おときき通信

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只の音楽好きな大学生です。 ロック、メタル、ジャズ、フュージョン、ブラックミュージックなどなど… 自分の好きな音楽を発信します。 ギターもやってます。愛機はフェンダーアメリカンスタンダードテレキャスターです。 お気軽にコメントください。 よろしくお願いします!


雨の日ってチルアウトもといアンビエント系エレクトロニカを聴きたくなるのは僕だけでしょうか?

日常の一部を切り取って、どこか不思議な非日常へと導いてくれる音楽。
皆さんにとってそれがどんな音楽かは分かりませんが、僕の場合はエレクトロミュージックです。

今回ご紹介するのはアイスランドのエレクトロニカバンド、ムームの ドリーミーな名盤『Finally We Are No One (ファイナリー・ウィー・アー・ノー・ワン)』です。

彼らの音楽性はエレクトロニカですが、アコーディオンなどの伝統的な楽器や生活音などをサンプリングした、デジタルの冷たさとアナログの温かさが同居したサウンドは、彼らの持つオリジナリティを語る上では外せないでしょう。

アイスランド出身というだけあって、身体をスッと突き抜けるような冷涼さがあるのも特徴ですね。
シガー・ロスレイ・ハラカミなどが好きな方ならきっと気に入る筈…

本作の曲は彼らが灯台で働いていた時期に作られ、後にスタジオで録音されたものだとか。




Finally_We_Are_No_One

01. Sleep / Swim
02. Green Grass of Tunnel
03. We Have a Map of the Piano
04. Don't Be Afraid, You Have Just Got Your Eyes Closed
05. Behind Two Hills.... a Swimmingpool
06. K / Half Noise
07. Now There's That Fear Again
08. Faraway Swimmingpool
09. I Can't Feel My Hand Any More, It's Alright, Sleep Still
10. Finally We Are No One
11. The Land Between Solar Systems

☆参加メンバー

ムーム

・Gunnar Örn Tynes
・Örvar Þóreyjarson Smárason
・Ólöf Arnalds
・Hildur Guðnadóttir
・Sigurlaug Gisladottir
・Gyða Valtýsdóttir
・Kristín Anna Valtýsdóttir

サポートメンバー
 
・Samuli Kosminen from the Finnish group Edea — drums and percussion on multiple tracks.
・Orri - organ crackles.
・Eiríkur Orri Ólafsson – trumpet.
・Helga Þóra Björgvinsdóttir, Ingrid Karlsdóttir, Anna Hugadóttir – violins and violas on tracks 9.
 

アイスランド語が分からない…




アルバムのイントロとなるSleep / Swim』は水面に浮上していくように、音がぼんやりと近づいてきます。
この曲は完全にアンビエントそのものですね。
短いですが、②にそのまま繫がっていくので二つで一つの曲と言ったところです。

本作からシングルカットされたGreen Grass of Tunnel』はヴォーカル曲。
中々手数の多いビートに、グラスを叩いているような水晶のような音(グロッケンシュピールでしょうか?)も加わって、それらが時に引っ込んだり出っ張ったりと、細かいところに面白味を感じるトラックです。
ヴォーカル曲と書きましたが、抑揚の小さい幼い女性ヴォーカルは楽器の一つとして捉えた方が正解かもしれません。 
スローテンポでポップ、でも掴みどころのない曲ですね。



何となくイギリスのプログレバンド、キャメルのアルバムジャケットを思わせるPVですね。

一音が長いベースの進行に合わせて表情を変えてゆくWe Have a Map of the Piano』は、②と同じヴォーカル曲ではありますが、冷たいピアノのサウンドによって現実的な感覚を持っているような。
ギターやアコーディオンのアナログな要素も入っていますが、この曲ではアナログの方が冷たく、デジタルの方が温かい感じがします。
ぼんやりとくぐもった寂し気な一曲。

タイトルが長いDon't Be Afraid, You Have Just Got Your Eyes Closed』では、クラップ音とドラムの演奏にエレクトロニカらしいピコピコ音が重なり、なんとも可愛らしい
トラックはエレクトロニカでも、メロディーは非常に牧歌的で彼らのルーツとなるアイスランドの景色が目に浮かびます。
ドリームポップ好きにもおススメできますね!

