グラスの中8

November 25, 2015

果実

24nov15c














少ししか持ってないカトラリー。

柄のデザインと、先の形と、先から柄までのフォルムと、全部を気に入ったものだけって選別してたら不自由ない本数が幾年経っても手にできてない。

私なんかが選んだって言えるものはつまらないカトラリー1つでしかない。作曲家・詩人たちの選びに選んだ精選に頭が下がる日々です。

できる限り彼らのスクリーニングを傷つけないまま作品に触れたいと思いながら力不足を常に感じます。

24nov15a















"目覚めているか、太陽の如き私の香よ" でイヴが自らの香りを謳う言葉が多く出てくる。

  *創世記とフォーレ

3つのパラグラフだけで4種類6度の香り描写がある。

1行目 senteur 香
2行目 arome 芳しさ
4行目 parfum 匂い
7行目 senteur (8行目にもEt de 以降の熱き薔薇に掛かる) 香
12行目 odore 薫香を放つ

と、それぞれの語を使い分けてみながら・・・

夜の香気と自らの香りを重ねて叙述し、是認し、宜なうという自己と生命へのフィリア (イヴの此うした形の愛着を顕すにはどんな言葉が相応しいか判らないけれど) の大きさにたじろいでしまいそう。

24nov15d















傾慕に浮かされたイヴの徘徊が続いています。


  葉の内に隠れ
  姿を見出す事はできぬのに
  闇の中に薫香を放つ
  果実の房のような私なのか?

  Suis-je comme une grappe de fruits
  Caches dans les feuilles,
  Et que rien ne decele,
  Mais qu'on odore dans la nuit?


果実の房はたっぷりとした重みに満ちているだろう。発散する甘い匂いがイヴの情愛の発露に重なるヴィヴィッドな展開。


■パリの風 第20回リンク

*見る音楽
*パリの風の歩み
*パリの風の形態

*憧れの窓
*ボルドゥーとゴイェスカス
*グラナドス "窓辺の語らい" +Faure

  *"クリメーヌに" 落合訳
  *アヴェ・マリス・ステラ
  *フォーレ "クリメーヌに"

*マクダウェル "牧歌" +Dukas

*マクダウェル "ピューリタンの時代から" +Faure

  *フォーレ "聴きいれ" 落合訳
  *閉ざされた庭
  *聴きいれ
  *貴女の祈り

*マクダウェル "ミッドサマー" +Faure

  *フォーレ "九月の森の中で" 落合訳
  *人生の秋
  *乾きと樅
  *森の安堵
  *深い森の中
  *失望の葉のひとひら

*ドビュッシー "マズルカ"

  *創世記とフォーレ

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November 24, 2015

創世記とフォーレ

23nov15a














シルバーレースが雪の結晶のような姿で見せてくれています。

先日訳をしてたレルベルク繋がりで、今朝はフォーレ作品95 'イヴの歌' を。

旧約創世記に添った展開で描かれるレルベルクの詩集から、フォーレは10の詩文を選びました。

No.7 "目覚めているか、太陽の如き私の香よ" はレルベルク詩では "誘惑" の篇。楽園にてイヴが若い神に惹かれて彷徨い歩くシーンです。

23nov15b
















聖書物語がベースではありますが、若い神という登場人物は古代ギリシャ文化が挿入されているようです。

  目覚めているか、太陽の如き私の香よ
  亜麻色の花蜜のような私の芳(かぐわ)しさよ
  お前はうつし世を漂うのか
  私のやわらかな蜜の匂いよ

  Veilles-tu,ma senteur de soleil,
  Mon arome d'abeilles blondes,
  Flottes-tu sur le monde,
  Mon doux parfum de miel?

  夜の静寂(しじま)に
  私の歩(ほ)が彷徨う時
  私のリラの香よ、私の熱き薔薇の香よ、
  お前は導いてくれるのか

  La nuit,lorsque mes pas
  Dans le silence rodent,
  M'annonces-tu,senteur de mes lilas,
  Et de mes roses chaudes?

23nov15c


















あ〜んタイムリミット。
続きや訳註はまた今度に。

それにしてもイヴの人物像ってばスゴイ。
  

■パリの風 第20回リンク

*見る音楽
*パリの風の歩み
*パリの風の形態

*憧れの窓
*ボルドゥーとゴイェスカス
*グラナドス "窓辺の語らい" +Faure

  *"クリメーヌに" 落合訳
  *アヴェ・マリス・ステラ
  *フォーレ "クリメーヌに"

*マクダウェル "牧歌" +Dukas

*マクダウェル "ピューリタンの時代から" +Faure

  *フォーレ "聴きいれ" 落合訳
  *閉ざされた庭
  *聴きいれ
  *貴女の祈り

*マクダウェル "ミッドサマー" +Faure

  *フォーレ "九月の森の中で" 落合訳
  *人生の秋
  *乾きと樅
  *森の安堵
  *深い森の中
  *失望の葉のひとひら

*ドビュッシー "マズルカ"

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November 18, 2015

雨の日に

17nov15b














雨に降り篭められた1日。

風邪はあまり変わらず。喉の痛みは少し取れてきった。酷い頭痛と熱はまだ残ってる。

セルフアンティークの古いシュガートングやカトラリー類を並べ替えた。硫化した銀の雰囲気が気に入りはじめて、ここ数年はぴかぴかに磨かないまま使ってる。

食卓に積み重ねられた時の色みたいで好きだな。

17nov15a
















お夕食のお支度をするよりずっと前に
ダイニングルームを隅々綺麗にしてテーブルを整えて、
今日は夫がどんな所を楽しんでくれるかな? って思いながらお掃除する時間が楽しい。

帰って来るとダイニングルームへ直行する夫が真っ先に寛ぐ場所。

17nov15c














お師匠様に頂いたグラスアートの作品集を一緒に見た記念写真と。

熱下がってほしい〜。我慢するのも限界になってきた・・・

lasalledeconcert at 06:37|Permalink

October 22, 2015

お誕生日欄

21oct15g















普段何を話すわけでもない相手でもお誕生の機会におめでとうの言葉を交わすことで友好の気持ちを伝える場合があったり

お誕生会予定がないのを寂しく思ったりしてもSNSメッセージのお陰で気分が晴れる人が居たり

誰かを励ますもっとたくさんの良いことがあるだろう。
だから決して否定はしない。

ただ私個人に限って言えばお誕生日のやり取りは苦手だ。

21oct15c















遠い関係からのメッセージは決まり文句の風で、下さったお方にとってはただ会釈をするくらいの事と理解はできても、決まり文句を返さねばならない永年ループがどうにも面倒臭くて初めから止した。FB情報のお誕生日欄などを空欄にしてきた。

何が好きかもわからないような関係なのに何かせねばっていう義務感を生んだり、次にはお返しせねばの義務を呼んでループ化するのを避ける目的だ。

永年ループだなんて感じないような開かれた関係に於いては贈り物は好きだ。お互いの気が向いた時にしたい事だけできる自由な関係でなら楽しい。

21oct15h



















ハクセキレイ君に贈りたいものがあった。
理由なんてなくて、好きと聞いたものをただ上げたくなった。

いつ渡しても良かったけれど少し唐突過ぎるかしらって、FBのお誕生日欄をチェックしてみた。

幾週か待ってバースデープレゼントにすることにした。
なるほど此の欄は便利なのだワって初めて気がついた。

21oct15j




















ところでプレゼントは長い旅をした。

フランスからやって来た包だった。おそらく同じ包が並んだ木箱が船で到着しただろう。

夫が、重たいから僕が持つよって甘やかしてくれてお仕事場まで包を連れ出した。従って包は大阪まで旅をした。

それから包は夫の肩にぶら提がって、パンダの里ちゃんと会ってた三宮のカフェまで戻ってきた。

  *後でね

その後はパンダの里ちゃんに連れ帰られてパンダ家に宿泊してる。来週包はきっとどこかのレストランで賑やかな声を聞きながらしばらく休み、最後にハクセキレイ君のお家まで行くのだ。


