March 26, 2017

レッスン記録:ダリをお料理する

25mars17m























作り慣れないメニューって頭の中で手順を整理したりしますよね。材料を準備しながら一応考えておかないと迷いそう。

慣れてくると作りながらアレンジしたり、いろんな手立てが加えられますネ。

クリエイト作業である画集遊びも同じです。

25mars17a















空の色のボールと、海の色の切紙を組み合わせてる。
ダリのお料理も初心者じゃなくなりました。

冷蔵庫にあった空の食品と、ぱっと作った海のお料理を混ぜる合わせ技ができちゃったのですもの。

1つ以上パーツを創る、って宿題を出した当初は迷ってたのに
あっという間にアレンジ料理ができるようになりましたよ。

  *レッスン記録:ダリと創る

25mars17e














海の波の向こうに建つ四角いお家を
粘土で作ってきてくれました。

四角いお窓を表す細かい切込みを入れてますね。

25mars17b
















ポールの台座には色を似せたアイロンビーズ細工。

アイロンビーズって小学校で流行ってるのね。

25mars17c















"見えない人物たちのいるシュルレアリスム的構成" ってタイトル通り、人物の跡が見られる作品。

玩具の連想が良いセンスですね。

ベッドのお隣のお椅子は・・・

25mars17d















お人が座った跡がついてる。

形を似せて粘土で上手に作ってます。

25mars17f





















ベッド周りにダリは半分落ちた掛けシーツを描いてる。

すると生徒ちゃんは人の形にお布団を掛けてあげました。

**

ダリの画集遊びはあと少しで卒業です。
ここにきてダリのお料理中級といった具合に、絵を素早く自分のものにして噛み砕く様子を見せてくれた生徒ちゃん。

時には似せて、時には掛け布団のように元の絵に知らぬ間に解釈を加えた。楽譜をよくよく見て音楽を自分のものにしてゆく筋道は、生徒ちゃんの中で着実に生まれてるのです。



■お教室関連リンク

初期
*レッスン記録:音符イチゴ
*レッスン前の時間
*レッスン記録:オクターブ
*レッスン記録:メダカのドレミ
*レッスン記録:スタッカート

*レッスン記録:楽譜を作ろう!
*レッスン記録:上の音
*レッスン記録:痩せたメダカ
*レッスン記録:カタツムリ
*レッスンの成り行き
*レッスン記録:イチゴのタイ
*レッスン記録:指番号
*レッスン記録:音の実

*レッスン記録:復習とカメ
*レッスン記録:音ブロックで曲を弾こう
*レッスン記録:好きな曲を作ろう!
  *緊張するレッスン
  *泣いちゃダメ?
  *レッスン記録:下地(1)色
  *レッスン記録:下地(2)味


記号
*レッスン記録:ト音記号
*レッスン記録:臨時記号


音符
*レッスン記録:音符の長さを憶えよう
  *子供の絵、母の悩み
  *レッスンと色

*レッスン記録:十六分音符
*レッスン記録:床の五線
*レッスン記録:紙粘土
  *先生の真似

*付点音符を憶えよう
*レッスン記録:付点音符のサイズ


成長過程
*レッスン記録:記憶の拡張

*7ヶ月でカバレフスキー
*お庭レッスン

*レッスン記録:香りレッスン
*レッスン記録:ハーモニー体験

リズム
*レッスン記録:リズム解き
*レッスン記録:食べ物カード
*レッスン記録:楽語とリズム


暗譜
*レッスン記録:はじめての暗譜
*レッスン記録:楽譜の道筋
  *1年間のレッスン記録


トレーニング
*レッスン記録:音階練習
*レッスン記録:指遣いのカリキュラム
レッスン記録:音階と和音


幼児期の聴音
*レッスン記録:はじめての聴音
*レッスン記録:寒暖の和音


アウフタクト
*レッスン記録:アウフタクトの導入
*レッスン記録:アウフタクト実践例
  *レッスンこぼれ話:ピンクのうさぎ
*レッスン記録:なめこぐま
*レッスン記録:はじめてのバラード
*レッスン記録:ぬるぬる


お箱遊び
*レッスン記録:雪のパーツ遊び
*レッスン記録:お箱遊び
*レッスン記録:異名同音
*レッスン記録:異名同音 'として'
*レッスン記録:お箱卒業の日

画集遊び
*レッスン記録:画集遊び
*レッスン記録:ポムポム・キュビズム
*レッスン記録:ダリに参加する
*ダリとモチーフの引出し
*レッスン記録:ダリと創る
*レッスン記録:画集遊びと思考

音の絵
*レッスン記録:鍵盤でお絵描き
*レッスン記録:太陽のトリル
*レッスン記録:お豆コロコロ
*レッスン記録:ぶどうポロポロ
*レッスン記録:イチゴのたね


*レッスン記録:お菓子パーティー
*レッスン記録:付箋を使う


■オトナのレッスン関連記事
*音楽史のレッスン
*ピアノレッスンの主張
*レッスン記録:Dur
*ラヴェル音源とドビュッシーのフェイント
*レッスン記録:月の光
  *僕が見たイケメン生徒ちゃん

*レッスン記録:ドレミ
*レッスン記録:カメラータ
*レッスン記録:モノディと公会議周辺
*レッスン記録:純正律
*レッスン記録:ピタゴラス音律
*レッスン記録:ビデオと地デジ

(スプレーン)
*レッスン記録:読み取り開始
*レッスン記録:記号の意図
*レッスン記録:フェルマータの場所
*レッスン記録:次回のピアノ課題

(月の光)
*レッスン記録:噴水
*レッスン記録:2冊目
*レッスン記録:人の文字
  *レッスン記録:衣装の絵
*レッスン記録:不離一体

(カッサンドル)
*レッスン記録:カッサンドル13
*レッスン記録:カッサンドルそして・・・
*レッスン記録:楽語

(グリーン)
*レッスン記録:君が眼に
*レッスン記録:感じがする

lasalledeconcert at 10:48|Permalink││食 美味しいテーブル10 

March 25, 2017

ぷるぷる

24mars17a















Mac内のおうち画像。
ポリ素材でぷるんっふるんっと揺れる小っちゃな鳥。

フライングタイガーで夫が買ってきました。2匹セット200円也。
輪ゴムを飛ばすように身体を引っ張って飛ばして遊ぶ玩具だそう。でもそんな可哀想なことできないですよね。

24mars17c
















うちのは、ぶたぎ達とおなじ応援チーム要員。

  *居場所

平和そうに寝そべって、おとぼけ顔。
モニターの上でぷるって揺れる。
古いMacBookの液晶が映りづらくなって備えたモニターが可愛くなった。

呼び名は 'ぷるぷる'。

lasalledeconcert at 10:59|Permalink││  日々のお気に入り10 

March 24, 2017

フラット

21mars17b















症状が安定しなかった。
横になってる時間より座ってる時間を長く保ててたのに、ときどき逆戻りする。

今日は大分すっきり。波を描きながら徐々に改善されますよってお医者様が仰った通りなのね。


入院時、ゆっくり休みたかったからお外との接触を断絶した。

病室案内を一切お断りする仕組みを選択し、お部屋につける氏名も非表示にしていただいた。

  新しいゆるやかな生活が始まった。

手術前後は病院のパジャマを希望した。

ボタンがなくて紐で結ぶ形は1日幾度もある回診時に私物より便が良いから。着てみると皆と同じ病衣が何だか嬉しかった。

お仕着せの衣類に袖を通すのが気持ち良かった。
選んだのでもなく似合いもしない制服。
それが気持ちをフラットにしてくれた。

21mars17e




















お見舞いを家族に限った。

外部と接触を絶った代わりに、入院病棟で知り合った人たちと他愛ないおしゃべりをたくさんした。今の自分のホームって感じですぐ好きになった。

初めて会う人たちの前でノーメイクで過ごす日常。

昨年12月までの、病人じゃなかった私はメイクした顔を元々の自分の顔みたいなフリをして過ごしてたナって気がついた。初対面の人の前で病棟のパジャマを着てノーメイクを晒すことは、少し前なら勇気が要る事だったかも。

病院という場所は其れを何でもなく受け入れる自分に出会える。個人的にはとっても気に入ってる。

21mars17a
















どすっぴんの毎日も。メイクで飾らなきゃダメよって雰囲気に包囲される場面がないのが心地よいのだ。

社会復帰しても、このままがいいなあ
退院してもメイク止しちゃおうかなあ

そんな気分を呟いてみたら、ほかの患者さんは似た考えでもないらしい。ところで

  メイクで変わるほう?
  どんな顔になる〜?
  想像つかへん

って言われた。
そうだった。

社会生活では、お化粧してる顔を知らない人たちばかりの状況ってあまり無いですよネ。

初めての環境が心を裸にしてくれてる。此処で新しい考えに出会えるといい。


*今の日常
*2人の看護師さん
*カプチーノ
*ベッド周り
*動物広場
*怪我の功名
*すみません
*動物と人間と不安
*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ
*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
*病者の塗油
*こんなお出かけ
*与えられた中で

*結婚したい
*ずっとご飯を作りたい
  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
*ピンク・ピンク
*幸福 -- 重なり
*院内生活
*今日の続き
*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
*祈る朝に
*長いひと月
*病人と香り
*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って
*出張
*アッパーシェルフ
*コーナーアングル
*居場所
*強弱
*Macへ行こう(19)未来を買う
*死にたくない理由
*病気が判った日
*歩く
*アンサンブルをありがとう
*生きたい理由
*病者の秘跡
*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

lasalledeconcert at 12:15|Permalink││  お茶の時間10 

March 21, 2017

天使の曲

20mars17a

























FaceBookを開くと桐朋出身の素敵なピアニストさんのブログにこんな可愛いモノが!

