June 09, 2012

フランス民族・フランス気質

6juin12c













フランス的って何か考えてみたいナ・・・ってテーマを
ぽつりぽつり続けてきた。

  今朝はジャン・クリストフ4巻のおしゃべりネ。
  先回のドイツと入れ替わりにフランスの悪が書かれる。

  パリに渡ったクリストフは街を以下のように感じるの。

《パリは古くて乱雑な都会という印象を受けた。クリストフは、誇らかな新しい力が立ちのぼってくるのが感じられる、非常に古いと同時に新しい、ドイツ新帝国の町に慣れていた。

そこでは、穴のあいた道、泥だらけの車道、押し合いへし合いしている人ごみ、ふぞろいな車
--- あらゆる種類、あらゆる形の乗物があった。たとえば、尊重すべき乗合馬車、蒸気の車、電車、その他あらゆる装置の車 ---

歩道の上の露店、フロックコート姿の立像が並んでいる広場の回転木馬 (むしろ回転する怪物や竜頭)、普通選挙の恩恵に浴しながらも、浮浪者的な昔ながらの素質から抜けきらない、なにか中世都市的な不潔さ、といったものに不快な驚きを感じた。

前日の霧は、身にしみ通るような糠雨に変わっていた。多くの商店では、十時すぎだというのに、まだガス燈がついていた。》


  小ざっぱりと小綺麗なドイツの小都市とは違ってる。
  不潔で雑然とした不合理を其処かしこに宿したパリ。 
  すっきり整わぬ街や習慣に主人公は違和を覚える。

**
 
  パリの街の他、フランス国を軽んじる部分もある。
  ワーグナー協会主催の1人ヨジアス・クリングは

《彼にとって、ワーグナーが純粋なアリアン種族の典型であり、ドイツ民族は、ラテンの特にフランスのセム精神の腐敗的な影響に対する、侵すべからざる避難所であることはもちろんだった。彼は不純なゴール精神の決定的な敗北を宣言していた。》

  と感想を持ち、主人公自身も

《クリストフは、善良なドイツ人として、道楽者のフランス人と、彼らの文学とを軽蔑していた。》

  の如く当書を含めフランス文学を軽く扱う。

  軽蔑していたところの旅回りのフランス女優とは
  後に会うことになり、興味深いシーンが多かった。

《彼女は帽子をピンで髪にとめながら、かけてきた。弾き終ると、彼女はもっとつづけてくれと言った。フランスの女は、"トリスタン" の曲を聞くときにも、一杯のチョコレートを味わうときにも、同じように、気どった短い感嘆の言葉を、習慣的に、やたら振りまくが、彼女もそうした感嘆の言葉を漏らしながら、恍惚となっていた。》

**

  此の舞台人コリーヌはフランスを愛して
  お国自慢をするのだけれど、一方でロマン・ロランは
  シュルツという老人を通して此う語る。

《彼はドイツを熱愛していたが、ドイツを "自慢" にしてはいなかった。彼はヘルダーとともに、"自慢をこととする人間の中でも、自分の国を自慢する者は完全なばかである" と考えていた。》

             (新庄嘉章様訳)

**

さて実は先回から書いた両国の差異 "内容" は
一等重要なところじゃないと思ってる。

着目したかったのは、ドイツ人フランス人が
それぞれに批判を受けたときの行動なんです。

ドイツ批判も
*ドイツ民族・フランス音楽
またフランス批判も、
書かれている内容そのものの重点より
批判に対する行為描写の後ろにある感情こそが
特徴的なお国柄に見えた。

**

クリストフは前半で随分と自国ドイツ気質への不満を口にする。
特徴に過ぎない事を悪い事の風に述べるクリストフに、
悪である筈がない・悪と言ってほしくない、という
半ば感情的に自尊心保護に乗り出す人々が登場する。

そう、本書ではお国柄の気質批判が直接的に
自尊心と面目に障る人たちの心理が興味深い。

ドイツは素晴らしく、其れを批判するドイツ人など
ドイツ人とも言えない者だとドイツ擁護をする。
ドイツを誇り、けれどもシュルツ老人と同じく
お国自慢は愚かと知って、ドイツ的なものを心の中で愛し
もの言わぬ自尊とドイツ人としての気位に結ばれてゆく。

  フランス人はどうかしら・・・

安易にやたらなお国自慢をする彼らがフランス批判を受ければ
果たして体面が保てなくなるのか。
悪である筈がない・悪と言ってほしくないと感情的になるのか。

ドイツと比べようもない不潔さ、汚さ、
道楽主義、快楽精神、軽み、愚かさ
あらゆる要素が批判対象になる時
彼らは簡単に言うのだろう。

  仰る通り悪だけど?
    其れがフランスだ。

彼らは善であるから愛してるのじゃない。
善きものとされない気質や習慣を、
悪と知り、しかし悪だけに留まらぬ魅力を
肯定し、驕り、自惚れを楽しむ。

利己的で、強引で、思い上がった国。

フランス国を真に愛する人々は、
此ういった少しも善きものじゃない高慢に
大きく惹かれるところはないかしら?

**

私自身はフランスとフランス人とフランス文化を愛して止まない者ながら、ずっとフランスの悪を並べてきた。

今日の冒頭に戻ってみれば、クリストフが嫌悪感を持った雑な街の様子が悪であるのを前提に愛してきた。

  *パリの不合理

ヨジアス・クリング氏のゴール精神への軽視に関しても、彼が考える不純で腐敗したフランスに此の上ない愛着を持っている。

  *愛すべきフランス

**

コリーヌが語る此んなフランスの自由描写、
抜粋最後がとってもフランス的だったナ。

各人が自分の自由を利用し、それを乱用はしない。
自分の思いどおりに考え、信じ、愛し、

あるいは愛さない。



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