではなく、騎手が持ってかれてんですよ。この時点で勝ちはないと思えたし、直線でワンアンドオンリーを交わされた時は掲示板(5着)も危ういと思えたほど。あの内容で2着なら健闘の部類だと思う。
しかし、掛かり癖が出なければイスラボニータが勝っていたという話でもない。要はそういう馬だったと言うこと。そして、自分がそれを見抜けなかったということ。「掛かり癖のある馬は、3歳時はともかく、古馬になるとほとんど通用しなくなる」というのが持論。
程度の問題ではなく、そういう素振りを見せること自体がアウト。能力の高さで稀にG2ぐらいは押しきってしまうこともあるかも知れないが(例:リーチザクラウン)、今後G1でイスラボニータに◎を打つことは、多分もう無いと思う。
・マイネルフロスト
競馬最強の法則誌で◎扱いしたマイネルフロストは、青葉賞で0.2秒負けたことを不服として、最終的には少し評価を下げてみた。あのレベルのレースなら、勝ってなきゃダメ。(インタビューは青葉賞施行前) 結果、ダービーは 「青葉賞で届かなかった分」 の0.3秒差3着。その判断、あながち間違いでもなかったかと。




22:01│レース回顧