パリの生活10

January 16, 2018

プーと共感

15jan18f
























持ち手が擦り切れるまで使った大好きなガマ口バッグでした。

ハゲハゲになっちゃってお別れしました。相変わらずの捨てる直前シリーズ(汗)

ぱらっとプーのコンチェルトを弾いてみた。
お稽古ってほど真剣じゃなく、味わいの遊びにぱらっと。

15jan18e



















練習番号6辺りで譜面から目を離してて、
32個の32分音符のあとを走り過ぎたナ・・・って思った。

だから弾き直そうと譜面を見たらプーはpresserって書いてた。

  ああ〜好き! と声に出す。
  ね? そうよね? ココは走りたいわよネ。

心の中でプーの背中を抱きしめてニマニマする。
作曲家個人の感覚っていうよりパリの作曲家の感覚として此のシーンを受けとめた。(何故ってフランスの近隣国ならば突くような32分音符後半から腰を落として重くリタルダンドしそうだからだ)

15jan18g





















こういった時に共感と指したくなる。

本を読んだり音楽を聞いたりして、それもそうねって感じる受動的なものは '反意がない' って判断に過ぎなくて、共感とは違ってるんじゃないかなあって思うことが多い。

  だけど世の中には擬似共感なるものが溢れてる。
  共感を乱用したくない。

個人的な言葉の定義で一般的な説明付けとは異なると思うが、
共感は点じゃなく面だって感じる。

面としての自発的なアクトと、面としての作用が差し合わさった時に重なる一部の面が共感じゃあないのかなってしばしば思う。

15jan18c
















例えば尊敬するところのシューベルトはレパートリーじゃないしよくは知らない。人並みに大好きな彼つまり音楽愛好家以上に知ってるわけでもない彼に対しては '反意がない' と言うに留めておきたい。

それ以上なら例えばシューベルトが使った整髪料について何度も思い巡らせたことがある筈なのだ。
先程プーの背中を抱きしめたとき彼はどんな匂いがするのか、どんな香の中に居るのが好きな人か、整髪料はシェイビングクリームは何を使い、
エスプレッソのタスをどんな風に摘んだろうと、例えば中指と親指で、それとも人指指と親指で? と考えるように。

点じゃなくて面を愛するとは、それはそれはオタッキーかつnerdで非実用的な感覚じゃあないのか、と主張する馬鹿者は私だけか? 否あと10人くらいは居られるんじゃあないか。

15jan18i
















だからそうそう簡単に共感とは言えない。

シューベルトを私は '貴方はそうなさるんですね、考えもしませんでした、お勉強になりました' くらいにしか解ってなくて、彼の整髪料の匂いについて空想しもしなかった。そんな相手の仕業を点で取り出しておいて共感なんていうのは烏滸がましい。

点でしかわからないものには点の感想しか持てない。
プーをもっともっと面で知りたい。


■ブルゴーニュ君のプーランク
*お昼寝の曲
*雨の日のお昼寝動画
*可愛い音符

■プーランク楽曲関連
*爛熟、プーランクと爛れ
*腹巻FP146
*カラフルな月
*プー "ノヴェレットNo.1" の生地
*プーランク:一篇の。
*純真
*パレ・ロワイヤル
*似てるモノ・違うモノ

*プーランクで麻酔

*プーランク "ロマンツァ"
  *ロマンツァその後
*フランスとルイーズ
*カフェは難しい・・・
*プーランク x ルイーズ
*神のないルイーズとフランス
*ルイーズのチーズ
*ルイーズの赤
*思い出の硝子瓶 + ルイーズ
*ルイーズのお稽古
*落日の色、ヴィオロン音源up
*プーランク "花" 音源up
*女心とアンドレ婦人
*PJにてプーランク・マズルカ
*ラファエル前派とカードアイコン
*パリのプーランク
*プーランクとシュレアリスム

*プーランクのテクスチャー
*フランスの特権
*プーランク "草むらの中で"
*舌切り雀、Il vole

■クラブ・プーランク関連
*クラブプーランク中間報告
*クラブプーランク延期のお知らせ
*冬のお腹
*裏切者〜
*クラブP第6回ありがとうございました
*12月3日クラブP第6回
*クラブP第5回ありがとうございました
*夜道
*チョコメモ、プーランク、師弟
*プーランクの朝
*打合せ
*クラブ・プーランク5eme
*教養と無秩序
*クラブP4emeありがとうございました
*今日は楽しみましょ〜♪
*チェロソナタのピアノパート
*プーランクと遊ぼう4eme
*お出迎え
*ファリャとプーランク
*クラブ・プーランク第4回
*クラブP第3回終了デス
*プーランクで遊んでます
*プーランクと遊ぼう
*デートとクラブP
*クラブPのコンセプト
*プーランク遊び
*プーランクと伊達
*プーランクとカミュ
*プーランクの著作権
*プーランクと運命の人?
*クラブ・プーランク

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December 24, 2017

インマヌエル

23dec17c















クリスマス・プレゼントは頂くよりも差出す喜びが
クリスマスらしいのじゃないかと思う。

今年も動物たちへの小さなプレゼントは外せない。

  *うさぎファー

聖夜に、人間1人がほんの僅かな手間とほんの少しの気持ちを差し出すだけで、私たちと同じ生き物が受けてる想像を絶する苦しみや痛みから救う力になる、と小さな呼びかけをした。
その微々たる益を動物たちへのプレゼントにした。

動物愛護管理法が改正できる年を迎えるに当たって多数の方が動かれてる。タレントさんの杉本彩さんの記事も判り易いです。


私たちは今夜はカトリックの小斎を守ります。
23日日没からクリスマスミサまで大斎をなさる方もいらっしゃるけれど、病気なので24日の起床から日没まで行ないます。

清められ、大切な事を考えられる日でありたいです。
人間1人1人の愛と力が、より小さなものに分け与えられるクリスマスになりますように。


■カトリック関連リンク
*病者の塗油
*薔薇の機会
*病者の秘跡

*この仔のように
*サンタクロース

*寛容というもの

*疎外感を越えて
  *不思議な駅(15)好きなもの
*サン・ニコラの日
*2011新年
*クリスマスツリーと恩寵の聖母
*禁欲のクリスマス・イヴ L'abstinence
*お年賀状プリント
*年頭2013
*ギャレット・デ・ロワ
  ?僕が見た挫折
*ロザリオの祈り
*ミサ前に
*チョコレートに悩む
*キャスピアと教皇聖下
*ミサのオルガン
*お祈りとお姑さん
*結婚式のブーケ
*結婚式のベール
*2013年年末間近
*潔斎のクリスマスイヴ
*クリスマスミサへ
*大掃除は5月
*ギャレットと待ち合わせ
*カルナヴァルでした
*灰の水曜日2014
*ブロッケス受難曲
*充実デート
*読後のひとりごと
  ?僕が見た舞台裏
*キヨ子様
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*マフィンとデート
*天井と訪問
*またまた修道院デート
*プロポーズとゴッドファーザー
*イザヤとシラー
*うさぎ型
*神様が呼んでらっしゃる
*入門式を終えました
*親戚とクリスマスイブと
*ノエルオーナメントの収納
*頭蓋骨・・・
*ただの1日
*混じりっ気
*明日何の日?
*謝肉祭
*灰とデート
*カーニバルの後に
*志願式を終えました
*マニフィカト
*アンティークおメダイ色々
*怖かった
*初聖体前
*初聖体でした
*洗礼式
*洗礼とキャンドル
*ミサとルリタマアザミ
*パリの大聖堂と
*夙川へ
*歌とエヴァンジェル
*人生の秋
*両親のお年賀状
*後でね
*好きな写真
*ラナンキュラスと英語ミサデート
*夫のお供で
*聖年
*クリスマス前夜2015
*クリスマスとクロス
*ミサ曲とクリスマス・オラトリオ
*新年2016
*初デート
*想像は味わい
*光の祭儀2016とモーツアルト
*オルガンと石のロザリオ
*サロペットで創世記
*病院、個展、授業
*フォーレと翼廊
*授業とボンボンロケット

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December 11, 2017

シネマ記録(17)ランジェ公爵夫人

10dec17b















"ランジェ公爵夫人" は興味深い映画でした。
此のフィルムは存在を知りながら、最近まで観てなかった。

私たち夫婦がジャック・リヴェット監督の映画を観たのは、同じくバルザック著 "知られざる傑作" を原作とした "美しき諍い女” だった。
監督のフアンの方々には好ましい作品と思われます。しかし多く脚色されたフィルムって理由で、原作好きの私たちの好みとは少し違ってた。

だから2本目を手に取らないまま日が経ってた。
最近私が元彼と対話したことで、急に観ることになった。

10dec17d
















夫に、元彼のメールを訳しながら見せて、'ランジェ公爵夫人を此のように美しいフィルムって書いてるから観てみない? とおしゃべりした。

彼が良いと言う映画なら私もきっと好きだと思ったのだ。
ナルシストで自分にとって都合が悪い事柄に神経過敏になるような褒められない人格ではあったけど、趣味嗜好に関しては素敵な感覚を持ってるからだ。

両手にナルシシズムを抱いてなければ、瀟洒な趣味で身の周りを固める感覚もまた持てないものかもしれない。

人間は嗜みの洗練とエゴイズムとを切り離すことができないと証明しながら歩いてるようなところが、好きになった理由であり嫌いになった理由でもあったと遠い日を思い出した。

10dec17e















また、自己矛盾ゆえの神経質なヒステリーを起こしがちな男は、反対に他者の心理変化には愚鈍極まりないことも其の頃に学んだ。

友達になるには面白いタイプだが、疲れるだけなので決して恋人になるものじゃあない。こういう男のレンズは自己にしかピントが合わないようにできているのだ、という話に夫は面白そうに含み笑いをして済ませた。

