January 15, 2023
凋落とロブスター

ぎゃー失敗!
これスマホスタンド。ピアノ脇の小テーブルに置いてるの。これに立てて間で見たり休憩に遊んだりしてます。
昨日シューベルトを録音したのに、癖でスタンドに立てたままボイスメモ入れちゃった・・・
何回か録って最後に聴いてみたらば音が小さすぎて聞こえない...?! そう、スタンドで録音孔が塞がれたまま弾いてた〜
今日録り直しましょ。
気も取り直しましょ。

バラードの気付きのおしゃべり... 続きです。
*黄色い光
二つ目の気付きは表現が象るもの・・・って昨日書きかけたのですが、うまく文にできるかなぁ。
何年も前にね、ラヴェルに絡んで 難問を解こうとするとシェーンベルク風になる って感想を書いたことがあります。
その日のおしゃべりは、不思議の国のアリスで有名なジョン・テニエルのイラストでロブスターが立ち上がってる絵についてでした。

ラヴェルは元から立ち動いているロブスターから話を始め、シェーンベルクの場合は何故ロブスターが立ったのかといういきさつを解くかのような傾向があるのでは?・・・という感想だったの。
ふんわりした感想としてネ。
そこに、ラヴェルとシェーンベルクの違いだけじゃなくお国柄としての傾向を感じてました。
で、クララに戻るのですが、バラードを正しく理解するならもし此んなに退廃的になる場合は '経緯' や '理由' や '理由に伴う回想' (例えば58小節目から) など [物事の順番や強い感情が生まれる道筋が、音楽上に求められる] のではないかな? って気がするのです。

って書きながらハンス・リヒターの著書に書かれてるお話を思い出すのです。
フランスでパリ・ダダは多く活動してたのにケルンでは1920年に初めてのダダ集会を警察が出て、治安当局が閉鎖させて集会が開けなかったと・・・
すくなくともフランスよりも手順を要するお国柄に感じられる事象の一つがふと浮かんだりしながらキーボードを押してます。

頽廃で始まって、ただ投げ出して終わるような
立ってるロブスターのように元から頽廃と凋落だけが存在して
前を向く試みもしないまま衰勢しておしまい...はクララのお国柄に合わないかも。でも私はそれが好き。
【この曲が演奏者に求めるものは何か?】っていう長年一番に考えて一番大事にしてきた論題をゼロに取っ払った時に生まれる新しいもののほうに今はずっと大きな興味を持ってるんです。
■クララ関連リンク
*クララの自由・エフの金縛り
*良い夏と写真整理
MazurkaNo.3
*クララ像
♪グレーゾーンのクララ
♪クララとおやつ
Ballade Op.6 No.4b
♪モーヴのバラード
♪曲に親しんでピアノを弾こう
♪クララ。レガートの意味
♪遺棄のバラード
*黄色い光
Soirees musicales op.6-2
♪初クララです
♪しっとりと零れる
♪美人な曲
♪恋と枇杷の実とムービー
■シューマン関連リンク
*隣の隣のクラスのシューマン
*ニョッキ、保存食、小屋
*なにもかもうまくいかない
*いきなりクライマックス
Au soir
♪初シューマン
♪シューマン・オソワール後半
Essor
♪思いのままのシューマン
♪一緒に帰るシューマン
Pourquoi
*なぜに
♪シューマン "なぜに"
♪シューマン、宙に浮いた問
Chimeres
♪シューマン気まぐれじゃなくて
♪シメールの続きだよ。
Dans la nuit
♪落ちていく夜に
♪優しさと追いかけてくるもの
♪負に負ける
♪仰々しくないラスト
Fable
*シューマン「寓話」
♪ファブル♪
♪新年の寓話
♪寓話の終わり
Troubles songes
♪2つの夢のもつれ
♪シューマンの土っぽいところ
♪人形の夢と目覚め
Fin du chant
♪歌のおわりは
♪リピ部分 楽し♪
♪幻想小曲集の最後
lasalledeconcert at 12:41││音 パリの風16