March 06, 2012

ケクラン、ディドロ、ドビュッシー

5mars12e














昨夜はPJ貸切りコンサート♪
私も参加させて頂きました。

お世話になりました皆様、楽しい時間を有り難うございました。

前夜にメールが届いた。
"明日チェロの崎元さんがいらっしゃいますが、落合さんはご存知でしょうか。"

  え? カワウソちゃんが?
  お互い知らなかった嬉しい偶然。
  急遽一緒に演奏しましたヨ。

ブログ用にお顔を隠してミニカワウソちゃんとパチリ。

**

さて昨日の続き、転調のお話です。
ケクランが適切な文を記してる。

《近代の音楽を仔細に研究すると、これらの転調も決して調の意味を変えていない。時には、調性が強められていることすらある。すなわち、それは調性への復帰を重要視することから起る。この事は充分に認められることである。長い間同じ調性をきかされると、かえって調性の性質を忘れることがある。これに反し、一時主要調性を離れることによって、その調性が眼立たされる。そしてむしろ主要調性が全然新しいしかも確定したものとして感じられる。あたかもしばらく見なかった旧友にあったようである。ここにコントラストという永遠の法則があり、主要調性がますます意味を深めてくる。》

                   (清水脩様訳)

大好きなディドロが哲学のアプローチとして似た風を書いているのよ。対話形式 "ダランベールの夢" 内レスピナッス嬢とボルドゥーの科白です。

レスピナッス嬢
《わたくし手を腿(もも)の上におくとき、まず手が腿と違うことをはっきり感じます。でも、しばらくたって、手と腿との熱がひとしくなるときには、両方の区別がつかなくなります。二つの部分の境界が融けあって、もうただ一つのものになってしまいます。》
ボルドゥー
《そうです。どちらかが刺されるまではね。刺されると区別がまた生まれます。従ってあなたのなかには刺されたのが手であるかそれとも腿であるかを知っている何かがあるわけです。そして、その何かは、あなたの足でもなく、刺された手でさえありません。痛むのは手です。しかし、そのことを知っていて、しかも自分は痛まないのはほかのものなんです。》

                   (新村猛様訳)

身体の部位の差異についてはディドロが書く通り。
異なるのは、楽曲は刺された際の ---半音の下降に刺されたり、臨時記号に刺されたりするという意味で--- 知覚が、単なる刺激としての痛感じゃなくて新しい気づきを誘起するところ・・・

**

新しい気づきとは、劇的な変化に寄るとは限らない。

  あなたが静寂の谷を歩いてて、
    辺りを無音と感じながら進み、
      せせらぎを目にする。

  小さな清水の流れを見て
    無色透明の水に気持ちを揺さぶられ
      水面に近づいてみる。

  両手で水を掬い、水音を聞く。
    其の時はじめて先程から
      水の音は聞こえていたのだと知覚する。

  間近で水に手を延べた瞬間が
    其れと気づかぬほど柔らかに移行する
      転調の瞬間と言える。
      
そんな転調もある。
例えばドビュッシー "夢想" など・・・

(また宣伝?)

ドビュッシー "夢想" のお披露目は、
4月20日7時半〜ピアジュリアン・ファーストステージ
または5月3日2時〜森のホール・パリの風リサイタルにて。      


■ディドロ関連記事
*スペイン料理とディドロ
*絵をみる
*書棚
*クリームプディングとディドロ
*サンサーンスとディドロ
*善と悪
*オークラにて。悩みました
*人の特質
*別れの月光

■ケクラン関連記事
*ケクランの甘美
*独創とシャルル・ケクラン
*ケクランと叙情
*フランス音楽(7)崩壊と慈しみと
*繋いだ手のしらべ:転調

lasalledeconcert at 06:51││  曲のお話5 

この記事へのコメント

1. Posted by Ariette   March 06, 2012 12:06
転調するとき、鳥肌がたつような、胃の辺りが攫われるような、偶然きれいな貝殻や小石を見つけたような、という感覚の違いでしかわかっていませんでした。

今日のお話を読んで、漠然とあいまいに感じていたことが、ことばとして意味づけられて納得できました。練習を重ねて、個々の転調の流れを表現できるようになりたいと思います。
2. Posted by S   March 07, 2012 20:50
Ariette様
こんばんは・・・^^
作曲家が心を動かしたものは演奏者に伝わり
演奏者が心打たれたものはお客様に伝わる風に
"胃を攫われる" 連鎖があると嬉しいですネ^^
ディドロなど識者さん達が通訳して下さる言葉に照らしながら
作曲家の音の言葉とをたくさん聞いてゆきたいです^^


Cours
ピアノレッスンのご希望
聴音、音楽史など
ご相談に応じます

ご紹介者様が
いらっしゃらない場合は
お教室専用アドレス

le_cours88@yahoo.co.jp

までお問い合わせくださいネ ♪
Album
メインサイトパリの風
ページです

ブログ写真のアルバムや
バックナンバーなども
どうぞご覧になって下さいね
Nouvelle
=====================


**3月5日(日)**
11h〜13h 

《クラブ・プーランク》

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

神戸芸術センター
シューマンホール
Caractere
***ブログに登場したお友達***

女の子ちゃんのお友達

=タピオカちゃん=
水色の瞳の親友
離れてる今はメル友

=フラミンゴちゃん=
東洋が大好きな
フォトグラファーちゃん

=ママン手袋=
フランスでのママン

=マルシェ籠ちゃん=
昔ホームステイをした
大家族のお家の主婦様。
今はメル友

=マダム・ビスコッティ=
教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
中学校の同級生
登校の友

=マダム・ノベルティー=
美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
おとなしやかな美人さん

=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

=赤嘴クイナちゃん=
フルート大好きな
クリスチャン友ちゃん

=シジュウカラちゃん=
お菓子が大好きな
フルートのお仲間

=ホンドフクロウちゃん=
夫の同級生。
ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

=オカメインコちゃん=
アカンパニストちゃん

=カケスちゃん=
クリエーターさん

=十姉妹ちゃん=
クールに見えて実は優しい
大好きなお姉様

=アマリリスちゃん=
グラマラス美人の
キーボーディストちゃん

=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
歌のお姉様

=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

=おじいちゃま=
仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
片寄伸也さん
  *ファゴット

=ロップイヤーうさぎちゃん=
浅野毬莉ちゃん
  *フルート

=シジミちゃん=
神戸フィル
麻生多恵子ちゃん
  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

=ズワイガニ姫=
アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

=パーシモンちゃん=
ナイチンゲールちゃんのワンコ

=ムーちゃん=
お散歩で会う白いワンコ
Categorie