気に入ってもらえるかどうかはわからないが、ハクセキレイ君の3人の友達の輪の中を渡った包であることには満足してる。

lasalledeconcert at 06:23|Permalink

October 16, 2015

道順とマメマメ

15oct15a















くるんと拗じたみたいなトルコ桔梗の蕾。
低いグリル前に可愛く並んでくれました。

大好きなお花・・・でもトルコ桔梗って種からはなかなか発芽しませんね。毎年根づかなくて結局苗を買ってしまう。

15oct15g














夫と待ち合わせた夜のこと。

方向音痴ですぐ道を間違える駄目な私に案内メッセージをくれてた。

  1番後ろの車両に乗って
    降りたら後方の北改札へ
      改札を出たら左方向へ
        奥の階段の6,7番出口を出て
          e.t.c. e.t.c

詳しく書いてくれて感謝してると追伸が来た。

  途中にコンビニがないから、
    買い物は駅でしておこうね。


マメだなあ、優しいなあって感じ入った。

15oct15d














ちょっと疲れたから2人で帰り道に休憩。

夫がおうちご飯を好むからお夕飯はいつも帰ってからですが
途中寄り道しておつまみと黒ビールでした。


*ゴメンね。とマメマメ
*薔薇とマメマメ
*噛みしめて。お年賀状とマメマメ
*ダブル合わせとマメマメ
*黄色いハンカチーフとマメマメ
*10.13写真とマメマメ
*音楽解説書とマメマメ
*カタツムリ石鹸とマメマメ

lasalledeconcert at 06:45|Permalink

August 21, 2015

可愛い女性たち

20aout15d

















お祈りのときに灯してねって、教会のバイブルクラスのお姉様に頂いたお手づくり蝋燭。勿体なくって未だ使えない。

アイボリーと真珠が似合うチャーミングな方。ロマンスグレーの素敵なご主人様と連れ添われてレースのショールが優雅で可愛くて、わぁイイナって夫と2人で眺めた。

ベルエポック画のピンクのカードはせんにスワンちゃんに頂いたもの。彼女もまた格別に可憐な人。

20aout15g




















奥ゆかしげな雰囲気のすんなりした白鳥みたいな首元の彼女は、幾年か前に夫の生徒ちゃんとして知り合ったけれど私は何だかすごく好きで

交わる機会の数に関わらず遠くからでも波長が合う気がする人は居るものだわって感じたり。

20aout15f















スワンちゃんが夫に書いてくださったご挨拶カードがこれまた大好きなバーン=ジョーンズだったから読書室に飾りました。

後期ラファエル前派の女性たちはなんて美しく秀でた雰囲気なんでしょう。絵でも現実生活でも可愛い女性たちを見ると幸せな気分になる。

古いショコラティエ 'CHOCOLAT DEVINCK' のアンティーククロモと、ピアノキーと、エルサレムの巡礼土産の指ロザリオと。

lasalledeconcert at 06:41|Permalink

August 14, 2015

ブラックベリー・ゼリー

13aout15a














グラナディンレッドが目に楽しい。
よく冷えたゼリーを楽しみに夫が帰ってきた。

お庭で収獲したブラックベリーです。

  *僕が見たアカンこと

13aout15c















1房にたくさん実るけど、熟すのはばらばら。

熟れた順に彼っちの房から2粒、此っちの房から3粒って収獲しては再びネットを被せる。それを2週間は繰り返す。なかなか骨が折れます。

艶々の黒に変わって、枝からホロンと取れるくらいに完熟させると香りが良いみたい。全部が熟れるまでに日にちを要する果物だから収獲したら洗って萼を取って冷凍保存。たくさん溜まったらいざシロップ作りです。


柔らかく煮て裏漉ししてる図。
細かな種があるから2重のストレーナーを使った。

裏漉ししたものを煮立てて今度は灰汁を取ってゆきます。
渋みが混ざらないように充分に灰汁取りをしたらお砂糖やレモンを入れて冷まし・・・

13aout15b














ペクチンが多いそうで冷えるとトロトロです。

濃厚なシロップは色々に使えますね。此の日はゼリーになりましたヨ。

写真を写し終わるのを待ち構えてる夫の手。
楽しみでテンションが上がるってメールまでしてきてて待ち切れないのです。

**

カント "世界平和の為に" を読み終えた。道徳、純粋実践理論、義務概念、自然機構などなど。カント書では自分の内においては上位にならなかったけれど終戦の日を前に1冊読んでおきたかった。

