宝塚記念予想より、一部抜粋
競馬最強の法則WEB ラップギア 宝塚記念予想より、一部抜粋
単勝1.6倍の価値
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前日オッズを見てまず思ったのは、(11)ディープスカイが想定よりかなり人気を被っているということ。(8)サクラメガワンダーや(7)アルナスラインがもう少し人気を集めて、(11)ディープスカイは単勝2.5倍〜3.0倍の1番人気ではないかと考えていた。前日最終1.6倍、当日は1.5倍を切ってくる可能性も低くはなさそうだ。
前年のダービー馬、しかし古馬との対戦では4戦未勝利。安田記念のオッズと成績からも、ウオッカとの差は明白。ジャパンカップでは(10)スクリーンヒーローを捉えられず、産経大阪杯では(9)ドリームジャーニーに差し切られている。初勝利後1度も3着以下には敗れていないことから、連軸として信頼できるという話は分かる。しかし勝ちきることを条件とした単勝の、1.6倍という数値はどうなのだろう。
現4歳牡馬の世代レベルについては、もうかなり世間一般に認知されたものだと思っていたのだが、実はそうでもないのだろうか? 2008年6月1日の目黒記念を皮切りに、現4歳世代は重賞で他世代と対戦する番組が組まれるようになった。3歳 (2008年) 夏、秋はまだ古馬との能力差があるとしても、年明けの2009年以降は「明け4歳」として時代の中核を担うべきポジションとなったはず。
しかしその4歳世代の牡馬が、2008年目黒記念から1年以上経過した現在、いまだ芝では重賞を3つしか勝てていないのだ。
2008 中日新聞杯 ヤマニンキングリー
2009 ダイヤモンドS モンテクリスエス
2009 ダービー卿CT タケミカヅチ
ちなみに同期間、現5歳牡馬は芝重賞22勝、現6歳牡馬は18勝を挙げている。蛇足だが、現5歳世代は牝馬も同期間で芝重賞を13勝している (ウオッカ、ダイワスカーレットにスリープレスナイトなど)。
現4歳牡馬は他世代相手の芝重賞で、139戦3勝、勝率2.2%、単勝回収率13%という成績なのだ。何より、世代の長たる(11)ディープスカイが古馬を相手に一度も勝てていない。それでもこの馬には単勝1.6倍の価値があるのだろうか?
(抜粋ここまで)
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世代限定とか牝馬限定じゃない芝G1 (JRA最高峰と位置づけられるレース、何かの限定戦ではないG1) での単勝1倍台というと、今までは過去10年を見てもウオッカ (この間の安田記念、単勝1.8倍) とディープインパクト、テイエムオペラオーの3頭しかいなかった。ディープインパクトとテイエムオペラオーはG1・7勝馬であり、ウオッカにしても今現在現役でG1・6勝の馬。
ディープスカイの1番人気は問題ない、当然1番人気になるべき馬だとは思う。しかしそれとは別の話で、仮に現4歳の牡馬が平年レベルだったとしても、単勝1.6倍は明らかに異常だったのではないだろうか。
単勝1.6倍の価値
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前日オッズを見てまず思ったのは、(11)ディープスカイが想定よりかなり人気を被っているということ。(8)サクラメガワンダーや(7)アルナスラインがもう少し人気を集めて、(11)ディープスカイは単勝2.5倍〜3.0倍の1番人気ではないかと考えていた。前日最終1.6倍、当日は1.5倍を切ってくる可能性も低くはなさそうだ。
前年のダービー馬、しかし古馬との対戦では4戦未勝利。安田記念のオッズと成績からも、ウオッカとの差は明白。ジャパンカップでは(10)スクリーンヒーローを捉えられず、産経大阪杯では(9)ドリームジャーニーに差し切られている。初勝利後1度も3着以下には敗れていないことから、連軸として信頼できるという話は分かる。しかし勝ちきることを条件とした単勝の、1.6倍という数値はどうなのだろう。
現4歳牡馬の世代レベルについては、もうかなり世間一般に認知されたものだと思っていたのだが、実はそうでもないのだろうか? 2008年6月1日の目黒記念を皮切りに、現4歳世代は重賞で他世代と対戦する番組が組まれるようになった。3歳 (2008年) 夏、秋はまだ古馬との能力差があるとしても、年明けの2009年以降は「明け4歳」として時代の中核を担うべきポジションとなったはず。
しかしその4歳世代の牡馬が、2008年目黒記念から1年以上経過した現在、いまだ芝では重賞を3つしか勝てていないのだ。
2008 中日新聞杯 ヤマニンキングリー
2009 ダイヤモンドS モンテクリスエス
2009 ダービー卿CT タケミカヅチ
ちなみに同期間、現5歳牡馬は芝重賞22勝、現6歳牡馬は18勝を挙げている。蛇足だが、現5歳世代は牝馬も同期間で芝重賞を13勝している (ウオッカ、ダイワスカーレットにスリープレスナイトなど)。
現4歳牡馬は他世代相手の芝重賞で、139戦3勝、勝率2.2%、単勝回収率13%という成績なのだ。何より、世代の長たる(11)ディープスカイが古馬を相手に一度も勝てていない。それでもこの馬には単勝1.6倍の価値があるのだろうか?
(抜粋ここまで)
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世代限定とか牝馬限定じゃない芝G1 (JRA最高峰と位置づけられるレース、何かの限定戦ではないG1) での単勝1倍台というと、今までは過去10年を見てもウオッカ (この間の安田記念、単勝1.8倍) とディープインパクト、テイエムオペラオーの3頭しかいなかった。ディープインパクトとテイエムオペラオーはG1・7勝馬であり、ウオッカにしても今現在現役でG1・6勝の馬。
ディープスカイの1番人気は問題ない、当然1番人気になるべき馬だとは思う。しかしそれとは別の話で、仮に現4歳の牡馬が平年レベルだったとしても、単勝1.6倍は明らかに異常だったのではないだろうか。
13:02│レース回顧