お手作りのアイシングクッキーですって。拝借したお写真にて。

すごいなぁ・・・って先日画面を見入ったのでした。

20mars17d

























すると大きなキャンディーが届きました。

キャンディーの中から、あの天使が現れてびっくり。感激です。

20mars17b























古くて貫入が浮き出たお皿に置いてみる。

ブログ画面で拝見してたとき優しくなよやかに見えた天使は
お皿に光を放ち、ぐんぐん力を帯びて見えてきた。

曲を実際に弾いてみると、聞いてた時の印象とすっかり変わることはよくあります。そんな時の心踊る驚きに似てる。

20mars17c




























生気に満ちた天使が、天主の栄光を讃えるかのように手を伸べていたから、銀色のバトンを持たせてみましたヨ。(ベッド用テーブルに置いてあるお薬のミニミニスプーンの柄なのです)

狭い場所の同じ灯りの下で動かず写してるのに、射す光まで力強くなったかに見える1枚です。

バトンはメロディーラインにつけたアクセントってところでしょうか。1つのアクセントで全体が硬質な音に聞こえたりする図。

20mars17e
















同色のマカロンを置くと、マットな色合の第二主題への推移部カナ。

第二主題で天使はシルエットのように陰になり、代わってイエズス様の聖なる岩 (マカロンね) がメロディーに。


曲のおままごと。
小さいお皿の上だけの今日のお遊び。

lasalledeconcert at 13:08|Permalink││  曲のお話10 

March 20, 2017

今の日常

19mars17c

























ベッドに俯せで肘をつく格好ができるようになりました。
2分くらい、不安定にふるふるしながらだったけど感激。

寝そべって本を読むようなあの格好をするのが近頃の夢だったの。これができると寝返りも身体を起こすのもとっても楽になる。


さて少女趣味なピーローケースですよね。

病棟はよく考えられた仕組みが多くって楽しい。でもたったひとつ初日の数分で我慢できなくなったのがピローだったのでした。

中身がビーズで、耳元で音が鳴るのがたまらなくうるさくって眠れない。あまりのうるささにびっくりして患者さんたちに問うてみたんだけど、
ん? 皆さんは気にならないって仰る・・・

19mars17a






















そうなのね! ピローは問題なくって慣れの問だったのね。
小豆枕も大丈夫なかたには、むしろ好きな音なのかも。

慣れない私は病棟のピローはやめて、予備に幾つも置いてるくらい好きなヨーク&ラーセンのをうちから持ってきてもらった。

写真の、丸洗いできる電気ブランケットも。
術中に直接触らない神経にも影響があって、交感神経と副交感神経の具合がくちゃくちゃになってるんです。そのせいで今は体温コントロールがうまくゆかないから電気シーツで調節してます。

16mars17s






















3枚目は病院食の朝ごはん。
これは悪くない日のバージョンかな? 多分。

頂きやすいメニューも好みじゃないメニューもいろいろ。食欲はあるから病食が進まない日でも別のものはパクパク食べてたりする。

今の日常。
思うように動けないこと含めて不自由は多いかもだけど、未体験の新しい生活は不思議と厭じゃない。とりあえず1週間前より動けるって喜びの中に居る。かなりハッピー。

もうすこし良くなってきたら、あれもこれもしたいナって気持ちになるかな? 今はまだ現実感のない夢の中を揺蕩ってるみたい。

lasalledeconcert at 13:32|Permalink││食 美味しいテーブル10 

March 19, 2017

レッスン記録:画集遊びと思考

18mars17a




















ダリの画集遊びの続きを記録しておきますね。

貝のそばに砂浜で拾った貝を置き

18mars17b























お魚のそばにお魚の玩具を置いてますね。

[置く] ことでとても自然に絵の隅々を観る力がついてます。
ただ目を当てるだけなら見過ごしそうな小さいお魚ですもの。

18mars17c





















自ら [置いてみる] って、のちに移ってゆく楽曲分析に照らして大事なところだから沢山の回数を行いました。

ざっと考えると、承認→潜考→照合→相違の認識→符合の発見
って感じカナ?

1)
モチーフを見留め→
  2)
  モチーフの意味を考え→
    3)
    其のモチーフの感覚が
    我身の内にあるものか
    否かを照らして→
      4)
      自分にないものを扱うんだとしたら
      何が無いのかを理解して→
        5)
        自分の外の世界の何と符合するか
        置き換えられるものを見つける

18mars17d















大きな区分けでは上のような思考の流れ。これをほんの6,7歳の子ができるようになったんです。

といっても難しいことじゃあないのですよ。

1)絵の中に葉っぱを見留めて
2)スモーキーなトーンの葉色に注目し
3)葉っぱの玩具を持ってないから
4)色が同じなことが大切と考えて
5)お外を探して拾ってきた

これも立派に承認→潜考→照合→相違の認識→符合の発見ですネ!

18mars17e





















最も惹きつけられたのは、生徒ちゃんがコネコネした白い粘土細工でした。

マリア様のようでしょう?

本作は "ポルト・リガトの聖母" ですが生徒ちゃんは年齢的に無論、聖母=マリア様ってことを知りません。そればかりか作品タイトルも知らないの。

じっと観てるうちに絵の本質に触れていったのか・・・
小さな子のはかりしれない能力に驚かされます。


■お教室関連リンク

初期
*レッスン記録:音符イチゴ
*レッスン前の時間
*レッスン記録:オクターブ
*レッスン記録:メダカのドレミ
*レッスン記録:スタッカート

*レッスン記録:楽譜を作ろう!
*レッスン記録:上の音
*レッスン記録:痩せたメダカ
*レッスン記録:カタツムリ
*レッスンの成り行き
*レッスン記録:イチゴのタイ
*レッスン記録:指番号
*レッスン記録:音の実

*レッスン記録:復習とカメ
*レッスン記録:音ブロックで曲を弾こう
*レッスン記録:好きな曲を作ろう!
  *緊張するレッスン
  *泣いちゃダメ?
  *レッスン記録:下地(1)色
  *レッスン記録:下地(2)味


記号
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*レッスン記録:臨時記号


音符
*レッスン記録:音符の長さを憶えよう
  *子供の絵、母の悩み
  *レッスンと色

*レッスン記録:十六分音符
*レッスン記録:床の五線
*レッスン記録:紙粘土
  *先生の真似

*付点音符を憶えよう
*レッスン記録:付点音符のサイズ


成長過程
*レッスン記録:記憶の拡張

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リズム
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暗譜
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  *1年間のレッスン記録


トレーニング
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レッスン記録:音階と和音


幼児期の聴音
*レッスン記録:はじめての聴音
*レッスン記録:寒暖の和音


アウフタクト
*レッスン記録:アウフタクトの導入
*レッスン記録:アウフタクト実践例
  *レッスンこぼれ話:ピンクのうさぎ
*レッスン記録:なめこぐま
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*レッスン記録:ぬるぬる


お箱遊び
*レッスン記録:雪のパーツ遊び
*レッスン記録:お箱遊び
*レッスン記録:異名同音
*レッスン記録:異名同音 'として'
*レッスン記録:お箱卒業の日

画集遊び
*レッスン記録:画集遊び
*レッスン記録:ポムポム・キュビズム
*レッスン記録:ダリに参加する
*ダリとモチーフの引出し
*レッスン記録:ダリと創る

音の絵
*レッスン記録:鍵盤でお絵描き
*レッスン記録:太陽のトリル
*レッスン記録:お豆コロコロ
*レッスン記録:ぶどうポロポロ
*レッスン記録:イチゴのたね


*レッスン記録:お菓子パーティー
*レッスン記録:付箋を使う


■オトナのレッスン関連記事
*音楽史のレッスン
*ピアノレッスンの主張
*レッスン記録:Dur
*ラヴェル音源とドビュッシーのフェイント
*レッスン記録:月の光
  *僕が見たイケメン生徒ちゃん

*レッスン記録:ドレミ
*レッスン記録:カメラータ
*レッスン記録:モノディと公会議周辺
*レッスン記録:純正律
*レッスン記録:ピタゴラス音律
*レッスン記録:ビデオと地デジ

(スプレーン)
*レッスン記録:読み取り開始
*レッスン記録:記号の意図
*レッスン記録:フェルマータの場所
*レッスン記録:次回のピアノ課題

(月の光)
*レッスン記録:噴水
*レッスン記録:2冊目
*レッスン記録:人の文字
  *レッスン記録:衣装の絵
*レッスン記録:不離一体

(カッサンドル)
*レッスン記録:カッサンドル13
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(グリーン)
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*レッスン記録:感じがする

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March 18, 2017

2人の看護師さん

17mars17a
















甘味料の甘草スティックとひなげしのフェーブなどupしながら。

咋朝から風邪をひいてしまいました。風邪の熱のせいでお薬の飲み合わせも一時的にぐちゃぐちゃになってしまってる週末です。ひ〜ん

ただ座ってることしかできない午前を過ごしちゃった。横になると患部が痛くて、座るのが1等楽なのです。何もできないからせめて熱でぼんやりした頭でも書ける記録を1つ更新しましょう。

