August 08, 2012

ピアノレッスン1:辞めちゃう理由?

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大人になってピアノを再開した生徒ちゃんが一様に嘆く。

"折角習わせてもらってた子供の時、どうして辞めてしまったんでしょう。" って。

  《ピアノにあまり興味が持てなかったから》は後講釈で
    《他のものに興味が湧いたから》は結果論で
      他に前段階の原因がある気がするのよ・・・

思ったほど上達しなかったり、楽譜を鍵盤に写し取る作業に肩が凝ったり・・・其れらも本当は直接の原因じゃあないみたい。

バスケットゴールにボールを入れようとする少年が、思ったほど上達しなかったり、試合にならない段階のドリブル練習に肩が凝るって理由で止してしまうのはあまり見ない・・・

なかなか上達しないものだからこそ、難しいゲームのようなやり甲斐を感じる例は年齢問わず沢山ある。

どうしてピアノは其うじゃなかったのかしら? って考えるの。

**

バスケット少年は、上手にできなくても身体を動かすことそのものが大好きだったりする。

風を切ったり汗が滴ったり、自分の身体の一番近くで起きる心地良さがあるから、どんなに下手っぴにゴールから外れたとしても、動くことそのものを楽しいと感じてる。

昔にピアノを辞めてしまった生徒ちゃんはきっとね、
上手に弾ける状態が楽しく、上手にならない段階を楽しくないと感じたんじゃないかしら? 違うかなあ。

すると、楽しさのために、楽しくない段階を "耐える" ことになり
快楽と苦痛の分量を秤にかければ苦痛が勝って辞めちゃった。

  でもね、バスケット少年が運動を心地良く感じたように
  音を出すコトそのものを心地良く感じられるお人は
  どんなに弾けなくっても続いちゃうの。
  弾けないままでも楽しいの。

    キーになるのは、やはり《音》だと思う。

お稽古してて、やだな〜綺麗じゃないな〜って思う時、
下手っぴだから綺麗じゃないのねって考えがちみたい。

そうじゃないのヨ。
詰まり詰まりでも、止まり止まりでも、
自分の指が綺麗な音を出せちゃうって
ものすごく心地良いことだワ。

ゴールが決まらない少年が、汗をかくだけで満足するように
上達しない生徒ちゃんが、自分の音の美しさに満足できたら。

  当お教室のレッスンはじめは此れがテーマなんです。

自分の声や自分の音は、一等身近な1つの環境で、
そこが綺麗になってくって気持ち良いから。


今読んで下さってる方で、ピアノは下手っぴだけど弾くのが好き! って続けてらっしゃる方・・・
あなたの音はきっと綺麗なのだと思います。


  ババール合わせがあるから続きはまた今度ネ!

**

何となく素敵さんなピアノのお稽古シーンが
プルースト "囚われの女" にあるの。
抜粋しておきますね。


《私はまだひとりであるのを幸い、陽の光が譜を読む邪魔にならないようカーテンをなかば閉め、ピアノの前に腰かけ、置いてあったヴァントゥイユのソナタを何ごころなく開いて弾きはじめた。

アルベルチーヌの帰ってくるのはまだすこし間があるし、間はあっても帰ることは確実なので、私には時間も心の落ちつきもあった。

彼女がフランソワーズと連れだって帰ってくるのだという安心にみちた期待と彼女の従順さへの信頼、そしてまた、そとの光におとらず心を暖めてくれる内心の光のこよない幸福感にひたりながら、私は自分の思考を自在にあやつり、しばらく思考をアルベルチーヌから離してソナタのほうに向けることができた。

いやソナタにおいてさえ、悦楽のモチーフと不安のモチーフとの組合せがアルベルチーヌに寄せる私の愛にいまはどんなによく当てはまっているか》

             (伊吹武彦様訳)


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この記事へのコメント

1. Posted by うたねこ   August 08, 2012 09:53
歌うことは好きだけどピアノのお稽古は嫌いでした。ただ音を追っかけている感じで。今弾けば、もう指が動かないしつっかえつっかえだけど、昔大嫌いだったツェルニーやバイエルなんかも美しい音楽だと思えるのに。「あなたの音が好き」中学、高校、大学とピアノの先生に言ってもらいました(他に誉めるとこなかったから(笑))でも、練習時間が足りてなくてうまくならなかったです。ピアノ弾くのは今は嫌いじゃなくて、今はかえって思うように出せない自分の声にイライラしたりします。
2. Posted by S   August 09, 2012 09:15
うたねこ様
先日、うたねこ様と同い年と知りました。

子供さんのレッスンは教師が、チープに陥らないモチベーションを持たせてあげられないといけませんね。
3. Posted by かつら   November 09, 2012 17:15
1小節、片手ずつ、3回でいいから、ゆっくり気をつけて弾けば、確実に上達する、きれいに弾ける、と私は確信している。ほとんどの子は、それで大丈夫。できないことができる、弾けないと思ってたものが、きれいに弾ける。それこそ、極上の楽しみ。3回でできなければ、5回。5回反復すれば、確実に、少しはできる。自宅で練習しなくても、次週、レッスン時間に集中してやれば、繰り返してるうちに、だんだん上手になり、1年もたてば、見違えるよう。それに気がついてほしい。

注意して弾けない、忍耐のない子、集中力のない子、3回、ちっとも何も気をつけずになんとなくだけ弾く子、それはNG.残念ながら、レッスンになりません。。。

小さなことの積み重ね、そして、いつの日か、弾けるようになることを信じて、レッスンにのぞんでほしい。親も子も。
4. Posted by S   November 10, 2012 02:15
かつらちゃん...
よっぽど苦労したのね>< よしよし。かつらちゃんには考えられない世界の方だったんでしょうね。
こうすれば上手くなるョってヴィジョンが先生には見えて、お母様には見えないってキツいパターンねえ。。。

ピアノ以前の問題が大きかったのね、可哀想に。だってピアノを使って集中力トレーニングをするわけじゃないものね。最低限の集中力を備えてる上でピアノに向かうことができるのだから、そのあとにピアノで集中力を高めることができるのだから。

根気はね〜... ピアノに限らず、世間様一般の親御さん世代も根気が続かないかたは確かに多いわよね。
ピアノ外のことだから拝見するだけだけれど、目に見える結果がすぐほしいとか、ちょっと頑張るとすぐ休憩がほしいとか。はぁ? 手品じゃないっつーの! とか、休憩するほどの事やってねーだろ! とかごく普通に思いますわヨ。オホホ^^
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仏語学者
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