lasalledeconcert at 06:30|Permalink

August 11, 2015

紫陽花ドライの季節

10aout15a














少しずつ進めてるお花作業。

ドライにした紫陽花は、茶色っぽい種や咲き切らなかった蕾をよく取り除いてから飾ると映えますよね。

夫と冷たいコーヒーを飲むちょっとの時間、おしゃべりしながらぷちんぷちんと要らないところを切り落とす手仕事をする。

カランカランって夫がアイスコーヒーの氷を鳴らした。
鋏を置いて、真似て私もグラスの音をさせた。

10aout15c















一緒に育てた紫陽花が初夏を彩り、真夏にはドライになって
楽しかった日々の思い出と共に冬の住まいを飾る。

うだるような暑さの毎日だけど
此の夏もまた過ぎてしまうと思うと切ない。

生きてた形をしばらく留められるお花に慰めをもらう。

10aout15d















たくさんの伐採も種除きも根気が要るけれど

新しくドライ紫陽花が仕上がる度に、次のは何処に飾るの? って夫が楽しんでくれてるのが嬉しい。

細いヴァーズに噴水みたいに挿したのが夫のお気に入りです。
だから私も此のドライが1等好きです。

lasalledeconcert at 06:46|Permalink

August 02, 2015

寂しさに疲れて

1aout15d














エス小山さんのサマーセレクション。
生徒ちゃんに頂いた。

こちらのパティスリーのグリーンマカロンはピスターシュじゃなくてライムだったり、レッドはキルシュ漬けのグリオットチェリーのコンポートが入ってたりと楽しい。

1aout15c















チョコレート色のしっかりした保冷袋も使えそう。此の中へ入りた〜いって思っちゃうくらいどうしようもなく暑い日に・・・

寂しくて気分が塞いでた。
夫が年に1度の合宿指導の日だったのだ。

指導レッスンが終わったとお電話がかかった。しばらく話して、ミーティングが終わったらまたかけるねって切れた。

1時間後にまたお電話。いつまでもおしゃべりして、話すほどに不在を感じて寂しくて、3時過ぎまで夜更かししてしまった。

1aout15f














お電話では、おうちに帰って来るごっこをした。

夫は紫蘇ジュースを飲みたいって言った。夫にとって妻が作ってるジュースは愛情をたっぷり感じる幸せの飲み物なのだ。

ごっこ遊びは叶わないことばかりで尚寂しくなった。当たり前になった幸せな時間はなんて稀少なものだったのでしょうって改めて思った。

1aout15b
















夜更かしだったのに翌朝は早くに目覚めてしまった。
一晩ですっかり打ち拉がれてた。

教会の方に頂いたデンマークのジンジャージャムでパンをもそもそ食べてると夫からお早うのメールがきた。遅くまで起きてたことを気遣う優しい文面。

**

お昼間は今週のお仕事演奏の伴奏をボイスメモで録音しては夫に送ってた。合わせ時間が充分に取れない時は、出先で夫が練習できて便が良いのだ。

恋人時代は彼のための伴奏を録音してる時間を一緒に居る共有時間のように感じて嬉しかったナ・・・。でも、

  今はずっと一緒に居られる一番の贅沢に慣れちゃって
  夫が一晩居ないだけで弱ってしまう駄目嫁になった。

  伴奏録音なんかじゃもう寂しさは埋まらなかった。
  会いたくて会いたくて死んじゃうかと思った。

  寂し過ぎて疲れちゃった。


さぁ、お帰りなさいの準備しよ〜♪

lasalledeconcert at 06:33|Permalink

July 27, 2015

夏日のatom

26juillet15b














50年使い続けて、磨いても黒い浮き染みが取れないトレイ。

時間の足跡。

26juillet15c















フルーツがなくなったままのコンポティエ。
昨日は1日外出で食材の買い出しに行けなくて空っぽ。

普段づかいのティースプーンをたくさん挿したガラス壺。ティッシュケース。

ダイニングルームの片隅に置いたサイドテーブルの風景。
日々少しずつ変わる。止まらない時間が通り過ぎる場所。

26juillet15e
















電車の中で読んでたキルケゴール "不安の概念" からちょっと読書メモです。

《我々が瞬間と呼んでいるものを、プラトンは、ト・エクサイフネス [突然なこと、思いがけぬこと] と名付けている。この言葉の語源がよしどのように説明せられるとしても、ともかくもこの名稱によって瞬間は不可視的なるものとの或る関係のなかに描かれている。希臘人が瞬間を不可視的なるものという範疇のもとにおかざるをえなかったのは、彼には時間性の概念もさらには (これが究極の理由であるが) 精神の概念も缺けていたことの故に、彼が時間をも永遠をも等しく抽象的に把捉していたためである。
ラテン語では我々のいう瞬間はモメントゥム [運動、瞬間] と呼ばれているが、これは '動く モヴエレ' という言葉に由来するものであり、その語源にふさわしく單なる消滅を表現しているにすぎない。

このような意味において、瞬間はもともと時間のアトムなのではなしに永遠のアトムなのである。》

             (斎藤信治様訳)

lasalledeconcert at 06:34|Permalink

July 15, 2015

グリーン&ローズ

14juillet15d














深いグリーン&レッドの色合いが可愛い〜って、ジャケにつられたオヤツのチョコ。

此んな色のコンビネーション、好きだなぁ。

14juillet15c
















春に夫が買ってくれた紫陽花 'コンペイトウ' は

ライトグリーンとバッカスに色変わりしてきた。

14juillet15a
















サンルームはグリーン&モロッコレッドが知らず知らず集まってる。

かわいめのビール瓶を並べて蔦の発根を試みてるところです。

14juillet15b




















シメイには涼しげな葉っぱのツルシノブ。

読み終わったばかりのエミル・ベルナール "回想のセザンヌ" 読書メモ。

《デスサンと色彩とは分つべからざるもので、賦彩するにつれてデスサンがなり、色彩が調和して行くにつれてデスサンが正確になる。》

             (有島生馬様訳)

今日も暑くなるかな。
忙しい1日です。

lasalledeconcert at 06:40|Permalink

July 13, 2015

死に備えるノート -- ドナーカード

12juillet15a














インパチェンス・カンタービレが広がってきた。
気温が上がった先週は此の夏初めての朝顔も咲いた。

忙しい朝にも夫は律儀にお庭へ降りて朝顔を愛でた。
私には届かない所まで伸びた朝顔の蔓をポールに巻いてやるのは夫の役目なのだ。

新しい季節を迎える小さいお庭が好きだ。

12juillet15b














結婚した時、ユーカリの苗を植えた。

ウエディングドレスにはまるで興味がなかったから普段着のワンピースで式を挙げて頂いたけれど、記念樹はほしいって頼んだ。一緒に植栽した木の側で、木の成長を感じながら暮らしてゆきたかった。

ユーカリは少し大きくなって、日々お部屋うちにも爽やかな小枝を分けてくれる。

12juillet15h















婚姻記念のもう1つの望みはドナーカードを持つことだった。

結婚は一生で1等嬉しいことだったから、記念に見知らぬ誰かを幸福にしたいと思った。普段誰の役にも立ってないのだから、死んだ時くらい自分を用いてもらえたらいい。

植栽と私自身のドナー登録が、結婚に際して望んだ簡単な提案だった。

  まさかの反対・・・?

夫は、自分はドナーになって遺体の何でも持っていってもらったらいいが、妻の身体だけはどうしても嫌だって静かに言った。

10juillet15c














私結婚したんだなって実感した最初だった。

子供の時から両親に、持てるもの総ては神様からお借りしてるものだから誰かに与える形でお返ししなさいって言われてた。そのせいか身体も自分だけのものって意識じゃないけれど、しかし夫のものにはなったのだって実感した。

2年と数ヶ月が経過して・・・
あの時、夫の悲しい顔故に退き下がった話題を再び話し合うことになった。

12juillet15i















冷たい飲み物で涼みながら死に備えるノートを2人で書き入れ

  *死に備えるノート -- 棺

医療献体の登録とドナー登録の意思表明ページに行き当たった。
此処どうする? って項目を指した。

私が死んで一番深く悲しむ人の気持ちを傷つけずに守ることが最優先だから、そっと聞いてみた。もとより登録には家族の同意が必要なのだ。

献体について夫は、解剖医に触れられるのさえ絶対に厭だなんて言った。お医者様に対して失礼な言い草に普段なら "手袋で触れるのは身体じゃなくて臓器でしょう〜" って可笑しく思っただろう。

でも笑えなかった。
妻の遺体を誰にも触らせないって激しさに、またジンとした。

今のところは空欄。
もう少し年を経てからまた2人で考える項目。

lasalledeconcert at 06:29|Permalink

July 02, 2015

雨ふりの日

1juillet15e















長い雨が降ってた。
雨粒を重たそうにしてた幾本かの紫陽花をカットした。

家内を整える朝の時間は、帰宅した夫が気持ちいいねって嬉しそうに眺める顔を思い浮かべて拭き掃除。

4、5日体調が悪くてテンション低いブログ続きですが快方に向かってる。

ときどき体調不良はあるけれど骨髄炎を発症した頃に比べたら、調子悪いなって日数は5分の1にも満たないナ。年々元気になってゆくことに心から感謝。

1juillet15d
















夜は雨の中を帰ってきた夫と合わせをした。

お夕食は最後の火入れ前までこしらえておいて、夫を出迎えピアノ室へ直行です。

フォーレ&プーランク。幸せな時間だった。
夫のシャツから雨の匂いがした。

1juillet15f















昨日読んだキルケゴール "不安の概念" は、先日からのお友達とのおしゃべりを振り返ることにもなって面白かった。

  *幸福 -- お花
  *幸福 -- 交感
  *幸福 -- 時

ちょこっと読書メモ。

《無精神性の喪心は何ものにもまさって戦慄すべきものである。
不幸は、無精神性が精神に對して或る關係を保っているというまさにそのことである、---- そうしてこの關係は無である。それ故に無精神性は或る程度までは精神の全内容をおのがものとすることができる、但し注目すべきことには、それは精神としてではなしに、たわむれ・たわごと・そらごと等々としてである。
それは眞理をおのがものとすることができる、但し注目すべきことには、眞理としてではなしに、冗説・巷説としてである。》

             (斉藤信治様訳)

lasalledeconcert at 06:32|Permalink

June 24, 2015

2冊ずつの本

23juin15a














本の整理を昨日もまた。
処分する本を少し出した。

屋根裏のお友達Boxに入れておいて、本好きさんに選んでもらっては差し上げる。

お友達Boxはなかなか一杯にならない。ちょっと処分本ができると訪ねてきたお友達がすぐに持ってってくれるのだ。

23juin15f



















本は1度にたくさん所持しないことにしてる。

どんな作家さんが何て書いてらしたか忘れちゃわない範囲しか持たない。まして書籍本体が本棚のどこにあるか把握しづらいような数では私の場合はもう完全にアウトだと思う。内容が憶えきれないし本との関係が密接でなくなる。