夫は結婚前に妻が仕出かした様々には寛大だ。何処で何を仕出かしていようと最終的には自分と結婚したって事が揺るぎない事実だからだ。

夫は、結婚後の罪でなければどうだって良いと考えてる。
ランジェ公爵夫人は違う。結婚後の罪が招いた物語だ。

いつものように夫とブルゴーニュ君と3人並んでDVDを観た。先月だったと思う。テアトル風な演出も海の気配も此の映画に素晴らしくマッチしてた。

映画の中に幾つもの '音楽' を発見した。そのお話はまた今度。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
  *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(12)パリは燃えているか・他
*シネマ記録(13)赤と黒・他
*シネマ記録(14)ブルゴーニュ?
  *怒られるわ
*シネマ記録(15)フランス組曲
*シネマ記録(16)セラフィーヌの庭

lasalledeconcert at 17:35|Permalink

December 02, 2017

シネマ記録(16)セラフィーヌの庭

1dec17b














ブルゴーニュ君は生まれてから2年半も
固くて冷たくてザラザラした地面で隠れるように寝てました。

栄養不良で痩せた身体にはさぞ堪えたことでしょう。

寝心地の悪さはきっと、其の環境しか知らないから当たり前にもなっていたでしょう。ダニが一杯の草叢のほうが、お砂の上より楽だった日もあったでしょう。

1dec17b














ベッドなんて見たことなかったけれど、知らなくても心地良さを夢見た日はあったでしょう。

隠れなくても襲われたり邪魔にされたりしなくて済んで
お腹いっぱいで眠るのがもしかしたらブルゴーニュ君の大きな夢だったのかな?


映画 "セラフィーヌの庭" の主人公も長い間、大きな諦めと小さな慰めを携えて生きていました。

1864年生まれ。恐慌の時代と大戦下を生きたセラフィーヌ・ルイという画家です。

29nov17d
















個人的には彼女が持つ2つの悲しみが胸にせまった映画です。

1つ目の悲しみは多くを諦めなければならないこと。
もう1つの悲しみは慰めを失うこと。

フランス・ベルギー合作映画で、ヨランド・モロー様主演。
大ヒット映画アメリで 'マドレーヌみたいに泣く' 奇妙な管理人マドレーヌ役を好演されてましたね。

"セラフィーヌ" ('の庭' とつくのは日本語タイトルです) でセザール賞主演女優賞・全米映画批評家協会賞も受賞されたのが納得の素晴らしさでした。

1dec17d















彼女が生きた時期を描くのにお約束事のように登場するナチスドイツ。フランスが占領下になったことはセラフィーヌの人生にも影響を及ぼすのですから当然です。

オワーズ県サンリスの美しさ。
1902年 (ほら! Oh我が時代。*ボンボンと共感) まで勤めた女子修道院。

朽ちそうな壁。傷んだ石畳。
森に囲まれた地形。川の水音 (オワーズ支流? )。

人知れず育まれた才能。
何によって培われたか一言では原因を語れない狂気。
全てが大好きな映画でした。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
  *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(12)パリは燃えているか・他
*シネマ記録(13)赤と黒・他
*シネマ記録(14)ブルゴーニュ?
  *怒られるわ
*シネマ記録(15)フランス組曲

lasalledeconcert at 10:30|Permalink

November 20, 2017

森の霧

19nov17c















大好きなスモーキーグリーンのどっしりしたポット型プランターが、お玄関先に置かれてた。

レモンカナリアちゃんが届けてくれたのでした。
今年の新作と聞いた珍しい品種のパンジーが植えられてた。

変わった品種の苗を色々楽しむのって大好き。ありがとう〜♪ 大切に育てるネ。

風邪をひいて寝込んでた週末に、おうちではまだアルブレヒトについて夫と話してた。

  *アルブレヒト

19nov17a
















バレエに縁遠い私でさえ何となく聞き知ってるのは
アルブレヒトにとってジゼルは遊びだったのか、それとも本当に愛したのかの解釈論議があるってこと。

2つを比較することがまったく理解できなくて、"病理組曲" に加えたくなった。2つが対論となるかのような考えがあることや、2つを対論に据えて特記すべき条項無しとする局勢に苛立つのだ。

どちらであったかだって?
気を引かれただけの部分もあっただろう。
遊びというほど不真面目でもなく
本気というほど思慮もなく
騙してやろうという積極的な悪意でもなく
道理にかなう言動をとる良識もなく。

いずれも薄ら馬鹿の域を出ないじゃあないか。

17nov17h















アルブレヒトの心の '部分' に僅かでも誠の愛を見出すことができれば、よこしまではないとでもいうのか。

'部分' には綺麗な気持ちもあったろう。だからどうだというのだ?
心惹かれる現象に誠の気持ちがあったから? 純粋な想いには違いないから? だから何なのだ?

  彼の不義は、愛の有無や愛の多少の問ではない。
  ジゼルという1人の女性を '部分' に分割したことだ。

19nov17f















ジゼルに会っている時はジゼルに愛情を向けただろうし、ジゼルを愛する自身にはより多くの愛情を傾けただろう。

ジゼルが住む村の奥、森の香や霧に透ける陽光はアルブレヒトの自己愛と浪漫主義と恋愛賛美のセンチメンタリズムを満足させただろう。

人間ジゼルの丸ごとではなく、おそらく彼が見たいと望んだジゼルの '一部分' を、彼自身の 'ある部分' (バティルドを愛するのとは別の心の部分) で以ってして眺め、情をかけた。

アルブレヒトは森の霧に心惑ったのではなく、自らの行為を森の霧に紛れさせた。
強い情であれば愛だと嘯く論議を受諾できない所以だ。
続きはまた。


■フランス的テーマ関連リンク
*フランス的とは
*村落の花

*ゾラの実
  *ゾラ19世紀の記念碑
  *フランス19世紀の繊細
  *自尊と言語と音楽

*フランスと動物臭


*病理組曲
  *ほくろぶた
  *腹巻FP146
  アルマンド
    *自己紹介のパトロジー
  クラント
    ?僕が聞いた言葉遣い
  サラバンド
    *仕事、何してる人?
  エール
    *小鼻と受容
  ガヴォット
    *
  ロンドー
    *水色
  ラ・サノミユーズ
    *ラ・サノミユーズ


*音楽のひとこま
*曲決めは楽しい (2009年のお答えを兼ねて)

*フランスとヴォルテール
*オーレリア或いは夢と人生
*仏文学を好きなのはネ・・・

*ランボーと抑圧
  *ランボーの田舎

*パリの不合理
  *ミスタンゲットのパリ
    ?僕が見た素面の事件
  *街角が香る
  *街の色
  *サ・セ・パリ
  *"パリ空の下"
  *石灰跡

*パリの歩き方
  *フランスのご馳走様
  *フランス菓子をおいしく味わう
  *バカンス風お食事時間

*愛すべきフランス
*怪談の日仏

*重なりの量感
  *FOUJITA展とエネルギー
  *チェックするブログと おしゃべりな家
  *フランス気質と音さがし

*ドイツ民族・フランス音楽
*フランス民族・フランス気質
  *紫陽花の部屋で
  *トイッチュ

*自由

*フランスとルイーズ
*神のないルイーズとフランス


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■フランス音楽関連リンク
*フランス音楽(1)霧の具象
*フランス音楽(2)感情と心象
*フランス音楽(3)失意
*フランス音楽(4)エクリチュール
*フランス音楽(5)さかしま
*フランス音楽(6)トーン変動
*フランス音楽(7)崩壊と慈しみと
  *プーランク "花" 音源up
*フランス音楽(8)感性の求め

*フランスのからくり
  ?僕が見たタニシ
  *くっきーさんとサティ
  ?僕が見てるちゃいちい小鳥

*フランスの特権
*フランス音楽とゲラン
*目眩まし

*尻切れ草履
*沈黙とフランス音楽
*パリとアズナヴール

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■イマージュテーマ関連リンク
*美しい白のイマージュ
*イマージュに血が通う
*本質なきイマージュ
*本質とイマージュ
*イマージュと技巧
*切られたイマージュ
*女の子はファンシー好き(6)ルイ・アラゴン
*イマージュのシルエット
*イマージュ
*フランス音楽とイマージュ考
  ?僕が思うパリの風
*審美とイマージュ
*イマージュと食
  *夫の食とバルザック
*キッチンのイマージュ
*夫のコタツ嫌いとイマージュ
*イマージュと朝顔

*人工の庭
*明るい朝
*人工と自然
*お庭と作業台


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■象徴関連リンク
*象徴(1)月とピエロ
*象徴(2)オコゼ
*象徴(3)花色
*象徴(4)気狂いピエロ
*象徴(5)シニフィエ
*象徴(6) "蝶と花" 落合訳

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■シュレアリスム関連リンク
*フランス、恋の結末、オートマティスム

*海原の娘(1)虚構現実
*海原の娘(2)幻想の意味
*海原の娘(3)普遍性への問い
*謎 -- ラヴェル "永遠の謎"
  ?僕が思うシューレア・クリーム
  ?僕が思う靴下と階段

*ブルトンと散形花

*金魚
  *標題音楽

*パリのプーランク
  *フロランタンと詩と音楽
  *プーランクとシュレアリスム

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November 18, 2017

アルブレヒト

17nov17a

















ジゼルは好きな演目です。2幕もののコントラストもいいな。
フランス初演のロマンティック・バレエの代表作。
でも今日書くのはバレエ・ジゼルへのコメントじゃあないの。

