おときき通信

若いなりに色々な音楽について考え, おススメする普通の大学生ブログ
目指せ1000記事!
ツイッターやってます。 http://twitter.com/おときき通信で検索!
当ブログはAmazon.co.jpアソシエイトの参加者です。

只の音楽好きな大学生です。 ロック、メタル、ジャズ、フュージョン、ブラックミュージックなどなど… 自分の好きな音楽を発信します。 ギターもやってます。愛機はフェンダーアメリカンスタンダードテレキャスターです。 お気軽にコメントください。 よろしくお願いします!


なんだか急激に暑くなってきましたね~。

昼間になると家の中がムシムシして最悪です。
ギターを弾いていてもすぐに汗が出てきますし…

ギターと言えば、最近アコギで練習しているのがジェームス・テイラーの『Blossom』。
彼のバッキングはベース音がハッキリしているので、弾いていてとっても楽しいですね。

さて、今回は彼の76年発表の7枚目のアルバム『In the Pocket (イン・ザ・ポケット)』をご紹介します。 

前作『Gorilla』はよりポップなサウンドを取り入れ、新しいジェームス・テイラーサウンドとして大きな成功を収めました。

基本的には本作もその流れを引き継いでいるんですが、次作『JT』が大ヒットしたこと、収録曲にこれといったビッグヒットがないことから地味な印象があるかもしれません。

しかしながら、いつも以上に集まったウエストコーストのミュージシャン達に加え、スティーヴィー・ワンダーまでもが登場するその内容は、『One Man Dog』あたりから培ってきた彼の人脈が最も活かされていると言えるでしょう。

ちなみに、本作はワーナー在籍時の最後の作品。




500x500x1

スーツに身を包んだオシャレなジャケット。
でも裏を見ると…?

01. Shower the People
02. A Junkie's Lament
03. Money Machine
04. Slow Burning Love
05. Everybody Has the Blues
06. Daddy's All Gone
07. Woman's Gotta Have It
08. Captain Jim's Drunken Dream
09. Don't Be Sad 'Cause Your Sun Is Down
10. Nothing Like a Hundred Miles
11. Family Man
12. Golden Moments

☆参加メンバー

・ James Taylor - acoustic guitar, electric guitar, vocals
・ George Bohanon - trombone
・ Oscar Brashear - trumpet
・ Michael Brecker - saxophone
・ Red Callender - double bass, tuba
・ Malcolm Cecil - Moog synthesizer
・ David Crosby - vocals
・ Nick DeCaro - voiceorgan, hornorgan, string and horn arrangements, accordion, ARP String Ensemble synthesizer
・ Craig Doerge - keyboards
・ Victor Feldman - percussion, marimba, bass marimba, vibraphone, orchestra bells
・ Art Garfunkel - vocals
・ David Grisman - mandolin, mandocello
・ Bobbye Hall - bongos, shaker, triangle
・ Milt Holland - chimes, wind chimes
・ Jim Keltner - drums
・ Danny Kortchmar - electric guitar, mandolin
・ Russ Kunkel - drums, percussion
・ Gayle Levant - harp
・ David Lindley - dobro
・ Steve Madaio - trumpet
・ Clarence McDonald - Hammond organ, piano, Moog synthesizer, Fender Rhodes electric piano, hornorgan
・ Graham Nash - vocals
・ Herb Pedersen - banjo, vocals
・ Bonnie Raitt - vocals
・ Carter Robertson - vocals
・ Linda Ronstadt - vocals
・ Carly Simon - vocals
・ Lee Sklar - bass
・ Alex Taylor - vocals
・ Waddy Wachtel - electric guitar, acoustic guitar
・ Kenny Watson - cimbalom
・ Ernie Watts - saxophone
・ Willie Weeks - bass
・ Stevie Wonder - harmonica, vocals
・ Russ Titelman - joint music producer
・ Lenny Waronker - joint music producer