17mars17b

















入院までの検査期間は通院をしてました。
今年1月のことです。

複数の検査予約が毎日のように詰め込まれてた。
病気が見つかって以降、治療方針を探る詳細検査を先生が急いでくださった結果の過密スケジュール(?)だった。

あらゆる検査予定がバーコードで一括管理されて、患者は表示された画面通りに色んな検査室へ行きます。

17mars17c























稀に当日空きが出た検査が先になるなど順が変わることがあった。
そんな時は検査場所や順序を、近くに居る看護師さんに検査項目を見せながら確認した。

偶然居合わせた方に廊下でお尋ねするような事だから、うかがったのは大した内容じゃあなかった。


次の検査場所で待ってると先刻の看護師さんが足早に近寄って来られた。先生に確認しまして大丈夫だそうですからご安心ください、ってわざわざ言いにいらしたんだった。

通りすがりの患者の次の検査室を記憶し、答えた内容を今一度確認してから忙しいさなか伝えに来てくださってびっくりした。

17mars17e
















似たようなことは2度目もあった。

検査や診察が終わってお会計を待ってたら、少し前に質問した看護師さんがロビーまで探しに来てくださったのだ。

大規模な病院。外来患者は日に2千名を超えるのに、1人が口にした次回検査に関する単純な質問のために追いかけて来てくださったのだった。

次の検査室にもう居なかったからお会計ロビーかと推察して来てくださったみたい。見つかって良かったですって走ったあとの息をされてた。


看護師さんの誠実な行為に安心感を抱かせてもらった出来事でした。

lasalledeconcert at 14:06|Permalink││  思い浮かぶままに10 

March 17, 2017

カプチーノ

16mars17u


















"今日は反対方向の寝返りに挑戦してるのよ。
まだできないけど・・・"

毎日お見舞いに来てくれる夫と院内のコーヒーショップで話した。

触れ合う距離で飲むから、カップもくっつきそうな位置になる。
この頃はカプチーノが好きで大きいカップでたっぷり飲みます。

16mars17t

























"おうちに帰ったらカプチーノまた淹れたいな。"
'そうだね、飲ませてね。'

希望を2人で語り合うと、空想をほんとうの事にしなきゃって思えた。


写真撮るねって、繋いでた手を離してスマホを持った。
当たり前だけど、繋ぐ手が傍から消えた夫の手だけ写った。

取り残された手は所在無げで可哀想。
早く帰ろうと思った。


*ベッド周り
*動物広場
*怪我の功名
*すみません
*動物と人間と不安
*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ
*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
*病者の塗油
*こんなお出かけ
*与えられた中で

*結婚したい
*ずっとご飯を作りたい
  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
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*幸福 -- 重なり
*院内生活
*今日の続き
*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
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*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って
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March 16, 2017

ベッド周り

15mars17j















よく使ってるフェイクファーのショールが
病室の殺風景なパイプベッドにぴったりサイズなのです。

酸素やスイッチなど無機質で可愛くないモノがあるベッド周りがほんわかするし、2組のホール&ボタンを利用するとしっかり留まる。

  *聖女と塔

毛皮を使わない代わりに綺麗いろの人工ファーで、ベッド周りをちょっと明るくしてみてる。

  *うさぎファー

狭い世界。だけど楽譜の向こうには19世紀や20世紀が広がってる。だからかな、圧迫感はない。
狭い空間を機能的かつ可愛くするには? って頭を捻る。

lasalledeconcert at 17:02|Permalink││  日々のお気に入り10 

March 15, 2017

動物広場

11mars17n






















病室の枕元にある本はラーゲルクヴィスト著 "バラバ"。
バラバは、過越祭にピラトが下した特赦でイエズス様の代わりに刑の執行を免れた人です。

メスが入る前後に、罪深いバラバの晩年をじっくり考えたくて、入院に際して持ち込みました。生き延びることになったらどんな心持ちでこの先の人生を歩むべきかって思いから開いた本。

11mars17m
















手術前は

自分が生きてるほうが、周りの小さな範囲に良いことがちょっとだけ増えるんだろうか? それとも迷惑の分量のほうが多いだろうか? って考えることが多かった。

幾度考えても、役立つほうがより少ないよねって結論になった。
すると少しはましな事がしたくてならなくなった。

  しかし気持ちに反して物理的に動ける範囲は狭まった。

例えば術後しばらくして初めて自力で御不浄へ行けた時。トイペのはじっこをピランと握れても千切ることができなかった。
どうやって切りましょう? ってひらひら振りながら考えた。

多くのかたがそうであるように、トイペを切るのにどういった筋力を使ってるか考えたことがなかった。指先を尺取り虫のように使って1cmくらいずつもそもそもと千切るところから始まった。

11mars17i
















大病の初心者には其んなことが珍しく、
日々新しく起こる不自由は自分の中ではニュースだった。

それだけでかなり楽しい気分になった。
息をしてるだけで毎日ニュースがあるのだから。

病棟の共同スペースの動物広場へ歩行器を押して行っては、他の様々な苦労と同じように 'トイペが切れない問題' もおしゃべり報告して和気藹々と過ごした。

ドレーンが外れて身軽になった身体でヤッホーと入室した時も、引きずってた点滴台がなくなって血管確保だけの自由の身で入室した時も、誰かが "おお〜! " "外れたん? " "おめでとう" など口々に声をかけてくれる友好的な共同空間。

これが今の私の狭い狭い行動範囲だ。

11mars17j


















そこでフクロウオウム君を見つけた。

フクロウオウムって種類は鳥類だが飛べず、個体数が少ないので保護を受けている。保護の証拠のように私たちよりも引きずっている機械類が多かった。

一定時刻にやってくるが誰とも話さず、フクロウオウム種の固有のものかはわからないけれど表情が読めない珍しい様子で居たので、みな話しかけることは止していた。

患者は触れられたくないことがあったり、話したくないから接触機会を避けたりも多いものだけど、フクロウオウム君の場合は其うじゃあない気がした。

義務じゃないのに取り敢えず動物広場に来るのだもの。
勘だけど、本当は交わりたい風に感じた。

11mars17k















それにみんなだってフクロウオウム君を避けたいわけじゃなくて、ただ相手が欲してるか嫌がってるかが読み取りにくいから困惑してるだけだった。

歩行器をガラガラ押して話しかけに行った。

後ろがシーンとなった。
多分 "おっ、あいつ行きよったで! " 的な。
告白しに行く友達を力を込めて見守る感じの空気が面白かった。

フクロウオウム君はイヤホンつけてオタ系の不思議な動画を見ていたから音や気配に気づかず、私はといえば手術以来しっかりした声が出ないからテーブルをトントンと叩いた。

喋った。
喋り始めるとフクロウオウム君の表情がどんどん出てきた。
若いなあ。私の子供に当たるくらいの年齢で可愛らしい。

後ろは静まり返って成行きを見守ってるのが伝わってきた。

11mars17l















フクロウオウム君は2年も長期入院してるのに、ぜんぜん話さずお友達が居ないようだった。人嫌いなのじゃあなくて、ただ恥ずかしいから隅で一人でオタ動画を見てるだけと説明してくれた。

"なぁんだ。人が厭なんじゃないって〜" と見守ってた人たちを振り返ると寄ってきて、フクロウオウム君に口々に話しかけてた。

フクロウオウム君は笑ってた。
幸せな気分になるシーンだった。

自由で希望に溢れたはずの20代を病院の中で過ごしてるのだ。
どこにも行けない環境でも、せめてこの限られた生活空間で一瞬笑顔を見つけられたらいいじゃないかと思った。


*怪我の功名
*すみません
*動物と人間と不安
*涙が拭けたら
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*与えられた中で

*結婚したい
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  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
*ピンク・ピンク
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*院内生活
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*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
*祈る朝に
*長いひと月
*病人と香り
*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って
*出張
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*強弱
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*死にたくない理由
*病気が判った日
*歩く
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*生きたい理由
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*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

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March 11, 2017

レッスン記録:ダリと創る

10mars17a
























病院のお話が続いたから今日は久しぶりにレッスン記録にしますね。

ダリ "ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌" は広島・長崎の原爆投下を受けて制作したとされる重いテーマ。だけど小さい生徒ちゃんは其うしたトピックに関わりなく此の絵を選び、1個の作品として戯れてくれた。

ベロの玩具が人の顔にシュールにリンクしてる。

10mars17b
























U字型の物も探してきてくれました。
此の絵の場合はウランの元素記号のUなのでしょうか? 詳しく知らなくてごめんなさい。解説書もなくってわからないけれど生徒ちゃんの目のつけどころにハッとさせられます。

ベロとUの色を揃えたようです。人体のような淡褐色が、生徒ちゃんが絵から感じた有機性を物語るみたい。

10mars17c














空が見える孔に練り消しゴム。

色は空に似てて、質感はベロの玩具に似た弾力の練り消しゴム。
1枚の絵に乗せるために選ぶ物たちにちょっとずつ共通項ができてゆくのを自身で楽しめるようになってきてますヨ。

10mars17d 





















お隣に並べるのに丁度な大きさの動物は

悲しげに発光する絵の色とよく似ていますね。

10mars17f





















此の回もちょっぴり進めた宿題があったんです。

手持ちの玩具やオブジェだけじゃあなくって、折紙でも粘土でも何でも良いから1つ以上のパーツを自分で創ることでした。

黒い折紙をギュッと捻り潰したパーツは、ダリの本作の主題である死と恐怖を捉えてて素敵。

私は絵を説明しませんし、お家でもまだ解説を読んであげたりしないようお願いしてるから生徒ちゃんの感性がそのまま形になった最初のパーツ。

この先発展してゆくのが楽しみな課題です。


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March 10, 2017

怪我の功名

9mars17a
























病床で時々塗ってみる色つきリップクリーム。

中学生頃、お洒落を始めたかった年頃にこっそり塗っては学校で叱られたものでした。


昨日も寝返り練習。背臥位から片方へヨイショと体重を移し、側臥位に近いところまで傾けることができました。90度まではいかないけど75度くらいできるの。

もう半身は筋肉も切ってしまってるから、寝返りはまだ先です。

今の目標は自分で横になること。
元気な部分をうまく使って、電動ベッドの力を借りずに一人で横になれるようになったら大分進歩なんだけど難しいです。

9mars17b





















ところで今朝、パイナップルを受けつけないって10年ぶりに思い出しました。

殺菌とシロップ漬けでクタッとなった缶詰の欠片がゼリーに入ったりくらいは平気。でも生は刺激がきつくて吐いてしまうんです。そのことをすっかり忘れてて・・・

他のアレルギー物質みたいに病院のお世話になった経験はなく、ただ受けつけないだけだから忘れてた〜。朝食に出たジューシーな6切れのパインを嬉しく美味しくパクパクっと食べた後が大変。