ぎりぎりの量が大きな本棚3台と小さなの1台分。此れに納まるだけと決めて一杯になるたび処分する。だから何十年も書籍量は変わらない。

23juin15b















フランス哲学・現象学のメルロ・ポンティを読んでしまったら、読み待ちの本がなくなった。

夫の本を手に取った。アンドレ・ヴァルノ著 "パリの風俗史"。
中世から始まってて知らないコトだらけで楽しかった。

23juin15c















結婚当初お引っ越し荷物を見て、独身時代の2人が持ってた本がそっくりって気がついた。文学なんてキーツの叙事詩が唯一、夫だけが持ってる本だった。

カミュもドストもヘミングウェイも、これでもかってくらい被ってた。此れじゃあ別々に本棚を備える意味がまるでないわネって、2冊ずつになってしまった本の一方を捨てた。其うして共同本棚になった。

23juin15g















結婚相手って面白いな・・・

選ぶ本が同じなんて知らずに結婚したけれど、
器官のどこかは知ってたのかな。

書棚の中が先々どう変わってゆくか楽しみです。

lasalledeconcert at 06:41|Permalink

June 14, 2015

白の紫陽花とグダグダな日

13juin15a














メタル表面が朽ちるくらい古いオーバルトレイに
カット紫陽花を少し増やした。

紫陽花はラフに床置きするのも好きで
白い紫陽花たちを夫がよく通るところに分け飾って楽しんだ。

カーポートから夫がドアーを入るまでの道筋にプランターを配したり、部屋内の目が留る所へヴァーズを置いたりすると夫がとっても嬉しがるのだ。

13juin15i



















いつの間にかお花が大好きになっただけじゃなくて
自分のためにお花が配備されるのが嬉しいだけでもなくて

夫のために家内を整えるときに私がすごく楽しい気分になるから、それを感じるのが好きならしい。

ここしばらくの体調が優れなかった日も、夫が帰ってくる慌ただしい時刻になると元気が出た。

13juin15k
















骨髄炎をしてからちょっとした事でリンパ節がトラブルを起こすようになった。我慢し切れず病院駆け込みをしたりと、予定がグダグダになった週。がっかりだわ。

だるくて譜読みも集中を欠いてうまく進まず・・・ 焦るばかりで進歩しないことに厭気がさして少しだけ本を読んだ。

先日から読んでるメルロ・ポンティの著書から "眼と精神" がとっても面白かった。

**

 《像(イマージュ)という言葉は評判が悪い。それというのも、ひとびとが軽率にも、素描(デッサン)とは複写・写し・第二の物であり、心的像も、われわれがめいめい古道具と一緒にしまいこんでいるこの種の素描だと信じてきたからである。

しかし、心的像が実はこうしたものではないのだとすると、素描(デッサン)や画像(タブロー)もそれと同様 '即自的なもの(アン・スワ) ' には属さないことになる。

13juin15h

















それらは '外なるものの内在' であり、'内なるものの外在' なのだ。

こうしたことが可能になるのは '感ずる' ということのもつ二重構造によるのだが、もしそういった現象がなければ、'想像的なもの(l'imaginaire) ' についての問題のすべてともいうべき '準・現前(quasi-presence) ' と '切実な可視性' とを、およそわれわれは理解できないであろう。

画像(タブロー)や喜劇役者の物真似は、私がそれを介して散文的な物を不在のままに志向しようとして、本当の世界から借りてくる補助手段などではない。

'想像的なもの' は現実的なものよりもずっと近くにあり、またずっと遠くにある。ずっと近くにあるというのは、想像的なものが、実は '現実的なもの' の私の身体内部での生活表であり、初めて視線にさらされたその果肉、その肉体をそなえた裏面にほかならないからである。》

             (滝浦静雄様・木田元様訳)

13juin15d














クマのお水換えをしながら、読んだばかりの内容を反芻した。
幾度も考え直さないと難しいところだらけだったけど面白かったな。

みすず書房さんらしい出版ラインも嬉しかった。
哲学や西洋史に強い学術出版さんで、拙宅書棚は此の出版社さんの本が結構多い。


今朝は割合に体調回復しててほっとしてます。
珍しいお客様の日。

lasalledeconcert at 06:24|Permalink

May 28, 2015

2015年5月のグリーン

27mai15n
















アップルグリーンのお花が瑞々しい。
長く咲いてくれてたクリスマスローズ・リビダスをカットした。

27mai15m



















リビダスは、クリスマスローズの原種のひとつなのだとか。

5月というのに蒸す日中、清涼感たっぷりの花びらが嬉しい。

27mai15o
















夫の洗面所も初夏らしく模様替え。

シベリウス・ヴァイオリンコンチェルトのスコアがブルーグリーンで清々しい。本番から帰ってきた夫が持ってた可愛い色に目がとまり、飾り用に回収〜

27mai15q















紫陽花がライムグリーンに膨らんできた5月末。

今グリーンがとっても好きみたい。


*2015年4月のおうち風景
*2015年3月の朝
*2015年2月のお洗濯物
*2015年1月の合わせ
*2014年12月の休養
*2014年11月の休日
*2014年10月の使い回し料理
*2014年8月のはじっこ
*2014年7月の紫陽花とガムテープ
*2014年6月のサニタリー
*2014年春の食卓
*2014年5月リサイタルの日に
*2014年3月と1年間
*2014年2月のベリー
*2014年1月の楽しみ
*2013年年末間近
*2013年12月のお菓子と悩み
*2013年11月夫の好きな秋物
*2013年10月のキャネット
*2013年9月のガラス掃除
*2013年8月の音楽生活
*2013年7月の家事
*2013年6月はじめ
*2013年5月初旬の1日
*2013年4月のカーテン
*2013年3月のシーツ
*春、副業、代り映えナシ
*2013年2月のデスク
*2013年1月とお針ごと
*年頭2013
*2012年12月の反省
*2012年12月のクローゼット
*冬の予定など・・・
*2012年11月 ピアノ室とババールカードVol.10
*2012年10月のベッドルーム
*2012年10月ヴァントゥイユ当日
*2012年9月のペンキ塗り
*PJバーベキュー2012と8月末
*Macへ行こう(12)8月とLion
       ?僕が知ってる8月の嘘っこ
*2012年8月の本番翌日
*2012年7月のリビングルーム
*2012年7月冒頭
*2012年6月
*2012年5月末
*異常食欲、2012年5月
*ちょこっと凝集
*2012年4月
*2012年3月
*2012年2月
*2012年1月
*年頭の記録2012
*2011年12月
*2011年11月