目が回るようなスーパーミュージシャンの群れ。




Shower the People』が好きで好きで…
フォーキーでソフトで温かい、テイラーの魅力の全てが詰まったような曲です。
お互いを支えあうテイラーのアコギとリー・スクラーのベース、クラレンス・マクドナルドのローズとヴィクター・フェルドマンのグロッケンシュピール、これぞソフトロックの極致なり。
カーリー・サイモンのハーモニーも美しく、如何に当時のテイラーの周りが充実していたかよく分かりますね。

ベイビーフェイスのカヴァーを始め、色んなミュージシャンに人気のある名曲。




A Junkie's Lament』はアート・ガーファンクルとのデュエット。
本作の2年後には、ポール・サイモンも含めた三人でサム・クックの『Wonderful World』をカヴァーしていますが、本作がきっかけとなったのかもしれませんね。
『ジャンキーの嘆き』というタイトル通り、物悲しく繊細な世界が作り上げられています。
アートの声が非常によくマッチしたアレンジです。

ファンキーなMoney Machine』、テイラーの曲としては結構異色ですよね。
ラス・カンケルのドラムが活躍し、飛び回るようにコーラスが交差するアグレッシブな展開がとてもカッコいい。
ここでハーモニーをつけるのはヴァレリー・カーター、更にホーンにはマイケル・ブレッカーと、これまた豪華。
ダニー・コーチマーの裏方に徹したカッティングも流石の一言です。
ちなみにホーンアレンジはテイラー自身が担当。




枯れた味わいのSlow Burning Love』も、どこかスピリチュアルで不思議な曲。
クーチの弾くマンドリン、ウィリー・ウィークスの音数を極限まで絞ったベースが目立っていて、なんとなく掴みどころのない霧のような印象を受けます。
でも、ニック・デカロが関わってるってことは良く分かるんです。(何でだろう?)
70年代の曲ってこういうのありますよね。

Everybody Has the Blues』なんかは教育番組に使えそうな可愛いアレンジ、「みんな同じだよ」と元気づけてくれる歌詞が素敵な一曲です。
ジョージ・ボハノンがアレンジしたホーンと、ジム・ケルトナーの締まりのあるドラムの相性が良く、コレだけ他の曲より参加ミュージシャンを大きく変えた効果が出ているような気がします。
「頑張れ」とは言わず、ただ相槌を打って話を聴いていてくれるイイやつって感じですね(笑)

Daddy's All Gone』ではクーチだけじゃなく、テイラーもエレキギターを担当。
リー先生、ラスも揃ったいつものメンバーがやっぱり好きです。
クラレンスのエレピがメローに輝く雰囲気は『One Man Dog』の曲に非常に近く、『Back on the Street Again』などが好きな方にはきっとお気に入りでしょうね。
この曲でもそうですが、クーチだとすぐに分かるきめ細かいプレーにいつだって憧れます。




ボビー・ウーマックのカヴァーであるWoman's Gotta Have It』もお気に入り。
原曲が今聴いても全く古臭くないエヴァーグリーンな名作なんですが、本作のバージョンも黒さを上手く都会的なクロスオーバーサウンドに落とし込んだナイスな出来
割と原曲に忠実にカヴァーしていて、ウエストコーストらしさを出したアレンジなどはありませんが、『How Sweet It Is』とはまた違った良さのある仕上がりですね。
テイラーの相棒、ピーター・アッシャーもタンバリンで参加。




伸び伸びとやっているCaptain Jim's Drunken Dream』。
この曲ではテイラーのアコギは一つのフレーズを繰り返し、そこにバラエティ豊かな楽器が彩を加えるといったアレンジになっています。
どこか中国っぽさのある面白い曲ですが、やっぱりテイラーにはもっとギターを弾いてほしいと思ってしまいました。
この曲にもアートがハーモニーとして参加していますが、あまり目立ちませんね。