Behind Two Hills.... a Swimmingpool』はぷくぷくと湧き上がる泉のようなエフェクトの中を、学校のチャイムのようなメロディーが泳ぐ変わった曲。
短いし、ゲームのセーブポイントで流れてそう
タイトル通り、プールをイメージしているのかもしれませんが、もっと大きな自然を感じさせるのはバンドの出身も関係あるかもしれません。

8分を超える長尺のK / Half Noise』では細かく分解されたビーツが散らばり、バイオリンが奏でる美しいメロディーとは対照的に、全体を押し上げるような躍動感に満ちています。
ここまで強調しながら、曲全体からは「静謐」といった印象を受けるのが凄い。
後半はノイズミュージックになりますが、アンダーグラウンドな感じではなく、あくまで水面を乱さないようにしているのがイイですね




生活音のサンプリングとアコーディオン、トランペットの生音が目立つNow There's That Fear Again』。
アコーディオンが奏でる物悲しいメロディーを淡々とヴォーカルがなぞり、捨てられた街の情景が浮かんできます。
ややダウナーな曲でもありますが、マイナー調の旋律の美しさはここでも発揮されてますね。

⑤の続きのようなFaraway Swimmingpool』もセーブポイントみたいなアレンジ(笑)
曖昧で捉えようのないメロディーは、水中に沈んだオルゴールみたい。
キラキラと舞い上がるピコピコもとても綺麗で、⑤よりも深いトコロに潜っているような感覚になります。
最後のアコーディオンは童謡っぽいですね。

I Can't Feel My Hand Any More, It's Alright, Sleep Still』なんかは「人の手」を強く感じる曲です。
三拍子で回転する手作り感溢れるトラックに乗って、ストリングスとアコーディオンが絡む展開は、他の曲よりも劇的で胸に来るものがあります
張り詰めた最後のストリングスも、触れたら切れてしまいそうな不安が…

アルバムタイトルでもあるFinally We Are No One』はわりかしポップ。
管楽器の音だけ聴くととても民謡的で、町の広場で演奏されてそうですね。
60年代のフォークミュージックのような、スケールの小さい私小説的な要素を感じさせます。
途中からは音全体が奥まで押し込められ、何時の間にか終わっている曲って感じです。
境界の無い不思議な空間を味わえますよ。




12分近い大作ながら長さを感じさせないThe Land Between Solar Systems』は、本作の終わりにはピッタリの素晴らしい作品。
生音とエレクトロ成分がバランスよく混じりあい、ヴォーカルは今までにないくらいカラフルな面を見せてくれます。
②で入ったトンネルを抜けて、たどり着いたのがこの曲というか。
そして最後のアウトロは、たどり着いた場所で遊び疲れた人のための子守歌みたいですね。
親しみやすさはアルバムでもトップクラスだと思います。






♪まとめ

朝でも夜でも気持ちよく聴けるアルバムです。
フォークトロニカと呼ばれるジャンルに近いアルバムだと思いますが、アコーディオンなどを使った少し田舎っぽいサウンドは、リスナーを遠くへ運んでくれる旅行記のような魅力に溢れています。
派手な曲は無く、ゆったりと地味~な曲ばかりですが、偶にはこんな作品もいかがでしょうか?
夢を見る時のお供にどうぞ。


Finally We Are No One
Mum
Tarquin
2006-02-01


Yesterday Was Dramatic: Today Is Ok
Mum
Morr Music / M.M.
2005-10-18


Smilewound
Mum
Morr Music / M.M.
2013-09-17



先日二十歳の誕生日を迎え、ヤマハのアコギをゲットしました。 
現在『More Than Words』をダラダラ練習中です。
思えば、16歳くらいの頃から音楽のことばっかり考えている気がします。

音楽の話が合う人が周りにいないので始めたこのブログも、最近アクセスがどんどん上がって嬉しい限りです。

普段読んでくださっている方も、そうでない方も、本当にありがとうございます
不定期ながら、これからもずーっと続けていきますね!