1時間半の間にドクターが2度、看護師さんは3人が出たり入ったりしてくださってご迷惑をかけた。入院時のアレルギー報告の時もコロっと抜けてて我ながら頭悪すぎです。

9mars17c














気分が悪くて苦しんでる最中のことです。

座位のままズルズルと身体の格好が崩れ、横になれてたんです。電動ベッドの力を借りなくても平らな所に自分の力で横になるコツを憶えました! 嬉し〜

苦しかったけど怪我の功名でした。

lasalledeconcert at 12:19|Permalink││  思い浮かぶままに10 

March 09, 2017

すみません

8mars17a























わぁい歩行器です♪
ドレーンが抜けて歩行器になった瞬間は本当に嬉しかった。

とても有効なドレナージ。ただ私は入り方が合わなかったのかドレーンが痛くてたまらなかったのです。平気な方のほうがずっと多いけど今回はたまたまマッチしなかったみたい。

身動きすると管の先が身体の中に突き刺さるような痛みがきつかったけれど必要な物だから痛み止めの点滴をしながら我慢でした。身体から出る浸出液や血液が管を通ってゆくのを見ると気分が良くなくて一刻も早く外せるように願ってた。

今はすっきりと歩行器オンリー♪

8mars17b

























病院に入ってから、すみませんって言う回数がうんと増えたナ。

1人でできないことが多くて手助けをお願いするせいもある。でもそれだけじゃあない。初めて置かれたポジションがまだわからないってところが大きいです。

例えば院内のエレベータ。

手術搬送・ベッド車椅子用の大きなエレベータに車椅子で乗るでしょう? 途中階でベッドが待ってると、すみません、どうぞって慌てて降りる。看護士さんが押してらっしゃるベッドの患者さんのほうが容体が重いからお譲りしたいですものね。

そこで一般エレベータに乗り換えると今度はお見舞いに来られた健康な方々が乗ってらっしゃる。嵩がある車椅子や歩行器が入ると狭くなるからすみませんって言う。

どこに居ても、すみませんな感じ。だけどこれも面白いです。人って結局は自分が決めたポジションから物事を見るものなのかな? って気付いたりして興味深い。

8mars17c


















すみませんって感覚は拭えないし身体が利かず役に立たない分、
動く以外の方法でちょっとでも周りを楽しく変えられないかなとしばしば思う。

  *院内生活


今日はシーツ交換のとき、2人組になって黙々と働く女性たちを夫と見てた。ベッドの両サイドから2人が左右対称の動作で素早くカバー類を換えてた。

私たちも、うちのシーツ類を丁度そうやって2人で向かい合わせになって交換するんですよ。でもこんなに上手にできなくてね、って話しかけた。

無表情だった彼女たちは急に華やいで笑い、廊下に居た別の2人組も入ってきた。

8mars17d
























夫が "よく見ておいてやり方憶えようね" って私に言った。
私は 'カドを持ってマフマフっと振るの、プロもしてる正しいやり方だったのね! ' と、観察したことを夫に返した。

私たちが何か言うたびシーツ交換の女性たちが声を立てて笑った。廊下と病室が明るくなった。

今日できた働きは、たったこれだけ。
あとは、なぁんにも。
我ながら役に立たないっぷりが半端ない。


*動物と人間と不安
*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ
*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
*病者の塗油
*こんなお出かけ
*与えられた中で

*結婚したい
*ずっとご飯を作りたい
  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
*ピンク・ピンク
*幸福 -- 重なり
*院内生活
*今日の続き
*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
*祈る朝に
*長いひと月
*病人と香り
*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って
*出張
*アッパーシェルフ
*コーナーアングル
*居場所
*強弱
*Macへ行こう(19)未来を買う
*死にたくない理由
*病気が判った日
*歩く
*アンサンブルをありがとう
*生きたい理由
*病者の秘跡
*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

lasalledeconcert at 16:38|Permalink││住 心地良い住まい10 

March 08, 2017

動物と人間と不安

7mars17b















中学校の何年生だったかパジャマを作る家庭科課題がありました。お別れするとき記念に撮った写真です。

実際に使えるものをお初に縫ったのだったナ。2枚目のようにお袖口や裾にもゴムを入れて下手っぴに縫った少女期でした。あれからお針の腕は上がらないまま。

**

動物が、瀕死の怪我を負ってても走って天敵から逃げることができる事例を指して、"人間なら此の量の血が流れたら、恐怖で動けなくなる" って解説を聞いたことがある。

出血が多いと死んでしまうとか大怪我だと助からないなど生半可な知識が人間にはあるだけに、多量の血が出ると精神的にダメージを受けてしまうって要旨でした。

7mars17d

















随分前に耳にしたうろ覚えの此のお話を、入院してから時々思い返す。

痛かったり出血したりの事実に加えて、嗚呼どうしようって不安や恐怖が一層の精神的ダメージを与えてしまうんだろうなって。

怪我の影響以前に、これだけの血が流れ出てしまった・・・って恐ろしさが身体を強張らせ、体力を奪ってしまうこともあるだろう。

裏を返せば、単純に本能の指令に耳を傾ける動物の精神で居れば、実際に起こってる事実以上のダメージを受けずに済むのかも。

すごいね、動物!

7mars17g
















私は病気からはあまりストレスを受けてないんです。どうしましょうって不安を感じてなくって、病気のことを考える時間は1日の中に殆どないです。

多く考えるのは音楽のこと。読んでる本のこと。
病気じゃなかった時と何にも変わらない。
努めて同じようにしてるのでもない。

それが1番考えたいことで、自分の考えるべきことだから考える。
考えれば理解でき結論づけられるから考える。

7mars17c
















術後、打撃を受けた身体は弱ります。

でも不安に苛まれることがなかったのは身体機能が衰耗してる機会に、ドビュッシーが書く[弱まり] の表現を掴み取ろうと気分的に忙しかったから。

今まで元気だったときに、演奏譜面を見て彼の[弱まりに対する美意識]にうっとりしてたから今が識るチャンスと思った。現在の身体の感覚をドビュッシーの感性ならばどう表現するでしょうって妄想してたのでした。

ジャンケレヴィッチを引用しますね。私にはドビュッシーの囁きの美を言葉にまとめることができないから。

6mars17n
















《[弱まりながら]、[消えるように]、[できるだけ弱く]、[かろうじて聞こえるように]、[それと分からぬほどに]、[ほとんど聞こえないほどに]、[さらにほとんど聞こえないほどに]、[もはや聞こえないほどに]、[消滅するように]というぐあいに、

ドビュッシーでは最小のニュアンスにまで微分された衰退のあらゆる段階が表現されている。

メリザンドの死は、これらの段階をすべて経過していったと言えるだろう。静かで小さな存在は、黙って[消えるように]死んでいく。

メリザンドの死は、戦いの喧騒、壮大な怒号、歴史的な咆哮のうちにあるのではなく、聖書に書かれた神の息吹のように軽いそよぎの中で起る。》

             (船山隆様・松橋麻利様訳)

**

精神的ダメージに屈せず動ける動物は素晴らしい。
そして動物の本能と同じくらい、人間ジャンケレヴィッチの叡智も素敵。彼は人間が理知を用いてあらゆる精神状態を保ちまた創り出せることを教えてくれる。


*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ
*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
*病者の塗油
*こんなお出かけ
*与えられた中で

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  ?僕が聞いた踵のお話
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*祈る朝に
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*病気が判った日
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*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

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March 07, 2017

僕と回復とスカウサギ

6mars17c

























僕、ブルゴーニュ。
出たね、ウサ袋だ。

小っこいビニル袋でね、お耳んとこを結ぶと具合良くウサ耳になるって寸法だ。お姉ちゃまは大層気に入ってて病室で飲む紅茶を保管したり、他の患者さんへちょっと何かお配りしたりとよく使うんだ。

足りなくなって蝶番君が買い足してきてくれた。
枕元に置きながら蝶番君は眉根を寄せ、愚痴を言った。

"キッチンのシンク前にウサ袋置いてるでしょ。あいつからブーイングがきて昨晩は大変だったよ。"

6mars17f


















そう僕んちのシンク傍には、コットンを詰めてプックリ膨らませたウサ袋を飾ってるんだよ。僕らはウサ袋は可愛い女の子ウサギって信じてた。でも違ったらしいよ。

蝶番君のお話に拠ると、ウサ袋はひどく早口で、巻き舌混じりに文句を言ってきたのだって。

  なんすか? どういうことっすか?
  みんな病院行ってんじゃないっすか。
  俺だけ家っすか。納得いかないっすよ。
  ノノスも行ってるらしいじゃないすか。
  なんなんすか。俺だけ留守番すか。
  えこ贔屓じゃないんすか。違うっすか。
  なんで俺だけ行けないんすか。

と、畳み掛けてきたんだって。

6mars17d

























どうもスカウサギって種類らしい。
彼を満足させる方法はのちに考えるとして、世の中には様々なウサ袋が居るものだって僕は思った。

**

今じゃこうして毎日毎日朝に夕にとお見舞いに来ては色んなお話をしてく蝶番君も、手術直後は大変だったね。

お姉ちゃまの意識がはっきりしない間にいらしたドクターやICUの看護士さんが口を揃えて、'いつ覗いても、何回見に来ても、ご主人が何時間でも黙って奥様の髪を撫でてらっしゃいましたよ。' って仰った。