本作の目玉となるのはDon't Be Sad 'Cause Your Sun Is Down』でしょう。
スティーヴィー・ワンダーと共作したこの曲、それ自体にはスティーヴィーの要素はなく、紛れもなくジェームスの曲って感じなんです。
しかし、スティーヴィーがハーモニカで登場すると途端にモータウンっぽくなるのが凄い(笑)
彼のハッピーなハーモニカの存在感はやっぱり大きいですね。

Nothing Like a Hundred Miles』にはデヴィッド・クロスビーグラハム・ナッシュが参加。
CSN&Yでお馴染みのコーラスの技量は非常に高く、ウエストコーストを代表する貫禄を漂わせています。
また、ジャクソン・ブラウンの作品で知られるデヴィッド・リンドレーもドブロで参加し、爽やかな青い西海岸サウンドに一役買っていますね。
フォーキーなジェームス好きにはおススメです。

ブラックミュージックの影響が強いFamily Man』は、テイラーのヴォーカルもテンション高め。
当時の妻カーリー・サイモンと、彼のお兄さんのアレックス・テイラーがコーラスに参加し、本当にファミリーで歌っているのが面白いですね。(ヴァレリーもボニー・レイットも参加してるけど)
クーチのコミカルなプレー、ラスのファンキーなドラムなどのバックの演奏が楽しい。
ジェフ・ベックの『Constipated Duck』とちょっと似てます。

ベストにも入っていたGolden Moments』は、捻りの多かった本作の中では特にピュアな曲だと思います。
アコギとハープの音が夢の世界に誘うように甘美で、テイラーの優しい歌声をこちらに運んできてくれるよう。
この曲は歌詞も含めて、最も安らげていた時期だったからこそ出来た曲かもしれません。




♪まとめ

テイラーがノリにノっていた時期の作品で、アルバム全体が穏やかな雰囲気に包まれています。
一流のミュージシャンもたくさん集まり、スタジオも和気藹々としていたんじゃないでしょうか?
ポップで洗練されていっても、根っこの部分は全く変わらない彼のサウンドは、どの作品を聴いても安心感がありますね。
彼の作品では最も明るいかもしれません
心の清涼剤として、そばに置いておきたい作品です。

In the Pocket
James Taylor
Warner Bros / Wea
1988-03-08


Gorilla
James Taylor
Warner Bros / Wea
1995-01-24


ベスト・オブ・ジェームス・テイラー
ジェイムス・テイラー
ワーナーミュージック・ジャパン
2004-12-08


結構前にダニー・ハサウェイの大名盤、『Live』について記事を書きましたね。
ソウル、ファンクのライブ盤では正に最高峰の完成度でした。

皆さんは同ジャンルのライブ盤といえば何が浮かぶでしょうか?

個人的にはキング・カーティスの『Live at the Fillmore West』 や、カーティス・メイフィールドの『Curtis/Live!』、サム・クックの『Live at the Harlem Square Club,1963』辺りが好きです。

さて、今回ご紹介するのはジャズオルガンの大家、ジミー・スミスが72年に発表したライブアルバム『Root Down (ルート・ダウン)』。

歌がないという点では上で挙げたキング・カーティスのアルバムと同じですが、この『Root Down』とは空気が大きく違います。

エンターテインメント性が強く開けたような明るさが感じられた前者と比べると、コチラはもう少し薄暗くブルージーで渋めな演奏を楽しむ作品。

黒さ100%、恐ろしく粘度の高いR&Bです。




20018017

イカすジャケット!

