September 01, 2013

プーランクとシュレアリスム

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今朝またちょこっとシュレアリスムに触れてみる。
小沼純一様著 "パリのプーランク" 一部引用から・・・

 シュルレアリスム的な詩をどのように音楽化しうるのか。そもそもシュルレアリスムは音楽を、文学や美術に対して劣った芸術とみなしていた。殊にブルトンは、晩年にいたっては多少なりとも考えを変えたようだが、基本的に音楽蔑視の姿勢を保ちつづけさえした。

そこには、もしかするとボードレールからマラルメ、ヴェルレーヌといった象徴主義が音楽に対して抱いていた至高のイメージ、詩が音楽に接近するという指向 = 志向性への反発もあったのではなかったろうか。

そこで顕揚されるのがイメージの魅惑であり、ロートレアモンの高名な詩集 "マルドロールの歌" の一節 --- "手術台のうえのミシンとこうもり傘の出会いのように美しい" のように、ありふれたイメージでさえ新しい文脈に置きなおして、新しい驚異に出会わせる場とすることこそが詩の役割であり、詩そのものであった。

 とはいえ、シュルレアリスムはけっして抽象化をめざしたわけではなかった。それは現実の、具体的なイメージにこそ執着してもいた。風俗的なイメージや語彙を積極的に利用した。では今度はそれを音楽語法として考えたとき、どうだろう。それこそまさに、プーランクがエリュアールやデスノス、あるいはジャコブのテクストでしばしばおこなったようなことではなかったろうか。

俗っぽさがそのまますうっと崇高さに入ってしまう音楽空間。あるいは瞬間的に変化する曲調。ここでプーランクが調性を放棄することなく、歌曲として仕上げていることに注意しておく必要もあるのかもしれない。

シュルレアリスムが具体的なイメージを歪めたり文脈を変えたりしても、かならずしも全的に壊してしまうのではなかったことと、それはパラレルに思えるのだ。》

  *パリのプーランク
  *フロランタンと詩と音楽

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小沼様ご著書内で先日の引用部分でも引かれてたロートレアモン "マルドロール" が上写真の本です。

該当箇所全文は・・・

《 Il est beau comme la retractilite des serres des oiseaux rapaces ; ou encore, comme l’incertitude des mouvements musculaires dans les plaies des parties molles de la region cervicale posterieure ; ou plutot, comme ce piege a rats perpetuel, toujours retendu par l’animal pris, qui peut prendre seul des rongeurs indefiniment, et fonctionner meme cache sous la paille ; et surtout, comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d’une machine a coudre et d’un parapluie! 》

《彼は猛禽類の爪の緊縮性のように美しい、あるいはまた後剄部の柔らかい部分の傷の中で動く筋肉の不確かな運動のように、あるいはむしろ、あのいつも獲物がひっかかってて張り切っていて、一台で齧歯類を無限に捕らえることもできれば、わらの下に隠しておいても役にたつ永遠の鼠取り機のように、またとりわけ、解剖台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい! 》

    (日本語版は手持ちがないので渡辺広士様の訳文を
    Webから拝借しています)

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此のページが第6章、上文に当たるところ。

ずっと以前にロートレアモンを読んだとき、"現実にはありえない出会い" と別の側面でミシンと傘の解説を目にしたことがある。

うろ憶えだけど、ミシンの針・傘が雨という針を受け止めるための物であること、2つの物の関係性と2つの物の攻撃性・防御性 (防御性も一種の戦闘性の意味に受け取れた) のお話だったと思う。

文学素人の私など文中の物の出会いの側面に見落としは多かろうけれど、いつか作者の思料に近づけたらと願う。

例えば手術台より、後者渡辺広士様が訳された解剖台が気持ちに添った。つまり une table d'operation じゃあなくって une table de dissection・・・

治癒のための台じゃない理学的な台の印象が、ミシンと傘の骨の金属マテリアルを引立たせるのだろうかなんて思った。


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