うへっ

6mars17o



















朦朧としてた時の事を言われて、流石にお姉ちゃまも照れてた。

  そうして蝶番君に問い合わせたね。
  みんなに言われちゃうけど本当なの? ってさ。

蝶番君は、"もちろん撫でてたよ。チューブだらけで真っ白な顔して寝てるから怖くてたまらなくて、撫でるしかできることがなかったから。" とシャラッと答えた。

うへっ

**

いいなあ。僕ね、僕だっていつまでも撫でって欲しいんだのにさ、頃合がくるとハイもうお終いって言われっちまうの。それでもって次に撫でてもらえるまで延々30分も待たなきゃあならないんだ。

ま、回復するにつれ蝶番君も元気になってきて良かったよ。

lasalledeconcert at 08:27|Permalink││  ワンコと一緒14 

March 06, 2017

涙が拭けたら

5mars17t



























現在写せる物が少なすぎて画像が一層つまんないですよね。
Macの中の断捨離写真を整理がてらupしますね。

長く使って傷んだバッグは、コンセルヴァトワール時代のレッスンバッグでした。安物で金具のメッキもはげて中の白色が出ちゃってるけど大好き。四角っぽい全形の3点に輪っかが付いてて縦横斜めと好きな形で持てるのが便利だった。


ICUで身体の角度を変えるために使われてた変形三角柱のクッションを見て連想したバッグ写真です。

5mars17u






















手術直後は耐え難い痛みだった。
声が出せずに口を少しだけパクパクするのが精一杯の意思疎通の仕方だった。

時間経過とともに口がきけるようになって、単語で伝えられるようになった。
'ナ・ス・コ・ル' が最初に絞り出した言葉だった。

ナースコールのボタンハンドルを握らせていただいてても、ちょうどボタンのところに指が当たってないと鳴らせなかった。私の身体の中で一番よく動くはずの指先が、たった1つの円いボタンにかけることさえできなかった。

掠れた単語を聞き取って頂けて、ナースコールを握り直させてくださった。頼れるただ1つのボタンを落とさないように一生懸命握りしめた。

5mars17r



















お水などは60分に1度は必ず看護士さんから尋ねてくださるから言葉を発せなくても大丈夫だった。

じきに短い文章が話せるようになった。
お水を飲ませに来てくださった時、涙を拭いてくださいとお願いした。

痛くて痛くて涙が流れても、自分で涙を拭うほど動くなんて到底無理だった。涙を流すより、拭けない方が辛いと感じた。

ICU付きの非常にきめ細やかで行き届いた男性看護師さんは様子をよく頭に入れててくださって、その後は様子を見に来られるたび何度でも涙を拭いてくださった。

5mars17s
















今はもし泣いても余裕で涙が拭ける。
それに痛さで泣くこともなくなりました。

そうなると夢が膨らむ。

次の夢は寝返りを打てるようになること!
歩行練習より寝返りのほうがずっと難しい。人それぞれ状態によるのでしょうね。柵に掴まりながらでも良いからできるよう練習中。


*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
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*生きたい理由
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*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

lasalledeconcert at 12:08|Permalink││  思い浮かぶままに10 

March 05, 2017

僕が知ってる麻酔のオチ

5mars17a




























僕、ブルゴーニュ。
ノノスだ。ノノスが病棟の枕元に来てるよ。

お姉ちゃまが普段から可愛がってる子を蝶番君が慰めにと手術前に連れて来たんだの。

蝶番君は '手術を乗り越えて帰ってきたらノノスに会えるからね。ノノスが待ってるからね' って優しく話しかけた。

お姉ちゃまは、手術後は此処じゃなくICUに入れられるのよって現実を説明した。

蝶番君は 'ノノスをICUに連れて行けないかな? ノノスお手伝いできるのに。' ってまたファンタジーを言った。

お姉ちゃまはさらっと流して現実の準備をしてたけど、ノノスが来てくれてとても嬉しそうだった。

5mars17f



















ところで昨日のブログにはオチがあるんだ。
ただね内輪ネタってのかな、音楽家さんや両の曲をよく知るお人しか面白かないお話なんだの。

  *プーランクで麻酔

痛む時に歌い、麻酔にかかるとき脳内で聴いてたのはプーのコンチェルトだった。2台ピアノの方じゃあないcismollのコンチェルトさ。

意識が戻ったとき続きが耳の中で聴こえたらいいのにって願いながら全身麻酔の眠りに落ちたのだって。

音楽家の人たちがCDを聴くように様々な曲を自由に脳内耳内で鳴らせるのは僕だって知ってるよ。けれども全身麻酔を相手にそりゃあ無理じゃあないかな? って僕は思った。

5mars17c














お姉ちゃまはトライした。
聴こえるには聴こえた。

でも間違っちまったんだって。
意識がない間に、音の断片が違う曲にすり替わったんだ。

  結果は判定負けってところだ。

繰り返される1楽章のメロディーはわかるよね?
プー特有のメランコリーだよ。お尻尾を振りながら聞けない感じがする。

あのメロディーがさ、ペルゴレージ(チアンピ) のニーナになってたんだ! あっはっは。


音楽家さんには面白ネタと思うね。
ニーナのメロディーでアレグレットに上げてみなよ。

  一応はプーのコンチェルトにハマるんだ。
  形の上ではね。
  でもエスプリは丸っきり違ってる。
  お国と時代が異なるのだからね。

ホットケーキを食べながら寝て、起きたらばドラ焼きになってたっていうかさ。似たような形なのにお国が違ったって意味でさ。

5mars17d














全身麻酔にかかりながら面白いこと考えつくなあって蝶番君が遠い目をしてたのはメロディーラインのせいばかりじゃあないんだの。

  ニーナの歌詞は

眠りしニーナは ニーナはニーナは
眠りより覚めて 三日の日は過ぎぬ
笛を鳴らして やよ 起きてたも
目覚めよやニーナ
とくとく蘇り とく起きよや
覚めなば如何に うれしからまし
目覚めよニーナ 目覚めよニーナ

  っていうのだって。

プーから脳内BGMを作り替えて、目覚めよとか自分で歌って起きてんの。なんだそりゃ。

lasalledeconcert at 13:53|Permalink││  ワンコと一緒14 

March 04, 2017

プーランクで麻酔

4mars17a

















2月末。手術前日の早いお夕食後、
20h前までYouTubeで曲を聴きながら共同食堂でお勉強してた。

手術の成功率が高くても低くてもあまり気にしてなかった。運が良いことも悪いこともある。生きるも死ぬもお任せしようと思った。

その時は、運が悪ければ最後に触れる曲になるかもしれないのかなあって思いながらずうっと1曲を聴いてた。

誰にでも、人生で感動した曲や支えになった曲があるように
私にも思い出の曲は多量にあった。

けれど思い出のどの曲でもなく新しい曲を選んで聴いてた。
希望を託して、今後弾きたい曲を心に響かせたいって思った。

プーランクがいい。今までは著作権の関係であまりたくさん弾いてこられなかった。あと8年ほど経って日本での著作権が切れたらLicaちゃまとお稽古したい曲だった。

其んな期待を抱いてたら8年を生きる気になれるのかな。楽しいなあ、やりたいってLicaちゃまにいつ言おう? 彼女はまた私と一緒に弾いてくれるかな? ナンテ考えながら前夜はストンと眠った。

4mars17d














手術当日

  メスが入って弱ってしまうまでは
  ちょっと面白かったんですよ。
  なんだかね、コンサートごっこみたいでした。


シャワー後も時刻の声がけで着替える段取りなんかがコンサートっぽい。違ってる点は進行係役が看護士さんであることと、お仕事しないで寝てればいい私側に全く緊張がないことでした。

4mars17f

















出番です、みたいな感じでオペ室到着時刻が伝えられました。
点滴台を引きずって進んでゆくのは扱いづらいドレスの裾を捌きながら歩くのに似てる。

長い長い無機質な廊下。楽屋から舞台裏が遠い現場みたい。夫とはドアーの前でお別れ。

"この扉が開いてもお客様が並んでないから今日は全然緊張しないヨ〜 " って扉を指差し、表情を失くしてる夫に笑いかけて別れました。


並んでらしたのは先生方でした。
執刀医3名、補助に多分2名、麻酔医2名を含めて総勢13人ほどの方が立ち動いてらっしゃった。

4mars17j




















全身麻酔の前に硬膜外麻酔のためのカテーテルを脊髄近くに入れる予定になってました。

全麻から醒めた後の激痛を持続的にチューブを通して緩和できる大事な麻酔ですが、この最初が上手くゆかなかった。

原因は私の脊髄が狭い事らしく、何度か刺し直しても他の場所に小さな痙攣がくる。そのままカテーテルを進めては神経を傷つけてしまうので何度か抜いては刺し、後退しては進め・・・

その間ずっとプーランクを小さく歌ってた。
歌わなきゃ痛すぎるもの。

心が痛さに囚われたら辛いから音楽の流れに気持ちを乗せたい。
ほらね〜こういうことがあるから昨夜メロディー覚えておいて良かったでしょ〜って心の中で自賛して必死で音を辿った。

素敵な曲。きっといつか弾こうって手術台の上で決めた。

4mars17h















硬膜外麻酔はこのまま進めると神経に触れて危険ですので
断念して術後は別の方法で痛みの緩和をする形にしたいと思いますが、どうでしょうか?
麻酔科医の先生がおっしゃった。

  "どうでしょうか、って・・・? "
  もう本当に吹き出してしまった。

  " 先生にお任せします以外に言いようがないですよ! (笑) "