01. Sagg Shootin' His Arrow
02. For Everyone Under the Sun
03. After Hours
04. Root Down (And Get It)
05. Let's Stay Together
06. Slow Down Sagg

☆参加メンバー

・ Jimmy Smith - Hammond B3 organ
・ Paul Humphrey - drums
・ Wilton Felder - bass guitar
・ Buck Clarke - congas, percussion
・ Arthur Adams - guitar
・ Steve Williams - harmonica

ギタリストのアーサー・アダムスはジャクソン5などの作品にも参加しており、クルセイダーズでお馴染みのウィルトン・フェルダーとも旧知の仲。
バック・クラークも、ハービー・ハンコックフレディ・ハバードなどの一流とプレーしてきた凄腕パーカッショニストであります。




オープニングナンバーSagg Shootin' His Arrow』は『Memphis Soul Stew』を彷彿とさせつつ、よりスリリングでファンキー。
アーサーのギター、ジミーのオルガンと続くソロの裏で、走り続けるフェルダーのベースのサポートが凄まじい臨機応変ぶりです。
ポール・ハンフリーのドラムは本作でも安定感抜群、初めから終わりまで強烈にスウィングしまくり。
グルーヴの塊と言えるような演奏ですね。




ミドルテンポのFor Everyone Under the Sun』は、先ほどの緊張感マックスの演奏とは対照的な平和な曲調。
スピナーズのようなフィリーソウルっぽい洗練されたメロディーラインが素敵ですね。
アーサーの程よくジャジーなギターソロも実に味わい深く、コーネル・デュプリーのファンの僕には堪りません。
ジミーのソロもたっぷりあり、まったりとハモンドのサウンドが楽しめます。

とてもブルージーなAfter Hours』では、アーサーのギターが大活躍です。
このバックを信頼しきった弛んだ感じ、一流にしか出せない余裕の表情
こういう曲で重要なのは何よりリズム隊ですが、完璧な支えぶりでソロを後押ししています。
ここでやっと出てくるハーモニカも、バッキングながら印象強し。

タイトルトラックRoot Down (And Get It)』は、鋭くシリアスなファンクナンバー。
本作の前年に発表されたスライ&ザ・ファミリー・ストーンの『There's a Riot Goin' On』、更にはマーヴィン・ゲイの『What's Going On』といった、ブラックミュージックの歴史上最も重要な作品と同じような空気を纏っています
アーサーのワウトーンがカッティング、ソロ共に剥き出しの生々しさを見せる中、ジミーのハモンドはコードを重ねるスタイルでバンドをリードしていきます。
ユラユラと火が消えていくような終わり方が怪しげ。

ちなみにビースティ・ボーイズの同名の曲でサンプリングされています。

Let's Stay Together』は説明不要、アル・グリーンの名曲のカヴァーですね。
華やかで美しいメロディーをしっかりとなぞり、バンドの息遣いが感じられる繊細なアレンジで飾り立てます。
その中でもお気に入りなのはベースラインで、モータウンのベーシストらしいグルーヴィーなプレーが素晴らしい。
また、この曲でのオーディエンスの反応も楽しく、ジミーがメロディーを奏で始めてからの歓声にはコチラもワクワクしちゃいますね~。




①のようにハイスピードなSlow Down Sagg』、極上のジャズファンク!
ハンフリーのドラム、バックのパーカッションの熱気が半端じゃなく、誰一人楽をしていない疾走感あふれる演奏が最高にカッコいいです。
The Ghetto』が浮かんでくる展開ですが、エレピのダニーとは違いジミーのオルガンは泥臭さが凄まじい。
フェルダーもここぞとばかりに弾きまくっており、全パートがテクニカルなギリギリを突っ走る名演です。




♪まとめ

渋い要素しかないアルバムですね(笑)
ファンキーでソウルフル、クラブでの熱狂的な盛り上がりをしっかりと捉えた、これぞライブアルバムと言える仕上がり。
ジミーの作品は『The Cat』のような分かり易いキャッチーなものや、ジャズ要素の強い『House Party』のようなものまで幅広いですが、膨大な数のアルバムの中でも本作は高い人気があります。
それだけの理由があるってことは聴いて頂ければきっと分かりますよ!
ここには本物のファンクしか入ってません。


Root Down
Jimmy Smith
Polygram Records
2000-07-18


Eight Classic Albums: Jimmy Smith
JIMMY SMITH
REGOJ
2011-08-12





最近ブックオフで本が全品20%オフのセールがやってますね。
と、いうわけで僕も出かけてきました!