アルブレヒトへの 'はぁ? お前何やねん' 的な侮蔑目線のお話。

バレエ鑑賞する眼とは別に、ジゼルの死を知って悲しむアルブレヒトのシーンで毎回疑問になる。何に悲しんでるのかわからないのだ。否、1番大きな感情が愚劣な自己への誹謗ではなく、 '可哀想なジゼル' を悼む感情に転化されてる都合の良さに苛立ちを覚える。

この男の何もかもが迂拙過ぎるのだ。

テレビドラマの女性視聴者が、結局男が書く脚本なんてこのザマかとご都合主義にイラッとくるのに似た感情だと思う。もしもルイーズ・ド・ヴィルモラン嬢が脚本を書いたならどうだったろうと想像さえしたくなる。

17nov17c















元々はオーストリア伝説。それをハイネが紹介したっていうのは最近になって知りました。

どこまでが伝説でどこからが脚本か正確には識りません。
その上で、ほんの数えるほどしかない鑑賞回数の範疇だけでボ〜ンヤリ思うだけなのですが

振付けの解釈次第で私のような素人でも判る変化が加えられるのは、人間だった時のジゼルの嘆き(或いは狂乱)やウイリーとなったジゼルの在り方で、ジゼル解釈のバリエーションの数に対してアルブレヒトの心情はパターンが少なく見えている。

バレエには制限があるが小説や映画ならばこの箇所をもっともっとクローズアップしたものに興味がある。

バレエで、アルブレヒトの場面以外でアルブレヒトへの解釈を加えるのが可能になるとしたら、ミルタの描きかた次第でアルブレヒトの在り方を炙り出す形なのでしょうか・・・

バレエ鑑賞初心者の私は、其んなことを思いながら観たりする。

17nov17g






















前文でおわかりの通り個人的にはジゼルに感情移入できず、ミルタ万歳〜って思いながら眺める側だ。

もう少し正確に言うなら、もし伝説の中のジゼルが本当にアルブレヒトの謀に対して、結婚する気持ちがなかったことを嘆き悲しんだのなら感情移入ができないという意味だ。

自分がジゼルであっても無論嘆くだろう。
それはアルブレヒトのような薄ら馬鹿に一時であっても本気で恋心を持ってしまった自身の知覚力の無さを、死にそうなほど悔やむ意味でだ。

その後悔を見た男性脚本家が '恋に破れて嘆いている' と勘違いでもしようものなら、脚本家もアルブレヒト諸共ミルタの所へぶち込んでやるだろう。

ナンテ風に思う自分が居て、
真横にはぽややんとした素朴な表情の
純粋な村娘ジゼルのようなブルゴーニュ君がお座りしてて
アルブレヒトは身近に存在しない。

平和な雨の日。

lasalledeconcert at 13:15|Permalink

November 16, 2017

シネマ記録(15)フランス組曲

15nov17c































映画 "フランス組曲"。

原作がフランス・ルノード文学賞を受賞したとき、著者イレーヌ・ネミロフスキー女史は既にアウシュビッツで亡くなっていました。

第2次世界大戦中にナチスドイツの手でアウシュビッツに収容され、39歳の若さでナチスに殺された原作者は、しかしただドイツ軍への憎しみを筆にのせたのではありませんでした。

物語には自分の命を奪ったドイツ軍であれ軍人1人1人は心を宿している表情が描かれます。著者を心から悼むと共に、彼女の死から70年も経って世に出た映画が語る事柄の重さを感じます。


  ドイツ軍中尉が演奏してた曲をおうちで弾きました。
  動画なのにブルゴーニュ君が動かないからまるで写真?




映画の中では古びたアップライトピアノの軋みと、軍人の達者ではない指が奏でるからこそ伝わる不器用な優しさや感じやすい心が描かれていました。

だけど音楽家は余計な縛りから抜けられなくてダメねぇ。
LineCameraの30秒動画で区切り良く納まるテンポは? とか、

切り取られた秒数だからこそ其の内でのフォーメーションたる曲調は、全曲を聞かせて伝えるフィルム内とは異なって然るべきでは? とか無意識に思っちゃって、

30秒内で1つの語り口を成立させることに無意味に拘ってしまう。(映画での中尉の演奏のフアンのかたはスルーしてくださいね)

本当は1個の楽曲らしく進んじゃいけないって思う。
停滞する演奏にこそ、軍規に従わなくてはならない現実の中で心の柔らかいところをそっと解いて音に乗せる中尉の物思いが見えるのだもの。

15nov17e















しかし自分が弾くとなるとやはり楽曲のあり方が中心となり、1小節毎に付けられるリタルダンドがフレージングを壊すだろうことがネックになった。

映画音楽とクラシック感覚の間を取ってギリギリのところで妥協した数小節です。画面は素敵な中尉じゃあなくってワンコだけどネ。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
  *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(12)パリは燃えているか・他
*シネマ記録(13)赤と黒・他
*シネマ記録(14)ブルゴーニュ?
  *怒られるわ

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November 14, 2017

パレ・ロワイヤル

13nov17b



















どうしてこの曲を弾いてるとパレ・ロワイヤル広場が浮かぶのか
ふと考えた日があった。ひと月も前のこと。

宰相リシュリューが住んだ17世紀前半の背景とモダンが絡み合う、不思議なのに 'どこも不完全ではない' 広場の性格に楽曲がどこか似通って感じられるのかしら・・・って気づいた。

スタイル自体に共通項があるっていうよりは、アンバランスとアクセントが見る人の感覚を醒ます配分なのかな。

宰相の死後に王の居城になったのは、現代の我々の感覚だと階ごとの外装装飾の分量がアンバランスにも思える建物かもしれなくて

13nov17a

















其処へもってきて前面に近現代風なアクセントある広場が広がるところがプーランク風だと、自分の頭の中で繋がっちゃってるのかしら。

そう思って見てると、ほら。
装飾音符の16分がまるでダニエル・ビュランのストライプ!

すると(彼のカードゲームのお友達のプロコフィエフっぽい音がする部分の)左手の8分音符の和音の連なりが、ビュランの260本の円柱に見えちゃって。

そんな風に楽しんで弾いてます。ヤバイ人になってるかな・・・否、なんとなく共感してくださるお方が居らっしゃいますように。

13nov17d
















'穴' のソファのブルゴーニュ君。
まったりムフって笑ってます。

お耳の腫れは少し落ち着いてきました。
今日は病院のあとにお楽しみのお茶する日。

lasalledeconcert at 10:25|Permalink

October 25, 2017

シネマ記録(14)ブルゴーニュ?

24oct17a


















ブルゴーニュ君、映画出演?

お見事な野良ちゃん役です。
テリアっぽいのに、お尻尾だけ日本犬みたいにクルルンが特徴のうちの子は

24oct17c























演技の出来の良さに監督に褒められてます。

  ナンテ・・・

嘘っこです。
帰ってきた夫が撫でてるだけヨ〜

24oct17b
























多くの賞を受賞された女優シャーロット・ランプリング様が脇でご出演だからって理由で観た映画がダダハズレで、
夫も私もひたすらお菓子を口に運ぶばかりだったのですが

この画面になった瞬間声を揃えて 'ブルゴーニュ!!' って叫んでた。
お膝でまったり中のブルゴーニュ君はキョトンとした目で見上げてきた。

映画内容は横に置き、ブルゴーニュ君そっくりな子がスクリーンに登場してくれて満足です。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
        *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(12)パリは燃えているか・他
*シネマ記録(13)赤と黒・他

*怒られるわ

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October 16, 2017

シネマ記録(13)赤と黒・他

16oct17a














寝っぱなしの週末だった。

病状は悪くなってないけど、先月から続く赤血球のトラブルからくる貧血で目眩と脱力感が酷かった。

  *貧血と熱でぽ〜っと・・・

寝るといってもベッドに頭をつけるより座ってるほうが症状が緩和されるようで、変てこな姿勢でソファに座ってる時間が長かった。

16oct17b














好きな軽い寝具にくるまってた。

名前の通りニュアンスある刺繍取りがされてるが、気に入ってるのは '白のニュアンス' のロゴそのものにニュアンスある囁きが見られるところだ。

16oct17c


















下を向くとまた目眩に襲われるから本が読めず、何かするとなれば映画DVDを観るくらいしかできなかった。

■赤と黒

スタンダールの原作が好きで2度読んだ。映像のほうは、映画館でもDVDでも観たのに3度目に手にした。ジェラール・フィリップが没して50年以上が経つんですね。

時代は7月革命後。舞台はブザンソン。身分制圧と才気と欲望のリアリズム。

ジュリアン・ソレルの恋のお相手レナル夫人役のダニエル・ダリューは"たそがれの女心"の主演でもあり、双方とも役名はルイーズだ。

  *シネマ記録(5)たそがれの女心

■イヴ・サンローラン

華やかなファッション世界を描いてるなら自分の好みには向かないと懸念しながら観たが、現在の私たちが目にするハイブランドとしてじゃなく人間イヴに照準が合っているところが楽しかった。

■耳に残るは君の歌声

ビゼー作曲のテーマ曲が此の映画を選んだ理由だったが楽曲イメージの透明感を求めて観るのは間違いかもしれない。(私はその間違いを犯した)寒村と民族迫害と大戦前の荒れた空気が流れてる。

その中で描かれる孤独と心の放浪の描写は好きだった。コーラスガール時代のパリ風景シーンは長くはないが一瞬でも目にできると楽しくなる。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
        *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(12)パリは燃えているか・他