手術台で10人以上の先生方に囲まれて痛がりながら背中にカテーテルを出し入れされてるシーンなのだ。他に何が言えるだろう。

まあ面白いことはあるものね、患者の承認を得た形にする必要がある規定かな? それにしてもねえって笑って全身麻酔の鎮静に落ちた。

チューブが入らなかったのが、術後あれほどのたうち回って痛がることに繋がるなんてその時は知らなかった。点滴の鎮痛でどうにかなるような痛みじゃなかったんだのに。


術後の激痛からようやく抜け出すことができました。
痛さが落ち着いてくると徐々に睡眠もとれるようになってきました。

lasalledeconcert at 19:37|Permalink││  曲のお話10 

February 28, 2017

ヴルスト先生

27fev17a

























今私が自由にできる空間は、こんなに小さく殺風景。
でも想いや考えの中には山盛りの自由がある。

どこに居ても楽しいことは一杯あるもので、入院生活もそれなりに面白がってます。

現在撮れるこんな画像じゃお読みになる方につまんないから、少し前のおやつ(?)写真にしましょう。お肉食べに行きたいよぉの願望を込めて。

27fev17e



















先日外出した時に三宮ルビアンさんへパンを買いに行ったの。サルラというパンが好きでよく求めます。

ルビアンさんのサルラはフランス・サルラの町のことなのかしら?
今日はWiFi環境に居られる時間が短くて、オフラインで此れを書いてる今は検索が叶わずわからないワ。
もしSarlatなら教皇庁との関係で有名な街ですね。

27fev17c















フィセルの弾力とソーセージのボリューム感が好きなサルラは毎日16h過ぎごろに焼かれるようで、その日の診察終わりの時刻にはまだ準備ができてなかったのでした。

ちょっと悩んで代わりに求めたヴルスト。名前の通りヴルストソーセージが挟んである。

形状もサルラと違う。パンより長いヴルストソーセージが、パンの両端を越えて両脇にはみ出してる格好です。


  楽章構成を不思議に思ってたプーランク楽曲を浮かべながら
  矯めつ眇めつヴルストを見た。
  そうか・・・

27fev17b























パンの長さの範囲内にソーセージが入っているのがこの楽曲ジャンルだというバイヤスがかかった目で見てたと反省しました。

ソーセージがパンより長いヴルスト・・・? そうじゃない。

  ソーセージが長いかパンが長いかではないのだ。
  形状が根本ではない。考え方の違いの表れが形状なのだ
  と、当たり前のことに気づいた。

27fev17d






















楽章の組立ての趣意が違うのだ。

  プーランクは
  パンより長いソーセージを入れたのではなく
  ソーセージより短いパンを作ったのだ。

そんな事を思いながらヴルストを頬張った。

世の中は音楽の先生で溢れてる。小さなパンでさえも。

lasalledeconcert at 07:52|Permalink││  曲のお話10 

February 27, 2017

病者の塗油

26fev17a















病者の塗油を受けました。

おうちでゆっくり(?)過ごすって宣言してた1週間に、コンサートを2本終えて、色紙展の出展作を描きあげて郵送して、夫のご飯を作り溜めては冷凍パックして・・・重病人にとってはハードでクタクタになってた週のことでした。

N.D. du perpetuel secours 絶えざる御助けのマリア様とフランスの聖人アルフォンス・ド・リグオリ様が裏表になった古いフランスのおメダイを選んでお出かけしました。

短いミサにしますが座っていられますか? って問われるくらい見るからに疲れてた。クッションが効いたソファに座らせていただいたまま受けました。

26fev17c















病者の秘跡の中心は、按手・連願・香油の祝福・塗油です。

家族が重篤な体調になった時に傍で立ち合った経験はあったけれど自分が授けていただくのは初めて。

聖歌を歌うことはせず、聖歌の元々の形である祈祷文を唱えて進む静かなミサでした。心から安らいで、大好きな神父様に委ね、夫が神父様のあとにお祈りを唱和してくれるのを安堵をもって聞いていました。

長らくミサに行けなかった身に久しぶりに御聖体も受けることができました。そして式では御血も拝領しました。

カリスはゆったりと重く、御血の力を感じました。
神父様と夫の真心に包まれながらミサに与ることができて本当に嬉しい日でした。嬉しいばかりで病も死も何にも怖くなかった。

生きたいと思う希望は、死を恐れることと何も関係ないと実感した。

26fev17b























塗油はまず額に十字を刻み、続いて両手の平にも油で十字を描いてくださいました。

液状の油じゃなくて固まりかけの蜂蜜くらいの硬めのクリーム状のものなんですよ。あとで何度も夫にホラ♪ って掌を見せて2人で喜び合いました。

エルサレムのクロスを神父様がご用意くださってて、いただいてしまった。病気が治らなかったら私と一緒に棺に入れて頂こう。元気になれたらお導きを忘れないよう心の標にしよう。


■カトリック関連リンク
*寛容というもの

*疎外感を越えて
  *不思議な駅(15)好きなもの
*サン・ニコラの日
*2011新年
*サンタクロース
*クリスマスツリーと恩寵の聖母
*禁欲のクリスマス・イヴ L'abstinence
*お年賀状プリント
*年頭2013
*ギャレット・デ・ロワ
*ロザリオの祈り
*ミサ前に
*チョコレートに悩む
*キャスピアと教皇聖下
*ミサのオルガン
*お祈りとお姑さん
*結婚式のブーケ
*結婚式のベール
*2013年年末間近
*潔斎のクリスマスイヴ
*クリスマスミサへ
*大掃除は5月
*ギャレットと待ち合わせ
*カルナヴァルでした
*灰の水曜日2014
*ブロッケス受難曲
*充実デート
*読後のひとりごと
  ?僕が見た舞台裏
*キヨ子様
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*マフィンとデート
*天井と訪問
*またまた修道院デート
*プロポーズとゴッドファーザー
*イザヤとシラー
*うさぎ型
*神様が呼んでらっしゃる
*入門式を終えました
*親戚とクリスマスイブと
*ノエルオーナメントの収納
*頭蓋骨・・・
*ただの1日
*混じりっ気
*明日何の日?
*謝肉祭
*灰とデート
*カーニバルの後に
*志願式を終えました
*マニフィカト
*アンティークおメダイ色々
*怖かった
*初聖体前
*初聖体でした
*洗礼式
*洗礼とキャンドル
*ミサとルリタマアザミ
*パリの大聖堂と
*夙川へ
*歌とエヴァンジェル
*人生の秋
*両親のお年賀状
*後でね
*好きな写真
*ラナンキュラスと英語ミサデート
*夫のお供で
*聖年
*クリスマス前夜2015
*クリスマスとクロス
*ミサ曲とクリスマス・オラトリオ
*新年2016
*初デート
*想像は味わい
*光の祭儀2016とモーツアルト
*オルガンと石のロザリオ
*サロペットで創世記
*病院、個展、授業
*この仔のように
*フォーレと翼廊
*授業とボンボンロケット
*病者の秘跡

lasalledeconcert at 07:55|Permalink││  パリの生活10 

February 26, 2017

神戸の百人2017

25fev17d
















神戸の百人色紙展の隅っこに置かれる拙い作はこうなりました。
写真が暗いナ〜。実物はもっとピンクっぽい明るい色。

手術前に仕上げて文化交流部へお送りしないとって、体力に余裕がある時間を縫って頑張ってみました。出来栄えが悪いのは病気のせいじゃあなくって例年通り。

アクリル絵具の濃い色を置き重ねて層にし、ところどころに薄い色を乗せてゆきました。とことん我流でしょうがないわね〜

フォーレ歌曲で演奏したヴェルレーヌの "マンドリン" の詩を書きたかったの。病床でページを捲ってて心に響いたんです。

25fev17b























堀口大學の、実に堀口らしい訳が手元にあります。
海辺で焼きながら売ってるサザエの壷焼きみたいに(?)遠くからでも紛うことない匂い。堀口の強い香り。

通り過ぎても香ばしく甘じょっぱいお味のことばっかり考えちゃいそうな引力。堀口は、貝に砂が入ってるかもしれないような独特のちょっとした粗暴さも含め魅き込まれる。巻貝の底に引っ張られる。

  恋慕流しのみやび男(お)と
  耳かたむけるたおやめと
  気のない言葉の受け渡し
  歌う葉かげの暗がりに。

きゃあきゃあ♪
これぞフェットゥギャラント。

25fev17c














続く2節目は人の名が登場します。
紀元前のラテン詩人ウェルギリウスの登場人物と重なる名。

文献に依っては妖精風の扱いとみられるんですって。いずれも楽しげな宵の恋模様に映し出される人または人格と考えてた。

  あれがチルシス、こなたはアミント、
  さてそのとなりがクリタンドル、
  おつぎにいるのは情(つれ)ない人に
  やさしい歌を書き贈る
  やさしい心のあのダミス。

ああしかし。
それだけじゃない。

古くから続くカフェに座る人々の波のごとく、たくさんのチルシス、たくさんのアミントがこれまでの世に存在してきたのだ。

25fev17a



















私たちと同じ名の無数の人が世紀を超えて存在してきて、それぞれの生とそれぞれの想いを抱えて生きて死ぬ。

カフェのイラストと下手くそな色づけは、知らぬまま同じ椅子に座ってきたたくさんのクリタンドルとたくさんのダミスです。

  男たち短い絹の上衣きて
  女たち裳裾(もすそ)のながさ
  ああ、あでやかな、にこやかな、
  青い影絵もやさしげに

時代が変わりモードが変わる。詩中の長い裳裾の人とイラスト内のミニスカートの人が、時代を隔てて同じ名を持つご婦人だったら? って想像したり・・・

25fev17r
























すると人の生への賛美のように受け止められる詩に変わる。
私たち皆の存在を優しく肯定するような。そしてそれぞれの想いを乗せて流れる時の中にマンドリンの音が溶けてゆくようで・・・

  薄桃いろと灰いろの
  月の光の照る中に
  渦巻き狂う、おりもおり
  そよ吹く風のわななけば
  マンドリンまた一(ひと)くさり口たたく。


*色紙2017途中写真

lasalledeconcert at 09:56|Permalink││  パリの生活10 

February 25, 2017

こんなお出かけ

24fev17c















まだ2月なのに暖かい日が続いた数日でした。

道行く人は軽装が多かった。
私は身体を冷やさないよう、うんと厚着です。

24fev17e
























訪問先には小ぶりな癒し空間がありました。

手術前にしておかなきゃならない最後の検査で訪れた
神戸百年記念病院です。

24fev17a
























嬉し〜。大きな石がお池の橋になってる♪

カーブした石は雨だと滑りそうにも見えるけれど濡れてないから大丈夫。足元に気をつけるよう注意書きもある。もちろん自己責任で乗りましょう。

落っこちたらお魚をびっくりさせちゃうから大変です。
病院にちょこっと生き物が居る一角があると本当に和むナ。
大切にしたい空間ですね。

24fev17d
























木が写り込んで綺麗・・・
ああドビュッシーの水ね!