さて、今回ご紹介するのはフュージョン、スムースジャズの大名盤。
サックス奏者グローヴァー・ワシントン・Jr.のヒット作であり、1982年のグラミーではジャズ部門最優秀パフォーマンスに選ばれた『Winelight (ワインライト)』です。

日本でも人気の高い本作、特にその中でもAORに近い『Just the Two of Us』はスタンダードナンバーとして今でもカヴァーが絶えませんね。

大人の世界をムーディーに演出してくれるのは、現在でも第一線にいる腕利きのミュージシャンばかり。
思う存分浸ってしまいましょう。




GroverWashingtonJr-Winelight


01. Winelight
02. Let It Flow
03. In the Name of Love
04. Take Me There
05. Just the Two of Us
06. Make Me a Memory (Sad Samba)

☆参加メンバー

  • Grover Washington Jr. – Alto, Soprano, Tenor, & Baritone Saxophones
  • Ralph MacDonald – Congas, Percussion, Electronic Drums
  • Marcus Miller – Bass
  • Steve Gadd – Drums
  • Eric Gale – Guitar
  • Paul Griffin – Clavinet, Electric Piano
  • Raymond Chew – Clavinet
  • Richard Tee – Electric Piano
  • Robert Greenidge – Steel Drums
  • Ed Walsh, Bill Eaton – Synthesizer
  • Bill Withers – vocals on "Just the Two of Us"

    最強クラスのメンバー。
  • スタッフでもお馴染みの三人に、マーカス・ミラーポール・グリフィンなどの面々もジャズ・フュージョンファンの方々にとっては常識でしょう。
    特にマーカスはまだ割と新人の頃で、本作の後のグローヴァーのアルバムにも参加しています。




    タイトなマーカスのベース、サイバーなシンセリフが80年代の香りを漂わせるWinelight』。
    シリアスで抑えの効いた演奏も、統率の取れたリズム隊の中に炎のようなグルーヴを漂わせています。
    グローヴァーのサックスソロを追いかけるように雰囲気を変えていくガッドのドラムが非常に素晴らしい。
    ガッドの神髄と言えば、ソロよりも他のパートへの対応力ですね。
    マーカスのプレーはスラップもイイですが、要所に入るハイノートのグリッサンドが特にカッコいいです。
    一聴すると冷たい質感のサウンドですが、リズムのぶれなさに起因するんでしょう




    スムースで耳障りのよいLet It Flow』も当時のクロスオーバーサウンドそのまま。
    全体的にマーカスの音が大きく前に出ていて、グローヴァーのソロではバッキングながら主張が激しいです。
    対するサックスもここでは技巧的なソロを吹いてますね。
    彼のプレーはバカテク祭りって感じではなく、全体の作ったレールに上手く乗っていく、アンサンブルを重視するタイプ
    エリック・ゲイルのソフトでありながらソリッドなギターも、いつもと変わらずノリがイイです。
    この曲の滞ることのない展開、タイトル通り「流れる」よう。

    リチャード・ティー印のメローなローズが優しく包み込むIn the Name of Love』は、郷愁を感じさせるような温かいメロディーが印象的です。
    ゲイルのソウルテイスト満点のギターサウンドが非常に心地良い…
    ベースがサックスのメロディーラインを立てているため、ゲイルのカッティングなどがクリアに聴こえて、トロピカルで抜けの良いサウンドに磨きがかかっているのがいいトコロです。
    ①が夜景を眺めるのにピッタリな曲だとしたら、この③は夕暮れ時の帰路に聴くのがイイでしょうか。

    ちなみにこの曲、ラルフ・マクドナルドビル・ウィザース名義でサックスの代わりにヴォーカルがフィーチャーされたバージョンがあります。 
    こちらもビル好きな方はきっと気に入るでしょう。




    Take Me There』も気持ちの良い朝焼けのような一曲
    ラルフのパーカスとガッドのドラムの相性は抜群で、テンポアップするパートでは二人の存在感が絶大。
    やっぱりサンバ的なリズムはお任せなプレイヤーですね(笑)
    緩やかなフュージョンサウンドと、カーティス・メイフィールドダニー・ハサウェイなどのソウルマンを彷彿とさせる、ハーレムのような濃いブラックサウンドの対比が面白い。
    横ノリの達人たちが揃ってますから当然ですね~。

    皆さんお待ちかねのJust the Two of Us』はビル・ウィザースをヴォーカルに迎えた大ヒット曲
    ティーの透明なエレピ、ガッドの手数を抑えたドラム、ゲイルの控えめなカッティング。
    スタッフの三人が織りなす極上のバッキングに乗って、ビルの上手すぎない味のあるヴォーカルがロマンチックに繊細なメロディーを語る展開は、AORとして最高の出来でしょう。
    特に好きなのがロバート・グリニッジのスティールパンのメロディアスなソロに、彼のソロを引き継ぐように入ってくるグローヴァーのサックス。
    これがまた実にシンプルで美しいソロなんです。
    特にフラジオのロングトーンに痺れますね…