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May 21, 2015

芍薬

20mai15b














夫の大好きな芍薬だからカットするのを躊躇った。
もうお花が重過ぎて下を向きそうになってた。

芍薬を覗き込んだ夫が、自分の茎で支え切れないほど咲くなんて可哀想って思い入れたっぷりに言ったから、やっとカットできた。

19mai15a

















お夕食のテーブルにグラスに挿して飾った。

夫は、芍薬の咲こう咲こうとする姿がいじらしいんだって言った。

カップ型から後方へ花びらが反り返るまで力の限り開くお花を
華麗と診ずに、精一杯の励みと感じるらしい。


夫の言葉に芍薬の別の姿を見た気持ちになった。

20mai15d
















明るい時刻のお庭の様子を普段通り問われた。

話してる間も夫は幾度もテーブルの芍薬を眺めてた。

  また僕の方に向けて活けてくれてるんだねって
  嬉しそうに笑った。

向かい合うテーブルにお花を活けるときはいつも
夫のほうから1等綺麗な表情が見えるように飾る。
それから夫の席に座ってみて茎の向きを整える。

気がついてたのね・・・って嬉しかった。

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May 19, 2015

美の変容

18mai15a














夫が大事にしてる芍薬が満開になった。

夫がおうちに帰ったらすぐ見えるように、蕾が膨らみ始めてからカーポートに置いてるピンクの芍薬。

通り過ぎてからもう1度戻って見てきちゃった、って言いながらお玄関を入ってきた。

18mai15h















数日体調が良くなかったから、何でもないお掃除をして午前をゆるやかに過ごした月曜日。

って言っても血圧が下がり過ぎただけで病気じゃあない。上が60を切って下は40弱なんて時に、寒くてたまらなかったり倦怠感や疲労感が大きかったり。

17日にひとまず本番が終わったから、ゆっくりする半日に。

18mai15f














体調が優れないとき何故か決まってガラスを磨きたくなる。
埃をぬぐうと身体もスッキリする気がするのかも。

ワインコーナーのボトル拭きから始めた。
それから・・・

  夫のバッグクロークを拭いたり
    カーテンを取り替えて洗ったり
      春用のラグを干したり

身体を使わずできるお掃除を一頻り。

18mai15b
















夜に捲ったリルケ論集にまた素敵な箇所を見つけた。

リルケの連作詩 "オルフォイスへのソネット" の

《記念の石は建てるな。ただ年毎に
薔薇を彼のために花咲かせるがよい。
何故ならそれがオルフォイスなのだから。
あれこれの存在のなかでの彼の変容よ。》

をヘルマン・ポングス氏が解説されてた。


 《ここには "歌うものがあればそれはいつもオルフォイスだ" というひとつの包括的な定式が打ち出されている。

だがこのような歌はいつ生ずるのであろうか? ほかでもない、いつであれ美が生起するとき、薔薇が花咲くときに生ずるのである。

17mai15c














美は、完成されたものは、つねにみずからの終局を内に含んでいる。

  消えゆくべきものであること、
  死を内に吹きこまれていることは、
  美の本質に属している事柄なのだ。

オルフォイスはしかしこの両方、
美と美の消去という二つの事象のなかに存在しているのであり、

消え去るということは彼にとって、生の領域から死の領域のなかへの移行の歩みなのである。》

             (田口義弘様訳)

**

ああステキ。
リルケを読んでもあんまり理解できてなかったけれど
此うしたリルケ論の助けで幾倍も楽しくなる。


*家事とロダン
*リハーサルへお出掛け
*短い贅沢な時間
*穏やかな1日

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May 17, 2015

愛しき日々

16mai15f

















純白のプロスペリティが今年もたくさん咲いた。
一帯に広がる薔薇は離れて見るとモコモコした雲みたいだった。

お水遣りの時間が気持ち良かった。

16mai15g















陽が落ちてから帰宅する夫にもお昼間のお庭の気配を上げたいって思った。

ドライ待ちしてた初雪葛がよく乾いたから
ファゴットルームに飾ることにした。

16mai15b















タピオカちゃんが送ってくれるオペラ座の宣伝や美術館の半券をピン打ちしたコーナーにグリーンのドライ。

帰ってきてお部屋がちょこっと楽しげに変わってると
とっても嬉しそうにするのだ。

何でもないお庭ドライを提げただけの壁が
夫には心弾むものの1つみたいだった。

16mai15c















ミニコンサートの合わせをしてからお炊事に立つと
夫はキッチンテーブルに座って楽譜チェックをはじめた。

折角夫のお部屋は広いのに、一緒に過ごす空間を求めてよくキッチンで楽譜を広げてる。

16mai15a















お夕食終わりに、此れからお庭見に行く? って言ってみた。

夫が心待ちにしてた芍薬が開きかけたのだ。
午後に写真を撮ってたけれど内緒にしてた。

夜のお庭で声を上げて芍薬の開花を喜んだ夫は笑顔のままお庭から窓内を覗いた。

夫がじっと眺める窓ガラス越しのファゴットルームには、壁に掛けたばかりの初雪葛が見えた。

**

今日は午後2h〜トアステーションのヴォーリーズ展で
ちょこっと演奏です。

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May 05, 2015

穏やかな1日

4mai15m














したい事一杯だったコンサート明けの1日。
頂いたブーケが朝日を浴びてた。

ソロを終えて何がしたいって、もぅ・・・視覚的に酷過ぎる爪のお手入れです。

ネイルケアされてる方が必ず除く甘皮は、激しい曲を弾く時にはとても重要で・・・。黒鍵の角が爪の付け根に当たったり、片方の指が高速度でもう片方の指をすり抜ける時に引っ掛かったりしても甘皮を残してると大丈夫なことが多いんです。

手指が絡み合って摩擦が激しいような複雑な曲だと、甘皮がない場合に傷つき易く痛い思いをすることも。

4mai15l














指のコンディションを守るのに必要な甘皮が処理できない本番前はいつも指が醜くて、誰にも見られたくない〜って気分でいる。

見た目も感触もスッキリしなくって凄くいやで・・・
待ちに待った爪のお手入れでした。


それからたくさんお家ごと。
本番用具をお片づけしたり、お掃除機をかけたり

4mai15p















ブーケから開き切った薔薇を抜き取ってドライ用に吊るしたり
お洗濯機を2度回したり、お風呂場の排水口をピカピカにしたり。

しとしと雨が降ってて
ミヤコワスレがしっとり濡れてて
辺りが静かで

昼日なかに本を読む贅沢を猛烈に欲した。

4mai15o















心に止まった箇所を記す前に途中の指示代名詞が判るよう
ちょっと前から引用しますね。

《すでに中期リルケの '事物' に対する芸術的信奉は、単に詩人の個人的な決意に対応するのみならず、歴史的関係にも組み込まれていて、それだけにこれも見出し語風にいえば、詩作活動のより仮借ない、より緊張した把握による世紀末芸術の克服とみることができるのである。まったくこれと比較しうる形でこの経過は、数年後、若きエズラ・パウンドをとりまくグループ、すなわちいわゆる 'イマジスト' たちのあいだでも演じられ、彼らのあいだで新しい緊迫した芸術理想の対象に、 中期リルケと同じ術語である 'イメージ' および '事物' が使用されるのである。》

4mai15s















ドキドキしながら読み進んだ。

理想を掲げて活動的に芸術を追う人たちのエネルギーと、概念と意志で芸術を推し進める人たちのエントロピーを思うとときめいた。

《世紀の転換期以後のフランスで、これに対応するような詩的理想の訓練が、認められないとすれば、それは世紀末がこの国では印象主義のあらゆる放縦とかけ離れた芸術訓練の高度な厳格主義 Rigorismus をすでに知っていたことに基づく。

だから統一的な時代概念が望ましいにもかかわらず、ロダンと同じくマラルメを本気で印象主義に組み入れることはできない。

彼らの作品がいかに多くの印象主義的特徴を個々に提示しているかにみえても、全体としてみれば、それは芸術的意志のある絶対性によって占められ、しかもこの絶対性なるものは、一時ドイツ語圏を支配していた、とくに文学における印象主義の放縦さとはなにひとつ共通するところがないのである。

4mai15t














それゆえにロダンは新しい仕事のエトスを追求する過程で、リルケにとって決定的な規範となりえたのだし、その後このエトスは '事物をつくる' 営みとしてリルケにおいて結晶化してゆき、またマラルメの方は、新しい '厳格さ' と秘儀的生活をドイツの芸術修業に導入しようとしたゲオルゲのあの試みの、名親となったのである。》

       (ベーダ・アレマン著・上村弘雄様訳
       "リルケとマラルメ --- 象徴主義持論の
       一基本問題の展開" より)