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September 13, 2017

アリサ

12sep17e


















病院の機械の中で風が当たって寒くって。まだ検査も続くのに風邪ひいて熱が出はじめてしまいました。あ〜ぁ・・・

先日チュニジアのスパイス、アリサのカルディ版を買ってみた。

調味料と併せてある瓶詰め。東洋的な甘めの風味でオリジナルのアリサとイメージは違うけどお皿にそのまま添えられる優しい辛さかな。


我が家の食卓に欠かせなくて四半世紀買い続けてるアリサをお初に一緒に食べたのは、しんちゃんでした。

  *友達
  *気持ちが折れる
  *友達の夢
  *旅立ち
  *哀悼
  *四十九日


サンミッシェルにしんちゃんお気に入りのクスクス屋さんがあって連れてってもらったナ。其処で盛られたアリサが最初だった。
25年以上前、90年代初頭のこと。

12sep17c


















だから 'ハリッサ' じゃなく、しんちゃんやフランスの生活者たちが口に乗せる風に 'アリサ' と言う。

パリの学生街の片隅に溶け込んだ狭くてカジュアルな学生レストランを私も好きになった。

お友達と行ったり恋人と行ったり、お友達や恋人が次には別のお友達を連れてったり。しんちゃんを原点に広がる事は本当に多いのだった。

お味の思い出って深くいつまでも残るものですね。

lasalledeconcert at 17:29|Permalink

September 01, 2017

ラ・サノミユーズ

31aout17f





















フランソワ・クープランのクラヴサン曲集にしばしば女が出てくる。

へつらい女、淫蕩な女、おしゃべり女、棘のある女、など。
それほど有名な曲じゃあない気がするから、え? そんなのあるの? ってお思いのかたもいらっしゃるかも。

クープランは男性だから良いけれど、女が女を描写するのはなかなかに角が立つものだ。それに始めたら私は随分と鋭角に角を立てずにはいられなかろう。

だから当ばかばかしい病理組曲は大嫌いなジュールダン氏だけを登場人物にって思ってた。

  *病理組曲

ああ、だけれど良くない悪ふざけ気分が大きくなってしまったのだ。

31aout17h
















今朝ブルゴーニュ君に朝ごはんを食べさせながら1人の女性を思い出してた。

クープラン曲集にLa voluptueuseやLa convalescente等と女性が冠されたように、彼女は名をLa Sannomiyeuse ラ・サノミユーズという。

好きでも嫌いでもない対象だ。好き嫌いの感情を抱くような接触がない。ただ彼女のブラックジョークには震撼することがあった。今日はその1つだ。

**

もうせん拙ブログに、季節が過ぎるのを留めたい思いがすると書いた気がする。たとえ苦手な季節だって過ぎてしまうのは勿体ない。もっともっととどまってほしいと願って過ごす日々が好きだ・・・って風なこと。

  だけれどそんなのは嗜好の問だ。
  私個人は今を噛み締めて生きていたい考えなだけだ。

  嫌いな季節など追い払ってしまえって考えの人もいる。
  ラ・サノミユーズがその1人だ。

31aout17e

























彼女は彼女の考えで物を言う。

夏になれば、ああ暑過ぎる、早く秋になれば良いのにと。
冬になれば、ああ寒過ぎる、早く春になれば良いのにと。

ラ・サノミユーズが気温に満足する日は年間幾日もないだろう。
一生がうんと早く過ぎて、一層のスピードで老いるよう願っていると見える。そんなのは決して他人が良し悪しを挟む事じゃあないから誰もが口を噤んでる。しかし、

不快な時よ過ぎろと念じる合間に決まって彼女は口にする。
1つの季節がもう過ぎてしまったと。私はまた老いてしまったと。

震撼するブラックジョークとは此のことだ。
あなたは不快な気候の日々よ去れ、と言ったではないか。
願い通りに季節は早く過ぎ、願い通りにあなたは老いた。
願いが叶ったのが不満か?

31aout17i























病理組曲記事に '善悪は絡まない。ただし是非は絡む' と記したが
時が過ぎるよう念じて生きることは悪じゃない。でも
念じた通りの結果に不満を抱くなら一部非はあるだろう。

果敢ない複数の欲求が相反するものである自覚は当人にはもちろんない。書物の中にラ・サノミユーズと同じほど恵まれた、無自覚〜な人物が居た筈・・・って思い浮かべた。源氏物語の第三皇女役、三宮風だわって気がついた。

皇女三宮は10代だった。無自覚な幼さは可愛らしさでもあったでしょう。けれど三宮の幾倍もの年齢を重ねて相も変わらず10代同然の振舞いはただの愚かしい不調法だ。

そんな理由で接触を避ける人物だ。
避けてるがついイジリたくなる。


アルマンド
  *自己紹介のパトロジー

クラント
  ?僕が聞いた言葉遣い

サラバンド
  *仕事、何してる人?

エール
  *小鼻と受容

ガヴォット
  *

ロンドー
  *水色


■フランス的テーマ関連リンク
*フランス的とは
*村落の花

*ゾラの実
  *ゾラ19世紀の記念碑
  *フランス19世紀の繊細
  *自尊と言語と音楽

*フランスと動物臭


*自己紹介のパトロジー
  ?僕が聞いた言葉遣い
  *仕事、何してる人?
  *病理組曲
  *ほくろぶた
  *腹巻FP146
  *小鼻と受容
  *

*音楽のひとこま
*曲決めは楽しい (2009年のお答えを兼ねて)

*フランスとヴォルテール
*オーレリア或いは夢と人生
*仏文学を好きなのはネ・・・

*ランボーと抑圧
  *ランボーの田舎

*パリの不合理
  *ミスタンゲットのパリ
    ?僕が見た素面の事件
  *街角が香る
  *街の色
  *サ・セ・パリ
  *"パリ空の下"

*パリの歩き方
  *フランスのご馳走様
  *フランス菓子をおいしく味わう
  *バカンス風お食事時間

*愛すべきフランス
*怪談の日仏

*重なりの量感
  *FOUJITA展とエネルギー
  *チェックするブログと おしゃべりな家
  *フランス気質と音さがし

*ドイツ民族・フランス音楽
*フランス民族・フランス気質
  *紫陽花の部屋で
  *トイッチュ

*自由

*フランスとルイーズ
*神のないルイーズとフランス


**

■フランス音楽関連リンク
*フランス音楽(1)霧の具象
*フランス音楽(2)感情と心象
*フランス音楽(3)失意
*フランス音楽(4)エクリチュール
*フランス音楽(5)さかしま
*フランス音楽(6)トーン変動
*フランス音楽(7)崩壊と慈しみと
  *プーランク "花" 音源up
*フランス音楽(8)感性の求め

*フランスのからくり
  ?僕が見たタニシ
  *くっきーさんとサティ
  ?僕が見てるちゃいちい小鳥

*フランスの特権
*フランス音楽とゲラン
*目眩まし

*尻切れ草履
*沈黙とフランス音楽
*パリとアズナヴール

**

■イマージュテーマ関連リンク
*美しい白のイマージュ
*イマージュに血が通う
*本質なきイマージュ
*本質とイマージュ
*イマージュと技巧
*切られたイマージュ
*女の子はファンシー好き(6)ルイ・アラゴン
*イマージュのシルエット
*イマージュ
*フランス音楽とイマージュ考
  ?僕が思うパリの風
*審美とイマージュ
*イマージュと食
  *夫の食とバルザック
*キッチンのイマージュ
*夫のコタツ嫌いとイマージュ
*イマージュと朝顔

*人工の庭
*明るい朝
*人工と自然
*お庭と作業台


**

■象徴関連リンク
*象徴(1)月とピエロ
*象徴(2)オコゼ
*象徴(3)花色
*象徴(4)気狂いピエロ
*象徴(5)シニフィエ
*象徴(6) "蝶と花" 落合訳

**

■シュレアリスム関連リンク
*フランス、恋の結末、オートマティスム

*海原の娘(1)虚構現実
*海原の娘(2)幻想の意味
*海原の娘(3)普遍性への問い
*謎 -- ラヴェル "永遠の謎"
  ?僕が思うシューレア・クリーム
  ?僕が思う靴下と階段

*ブルトンと散形花

*金魚
  *標題音楽

*パリのプーランク
  *フロランタンと詩と音楽
  *プーランクとシュレアリスム

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June 30, 2017

水色

29juin17p


















馬鹿のようなお話をまだ続ける。
先に書くと今日は前半がmoll、後半が同主調のdurって曲になる・・・と思う。

  *

お店屋さんで常連さんが自分の事を話すようになってゆくシーンってある。そうなさりたいかたを見守る場合もある。

人様は良いけれど自分の身に置き換えるとあり得ないなと思う。個人の好みの問題だ。

嗜好や考えを伝え合うのは楽しいが、情報を出すのは大嫌いだからだ。

29juin17q















好ましい飲食店で席につき、次もまた訪れたいナと辺りを見回していると早速のようにお店へ職業紹介をされることがある。

アウトだ。
もう好んでは来るまいと思う。純粋な楽しみ目的で来店する気は失せる。訪れるとしても仕事モードでも構わない気分の時だけになるだろうと残念に思う。残念だがどうしても厭なのだから仕方ない。

紹介の意味がわからない。
ご飯を食べるのに職業紹介要ります? とうんざりする。

  紹介のメリットはないのにデメリットは多いのだ。

29juin17s















紹介の次の瞬間に生まれる1つ目のデメリットはお店の利用者としてのものだ。

図らずも他人の口によって相手に与えてしまった先入観から平常時の接客を受けられなくなる。

例えばフランスに居てどうこうなんて言われてしまうと、お店側は通常行なうメニュー説明の仕方など変えて話してくる場合が多い。

フレンチの基本の説明は要らないかな? 代わりに詳細説明を加えてみようかな? と推測の元に型を変える。

お店には何の罪もない。しかし紹介者によって私はそのお店の元の形を知らないまま終わらなければならなくなる。

お初に訪れたお店で、その日も後の日も普段のお店の姿が見られないまま、居場所を自分で作る前に居場所を限定される不自由な空気が居心地悪く、せっかくの良いお店でも行きたくなくなるパターンを踏んできた。

29juin17r


















同行者なしで行く店舗は自由だ。
自分情報を出すのは極端に嫌悪するが、店員さんの話し掛けには応じるほうだ。

たとえば小物屋さんが、前にも水色のをお買い上げくださいましたネなんて仰ることがある。お洋服屋さんが、水色お好きなんですか? って尋ねてこられることもある。

ええ水色好きなんですよ、と答える。
それでいい。自分的にはそれ以上は要らない。
'水色を好きな客' で居る範囲が丁度良い。

29juin17u

















水色が好きと好んで示すこともある。
手に取る物を店員さんが注視されるために水色好きを知られる場合も多い。

水色を買いに来る客。
いい距離だ。これが心地良い。いつまでもこのままを望む。

'あの水色好きなお客さん' と店員さんの休憩室で言われるのだ。
顔見知りになった店員さんと水色のお話をする。水色があるかどうか仕入れの時に見ておきますねと声がかかる。楽しい。

  職業と水色は関係ない。

**

mollで始まり、同主調のdurにいって最後の和音だけが冒頭と同じ同主調mollの主和音ってパターン、プーランクに多いですよね。

続きます。


アルマンド
  *自己紹介のパトロジー

クラント
  ?僕が聞いた言葉遣い

サラバンド
  *仕事、何してる人?