    グラミー賞ではR&B部門で最優秀賞を獲得するなど、ポピュラーな人気のある曲ですね。
    久保田利伸にもカヴァーされています。




    スタッフの色が強めな感じのMake Me a Memory (Sad Samba)』も⑤のような泣きメロのスムースジャズ
    哀愁の強いメロディーなのに、ラルフのパーカッションがあるだけでどうしてここまで潤っているように聴こえるのでしょう。
    ④と同じくサンバの要素のある曲で、ガッドのドラムがここでも活躍。
    この曲でのマーカス、ゲイルはお互いにバッキングで向かい合っているように感じます。
    オブリやコードの入れ方が似ているような…
    この曲でアルバムは切ない幕切れに終わりますが、不思議と重たい感想は抱きません
    ただただ朝日を待つって心情になりますね。




    ♪まとめ

    「丁寧に作られた作品なんだろうな~」っていうのが主な感想ですね。
    メロディーがとてもハッキリしているし、バックのメンバーもアンサンブルの極意を身につけたプレイヤーばかりですから。
    暴れまわるサックスが聴きたい方には物足りないかもしれませんが、雰囲気を大事に大事に演奏するグローヴァー・ワシントン・Jr.のスタイルがとても好きです。
    本作を気に入られた方は、次作『Come Morning』もおススメします。
    本作の世界を引き継ぎながら、もう少し明るくした作風ですよ。
    この『Winelight』、マスターピースとして広く愛されていますが、これを入り口にしてロックとはまた違ったサウンドに目覚めるのもイイと思いますよ!
    ツボを押さえた演奏ってこんな感じでしょうね。


    ワインライト<FUSION 1000>
    グローヴァー・ワシントンJR.
    ワーナーミュージック・ジャパン
    2014-06-25


    カム・モーニング
    グローヴァー・ワシントンJR.
    ワーナーミュージック・ジャパン
    2013-09-25


    グロヴァー・ワシントンJr./イン・コンサート [DVD]
    グロヴァー・ワシントンJr.
    ジェネオン エンタテインメント
    2006-05-25
    このDVDは凄くおススメ。
    ベースはアンソニー・ジャクソンですが、他は本作のメンバーに限りなく近い編成です。
    本作のナンバーも多く演奏されています。


    つい先日、ジョン・ウェットンが亡くなりましたね。
    プログレファン以外では馴染みの薄い人かもしれませんが、エイジアのベーシストとしてなら知っている方もいるかも。

    高齢化が著しいプログレ畑において、レジェンド達が逝去していくのは仕方がないとはいえ、寂しいものです。

    ということで、今回はイエスの 71年発表のサードアルバム『The Yes Album (邦題:イエス・サード・アルバム)』について。

    ポップなビートロックから徐々に複雑な曲を作るようになっていった彼ら。
    しかし、本作以前の二作は売り上げも評価も芳しくありませんでした。

    そこでバンドはメンバー交代を決意。
    後にイエスの看板ギタリストとなるスティーヴ・ハウが加入し、幅広い音楽性を持つ彼がバンドに参加したことにより、バンドは大きくレベルアップすることになります。

    リハーサルや作曲の為にバンドはデヴォンへと移り、チャーチルという地域のコテージに到着するも、そこでは日没後に大きな音を出すのが許されなかったため、ロマンスレーの牧場を新たな拠点とします。
    ハウはそこの牧場が気に入り、後に買い取ったとか。

    そして本作の制作が始まるのでした…

    この後の作品が『Fragile』と『Close to the Edge』という超有名作なため、決戦前夜となる本作は影に隠れがちですが、個人的には少し纏まりのない『Fragile』よりもこちらの方が好きですね。




    Yes - The Yes Album

    01. Yours is No Disgrace
    02. Clap
    03. Starship Trooper
    04. I've Seen All Good People
    05. A Venture
    06. Perpetual Change

    ☆参加メンバー

    John Anderson – lead vocals, percussion
    Chris Squire – bass guitar, vocals
    Steve Howe – electric and acoustic guitars, vachalia, vocals
    Tony Kaye – piano, organ, Moog
    Bill Bruford – drums, percussion