4mai15r














少し読書を続けても、まだ午前9時頃だった。

時間がたっぷりある贅沢な1日は
お礼のお電話をしたり、レッスンの要項を作ったり、朝顔の苗を植えたり、埃がたまり易いドア枠の上を拭いて回ったりして

穏やかに過ぎてゆきました。

lasalledeconcert at 06:44|Permalink

April 22, 2015

本日PJライブです

21avril15b















お庭に咲き残った最後のヒヤシンスをカットして
ガラスの器でしばらく楽しんだ。

そろそろお終いかな。

21avril15a














雪柳も小さな花びらを散らしてしまう前に退き上げた。

  季節最後のお花ってなんだか切ない。
    5月のお花が次々開こうとしてるのに
      前の季節を留めたい気持ちになる。


絵や曲や詩を残す人たちは、生きる時間をひとところに
留められるから素敵。

演奏は、その時間を過ぎれば失くなってしまうナ・・・
だから1回1回魂を込めよう。


  今夜7h30〜
  三宮ピアジュリアンにてクラシック・ライブです。

よろしかったらお越し下さいませ。

lasalledeconcert at 06:45|Permalink

April 19, 2015

洗礼とキャンドル

18avril15g














綺麗〜♪ お手づくりのキャンドルですって。
お祈りの時に灯して下さいって夫の洗礼のお祝いに頂いた。

こんなに可愛いの、もったいなくて使えないから
ダイニングルームに飾って愛でることにしました。

18avril15f















キャンドルに合わせて食卓にお庭のアザレアを活けようとしてるところ。

フリルになった花びらが可愛くて随分前に求めた株が毎年春に楽しませてくれる。

18avril15h















キャンドルを下さったのは夫の洗礼式のお世話をして下さった方でした。

何よりも嬉しい日だった。
写真は北野坂と山手幹線が交わる信号前の花壇です。
此れから夫が洗礼の秘跡に与る・・・ってドキドキしながら写した道。

18avril15i














4月はじめのカトリック中央教会には桜が咲いてました。

熱でふわふわしながら夫に付き添われて花びらが降る教会のベンチで休んだ。

18avril15j















同じ敷地に一重の桜も満開で
受洗に昂揚してるのか熱のせいか判らないような不思議な気持ちで居た。

18avril15k















聖土曜日の光の祭儀の炎が焚かれはじめて・・・

自分の受洗よりもずっとずっと心を動かされ
深く記憶に刻まれた日。

キャンドルを見るたび思い出すだろうな。


■カトリック関連リンク
*寛容というもの

*疎外感を越えて
  *不思議な駅(15)好きなもの
*サン・ニコラの日
*2011新年
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*クリスマスツリーと恩寵の聖母
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March 12, 2015

2015年3月の朝

11mars15c













バテてます・・・

掃き掃除しながらお玄関の靴脱ぎ場のテーブルをパチリ。

口紅を出がけに直したりコロン忘れた〜なんて時のためのアイテムが、飾りのフリして並んでる。

好きなディプティックは残りがちょこっとしかない。
頂き物の2つのジョイはまだ安心。

エルサレム巡礼のお土産だった指ロザリオも用意を忘れた時の持出し用。

11mars15e















慌ただしく過ぎる日々・・・

身内のお見舞いに、好みに添ったヨーロッパ史書籍を探した。
主立った世界史は疾うに読んでるし、だぶるのはつまんない。困った末に領土歴史にした。

今月お祝い事があるお師匠様には極細糸のスカーフを。

  バテバテの3月。
  色んな事が捗り悪くってきびしいワ。
  プレゼントを選ぶ時間にほっと寛ぎ気分を貰った。


此の季節って毎年体調が定まらない上、昨年から頭蓋骨トラブルで強烈な頭痛に疲れてきちゃった。骨髄炎が悪かった時より楽って思うように努めて、騙し騙しお稽古の日々。

11mars15d















お稽古の休憩時間はいつもと同じ、細かな処のお掃除です。

コニャック用テーブルは黒っぽいボトルが多くって固い感じだった。ちょっと可愛い感じになるかな? ってアンティークカードを置いてみた。

11mars15f














お花がエンボスになって裏面に型が映ってるのもイイなぁって眺めて・・・

可愛いモノに癒されてから
お電話で9月のコンサートの打合せをした。

まだまだ此んなに寒いのに秋口のプログラム決め・・・季節感なし。


*2015年2月のお洗濯物
*2015年1月の合わせ
*2014年12月の休養
*2014年11月の休日
*2014年10月の使い回し料理
*2014年8月のはじっこ
*2014年7月の紫陽花とガムテープ
*2014年6月のサニタリー
*2014年春の食卓
*2014年5月リサイタルの日に
*2014年3月と1年間
*2014年2月のベリー
*2014年1月の楽しみ
*2013年年末間近
*2013年12月のお菓子と悩み
*2013年11月夫の好きな秋物
*2013年10月のキャネット
*2013年9月のガラス掃除
*2013年8月の音楽生活
*2013年7月の家事
*2013年6月はじめ
*2013年5月初旬の1日
*2013年4月のカーテン
*2013年3月のシーツ
*春、副業、代り映えナシ
*2013年2月のデスク
*2013年1月とお針ごと
*年頭2013
*2012年12月の反省
*2012年12月のクローゼット
*冬の予定など・・・
*2012年11月 ピアノ室とババールカードVol.10
*2012年10月のベッドルーム
*2012年10月ヴァントゥイユ当日
*2012年9月のペンキ塗り
*PJバーベキュー2012と8月末
*Macへ行こう(12)8月とLion
       ?僕が知ってる8月の嘘っこ
*2012年8月の本番翌日
*2012年7月のリビングルーム
*2012年7月冒頭
*2012年6月
*2012年5月末
*異常食欲、2012年5月
*ちょこっと凝集
*2012年4月
*2012年3月
*2012年2月
*2012年1月
*年頭の記録2012
*2011年12月
*2011年11月

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March 02, 2015

読書室から

28fev15a

















読書室の鏡、ほかのお部屋のと入れ替えてみた。

  鏡に本棚が映り込んで
    本箱の硝子に掃き出し窓が映り込んで
      見慣れたお部屋が違ったものに見えた。

ドビュッシーが好んだ "版画" のタイトルにも
鏡像世界が重ねられるかも・・・って思いながら埃取り。

お稽古に長時間を取られるせいか疲れが残っていけない。
だるくってたまらず、お掃除に逃げる朝。

28fev15d
















弾いてる曲にお部屋模様を合わせてみたくなる癖がまた・・・
お稽古しながら楽曲が命をもってゆくのに並行して
生活空間にも楽曲の色を映してみたくなる。

昨年もやってたナ〜

  *ショパン・ノクターンNo.21

28fev15e
















細く枯れた金色フレームを幾つも置いてるお部屋だからと昔選んだスイッチプレートは、ピカピカしちゃって質感が合ってないまま幾年も。

楽曲を写すお部屋にしたいって課題はナンチャッテに終わってるけれど自己満足で楽しんでみる。

28fev15c














クッキー箱なんか置いて、最早何の曲つながりかわかんない。
曲作りのようなお部屋を目指し、途中からはただの小物模様替えになっちゃった。それでも

毎日見る風景が音を紡ぐ手助けになるといいって夢見て。

**

ニコラ・セギュール著 "知性の愁い" に描かれてる回想録が面白くって読んでます。ゾラの描写には此んなのがある。

《例えばエミール・ゾラの家の敷居をまたぐや否や、がらくた物の置き場に来たのではないかと思われたものであるが、アナトール・フランス邸にはそのようなものを思い出させるものは何ひとつ無かった。ゾラはひとしく中世の道具類の熱心な蒐集家であったが、整理の才も無く節度も知らなかったのである。》