エール
  *小鼻と受容

ガヴォット
  *


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June 28, 2017

28juin17a

















雨でお花がクシュっとなっちゃった。

サフィニアってお水遣りの際も花びらにお水がかからないよう気をつけなきゃなりませんよね。

ルーフがある所に取り込んだ頃に雨が上がった。


先日 [これこれの仕事をしていますとわざわざ言いたい人って、どれくらいの割合でいらっしゃるのでしょう? ]って問いかけで始めた記事の1つの枝葉を・・

  *仕事、何してる人?

28juin17d

















私個人は言いたくない派。第一言わなきゃならないような大したことはしてない。

言いたい派だって存在を顕示したいかたばかりじゃあないのでしょう。ご商売の宣伝になるからと広く口にするように努めておられる方だっていらっしゃる。

言いたくない派や言えない派には
裁判官やお顔を知られたくない財界人なども含まれる。

  言いたい派だから立派なご職業なのじゃない。
  言いたくない派が誇れないお仕事なのじゃない。

  しかしジュールダン氏は、そうは思わない。
  これが問題だ。
  これだけが問題なのだ。

ジュールダン氏の管見では、騒々しく吹聴したい出来事を持つことこそが何ぞや優越感に浸れる重要事項だ。

28juin17e















お断りしたようにジュールダン氏は無風流の象徴であって、1人の人間を指してはいない。1人ではないが特定個人ではある。

複数の個人の共通点を貼り合せた人格をジュールダン氏と呼んでいて、2年半ほど前に登場したジュールダン老人なんていうのも居る。

  *豚に真珠

ジュールダン氏は得意になると小鼻が膨らむ。かどうかは顔面をできるだけ注視しないよう努めていたため未確認だが、想像で言って良いならば其の小鼻は至近距離ならずとも毛穴が見えるほど角栓の黒ずみが詰まっているに違いない。

そして太い指毛が生えている。かどうかも未調査だが、美しい指を持った人は粗略な手の動かし方などしないものというのが持論だ。

想像と持論だけで物を言ってしまうほどジュールダン氏が嫌いだ。

28juin17f
















嫌いすぎて、こうして書きながらもジュールダン氏の生活シーンにまで思いを馳せてしまう。

ジュールダン氏は紐を必要以上に強く引く癖がある。

御不浄の水洗の鎖紐やペンダントライトの紐などジュールダン氏の家には昭和時代の物品から下がる紐があるが、洗浄や点灯を機能させるために丁度な力加減で引くことができず、ただガサツに引っ張る。

ジュールダン氏にとって紐はON/OFF機能じゃなくて、習慣的にただ引っ張ればいい物なのだ。

紐に限ったことじゃない。

リモコンボタンも矢鱈に強く押す。無意味に長く押す。必要な分の力加減を推定できないから、よく使うボタンには指跡が付いており、ひどい時にはボタンがへたって少し引っ込んでしまう。

28juin17g














あくまで想像だ。
ジュールダン氏の自宅に行ったことはないから昭和時代のペンダントライトが未だ使われてるかも知らない。

ただ言えるのはジュールダン氏にとって、ぶら下がってる紐は引っ張れるだけ引っ張れば良いと認識されているのであり、目立って見える仕事は知り合いという知り合いを掴まえて言いふらせば良いと考えられている。

  それだけのことだ。

続きます。


アルマンド
  *自己紹介のパトロジー

クラント
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  *仕事、何してる人?

エール
  *小鼻と受容


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*明るい朝
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*お庭と作業台


**

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**

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June 20, 2017

小鼻と受容

19juin17c


























メンテナンス工事が進んでる穴には、朝夕の着替え時しか入れない日々。

それに昨日から壁のあく留め下地を塗った匂いが強くて立ち入り禁止区域になった。今は此処読書室にMacを持ってきました。

腹巻の続きのお話・・・

  *腹巻FP146

少年は楽曲に対する理想的な聞き手の姿だと思う。彼はわからないものが存在するのを受け入れることができる。

19juin17b














我々は完全に理解できない作品に出会って疑問を抱くと
己と対象との関係の内、何処に標準点を措くだろうか。

集団基準を己の側に限りなく寄せ、対象には自らを理解に導く疑問ではなく疑心を抱く。不承知の感情を持たせる対象に疑惑の目を向ける形だ。


その疑心感情を対象じゃなくて己に向けることができるか否かこそが、異時代の異国の異文化の芸術に近く親しむための一歩と感じるのだ。

少年はスカートの向こうの世界を知らなくても、それが存在することを受容できる。素晴らしい才能だと思う。そしてこの種の才能は、音楽に触れたい誰もが有することができるのだ。

19juin17e
















少年と違って初めに受け入れることを知らないジュールダン氏が楽曲にまたは腹巻に或いはミニスカートに、何故? どうして? と首を捻るならそれはポーズだ。

(ジュールダン:17世紀フランス古典を代表する作家モリエールの劇中人物名を冠し、拙ブログに2度ほど登場した。無粋の象徴に使っている)

ジュールダン氏は対象を '理解したいのに理解できない' としながら、実際は "そんな筈はない" だの "え〜まさか" だの言い出す。

ここには大きな隔たりがある。
ジュールダン氏の場合、本当は理解したくないのである。

19juin17h













私などはジュールダン氏に対して、手前の勝手な '筈' なんか知るかよ、まさかなのは手前の脳みそだろと 'ちょっと大きめの声で呟いたり' してしまうし

  ?僕が聞いた言葉遣い

すくなくとも芸術作品と同等ではない感性でもってしておかしいと騒ぐのは正気ではないと感じるほうだが、ジュールダン氏当人は至極まともな標準値を有してるつもりである。

彼はやれ3楽章の分数が足りない・やれ楽章構成バランスに欠けていると慨嘆する。否、嘆じるフリをして楽曲を幾ばくか理解していることを示そうとする。

疑問を呈するといっぱしの音楽論を打っている気分になり小鼻を膨らませる。

19juin17a
















かたや少年はスカートが去ったあとに留まって未だ考えている。
事の後先を漠然と考えている。

もし妹のような幼い脚なら、裾の揺れはストップモーションに思えたほど印象的だったろうか?

妹が腹巻でもこもこするウエストをして、ずり上がり気味の重たい布のスカートから下穿きを覗かせていたが、あれも同じくミニスカートというものの筈だのに・・・などなど。

其うして事には後と先がなく同時に起きていると見出す。

元々軽やかなミニスカートは脚がすんなりしているから尚丈が短く見えるのであり、元々形が良い脚はスカートが軽いから尚まっすぐに見えるのだと。

続きます。


*自己紹介のパトロジー
  ?僕が聞いた言葉遣い
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  *病理組曲
  *ほくろぶた
  *腹巻FP146

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June 16, 2017

ほくろぶた

15juin17a

















ニューヨークへお出かけしてたスワンちゃんがセント・パトリック大聖堂のミサ式次第を持ち帰ってくれました。

大司教座のあるカテドラル。

15juin17b















ブルーシェルフの下にピン打ちしました。

  *ブルーシェルフ

先日まで此処に乗っかってた小さなブタさんはピアノ室にお引越ししてご機嫌な様子。

15juin17c


















この仔はお尻と足に愛らしいほくろがある。

20年も昔パリで 'ほくろぶたなの' って手渡されて以来お名前はほくろぶた。

ブタさん大好きの始まりになった大切な仔。

  *僕が見たリアルぶたぎ

15juin17e
















何も新調してないピアノ室で、ほくろぶたの住まいにしたアイアンシェルフだけ割と新しいのです。

エイジング加工で古び感満載だけど実はピカピカ。
上段にはユゴーの "恐るべき年" と "不幸な年月"

ドビュッシーの幼年期からプーランクが生まれる前年までの作品群。この時代を想うだけでわくわくしますね〜。

15juin17d















一昨日 '前置きを長くしてしまいました' と記した。長く 'なってしまった' のじゃないから普通はしない言い回しで記した。

  *仕事、何してる人?

