July 25, 2012

伴奏者の勘違い

24juillet12a














蒸ショコラを作った。表面はサックリ、中は卵黄のまったり感が生チョコっぽいの。

明日はババール合わせ。
お稽古の前にデュオのお話続きを綴りましょうね。

**

私たちは大きなミステリーを抱え、
長く答が判らなかったナ。

蝶番君はお初にライブをした日に、お客様方から大分長いペアですかって問われたベストパートナー。いいえ今夜が初めてです、の返答が嘘っぽいと私たちも感じるほどだった。
最初から今日までずっと最良のパートナーだと思ってる。

**

どんな楽器を使い、どんな演奏をする人か知らぬままお初に音出しをしてみた日、1曲目に用意したのは "ヴィオロン" だった。8月12日に演奏するプーランク曲。

  *爛熟、プーランクと爛れ

好きでたまらない曲。濃艶な世界。
ファゴットと演奏したい候補曲の筆頭だった。

  一発で参ってしまった。
    匂うばかりの艶めきと風情が溢れて
      なんという潤いと色気だろうと思った。

  魅惑的なファゴットに取り憑かれた。
    たおやかさと色情が渾然一体となったような
      情緒とエレガンスに戸惑うほどだった。

  マタタビを与えられたニャンコのように、
  麗しい艶にふにゃふにゃしそうだった。

もっともっと聴きたくなったからコンサートへ行った。

  そしてね、率直に特別良いとも思わなかったの。
  拍子抜けするほどパッとしなかった。
  ミステリーとは、此の変テコな現象なんです。

**

コンサートは狐につままれたような気がした。
ファゴット演奏に特別に悪い部分はない。でも、
取り立てて感動もない、というのが正直なところだった。

ファゴットだけを取り出して聴けば、美しく歌われて方向性もわかる。それでも自分のお隣で奏でられる麗しのファゴットとは落差があり過ぎた。

音楽の向かいたい処が異なる相手とのアンサンブルでは、音楽がバラける場合や、一方の主張が消されてしまう場合などがあるもの。でもね、聴きに行ったコンサートはどちらでもなかった。

ファゴットがやろうとしてる音楽効果が効果として現れず、ただチグハグな印象だけがクローズアップされていた。

別々に取り出して聴き込めば、どのパートの奏者が楽曲に対してチグハグな方向を示しているかは明白だった。
でも聴衆全員がパート別に分割して聴きながら頭の中にスコアを描き出すわけじゃあない。其の場合単にしっくりまとまらない感触だけを残す。

**

初めのころ聴きにいったコンサートでは特に奇妙な現象に慣れていなかった。私たちペアはふた月も経っていなかったけれど、私は自分の側で聴く抜群に流麗なファゴットしか認識できてなかったから。

  ナンナノコレハ! と客席でイラついてた。

目先しか見ない相手楽器の生煮えの幼児性には疲れたが、それよりも、吟味されない幼稚な音楽のお粗末な疎漏にいちいち翻弄される相方さんが、普段に側で見る姿とかけ離れてるのが不思議だった。

休憩時間を一緒に過ごし、冴えないお顔で相方さんは問うてきた。後半どうしようかと。

相手楽器を "聴かんかい! ボケ! " ってド突くしかないでしょうとシャラッと答えた。聴けないならアレはもう生育不能の音楽のままでしょうと投げた。他に感想はなかった。

或る演奏家さんに寄ると此うした舌鋒は母校桐朋の校風らしい。

  奏者の意識の低さに苛立つ私に蝶番君は、
  耳というものは、"聴くべき" 音を聴くとも限らず、
  自分に "聞こえる" 音だけを聞く奏者は多いのだと
  テンション低〜く答えた。

  表現は対照的でも、同じ風に感じる相方さんだと知った。
  聞こえる音しか聞かないことを "聴けない" と表し
  "聴かんかい!" とは、聴くべき音を聴けの意味だから。

**

  しかしいかんせん無感動なファゴット演奏が続いた。
  不思議ねえと思いながらもコンサートに通い、
  録音も幾つか聴かせてもらい、動画も観た。
  各パートナーの個人技能は多少異なっても
  ファゴットのほうの結果は似たり寄ったりだった。

毎回私は極辛口の感想を述べた。
同時に頭の中はクエスチョンマークだらけだった。

  悪くない。別に悪くはないけれど・・・
  "全く大したこともないファゴット" なのだった。

デリケートな演奏ではあるけれど麗々しさはおろか艶など一向に感じられないままだった。

  最初は調子の波が激しいお人かと考えた。でも違った。

  パッとしなかった本番翌日に合わせるとやはり素晴らしい。
  そして素晴らしかった曲の録音を別の組み合わせで聴くと
  またもや、よくわかんないファゴットになっている。

あんなにまでウエットに叙情的に
しみじみと恋情を訴えるようなファゴットが
パートナーが変わると別人のようで
曲をよく知った者にさえ
何のことやらわからない演奏に聞こえた。

理解できない変貌ぶりを話し合っても結論は出なかった。
伴奏者の私には勿論、ご本人にも理屈がわからない風だった。

  別人のような出来と思っていたけれど、
    ババール演奏のほうだけが
      別人のようとも思われた。

**

だから私は、愚かな伴奏者は、勘違いをしてた。
ものすごく演奏相性が良いことを差し引いても、
もしかしたら私はファゴット伴奏が得意か、
控え目に考えても蝶番君の伴奏に関しては
とても上手に弾けてるのじゃあないかしらって。

でもね、勘違いだったの。
伴奏が上手なのじゃあなかった。
続きはまた明日ネ!


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