             (大塚幸男様訳)

28fev15b
















大好きなゾラはディスプレイありきの蒐集家じゃあなくて、所有することに目的をおく人だったのかな。あるいは手に入れる瞬間の喜びを買うってタイプかな。

ゾラと同じに蒐集家だったアナトール・フランスは反対に、執筆空間を彼の脳内の如くに整然とプロデュースしてたのかも。


お2人のお部屋の様子はそれぞれの作品に漏れなく顕れてるようでとっても興味深い記述だった。

**

夫のピンクのボワモルティエ譜が可愛かったから飾りました〜

lasalledeconcert at 06:32|Permalink

February 26, 2015

疲れモード

25fev15h















ピューターのアンティークヴァーズ。

枯れた質感が可愛いなあって、長い時間目にするピアノ室へ移した。

25fev15i















疲れるとガラスを磨く癖がある。

綺麗になってゆくと身体の疲れも取れる気分になる。

ノルマンディーのカルヴァドスのラベルが可愛くて大好き。古楽譜屋さんで買ったピアノ曲譜を飾ってるコーナー。

古本屋さんのような感じで古楽譜ばかり売るお店がパリに幾つかあってよく通ったナって思い出しながら。

25fev15k














フランスの古い糸の木箱は最近の頂き物。

下さったお友達は糸ラベルが欲しくて木箱ごと求めたそう。
ラベルシールを取置いたあと空き箱はいる? って提案されて有難く頂戴した。

手触りも優しくていい感じ。
何を入れるかはまだ決めてない。

25fev15j














このところの無理が祟ったようなので休みながら本を読んだ。

ニコラ・セギュール著 "知性の愁い"。

アナトール・フランスとの交友録で、端然としたところがある彼の性質がたくさん描かれてた。またアナトール・フランスの著書を読みたくなった。

lasalledeconcert at 06:20|Permalink

January 28, 2015

先生の真似

27jan15c














夫がコンサート出演者に配られるお花を持って帰った。ガラスのヴァーズに活けた。

楽器を肩に、お花を片手におうちに入ってくる。お花が似合わない姿を好きだなあって思う。

27jan15i














  つい先日だった。
  先生が素敵だったのよって夫に話した。

小学生のとき、とっても素敵なお嬢様先生に下見して頂いた。
彼女は麗しげな雰囲気でふわふわした上質の衣を纏ってた。
先生の綺麗なお洋服も、優雅で品位ある身ごなしも、ティーンに達しない子供をピアノに憧れさせるのに充分だった。

私はずんぐりシルエットのもくもくセーターばかりで・・・此んな格好でレッスンしてちゃいけないわね、って深く反省して夫に打ち明けた。

  *僕が見たおもてなし

学びにくる生徒ちゃんの目に '先生が素敵じゃない' なんて
すごく気の毒だわって痛感したのだ。

27jan15d














先生とピアノを切り離して掴むことができない年齢には特に
ピアノ = 先生って印象になるのに・・・

動き易い格好でお稽古した続きでレッスンするのを、
小さい女児生徒ちゃんはガッカリしてるんじゃないかしら。

27jan15j















反省したくせに、その日またもくもくを着てた。
寒すぎる日でワンピースを着る気になれなかったのだ。

1つ代り映えしたのはノノスがピアノ室のお椅子でレッスン見学してたこと。

  *お人形 NONOS

27jan15e















次回にはきちんとしたお洋服にしましょうって後ろめたい気分だった折も折、生徒ちゃんママにお洋服の事を問われたのだ。

"先生が着てらっしゃるふわふわのお洋服いいなあって子供がいつも言ってて、先生が買われたお店に行きたいんですけど・・・"

恥ずかしくて泣きそう!

私の先生は上質な生地と仕立てで本当の 'ふわふわ' だったけれど、私の場合はぬいぐるみ的な 'もくもく' です。言いように寄っては ' (クマのような) ふわふわ' でもあったのね・・・って居たたまれない気分で聞いた。

  このママに続いて問い合わせてきた、
  少し大きい生徒ちゃんにもお店を教えた。
  其して本当に怖いと思った。

27jan15b














判断がつかない年齢では先生がどんな者でも関係無しに、教わっている先生ってだけで無条件に好いてしまうのだ。

小さくて他を知らず、ただ先生というだけで・・・。其うして何もかもを真似て楽しむ。
教える者は心しなければと怖くなる。

私も生徒ちゃんと同じ歳ごろに、桐朋生だったお嬢様先生の真似っこばかりしたけれど、彼女は大人でも憧れるような女性だった。真似て良いものを備えられてる先生だった。

それに引き換え・・・(溜息・・)
私もちゃんとしよ〜。ちゃんとしなきゃ〜。

lasalledeconcert at 06:39|Permalink

January 21, 2015

キャンディ色

20jan15c















色紙展用に拙い色紙を作ってます。

パステルコンテをサンドペーパーでお粉に。パステルがくっついてカラフルになったサンドペーパーも何だか可愛い。

20jan15d















砕いた色んな色をバックにほわほわ薄〜く塗布してみました。
こ〜んなに下手なくせに何故か楽しい。

20jan15e















大きいガラスジャーのキャンディーを舐めながら描いてたせいかな、気がつくと色紙もキャンディーみたいな色合いになってきた。

20jan15f















フラン時代のフランスの切手をペタン。
書いたものに価値がないからせめて可愛い柄の切手でも・・・

此れから落札者様へお手紙をお書きしましょう。


神戸の百人色紙展詳細はまた後日に。
毎年1人だけ下手すぎるわかんない色紙で大恥です・・・。書や絵画の先生方の麗しい色紙が並びますから、そちらを御覧になりにいらしてくださいネ。

lasalledeconcert at 06:39|Permalink

January 17, 2015

カントメモ

16jan15a



















高い位置のジャロジー窓って難しい。

手の届く位置の把手を遣って吹抜け上方の窓を開ける形。
使い勝手は良いけれど見目は無機質になりがちです。
どうしたら可愛くなるかなあって色々試してみる。

イーヨーのお山で拾ってきた枝がカーテンポール。
階段上で足場もつかない吹抜けに、大工さんのハヤブサ君が梯子を横に渡して取りつけてくれたのでした。

夫が長いトング片手に身を乗り出して枝に引っ掛けてくれたゾラの実やファブリック。進化中のホワイエです。

16jan15c



















対岸ジャロジーの方は変化なし。
ガラスを1枚ずつ磨いた。

今朝はカント "プロレゴメナ" で面白かったトコロの読書メモです。

**

我々は、あたかも我々自身の意識 (思惟する主観) においてかかる実体的なものをもつかのように、しかもそれを直接に直感するかのように思いなすのである、それというのも内的感官の一切の述語は、主観 [主体] としての '' に関係し、またこの '私' はもはや他のいかなる主観の述語としても考えられ得ないからである。

16jan15e



















そこで与えられた概念が、述語としてかかる主観に関係する場合に、この主体が完全にしてもはやいささかも他をまつことのない主観として考えられるならば、それは単なる理念ではなくて、経験において与えられた対象すなわり絶対的主観そのものであるかのように思われるのである。

しかしこのような期待はけっきょく実現し得るものでない。
(1) '私'*概念ではなくて、我々がこの '私' なるものをいかなる述語によってももはや認識し得ない限り、内的感官の対象のいわば記号にすぎないからである。

(1) '私'

'単純な [分割され得ない] "私" は、直観でもなければ概念でもなくて、意識の単なる形式にすぎない' ( '純利' 第一版・382)。
' "私" という単なる表象は、他の一切の表象に属する先駆的意識である' (同上、第一版・117注)。