話題(楽曲)の頭にしてはボリュームがあると考えられる場合、そのソナタ全体が長大か或いはメイン議題をその楽章に持ってこようとしてるのかなど、たとえ無意識的でも推察する。無意識的でも予測しようとする。

  それは悪い病気じゃないかと思うのだ。

  音楽に、文学に、予測の元で触れようとする。
  音楽を、文学を、予測の下に閉じ込めようとする。

15juin17h















この流れなら次はこう行く筈、と無意識ながらに。誰がそう決めさせたか。此れまでの幾つかパターンが決めさせた。幾つかであって総てじゃない。

総てじゃないのに頭を擡げる無意識の '予測' は数少ないケースを100に措いてパーセンテージ計測を開始する。

この病気を語らなければ、この病気によって歪められて理解されている部分をもつフランス音楽特有テーマを語れない気がする。それを整理し記述する能力が私にはないけれど断片をときどき綴れたら好いのにとは思う。

ナンテ理由で変なブログ記事を並べてみてます。

14juin17f





















ところで、ほくろぶただが彼のは被毛の斑だ。
人に置きかえて敢えてホクロと呼んでるだけだ。

日本でときどきフランス和声に敢えてドイツ和声整理術の呼び名をつけるのも同じく。掌握のために共通した現象を同名にすることはあるが、構造ロジックが異なる限り、同じ音並びであっても同名であっても其処に与えられる意味は異なる。ホクロと被毛の班のように。


*病理組曲

lasalledeconcert at 14:02|Permalink

June 14, 2017

仕事、何してる人?

13juin17d














私はこれこれの仕事をしていますとわざわざ言いたい人って、どれくらいの割合でいらっしゃるのでしょう?

  *自己紹介のパトロジー

働くのがほぼデフォルトとされてる男性かその限りではない女性かなど、性別による環境によっても異なるかもしれない。

私なら数回会ったくらいの人に職など絶対に言いたくない。
面倒臭いのもあるが、ほぼ初対面で '何をしてる人か' を問う習慣に強い異論があるからだ。

ヘアサロンで、タクシーで、初対面の相手に世間話のような調子で職種を問う感覚がどうしても理解できない。ヨーロッパなら大問題になるじゃないか。

と、日々わだかまりを感じている。

13juin17c















お話の取っかかりを探す気ならもっとマシなものがあろう。

名前も知らない相手がいきなり仕事を問うてくる異常性に対して
麻痺することができない。

また、'何々をしています' と回答を持っているのが前提であるかのような質問の形にも反発を感じる。それは女性の仕事の有無と生き方の是非を結びつける空気への反発かもしれない。

女性であれ男性であれ '何をしてる人か' の問いが此んなにも飛び交う国は奇矯だ。

13juin17b
















何年も前にも拙ブログで似た物言いをした。

恋人や配偶者ができたお友達に問を投げるなら、彼は素敵? 彼はどんな人? など問を選ぶ品性を持ちたいって趣旨だった。

フランスではよく、彼はハンサム? って聞き方をする。
彼に恋する彼女の眼に映る主観が答になる。

世間の客観的評価がどうあっても、彼女がハンサムと思えば彼女の中で彼は素晴らしいハンサムだ。その答の有りようは、彼女がどれくらい愛してるかのバロメータにもなる。だが

真っ先に '彼は何してる人? ' って質問する習慣に驚いてしまう。その心理が下品に感じられてならないのだ。

13juin17a















お仕事は人物を紹介するものにはならない。

[その人物の場合には] 職業が人物を語るものとなる一部の人たちであると判断すべきか否かは、初対面でわかりようがないからだ。

好きなことをお仕事にされた方も居られようし、好きなことを純粋に楽しむために生活手段は別にするほうを望んだ方も居られよう。

たまたま流された、挫折してから見つけた、転職を考え中、など可でも非でもないあらゆる形の愛しき人生がある。 '仕事、何してる人? ' の問は、その何をも語らない。

反対に、好きか嫌いかは関係なく目の前の仕事へ取組む姿勢なら人物を語るものとなるのに・・・なんて胸のつかえを感じてるこの頃。


前置きを長くしてしまいました。
同テーマのおしゃべり、次回に続きます。

lasalledeconcert at 13:12|Permalink

June 11, 2017

自己紹介のパトロジー

10juin17c























フランスの高い知識階級の集まりにたまたま参加させていただいた時、もっとも素敵って思った慣習はお人を紹介する際に職業に触れないところだった。

まさにフランスの諺 [話したり、歩いたり、食べたり、服を着たりしてみたまえ、そうすれば君がどんな人間だか言ってみせよう] を判断される場において非常に粋なやり方だと深く合意した。


此の諺に絡めてバルザックが

《麗々しい貴族の称号がもはや万能でなくなり、大金持の風呂屋の三助の私生児だろうと才能すぐれた青年だろうと伯爵の令息と同等の権利をもつとなっては、ただ内面的な価値だけが人々の差をつくる》《特権というものがあるとすれば、精神的な卓越性から生まれるのだ》

             (山田登世子様訳)

と述べた文が脳裏を過ぎった。

10juin17a















プライベートでお友達同士を紹介する際も意識的に職業に触れない主義の自分にとって彼らの方法はとても魅力的だった。

クラブプーランクでも、お名前と演奏曲などを自己紹介とするようお話してる。名刺交換は後からご自由に個人的にどうぞという形をとった。

プーランクを演奏する前にどこに勤めて何をしているなんて情報ほど無用なものはないじゃないか?

何の曲を好きでどんな風に曲に触れたいか交感する場に相応しいのは職業じゃないとの考えの元、クラブはこの形にした。

10juin17f















前述のフランスでの集まりは愉しく心地良い体験だった。

職業に触れないことで特長が幾つもできる。

職業でもってしか自己紹介ができない切れの無さを晒すオジサマ方の悲哀に満ちたシーンにぶち当たらない。個人的にこれが大嫌いなので遭遇せずに済めば幸いなのだ。

お勤め先が立派であるほど、こんな自己紹介をする機知のなさではご自慢のお仕事もできなかろうにと聞く側が萎えてゆくような薄ら寒い感じが厭なのだ。


職業以外の自己紹介は、話す人の感覚が全てだ。
何を紹介項目とするかの選択感覚からして露わになる。

10juin17d















何を言わずとも、感覚は丸裸になるのだ。

必須項目であるかのように愛読書を仰るかたが多かった。

年齢層が広く単一国籍じゃない場で口にする愛読書は、集う人々と内容を共有できるように他言語翻訳されている古典を選ぶのもコモンセンスだろう。

絵画や彫刻の題材になった物語なら他芸術にお話も広がることだろう。バレエや音楽なら演者までを述べると楽しいし、話し合いたい人は増えるだろう。

職業で括ることができない一切の味わいを見す見す放棄する手はないと時々思う。これを前振りとして後日に続きます。

lasalledeconcert at 15:25|Permalink

June 03, 2017

旅立ち

2juin17d






















抗癌剤の量が増えて少し経過した。

友達の容体が良くないと知らされた時も、関東までお見舞いに行くことができないのは明らかだった。

だから病室で手紙を代読してくださる人を探した。
しんちゃんの後輩のかたが快諾してくださった。とても有難かった。

彼のお陰で最後にしんちゃんと気持ちを通わせることができた。
本当にありがとうございます。

しんちゃんの傍には思いやり溢れる人が居る。しんちゃんの真心が温かい連鎖を起こすのを再確認できた機会だった。

  *友達
  *気持ちが折れる
  *友達の夢

2juin17c
















しんちゃんの周りにはお食事や病室のお世話をされている後輩の方々が幾人も居らっしゃるそうだった。

私などよりずっと近しく過ごされた方々がお世話されてるのを知って嬉しかった。ありがとうございますと、其の方々への感謝で一杯になった。


手紙にはしんちゃんが大好きなフランスのことばかり書いた。

自分の場合は・・・病中に生きる力を得られたモチベーションは、もう1度パリに触れたい願いだったから、それしか思いつかなかった。

しんちゃんにとって身近だった地名や人名を連ねた。
しんちゃんが生き生き過ごした場所ばかり。通ってた駅の名前、歩いた町の名前、住んでた場所の名前。また行きたいね、と呼びかけた。

2juin17a


















内容なんか何でもよかった。
街の匂いや色彩が喜びを伴って彼の脳内を巡ってくれればそれで良かった。

グルノーブルに連れてってもらったね。ルフェーブルさんのおうちでご馳走になったフォンデュ・オ・フロマージュ美味しかったね。など彼が懐かしさに小さな刺激を受けてくれそうなことを思いつくまま。

後輩のかたは、手紙を聞いている時のしんちゃんの様子を報告してくださった。すごく嬉しかった。


昨日しんちゃんは沢山の人々に見送られて旅立った。

彼が生きた軌跡には倣うべき事柄が数え切れないほど散りばめられてる。学び少ない自分もこれから1歩でも彼の生き方に近づけるだろうか。

lasalledeconcert at 10:53|Permalink

May 31, 2017

友達の夢

30mai17m

























友達の死のショックでボロボロの1日が過ぎた後、
夜は亡くなったしんちゃんの夢が見られた。
すごくすごく嬉しかった。

夢の中で普通にパリのRERに一緒に乗ってた。
大きな身体で普通に隣に座ってた。
そしていつもの大きすぎる声で普通にフランス語を話してた。

2人の時は日本語でしんちゃんって呼んだ。他の友達も一緒の時はフランスの皆と同じようにShin、Shinと言ってた。

30mai17n














昨夜ご家族が、病院から自宅に帰ってきた彼を見ますかってご提案くださった。葬儀に行くことができない私に写真で対面するかどうかお尋ねくださったのだ。

夜中に息を引き取り大変な1日を過ごされたのに、こんな遠方の者にまで心を留めてくださるところがしんちゃんにそっくりだった。

30mai17l
























見ますか、やめときますかって問いかけに、ご家族や友人たちが対面する安らかな彼の姿を私も分かち合いたいと答えた。

元気な顔も今眠ってる姿も、どちらも私たちが大好きなしんちゃんだから会いたいと言った。


送られてきた写真をお通夜に行ったつもりで長い間見てた。
だけど夢で会ったのはもっと太ってて、大声なのにうんと優しく話す普段のしんちゃんだった。

目覚めてたくさん泣いた。
泣いたけど夢で会えた嬉しさがとても大きかった。

悲しみから助けてくれるのもまた、しんちゃんの大きな手のような気がした。


*気持ちが折れる
*友達

lasalledeconcert at 11:09|Permalink

May 22, 2017

薔薇の機会

21mai17a


















今年の薔薇が見られた感慨。

ビオラを楽しむことができて、ヒヤシンスも眺められた春だった。執刀医の先生方のお陰です。

今はピエール・ド・ロンサールはじめ沢山の薔薇に毎日出逢ってる。

21mai17c





















先が何も見えなくて、
考えられる未来のスパンが今ほど短かったことはなく

だけど
ほんの近い未来だけ見て生きるのは快い。

こんな感覚は知らなかった。

未来に何もなく、
未来が空の色をしてるって、とてもシンプルで楽しいことだ。

21mai17e














だから病気を憂いてはいない。

むしろ歓迎する気分があるほど、未知だった感覚の体験は苦しさも含めて新鮮に感じられる。

あまり動けないことにも普段は消沈してなかった。
自分にはこれができる筈、って感覚は何故か無くて、
だから悲しいとも思わなかった。
こういうものかなって感じだった。