    ビックリ箱のようにリフが飛び出すYours is No Disgrace』からいきなりハウ師匠の技量が発揮されます
    トニー・ケイのオルガンがスケールの大きさを感じさせつつも、ジョン・アンダーソンのヴォーカルにクリス・スクワイアのコーラスが重なると、やけにポップに。
    ハウのギターはダーティにリフやカッティングを弾いたかと思えば、ソロは丸いサウンドでジャジーに弾いたりと、その振れ幅の広さを存分にアピール
    ビル・ブルーフォードのドラムも神経質なほど細かい叩き分けをしてますね。

    二転三転する構成はプログレらしいですが、メロディーはキッチリとポップなのは、サイモン&ガーファンクルなどからの影響が強いからでしょう。




    ハウのソロギターであるClap』は、彼の高い技量が存分に発揮された一曲。
    チェット・アトキンスからの影響が大いに感じられる明るく楽しいカントリーです。
    元々はハウの息子の誕生をお祝いするために作られたとか。
    ヴァン・ヘイレンの『316』みたいなもんですね。
    昔のギタリストって、アコギの方が断然上手かったりする人が多いですよね

    A.『Life Seeker』、B.『Disillusion』、C.『Würm』の三部からなるStarship Trooper』も素晴らしい組曲。
    ハウのスペーシーなギターを背景にアンダーソンの歌声が伸びていくAパート、②のようなロカビリーからSF的な転換を迎えるBパート、何か大きな予感を示すようなアウトロのCパートの全てが完璧に作用しています

    本曲の着想は勿論ロバート・A・ハインラインの古典SF小説『宇宙の戦士』から。
    小説版も、完全に別物のB級映画と化した映画版も大好きな僕からすると、非常に心躍る曲です(笑)
    ライブでも定番の曲ですが、やっぱりリック・ウェイクマンの開放感のあるアドリブソロがある『Yessongs』の音源が最高ですね。

    この曲に合わせて進め、ジョニー・リコ隊員




    ポップなアカペラで始まるI've Seen All Good People』の、聴きやすいメロディー、アレンジは他の代表的なプログレバンドとは異質ですね。
    せいぜいジェネシスが近いくらいでしょうか。
    この曲は、ハウ師匠のポルトガルギターが牧歌的な前半『Your Move』、ブルースっぽい進行でトリッキーな後半『All Good People』の二部構成です。
    Your Move』の終盤ではジョン・レノンの『Give Peace a Chance』のコーラスがバックに流れたり、かなり自由にやった曲のようですね。
    Your~』はシングルカットされ、そこそこのヒットを記録しました。

    220px-Your_Move_cover


    暗く重たいバッキングにイギリスらしさを感じるA Venture』は結構難解な曲ですね。
    トニー・ケイのピアノを中心としつつ、どこか掴みどころのないポリリズムのような演奏が面白い。
    ビルの複雑怪奇なドラムと、クリスの誰に合わせてるのか分かりにくいリズムは、この二人だからこそのコンビネーションでしょう。
    短いうえにメロディーが地味なので、演奏を楽しめないと辛い曲です。

    本作で一番好きなのがPerpetual Change』。
    この時点でのメンバーの演奏力の臨界点ではないでしょうか。
    マーチ風で、イントロだけでなく随所に挟まれるキメのカッコ良さといったら。
    爽やかでメロディアスな序盤→変拍子まみれのオルガン、ベースのユニゾンから独立したリズムで暴れまわるハウのギター、どちらのリズムも両立させるビルのハイテクなドラムなど、超絶技巧の中盤→最後に演奏隊が一丸となって疾走していくアウトロ
    この展開は何度聴いても飽きませんね~。

    スタジオだけでの妙技ではなく、ライブでは更に進化していたというトコロも凄いの一言。
    ビルのドラムソロがフィーチャーされ、よりダイナミックな『Yessongs』のバージョンは、ロックファンなら必聴ですよ!





    ♪まとめ

    プログレバンドとして覚醒していく彼らの第二のデビュー作といえるアルバムですね。
    この後の代表作だけでなく、是非この作品も聴いてほしいです。
    特に鍵盤のトニー・ケイは、テクニックはまだしもセンスの面ではリック・ウェイクマンに負けないくらいです。
    少し難解な『Fragile』や『Close to the Edge』が受け付けなかった方も、本作はとてもポップなので、まずはコレを聴いてからの方がイエスを理解するには良いかもしれませんね
    初期イエスの名残を残した橋渡し的な一枚です。


    サード・アルバム
    イエス
    ワーナーミュージック・ジャパン
    2016-02-24




    イエスソングス
    イエス
    ワーナーミュージック・ジャパン
    2016-02-24


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