ジャンケレヴィッチが書いています。

《ドビュッシーは、むしろ重い水、澱んだ水、動かない水、バルトークのユディットが '青ひげ公の城' の第六番目の扉を開けて見つけだす水(訳註:涙の湖のこと)の音楽家といえよう。

ドビュッシーは、どこかへ行く水の流れ、小舟を運ぶ川、流れ進んで他の場所へ通じるものには関心がなく、水盤の同じ場所へふたたび落ちてくる噴水を眺めながらうっとりと夢心地になるのだろう。

24fev17b















湖畔詩人と同じように、彼も池に映る黒い柏の木の影について瞑想する。

清らかな水の流れる小川に沿って、'水のほとり'(訳註:フォーレ歌曲)を散歩するときの詩情は、ドビュッシーのものではない。彼は動かない水を前にして夢想するときの詩情を好む。

二点を結ぶ連絡道ではなく、湖の囲いがドビュッシーの得意とするところだ。》

             (船山隆様・松橋麻利様訳)

24fev17f















お池はドビュッシーでしたが
病院のガラス窓の反射はラヴェル的でした。

今は病院へしかお出かけできないけど
フランス作曲家世界は彼方此方に見つけられる。
パリの風はこんな所にも吹いてきてくれる。

今日もどこかに楽曲世界を見つけましょ。

lasalledeconcert at 09:23|Permalink││音 パリの風10 

February 24, 2017

色紙2017途中写真

23fev17g

























毎年の色紙展ごとに登場するファーバーカステル。

今年は時間をかけて何か描きつけたりするのは体力的に無理なのかな? って迷った。

色紙が届いた1月は手術の可能性も不確かで病気の状態も確定できてない部分があった。

この時点で見えてたよりも難しい病状があって、もしかしたら最後の色紙になるなら描こう! って決めたのでした。

23fev17h
























写真は病院に持ち出してちょっとずつ進めてたイラスト部分。

ご存知の通り絵が下手だからイラスト転写して塗り絵方式にしたんです。

色紙テーマは相変わらずのParis♪
サンジェルマン・デ・プレにある古いカフェのイラストです。マリアージュ・フレールの紅茶をサーブしてもらえるカフェですね。


病院の一角でできる作業は限られてたけれど本当に楽しかったの!
無心で塗ってると病気を忘れた。色をのせてゆくうちに私の心の中にも沢山の色が飛び込んできた。

23fev17i


















おうちに帰った時に色紙本体の背景を塗りました。

持ち出せる画材では色が少なかったからイラスト部分と別々の作業にして、あとで貼り付けることにした。


ポリクロモス・パステルをサンドペーパーで削ってお粉にしてからふんわり塗りつけます。色んな色を重ねて重ねて・・・


気がつけばどんどん明るいトーンになっていった。
拙い拙い作だけど、楽しいな〜って塗った跡です♪

23fev17f
























そして今回の色紙にのせる詩もやっぱりParis。ヴェルレーヌxフォーレにしましたヨ。ライフワークにした彼らの素晴らしさを最後のときまで伝えたいって先月決めたのでした。

でもね、何だか大丈夫そうって思い始めてる。
きっと復活して何事もなかったかのように来年も色紙描いてる気がするんです。続きはまた。

lasalledeconcert at 10:02|Permalink││  パリの生活10 

February 23, 2017

与えられた中で

22fev17b





















薔薇を編んだみたいなロザリオ。
病院へ持ってくるお荷物に最初に入れたものです。

きっと時間がたっぷりあるでしょうからロザリオの祈りを始終唱えることになるかな? って想像したのに、結構忙しくてびっくりです。

キルティングのバッグも、ロザリオと一緒に普段からよく持ってる物。

ピュアル・セ・シン(PUAL CE CIN)神戸店で7,8年前に買ったんだったかな。何回もお洗濯していい感じにクタッとなってる。

22fev17e






















周囲の物だけじゃなくて食べ物も赤やピンクを口にしたくなる。
目にするだけでも身体を温めてくれる気がしちゃうからかな?


桐朋の校章が印刷されてる同窓会誌をめくりながら会報と同じ色のダークチェリーも食べた。

今あたたかい応援をくださってる母校の人たちを思い浮かべて幸せ気分になった。

22fev17d





















それから病気になったことも考えてみた。

とってもしんどくて身体が動かなくても、気のせいだとか怠けちゃダメとか自分に言い聞かせるばかりで、大病だなんて思わなかった馬鹿さを悲しむ気持ちが初めの1日2日はあった。

定期検診は受けてたけれど、それ以上のことをする熱心さはなかったナって・・・

時間を巻き戻せたら違うやり方をするかな?
年に2回も3回も病気探しに病院へお出かけする生活をするかな? って考えてみたらNOだった。

22fev17c























音楽を学んだり僅かでも誰かに伝えたりする時間を、もし精密で大きな検査に費やしてたらもっと早く病気を見つけられたかもしれない。だけれどその行為も拘り出すときりがないみたい。

どう生きても限りある時間。私の場合は行政がお知らせしてくれる必要な検診だけは済ませたら、音楽との大事な時間を過ごすほうを選んだ。そして音楽は、病気や死に対していたずらに怯えることなく向き合う心を育んでくれてた。

だからきっと多くのことに耐えられる。
今日も与えられた中で一生懸命生きよう。


*結婚したい
*ずっとご飯を作りたい
  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
*ピンク・ピンク
*幸福 -- 重なり
*院内生活
*今日の続き
*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
*祈る朝に
*長いひと月
*病人と香り
*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って
*出張
*アッパーシェルフ
*コーナーアングル
*居場所
*強弱
*Macへ行こう(19)未来を買う
*死にたくない理由
*病気が判った日
*歩く
*アンサンブルをありがとう
*生きたい理由
*病者の秘跡
*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

lasalledeconcert at 16:08|Permalink││  思い浮かぶままに10 

February 22, 2017

結婚したい

21fev17b















ひと月先のことが決められないって、心理的にも不安定な部分があるものなんですね。

でも健康な人だって明日はわからないのだから、数十日先が見えないくらいで不安になるのは本当はロジックじゃない。

今まで、明日がくるだろうって根拠のない思い込みに頼ってきたのを実感してます。


健康を奪われたのじゃなくて、病気じゃなければ明日があるって思い込みを考え直す機会を与えられたんだと思う。とっても大切な機会だった。

**

  明日が不確かならどうしたい? 何がしたい? って
  考えるともなくイメージしたら
  答はすぐ浮かんだ。"夫と結婚したい" でした。

21fev17h



















神様の前で誓って、結びつきに認証がされて、聖歌に洗われて、
交感しながら離れず生きていきたい気持ちをお祈りに託した、
教会でのあの神聖な時が日々に繋がっていくのが結婚だった。


何がしたいか言ってご覧? ってよく聞いてくれる夫にLineした。
"伸也さんと結婚したい。"

一番大事なものとの繋がりを求める想いがこんな言葉になった。

夫は、もうしてるじゃない? ナンテ言わなかった。
'結婚しよう。毎日結婚しようね。' ってお返事がきた。

21fev17c
























嬉しかった。
不安定な雲に覆われた見えない明日が、少し姿を現したみたいな気持ちになって涙が出た。

結婚って夫が言う通り、気持ちの上では毎日できるのかも。
今日も愛してるって自分の気持ちを感じて、昨日を今日に、今日を明日に繋いで

婚姻届から年月が経っても今日もやっぱりこの配偶者と結婚したいって思う結婚。毎日結婚しようって言われたら泣いちゃうような嬉しい事。

  できて良かったな。
  今日もしたいな。

ひと月先の予定は決められないけれど、元気で居られたら夫と結婚したいな。

lasalledeconcert at 07:02|Permalink││  グラスの中10 

February 21, 2017

ずっとご飯を作りたい

20fev17a















入院前、忙しさでくたくたになった時は
しばしばチーズで栄養補給してましたヨ。

ブラックトリュフのペコリーノと36ヶ月熟成パルミジャーノを交互に食べるのがマイブームでした。

おうちでゆっくり過ごせた1週間の内にできる限りの事をしておきたくて、どれくらい頑張ったらいいのかわからなくなっちゃってた(笑)

20fev17c
























絶対やりたかったのは夫のお食事を1食分ずつパック冷凍することでした。

タッパーにはシールを貼った。
1日目、2日目・・・13日目、14日目。

2週間くらいで一旦帰れるかなって楽観的に考えて
冷凍パックは半月分。

20fev17b














病院へ寄って一人で帰る夫を、お帰りなさいって迎えてあげるものを用意したかった。

きっとものすごく寂しいよね・・・
翌朝病室に来てくれて会えるまで、私たちにとっては長い時間です。

20fev17e















私が留守してる間も住まいの綺麗を保てるように夫は一杯がんばってくれてます。帰宅できたときに気持ち良いままのおうちになってるようにって。

不在を感じる寂しさや
家事をする人が居ない不自由に加えて
お世話かけてしまう事ばっかり山のようにあって

それなのに毎日変わらず一生懸命優しくしてくれました。

20fev17d

















今は色んなことができないけど

普段の私たちのやりとりをなるべく変えたくなくて
遠慮する夫をお庭に座らせて、髪を切ってあげました。

結婚以来、夫の髪を切ったり眉を整えたりは私の役目でした。
また伸びる前に帰ってくるからね、って約束しました。

ずっと夫の髪を切りたい。
ずっと夫のご飯を作りたい。

lasalledeconcert at 08:59|Permalink││食 美味しいテーブル10 

February 20, 2017

僕が聞いた踵のお話

19fev17a














僕、ブルゴーニュ。
クイニーアマンちゃんからのチョコだ。

知っての通り僕の周りは今エライ事になってる。お陰で僕はなかなかブログを書かせてもらえないんだの。
今朝はお姉ちゃまが外科に行ってる隙にMacを借りたよ。僕だって病院のお話くらい書けるんだからね。

あれは入院の説明を受けた日のことだよ・・・

19fev17b















お尋ねしたいのですがってお姉ちゃまが言った。

  "入院中の履物は踵があるものとのことで
  ちょっと意味がわかりにくいのですが・・・"

  [そうですよ、スリッパやクロックスなどは
  転倒がありますから踵が要るんですよ。]

看護師さんのお答えにお姉ちゃまは不思議そうにした。

  "クロックスは踵がありませんか?"