友達の重病を知ったとき、お見舞いに行けない自分を初めて情けなく思った。

  *友達

そこへもうひとつ、落胆することが加わった。

21mai17f














長い間見守ってくださった神父様が神戸を離れてしまわれる。

ご高齢でお身体がご不自由になられたため、東京にある修道会のホームへ入られる。

病院から外出できるときを合わせて病者の秘跡を授けてくださって、入院中もミサをあげて祈ってくださった神父様をお見送りできないままお別れしなければならないなんて。

21mai17d
























永久に導いていただけるような気がしていたくらい、離れることなんて考えたくもなかった神父様とのお別れに気持ちの整理ができずに居る。

こんな未熟な思いをお知りになったらきっと神父様はお笑いになるでしょう。其して、総て御父がお決めになるんだよと仰るでしょう。

これまで教わった事柄を想ってみる時を与えられたと考えよう。
離れることを新しい導きの形と捉えよう。


*微風
  *長いひと月
  *アイボリーのリネン
  *チェリービー

*友達

*病状経過
  *通院治療前・・・
  *FBのお庭の扉
  *入院前とメッセージ

*ピアノを弾いた日(1)
  *ピアノを弾いた日(2)
  *2017年5月3日

 *出戻りです
  ?僕が聞いたポッキリ

*病棟の朝
  *学生ホール
  *動物広場
  ?僕が聞いた楽しいコト

*回診用メモ
  ?僕が見た回診ごっこ

*降格
  *2度目の冒険

*フラット
  *与えられた中で
  *慣れないこと
  *今の日常
  ?僕が思うヘアケア
  *それぞれの目標

*ベッド周り
  *ピンク・ピンク
  *病室の天井
  *合わせ目

*怪我の功名
  *伸びとビーズバンド

*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ

*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ

*こんなお出かけ
  *ヴルスト先生

*結婚したい
  *ずっとご飯を作りたい

*幸福 -- 重なり
  *幸福 -- 家庭

*院内生活
  ?僕が聞いた踵のお話
  *すみません
  *オペカン
  *"綺麗ですね"

*病人と香り
  *2人の看護師さん

*アッパーシェルフ
  *動物と人間と不安
  *MRIのイメージング
  *出張

*お食事のこと
  *セルクル・ド・ブフ
  *あり合わせシノワーズとお掃除跡
  *ボルドレーズ
  *ピールサラダ

*コーナーアングル
*居場所

*強弱
  *内視鏡の苦痛と歌
  *意識が戻って

*Macへ行こう(19)未来を買う

*歩く
  *カプチーノ

*アンサンブルをありがとう
  *いったん最後のコンサート

*生きたい理由
  *死にたくない理由
  *今日の続き

*病者の秘跡
  *病者の塗油
  *ブルーシェルフ
  *祈る朝に
  *イースターうさぎ

*諦めずに
  *過去の肺炎

*病気
  *夫が怖かった
  *病気が判った日
  *お祈りを感謝します

lasalledeconcert at 11:26|Permalink

May 08, 2017

シネマ記録(12)パリは燃えているか・他

7mai17a















ペチュニア種のディーバ・ラベンダーピンクが咲き始めました。

季節の終わりが近づいたビオラは尚可憐で、
白い森になるのを夢見てる小手鞠はこんもりしてきた。
伸びようとするラベンダーの新芽は遠い太陽に向かう。


安静の間、本ばかりじゃなく映画DVDも観ていました。
お洗濯物畳みなど座ってできる家事をしながら、休み休み少しずつ観賞しました。

映画を識らない者のメモ記録。

7mai17f
























■テレーズの罪

印象的だったのは"テレーズの罪"。

20年も前に読んだフランソワ・モーリヤック原作 "テレーズ ・デスケルウ" のフィルム化と知って飛びついた。

オドレイ・トトゥを主役テレーズに、農業地帯や森林と接するランド県の村を舞台に描かれる。

閉塞感漂う村の風景と、テレーズの疲弊した表情が重なる。
愛が枯渇した人物関係と家と土地。
封鎖された世界を演じる女優さんに当作の年齢のオドレイ・トトゥは適役に感じられた。

愛のない世界を描き愛を問うようなカトリック作家モーリヤックらしい手法を原作で満喫したのだったが、それは映画にも充分いかされていてとても楽しんだ。

7mai17e















■美しき諍い女

フランス文学を原作とした "テレーズの罪" が面白かったから他を探すと "美しき諍い女" があった。

バルザック文学で1等好きな "知られざる傑作" を題材にした映画だった。しかし "テレーズ ・デスケルウ" と違って原作の流れに忠実というわけじゃあないみたい。

画家フレンホーフェル氏にスポットを当て創作シーンが中心になるが、原作のフアンにはフレンホーフェル像に齟齬が生じる場合も多いかもしれない。

7mai17d























■かつて、ノルマンディで

"美しき諍い女" でプロヴァンスの風景を見ることができた。次にはもっと閉ざされたもっと田舎の、封鎖された世界ゆえの闇も感じたくなり農村が舞台の映画を漁った。

ドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールの映画 "かつて、ノルマンディで" を見つけた。

結果的には "美しき諍い女" 以上に腑に落ちなかったのだが其れはどうでも良いのだ。フランスの風景を見て、フランス語を聞いているだけで幸せだ。


  第一[腑に落ちない]なんてフランスのお家芸じゃあないか。

  納得ゆかないことだらけ、未解決だらけは、
  フランス音楽にもフランス文学にも山積している。

私は自分の小さな[腑]などにストンと入ろうとはしないフランスが好きだ。

苦くて酸っぱくて不味くて栄養にもならないのに癖になってまた口にする。何回食べても不味い。そんなフランスが好きだ。

ナ〜ンテ思いながら、その面白くなさ加減が可笑しくて笑って観てしまった。

19世紀の農家で起きた事件をフーコーの書物に基づいて制作した映画から時を隔ててその農村を追う形式、と聞くと面白そうなのだが・・・。ドキュメンタリーの意味を問う観方をしないほうが良いのかもしれない。

7mai17c













■パリは燃えているか

世紀の大作で私などがご紹介するまでもないですね。
歴史的映像が残されている意味でも非常に価値が高いです。

ドゴール派とフランス軍のパリ解放を巡るレジスタンス蜂起の美しい記録。

パリジェンヌのお友達の弁だと、この映画を観てないフランス人はどんなに少ないでしょうとのこと。

国民としての働きを超えて、人々のパリという街への愛の熱量が映画から溢れてる。これほどまでに人を惹きつけ愛させる街があるだろうかと心を揺さぶられる。


*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(5)たそがれの女心
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
        *フロレットという女性
*シネマ記録(8)ミッドナイト・イン・パリ
*シネマ記録(9)カミーユ・クローデル
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ

lasalledeconcert at 08:20|Permalink

April 29, 2017

友達

28avril17a


























気持ちが沈んだままだった。

前の夜と同じティールームで同じように夫とお茶を飲んでも、胸がつかえてた。

  *微風

自分の病気にかまけてる内に友達の具合が悪くなってるって気がつかなかったことを悔やんだ。

アンティークのルームウエアなんか飾って喜んでた前夜と違い、じっと座ってお茶を飲んだ。

28avril17b
























大好きな桐朋の仲間が、パリでも数え切れない場面を一緒に過ごした友達が、容態が悪くなったと連絡を受けた。

面倒見が良くて、色んな人に親切で、沢山の人から慕われてる姿が次々浮かんだ。


引越しに絡んで荷運びと契約期間が日を取り合って困ってると
"僕ツアーで留守にしててどうせ居ないから、引越しが終わるまで僕の家使いなよ" ってポンと鍵を渡してくれた。

新規契約までの10日余りを無人の彼の家に居候させてもらった夏があった。

28avril17d
















お料理上手で、国籍の入り混じる仲間たちと一緒に数え切れないくらい幾度もご飯を作ってもらった。

長い間サックスとの仕事をすることになったきっかけも彼だった。沢山の仕事現場に引き合わせてもらった。

夫にもこれまでに彼の様々な優しいエピソードをおしゃべりしきて、いつか会ってねと言ってたのだ。


どうか生きてね。
一緒に頑張りたいよ。

lasalledeconcert at 12:40|Permalink

April 23, 2017

FBのお庭の扉

22avril17e

















ビバーナムティヌスが可憐に咲いた。
一昨日の続きです。

  *通院治療前・・・

入院仲間と退院後に望まない人間関係を話してた時のこと。

私は負担に思う関係は少ないのだったが、問われるままに
あるとしたら実生活よりSNSかな、って口にした。


SNSで唯一利用のFaceBookはブログの自動リンクが更新時に貼られるだけの場所にしてる。非表示が多くてすっきりしてる。

母校の先輩方や同窓生との繋がりや書込みのし合い、学校関係のグループからのお知らせ受信。それからクラブPの配信のために置いておきたいが、しばしばアカウント削除したくなる。

