January 28, 2015
先生の真似
夫がコンサート出演者に配られるお花を持って帰った。ガラスのヴァーズに活けた。
楽器を肩に、お花を片手におうちに入ってくる。お花が似合わない姿を好きだなあって思う。
つい先日だった。
先生が素敵だったのよって夫に話した。
小学生のとき、とっても素敵なお嬢様先生に下見して頂いた。
彼女は麗しげな雰囲気でふわふわした上質の衣を纏ってた。
先生の綺麗なお洋服も、優雅で品位ある身ごなしも、ティーンに達しない子供をピアノに憧れさせるのに充分だった。
私はずんぐりシルエットのもくもくセーターばかりで・・・此んな格好でレッスンしてちゃいけないわね、って深く反省して夫に打ち明けた。
*僕が見たおもてなし
学びにくる生徒ちゃんの目に '先生が素敵じゃない' なんて
すごく気の毒だわって痛感したのだ。
先生とピアノを切り離して掴むことができない年齢には特に
ピアノ = 先生って印象になるのに・・・
動き易い格好でお稽古した続きでレッスンするのを、
小さい女児生徒ちゃんはガッカリしてるんじゃないかしら。
反省したくせに、その日またもくもくを着てた。
寒すぎる日でワンピースを着る気になれなかったのだ。
1つ代り映えしたのはノノスがピアノ室のお椅子でレッスン見学してたこと。
*お人形 NONOS
次回にはきちんとしたお洋服にしましょうって後ろめたい気分だった折も折、生徒ちゃんママにお洋服の事を問われたのだ。
"先生が着てらっしゃるふわふわのお洋服いいなあって子供がいつも言ってて、先生が買われたお店に行きたいんですけど・・・"
恥ずかしくて泣きそう!
私の先生は上質な生地と仕立てで本当の 'ふわふわ' だったけれど、私の場合はぬいぐるみ的な 'もくもく' です。言いように寄っては ' (クマのような) ふわふわ' でもあったのね・・・って居たたまれない気分で聞いた。
このママに続いて問い合わせてきた、
少し大きい生徒ちゃんにもお店を教えた。
其して本当に怖いと思った。
判断がつかない年齢では先生がどんな者でも関係無しに、教わっている先生ってだけで無条件に好いてしまうのだ。
小さくて他を知らず、ただ先生というだけで・・・。其うして何もかもを真似て楽しむ。
教える者は心しなければと怖くなる。
私も生徒ちゃんと同じ歳ごろに、桐朋生だったお嬢様先生の真似っこばかりしたけれど、彼女は大人でも憧れるような女性だった。真似て良いものを備えられてる先生だった。
それに引き換え・・・(溜息・・)
私もちゃんとしよ〜。ちゃんとしなきゃ〜。
lasalledeconcert at 06:39││ グラスの中8