今回ゲットしたのは夏目漱石の『こころ』、川端康成の『雪国』、京極夏彦の『姑獲鳥の夏』、ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』の四冊。

『幻の女』はずっと読みたかったので、今回のセールは行って良かったです。
美品を4冊買っても340円くらいだったので、皆さんもどうでしょうか?

そんなセールからの帰り道、図書館で借りてきたのが今回ご紹介するアート・ガーファンクルの『Fate for Breakfast (フェイト・フォー・ブレックファースト)』。

言わずと知れたサイモン&ガーファンクルの片割れであるアート。
個人的にはポール・サイモンのソロより、彼の作品の方が好きなんですよね。

ソロ4作目となる本作は他のアルバムに比べて知名度が低く、アメリカではあまり良い結果を残せなかったようです。
しかしヨーロッパのいくつかの国ではトップテンに入るなど、作品の質はとても高いですね

彼は自身で作曲はあまりせず、基本的には外注なんですが、本作でも多くの優れたミュージシャンが曲を提供しています。




art-garfunkel

なんと本作のジャケットにはアイドルも真っ青な5つものバージョン違いが。
貼った画像は僕が借りてきたバージョンのジャケットです。

01. In a Little While (I'll Be on My Way)
02. Since I Don't Have You
03. And I Know
04. Sail on a Rainbow
05. Miss You Nights
06. Finally Found a Reason
07. Beyond the Tears
08. Oh How Happy
09. When Someone Doesn't Want You
10. Take Me Away 


大ヒット曲『Bright Eyes』が収録されている盤もあるようですが、借りてきたのには入ってなかったので今回は除外させていただきます。

☆参加メンバー

・ Art Garfunkel – vocals, harmony vocals
・ Penny Nichols – background vocals
・ Stephen Bishop – guitar, background vocals
・ Michael Brecker – tenor saxophone
・ Rob Mounsey – synthesizer, clavinet, Fender Rhodes, Oberheim
・ Tom Scott – tenor saxophone
・ Chris Spedding – guitar
・ Leah Kunkel – background vocals
・ Gene Page – arranger
・ Simon Phillips – drums
・ Louie Shelton – electric guitar
・ Billy Alessi – background vocals
・ Bobby Alessi – background vocals
・ Maxine Anderson – background vocals
・ Michael Baird – drums
・ Dennis Belfield – bass
・ Errol "Crusher" Bennett – percussion
・ Ray Cooper – percussion
・ Carolyn Dennis – background vocals
・ Alan Estes – percussion
・ Lyle Forman – percussion
・ Steve Gadd – drums
・ Jim Gilstrap – background vocals
・ Roland Harker – guitar
・ DeLisle Harper – bass
・ Lyle Harper – bass
・ Les Hurdle – bass
・ Neil Jason – bass
・ Neil Johnson – bass
・ Larry Knechtel – piano
・ Hugh McCracken – electric guitar
・ Roy J. Morgan – drums
・ Del Newman – string arrangement
・ Lee Ritenour – electric guitar
・ Larry Rolando – acoustic and electric guitar
・ Edwin Roxburgh – bass
・ Jeffrey Staton – acoustic guitar, background vocals
・ Richard Tee – electric piano
・ Richie Zito – electric guitar




セッションベーシスト、デニース・ベルフィールドが提供したIn a Little While (I'll Be on My Way)』は、アートのソフトな声が切なく響くクロスオーバーバラードの名曲
典型的な70年代のソフトロックですが、メロディーの完成度はとても高く、ロマンチックなAOR好きなら間違いなく気に入る一曲目です。