*概念

統覚の表象であるところの '私' が、一個の概念であるとすれば --- すなわちこれによって何か或るものが考えられるような概念であるとすれば、この何か或るものもまた他の物の述語として使用され得るだろうし、或いはまたかかる述語をそれ自身のうちに含んでいるだろう。

ところが '私' は、或る現実的存在に対する感情にすぎないのであって、決して概念ではない、つまりすべて思惟がそれと関係している (relatione accidentis [付随性の関係] ) ところのものの表象にすぎないのである。


16jan15b



















従ってまた '私' は、確かにそれ自体としては他の物の述語になり得ないにせよしかし絶対的主観という一定の概念ではなくて、ほかのすべての場合におけるように、内的現象とこの現象の主体 --- 換言すれば、我々に知られていない主体に対する関係にほかならない。

それにも拘らずこの理念 (これは (2) 統整的原理として、我々の心の内的現象に関する唯物論的説明を絶滅するによく役立つのである) は、極めて自然的な誤解によって、いかにももっともらしい論証を生ぜしめるのである。

(2) 統整的原理

'理念は、経験の与え得る対象に関する認識以上に我々の認識を拡張し得る構成的原理ではなくて、経験的認識における多様なもの一般に体系的統一を与えるための統整的原理である' ( '純利'・699)。


それは --- 思惟する存在者の本性に関する我々の知識が、まったく経験の総括のそとへ脱落する限り、我々としては、我々のうちにあるこの思惟する存在者という実体的なものに関するいわゆる認識なるものから、この存在者の本性を推論する、という論証である。

             (篠田英雄様訳)

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January 13, 2015

人の標べ

12jan15a



















もくもくのエアプランツ。
ガラスを通した光に溢れるサンルームに、お庭から避寒のお引っ越しをした子たちが揃ってる。

垂らしたエアプランツの真下にはクマのおうち。
水温が低いから大人のクマたちの動きは鈍いのに子グマは元気一杯。

クマのお水替えから始まった朝でした。

12jan15b


















同世代の女友達が独身ばかりって周囲の環境は変わらない。
でも私の見方のほうは少し変わったのかな・・・

お友達は独身主義者ばかりでもない。
特に結婚する理由やきっかけがないだけで、しようと思えばしてもいいって考えの人も居れば、長年自由にやってきて今更赤の他人と暮らせるかしらって躊躇いと面倒臭さで踏み切らない人も居る。

**

共同生活ができるかしらっていう彼女たちのクエッションは自分自身に向けられて・・・。自分は人と長い時間を一緒に居られる人間かしら? って問になる。独身時代なら私も其んな回路で考えたかも。

今は其の問は意義のないものに感じるって話した。

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'誰かと' 一緒に暮らせるかどうかなんて無意味で、'此の人と' 一緒に暮らせるかどうかだけが、婚姻を巡る問の答になり得るんじゃない? って言った。

夫ととっても和やかに暮らしてるけど、それは自分の性質故じゃあない。特定の2人があってこそ成立するので、誰だって '今現在愛してもない不特定の誰か' と暮らす想定なんかできるわけがない。其うした自問の解答は大抵Noになって当然なのだ。

  もう。もし結婚する時は大好きな人としてね。

他人様の人生に何を薦めるでもないけれど、お友達への唯一の望みを口にした。

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別の女友達からはお電話でおしゃべり中、夫婦は結局他人でしょうってフレーズを聞いた。結婚への躊躇いの成行きであって、彼女もまた独身主義じゃあない。

戸籍謄本は同じでも血縁ではない夫婦関係。
独身の時に問われれば、夫婦全般に照らして答えが出なかったかもしれない。

今の私に1つだけわかることは、'誰が' 自分にとって他人で '誰が' 他人じゃないかだけだってコト・・・

前の女友達の時と同じ風に言い換えれば '今現在愛してもない不特定の誰か' との夫婦関係に何も想定することはできないのだから、夫婦とはなんて誰も正しく知る筈がないのだ。

それぞれの夫妻が '貴方' と '私' だけのあり方を知るのだもの。
現実の自分自身の対象以外に人は婚姻関係の何をも理解する術はないのだ。人と人とが向き合った固有のものしか私たちには見えない。

  もはや他人ではあり得ないってもし思えなかったら
  私も到底結婚するなんて無理だったわよって笑った。

  大好きな人と結婚してね、ってまた言った。

lasalledeconcert at 06:54|Permalink

January 06, 2015

フェーブとモリエール

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先日のビゴさんのギャレットのフェーブは此んなの。

裏面にはノートルダム・ド・パリの文字。針を失なった頂き物の古い時計と一緒にフェーブを飾った。

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昨年も夫は12月になるともう、ギャレットは何処のお店のにする? って言い出すのです。

エピファニーは本来1月6日の固定祝日だけれど、日本では2日〜8日の間の主日になる移動祝祭ですね。典礼を読んでお祈りの食卓でした。

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フォーレ "町人貴族のセレナード" を弾きたくて、モリエール "町人貴族" を読んでました。

フォーレは1893年に舞台音楽を書いています。リュリのコメディ・バレやリヒャルト・シュトラウスの付随音楽で有名な "町人貴族" の舞台。後に1幕2場のセレナードが遺作として出版されました。(ユージェル社から1957年に出てますが、それ以前にも出版があったかどうかは手元の資料ではわかりません。)

  モリエールの面白さったら!

ドタバタはあります。でもドタバタに笑うのじゃあなくって、愚かな人間 (と劇中で制定されるところの '立派で高い趣味 [homme de qualite] と見られたい町人' ) のドタバタを退いて視る設定でしょうか・・・

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劇中人物の嘲笑を買う主人公が面白く描かれることで、愚かさへの作者の感情も感じさせられる。愛するバルザックはストレートな断罪の格好で愚鈍への憎悪を露にする行為が可笑しみを誘うけれど、モリエールは捻り場所が違っててまたすごく面白い。

ルイ14世や貴族たちとの絡みで文化人モリエールの立場が斬新に思えて好きな割に、お作は撫でるくらいにしか知ってないのを後悔。

本を楽しがってないで曲のほうの町人貴族をお稽古します。

lasalledeconcert at 06:50|Permalink
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**3月5日(日)**
11h〜13h 

《クラブ・プーランク》

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


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**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


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**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

神戸芸術センター
シューマンホール
Caractere
***ブログに登場したお友達***

女の子ちゃんのお友達

=タピオカちゃん=
水色の瞳の親友
離れてる今はメル友

=フラミンゴちゃん=
東洋が大好きな
フォトグラファーちゃん

=ママン手袋=
フランスでのママン

=マルシェ籠ちゃん=
昔ホームステイをした
大家族のお家の主婦様。
今はメル友

=マダム・ビスコッティ=
教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
中学校の同級生
登校の友

=マダム・ノベルティー=
美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
おとなしやかな美人さん

=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

=赤嘴クイナちゃん=
フルート大好きな
クリスチャン友ちゃん

=シジュウカラちゃん=
お菓子が大好きな
フルートのお仲間

=ホンドフクロウちゃん=
夫の同級生。
ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

=オカメインコちゃん=
アカンパニストちゃん

=カケスちゃん=
クリエーターさん

=十姉妹ちゃん=
クールに見えて実は優しい
大好きなお姉様

=アマリリスちゃん=
グラマラス美人の
キーボーディストちゃん

=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
歌のお姉様

=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

=おじいちゃま=
仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
片寄伸也さん
  *ファゴット

=ロップイヤーうさぎちゃん=
浅野毬莉ちゃん
  *フルート

=シジミちゃん=
神戸フィル
麻生多恵子ちゃん
  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

=ズワイガニ姫=
アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

=パーシモンちゃん=
ナイチンゲールちゃんのワンコ

=ムーちゃん=
お散歩で会う白いワンコ
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