今度は看護師さんが不思議そうにする番だった。

  [いいえ、クロックスに踵はないですね。]

  "あれくらいの踵じゃダメなんですね?
  どの程度の踵が必要なんですか? "

僕ね、僕はアッと思った。

看護師さんがおっしゃる踵の有無ってのは、
踵が覆われてるか・踵が剥き出しかを指してるの。

19fev17c















ところがお姉ちゃまは踵があるって表現をヒールの高さと勘違いしてる。

スリッパは確かにヒールの高さが無いから勘違いしたらしい。

クロックスはクッションヒールの厚みが1cmほどあるのを言ったんだね。ところがそれも不可と聞いて、必要な高さを問うてるんだ。馬鹿だなあ!

  "ゴム底の歩きやすい履物があるんですが
  2cmくらいの踵ならいいですか?"

  [2cmですと脱げたりして転倒の危険があるんです。
  全体に踵がしっかりあるものをお願いしてるんです。]

  "2cm以上で全体にですか・・・"

さっぱりお話が見えないお姉ちゃまは高い船底型のヒールでも想像したようでポカンとなった。違うってば!
看護師さんのほうは2cmしか踵が覆われてないのは不十分と仰ってるんだのにね。

  "あの、踵が無いといけない理由がちょっとわからなくて。
  踵が高いほうが転倒し易いと思うんですが違うんですか?
  病院のお考えを知らないので教えて頂けますか?"

19fev17d























今度は看護師さんがポカンとした。

  [踵が高い? ヒールのことを仰ってるんですか?
  ヒールじゃなくて踵ですヨ。かかと。]

  "踵ってヒールですよね? heelsじゃない踵って?"

  [踵が覆われた履物です。]

  "え・・・ああ! 覆われた! そっちですか! "


外人かよ。

ま、相変わらずスットコドッコイだ。

lasalledeconcert at 07:50|Permalink││  ワンコと一緒14 

February 19, 2017

いったん最後のコンサート

18fev17a






















2月16日に続いて、昨18日も夫と一緒のデュオコンサートがありました。

予定してたお仕事はこれが最後になりました。回復の兆しが見えるまでは次のコンサートを入れることができませんね。


  須磨方面の本番からほど近い離宮公園に
  夫と寄ることにしました。

コンサートが全部終了してしまった現実を見て計り知れない不安と虚脱感に襲われて、好きな景色を見たくなったのでした。

広いから結構歩くし辞めたほうがいいかな? って言うと夫は、
行きたいと思った所へ行きたいと思った時に行ったらいいって。
公園の坂道で疲れないようにずっと背中を押して脇を支えてくれました。

18fev17c



















私にとっては思い出いっぱいの場所。
神戸市民になって数年の夫はお初ですって。


噴水前に座って、少し歩いて、
全部で数十分居たカナ。

また来られるよね? って同じ問を何回も口にしてしまった。
その度に夫がまた来ようねって答えてくれた。

小さな答がすぐ傍から返ってくることが慰めになる。
次はお花の季節にまた行きたい。

lasalledeconcert at 11:23|Permalink││  オフィシャル10 

February 18, 2017

ピンク・ピンク

17fev17a





















お見舞いを何にしよう? ってお友達が迷ってたりするみたいだから、いつものアノ方式にしましょう。

  欲しいモノ・必要なモノを遠慮なく伝えて
  お互いのストレスをなくすほうが好き。

  *ギフトはストレスフリーで

悩みながら上げたり困惑しながら受け取ったりは入院生活には不向きだもの。何かくださるお友達に言ってしまいますね。

今回のリスト・ドォミマイ(?)は《ピンクのもの》です。

17fev17b





















病室って狭いから、ベッド周りが単色でまとまってるとスッキリ気持ちいいの。

白っぽい病床を綺麗なピンクにして気分を上げたいな。それにピンクって沢山のニュアンスのトーンがグラデーションになると意外と落ち着いた陰影が出るんです。

17fev17c





















ピンクが希望! って書く前にピンクの桜カードが届きました。

花びらカードみたいにガーリーでお綺麗な畏れ多いピアニストさんから。封筒を開けると彼女のピアノの音が一緒に流れ出てきたみたいな気がして心が和んだ。

オーガニックローズ入りワセリンも乾きがちな病室で重宝します。とっても嬉しいです。ありがとうございました。

lasalledeconcert at 17:47|Permalink││  日々のお気に入り10 

February 17, 2017

クラブプーランク延期のお知らせ

16fev17c
























良いお知らせです。
手術ができる手筈になりました。

願ってくださった方々のお陰です。
でも良いお知らせの代わりに1つ我慢をしなければならなくなりました。

術後にあたるクラブ・プーランク第7回は延期せざるをえなくなってしまいました。ごめんなさい。

集中治療室を卒業したところって感じの日程になるらしく、参加が到底無理みたいです。

16fev17a






















フリーフランスの自由な曲目をご準備くださったメンバーの皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、今は延期にさせてくださいね。

外出できるようになりましたら、改めてお声がけ&お知らせいたします。


■クラブ・プーランク

*冬のお腹
*裏切者〜
*クラブP第6回ありがとうございました
*12月3日クラブP第6回
*クラブP第5回ありがとうございました
*夜道
*チョコメモ、プーランク、師弟
*プーランクの朝
*打合せ
*クラブ・プーランク5eme
*教養と無秩序
*クラブP4emeありがとうございました
*今日は楽しみましょ〜♪
*チェロソナタのピアノパート
*プーランクと遊ぼう4eme
*お出迎え
*ファリャとプーランク
*クラブ・プーランク第4回
*クラブP第3回終了デス
*プーランクで遊んでます
*プーランクと遊ぼう
*デートとクラブP
*クラブPのコンセプト
*プーランク遊び
*プーランクと伊達
*プーランクとカミュ
*プーランクの著作権
*プーランクと運命の人?
*クラブ・プーランク


■プーランク関連リンク
*爛熟、プーランクと爛れ
*プーランク "ロマンツァ"
  *ロマンツァその後
*フランスとルイーズ
*カフェは難しい・・・
*プーランク x ルイーズ
*神のないルイーズとフランス
*ルイーズのチーズ
*ルイーズの赤
*思い出の硝子瓶 + ルイーズ
*ルイーズのお稽古
*落日の色、ヴィオロン音源up
*プーランク "花" 音源up
*女心とアンドレ婦人
*PJにてプーランク・マズルカ
*ラファエル前派とカードアイコン
*パリのプーランク
*プーランクとシュレアリスム

*プーランクのテクスチャー
*フランスの特権
*プーランク "草むらの中で"

lasalledeconcert at 15:18|Permalink││  オフィシャル10 
Cours
ピアノレッスンのご希望
聴音、音楽史など
ご相談に応じます

ご紹介者様が
いらっしゃらない場合は
お教室専用アドレス

le_cours88@yahoo.co.jp

までお問い合わせくださいネ ♪
Album
メインサイトパリの風
ページです

ブログ写真のアルバムや
バックナンバーなども
どうぞご覧になって下さいね
Nouvelle
=====================


**3月5日(日)**
11h〜13h 

《クラブ・プーランク》

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

神戸芸術センター
シューマンホール
Caractere
***ブログに登場したお友達***

女の子ちゃんのお友達

=タピオカちゃん=
水色の瞳の親友
離れてる今はメル友

=フラミンゴちゃん=
東洋が大好きな
フォトグラファーちゃん

=ママン手袋=
フランスでのママン

=マルシェ籠ちゃん=
昔ホームステイをした
大家族のお家の主婦様。
今はメル友

=マダム・ビスコッティ=
教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
中学校の同級生
登校の友

=マダム・ノベルティー=
美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
おとなしやかな美人さん

=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

=赤嘴クイナちゃん=
フルート大好きな
クリスチャン友ちゃん

=シジュウカラちゃん=
お菓子が大好きな
フルートのお仲間

=ホンドフクロウちゃん=
夫の同級生。
ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

=オカメインコちゃん=
アカンパニストちゃん

=カケスちゃん=
クリエーターさん

=十姉妹ちゃん=
クールに見えて実は優しい
大好きなお姉様

=アマリリスちゃん=
グラマラス美人の
キーボーディストちゃん

=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
歌のお姉様

=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

=おじいちゃま=
仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
片寄伸也さん
  *ファゴット

=ロップイヤーうさぎちゃん=
浅野毬莉ちゃん
  *フルート

=シジミちゃん=
神戸フィル
麻生多恵子ちゃん
  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

=ズワイガニ姫=
アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

=パーシモンちゃん=
ナイチンゲールちゃんのワンコ

=ムーちゃん=
お散歩で会う白いワンコ
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