◆2015 高松宮記念 予想より、一部抜粋
競馬最強の法則WEB ラップギア 高松宮記念予想より、一部抜粋
◆『競馬 最強の法則』 2015年4月号 の記事で触れたとおり、本命のエアロヴェロシティに快勝していただきましたので、その予想文を一部抜粋してブログに残しておきます。
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(と言いつつ前略)
この辺りは『競馬 最強の法則』 2015年4月号に載せた記事の下書きをそのまま載せているので、そこは最強本誌で見てねということで。
要点だけ抜き出すと、
1.中京芝1200mは他場の芝1200mとはかけ離れた平坦ラップ構成になる。
2.適性上、シルクロードSと阪急杯の上位馬はそのまま高松宮記念で通用しやすい。(ミッキーアイル)
3.オーシャンSは適性真逆、オーシャンSを人気で負けた馬こそが狙い目。(ハクサンムーン)
4.しかしそれらの前哨戦ではなく、香港のエアロヴェロシティにこそ大注目。
という感じで。ハイ、高松宮記念1〜3着馬、3連単815.6倍の3頭です。
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とまあ、この辺りが『競馬 最強の法則』 2015年4月号に掲載するために送った原稿の下書きなのだが、1ヵ月以上が経過してもこの考えに変わりはない。本当は(4)エアロヴェロシティについてもっと書きたかったのだが、その時点では出否未定ということで、全体の1/3ぐらいに抑えることになった。それぐらい(4)エアロヴェロシティに入れ込んでいるのだ。この馬、すげーよ。
自分の基本スタンタスとしては、海外の馬ってラップタイム出てないこと多いし? 近年日本馬のレベルが上がってるから、もう「外国馬は来たら交通事故、いないものとして扱うぐらいでOKっしょ」みたいな考えだったのだが、香港の1200mについては色々思うところがあって、過去にも調べてみたことが何度かあったのだ。
まずは2011年のスプリンターズSで1番人気になった。ロケットマン。当時の成績は21戦【17-4-0-0】、史上最強スプリンターの触れ込みで単勝1.5倍の支持を得た馬だったのだが、最初は「そんな強い馬ならレース振りを見てみたい」という興味本位で映像をあさってみたりしたものだ。
なんか違う。どのレースも各馬楽な手応えから直線で伸びる感覚。これって本当に1200mのスプリント戦なのか? ラップギアで言うところの消耗戦にはとても見えず、消耗戦がディフォルトのスプリンターズSでは思い切って無印としてみた(1番人気4着)。
それと合わせて考えたのが、当時ロケットマンに次ぐ香港ナンバー2だったラッキーナイン。この馬も2度のスプリンターズS挑戦で2度とも5着。シャテン香港で強い馬ならスプリンターズSに向かないもの仕方がないと、これも納得の結果。
そして2012年と2013年の、ロードカナロアによる香港スプリント(G1)連覇。一時期は「凱旋門よりも難関なのではないか?」とさえ言われていた香港のスプリントG1を、2度も圧勝したロードカナロア。そのレース振りは日本のスプリントG1を勝つよりも楽なものだった。
なぜって、ロードカナロアはラップギア適性値「瞬3平9消4」の平坦馬。直線で減速していくだけの消耗戦ではなく、加速する平坦戦で強い馬。だから「ロードカナロアは本質的にスプリンターではない」とずっと言っていのだたし、消耗戦スプリンターズSよりも平坦戦香港のスプリントのほうが強いレースができたのだと思う。
そういう経緯もあって、香港芝1200mで強い(4)エアロヴェロシティは考察の価値アリだと思ったのだ。レース映像を見ながら日本式のラップタイムを測ってみた結果、やはり!
■エアロヴェロシティ 過去4戦のラップタイムとラップギア
The Premier Bowl (G2)
13.3-10.7-11.1-11.8-11.2-10.6 △7▼6▼6 4角最後方からの1着
Bochk Wealth Mgmt J.C. Sprint (G2)
13.8-10.1-11.0-11.2-11.3-11.4 △3△1△1 直線不利2回で最下位
The Longines Hong Kong Sprint (G1)
13.9-10.5-11.0-11.1-10.9-11.2 △1▼2△3 香港スプリントG1勝ち
Chairman's Sprint Prize (G1)
13.2-10.6-10.9-11.3-11.4-11.4 △4△1±0 消耗戦でG1・2着
■エアロヴェロシティ 過去4戦の通過タイムと前後半タイム
The Premier Bowl (G2)
13.2-23.8-34.7-46.0-57.4-68.8 34.7-34.1
Bochk Wealth Mgmt J.C. Sprint (G2)
13.9-24.4-35.4-46.5-57.4-68.6 35.4-33.2
The Longines Hong Kong Sprint (G1)
13.8-23.9-34.9-46.1-57.4-68.8 34.9-33.9
Chairman's Sprint Prize (G1)
13.3-24.0-35.1-46.9-58.1-68.7 35.1-33.6
いずれのレースも前半3ハロンは35秒前後で上がりは33秒台。1200mにしてはかなりのスロー。この流れを得意とする馬は、スプリンターズSではなく高松宮記念にこそ向くはずだ。特にプレミアボウルは1200mとしてはあり得ないような勝ちっぷり。今のJRA現役スプリンターに、G2でこんな競馬ができる馬は1頭も見当たらない。それだけで、能力的な裏付けも十分。本当は原稿全部(4)エアロヴェロシティのことを書きたかった(笑)
ちなみにこれらのラップタイムから瞬発指数も算出してみたのだが、その数値は101。参考値ではあるが、適性だけではなく能力的にも飛び抜けていると思う。
(中略)
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