はドゥーワップグループ、ザ・スカイライナーズが58年にヒットさせた『Since I Don't Have You』のカヴァー。
オールディーズらしい優雅なアレンジの原曲のテイストを保ちつつ、マイケル・ブレッカーの巧みなサックスをフィーチャーした良いアレンジです。
この曲、リッキー・ネルソンパティ・ラベルなどの他、あのガンズ・アンド・ローゼズまでカヴァーしています。
スタンダードナンバーなんですね。

And I Know』は、スティーヴィー・ワンダーの作品や自身のソロでお馴染みのマイケル・センベロと、ソングライターのデヴィッド・バトーが提供。
これもミドルテンポのバラードで、アートの透明なヴォーカルがマッチしています。
ミュートしたギターと、何気に歌っているベースラインも都会的なサウンド

僕の大好きなスティーヴン・ビショップSail on a Rainbow』をプレゼント。(バックヴォーカルとしても参加)
彼の曲らしく、アコースティックでスムースな一点の濁りもない癒し系ナンバーです。
アートもスティーヴンのどちらも大変な美声の持ち主で、二人のヴォーカルが滑らかに溶け合うパートは正に至福のハーモニー
もしスティーヴン自身のバージョンがあったなら是非聴きたいところです。




75年のクリフ・リチャードのヒット曲『Miss You Nights』のカヴァーが
クリフの渋い歌声や多重録音したハーモニーが美しい原曲より、少しだけヴォーカルアレンジはシンプルになったかも。
ピアノとストリングスの組み合わせ、王道のバラードって感じです。
特にウエストライフのカヴァーが有名で、声の綺麗な人しか歌いこなせない曲なんだと分かりますね。

Finally Found a Reason』にもセンベロとバトーのコンビが関わってます。
サイモン&ガーファンクル時代の『The Sound of Silence』などを思わせる冷めた曲調。(『卒業』が浮かびます)
ユニットの人気絶頂期に解散したことをアートは未だに納得していないようですが、ここにもその感情は出ている気がします。
この曲にもスティーヴン・ビショップが参加していて、④よりも目立ってますね。

Beyond the Tears』もバラード。
今までの曲よりもギターが目立ち、80年代の足音が少し聞こえるようなアレンジになっています。
なかなかバラードの多いアルバムですが、この曲も平均点以上は行くであろう無難な仕上がりです。

Oh How Happy』はモータウン出身のソウルシンガー、エドウィン・スターの曲。
ブルーアイドソウルグループ、ザ・シェイズ・オブ・ブルーもカヴァーしていて、エドウィンの原曲、ブルーのカヴァー、そして本作のアートのバージョンのどれもが素晴らしいです
ポップでアップテンポ、何人かで歌ったら凄く楽しいだろうな~。




メローなWhen Someone Doesn't Want You』もグッド。
あまり情熱的なバラードよりも、メジャーとマイナーのバランスが取れたようなゆったりした曲の方が合ってると思うんですが、どうでしょうか?
リラックスした「天使の歌声」には憧れますね

⑦と同じくTake Me Away』はバラード。
ただ、曲の展開は一筋縄ではなく、若干プログレっぽさすらある程です。
薄暗い間奏を抜けて再び光のように差し込んでくるサビが感動的!
ロックフィーリングを強く感じるエンディングでした。




♪まとめ

ミドルテンポの曲が多く、ソフトロックファンならかなりお気に入りの作品になるんじゃないかと。
参加ミュージシャンもやたら豪華で、70年代のクロスオーバー界の贅沢さに溢れています
バラードが少し多いかなという気はしますが、落ち着いた時に聴くアルバムとしては非常にハイクオリティ。
アートの美声に惹かれた多くのミュージシャンの名曲、ぜひ聴いてみてくださいね。
ブレークファーストっていうより、ディナーによく合う作品でした。




ORIGINAL ALBUM CLASSICS
ART GARFUNKEL
COLUM
2012-09-14




このページのトップヘ