原因はコメ欄&メッセージの存在だと話した。

22avril17c


















FBの現在のシステムはコメントできる関係を[友達の友達] や [友達] などに制限することはできてもゼロにはできない。
FB上で友達関係を保持する相手にはコメ欄を非表示にする設定がない。多くのブログツールみたいにコメ欄を開閉する機能がないのだ。

メッセージの存在には絶望しつつ、いつかカスタマイズできるようになるかなと期待をもって話題を取り置き、コメントというものについて感想をもう少し書いてみる。


  一昨日熱を出した時、
  病院は静かだわ・・・って感謝した。

SNSでありがちな、熱大丈夫ですか〜? お大事に的な意味を為さない声がけが大嫌いでストレスを感じる自分にとって、静かに無駄なく適切な治療を施してくれる院内は快適なのだった。

といっても役に立たない言葉だから嫌うのじゃあない。
もしその言葉が気持ちに作用し、心に沁みて結果役立つとすれば、誰がそれを言ってるか次第なのだ。

・・・と考える人間も一定割合で存在することへの無思慮に対して食傷するのだと思う。

22avril17d





















コメントが厭なのじゃあない。野暮を見せられるとしんどいのだと言った。

女子的なコメは年中歓迎だし、内容問わずキレイ女子がページを通り過ぎてくれるのはシャンプーの香りがしそうで嬉しい。なんていうか、身仕舞が文字に現れるデリケートな部分だ。

大体においてキレイ女子は、(ここでいうのは造形じゃあなく身綺麗で立ち居振る舞いが美しいかたのことだ) このセンサーが繊細かつ高性能だからこそキレイ女子を保っているのだから、今日のお話の対象じゃない。

善悪じゃあない。もっと単純な、好みの話だ。

自分のページは誰にとっても、厭なら見なければ良いってわけにゆかない。
1ページずつ持ち主が異なるその場所で、書く側が1人1人の相手とどんな距離感で振る舞うべきかの自己センサーを備えてない無粋さが見えた場合に相容れることができない。

  *好き嫌いのそれぞれ

22avril17a























相容れない自分とは反対に、善意でさえあればコメントがつくのを嬉しく受け止めなさるかたも多くいらっしゃる。

また中間もあるようだ。書いた時点でとっくに過ぎた事項になってるのにコメ入れられても今更感・・・と思うお人も何割か存在する。出す側の良かれ悪しかれの思いではなく受ける側の好みというところだが、

好みが作られる過程は元記事の趣旨と大きな関わりがないだろうか? というのが本題。


何月何日現在、此んな事を考えていますとリアルタイムの記録に共感してほしい人間も居れば、
3ヶ月後5年後も、決して変わらぬ普遍を考えたい者も居る。

前者は進行形の事物へのインプレッションを書き、
後者は結論済の事物へのエクスプレッションを書くのではないか。

22avril17g
















そしてコメントなりとも他の形なりとも、リアルタイムで何らかの共感を欲するのは前者の場合ではないのだろうか。

対して後者は瞬間の共感よりも別の人間だからこその、別のエクスプレッションを味わうことを求めるところがありはしないか。


拙ブログのコメント欄を開いてた頃、音楽に繋がる味わい深いコメントをくださった方々がいらして、FB統合後に閉じた今もその内容を反芻することがある。

時が経って改めて見つめ直したいようなお書込みを読ませてくださった方々とは、いつかまたお話させていただけたらと望んでる。お会いしたことがない方々だけれどキレイ女子が浮かぶ文章だった。

22avril17f


























さて、この記事は進行形で捉える内容じゃなくテーマは別にありますよ、と伝えたい時によく時系列を歪ませてみてた。

1度目の退院や再入院ももし時系列に沿って書いた場合

  *出戻りです

退院しました
  嬉しいですね
再入院しました
  悲しいですね

的などうでもいい会話をWeb上でしなければならない可能性がありそうで、想像するだけで萎えた。そこで2度目の退院が決まってから書くことにした。


  何でもないようなコトをどうして
  大袈裟に忌み嫌って避けるのか問われれば
  フランス的じゃあないから、って答になる。

野暮ったいプーランク演奏や、デリカシーのないフォーレ演奏を忌み嫌ってどこまでも避けたいように。

  *フランス、恋の結末、オートマティスム


22avril17k




















一時退院時にピアノを弾いた記録を遅らせた理由も同じだった。

  弾けたから嬉しいって話ではない。
  弾けないから絶望って話でもない。

第一今弾けても後の治療後に弾ける保証はないが、それだって騒ぐことでもないのだ。

どちらになったとしても続いてゆく音楽が自分の中にあるかどうかの自問とYesの答が大切なだけだ。

**

小さな世界で静かに治療を受けたいと先日書いた。幸い実生活において希望は叶えられてる。
FBも近くお庭の扉をカスタマイズできるようになるといいな。

それまでは相も変わらず開店休業で自動リンクになってるだけの愛想ナシですが、フレンズさんのページは覗かせてくださいね。


*通院治療前・・・

lasalledeconcert at 19:00|Permalink

April 22, 2017

イースターうさぎ

21avril17a















遅れてきたイースターうさぎです。
今年は復活祭が遅かったから少しだけの遅刻ね。

夫がファゴットリードを作る日でした。作業しながらつまめるよう、うさぎクッキーを置いてあげたくて焼きました。

可愛い形にテンションを上げる夫。

21avril17c





















それにしてもキツ〜イ!

体力が落ちてるから生地をほんの少し伸すだけで息切れがしてびっくり。少しずつ取り戻さなきゃです。

21avril17d





















捏ねるのはキッチンエイド任せで柔らかめの生地をのばす小さい動きが久々の運動(?)でした。

これからは無理がかからない程度に少し筋肉を動かさないとね。

21avril17b

























出来上がったらガックリ疲れてまた横になってしまいましたが・・・

遅ればせでもイースターをお祝いできました。


*通院治療前・・・

*病室の天井
*ピアノを弾いた日(1)
*ピアノを弾いた日(2)
*"綺麗ですね"

*幸福 -- 家庭
*伸びとビーズバンド
  ?僕が聞いたポッキリ
*出戻りです
  ?僕が見た回診ごっこ

*お食事のこと
*オペカン
*学生ホール
  ?僕が聞いた楽しいコト
*2度目の冒険
*回診用メモ
*降格
*慣れないこと
*フラット
*今の日常
*2人の看護師さん
*カプチーノ
*ベッド周り
*動物広場

*怪我の功名
*すみません
*動物と人間と不安
*涙が拭けたら
  ?僕と回復とスカウサギ
*プーランクで麻酔
  ?僕が知ってる麻酔のオチ
*ヴルスト先生
*病者の塗油
*こんなお出かけ
*与えられた中で

*結婚したい
*ずっとご飯を作りたい
  ?僕が聞いた踵のお話
*いったん最後のコンサート
*ピンク・ピンク
*幸福 -- 重なり
*院内生活
*今日の続き
*MRIのイメージング
*お祈りを感謝します
*祈る朝に
*長いひと月
*病人と香り
*ブルーシェルフ
*内視鏡の苦痛と歌
*意識が戻って

*出張
*アッパーシェルフ
*コーナーアングル
*居場所
*強弱
*Macへ行こう(19)未来を買う
*死にたくない理由
*病気が判った日
*歩く
*アンサンブルをありがとう
*生きたい理由
*病者の秘跡
*諦めずに
*夫が怖かった
*病気

lasalledeconcert at 09:38|Permalink

February 27, 2017

病者の塗油

26fev17a















病者の塗油を受けました。

おうちでゆっくり(?)過ごすって宣言してた1週間に、コンサートを2本終えて、色紙展の出展作を描きあげて郵送して、夫のご飯を作り溜めては冷凍パックして・・・重病人にとってはハードでクタクタになってた週のことでした。

N.D. du perpetuel secours 絶えざる御助けのマリア様とフランスの聖人アルフォンス・ド・リグオリ様が裏表になった古いフランスのおメダイを選んでお出かけしました。

短いミサにしますが座っていられますか? って問われるくらい見るからに疲れてた。クッションが効いたソファに座らせていただいたまま受けました。

26fev17c















病者の秘跡の中心は、按手・連願・香油の祝福・塗油です。

家族が重篤な体調になった時に傍で立ち合った経験はあったけれど自分が授けていただくのは初めて。

聖歌を歌うことはせず、聖歌の元々の形である祈祷文を唱えて進む静かなミサでした。心から安らいで、大好きな神父様に委ね、夫が神父様のあとにお祈りを唱和してくれるのを安堵をもって聞いていました。

長らくミサに行けなかった身に久しぶりに御聖体も受けることができました。そして式では御血も拝領しました。

カリスはゆったりと重く、御血の力を感じました。
神父様と夫の真心に包まれながらミサに与ることができて本当に嬉しい日でした。嬉しいばかりで病も死も何にも怖くなかった。

生きたいと思う希望は、死を恐れることと何も関係ないと実感した。

26fev17b























塗油はまず額に十字を刻み、続いて両手の平にも油で十字を描いてくださいました。

液状の油じゃなくて固まりかけの蜂蜜くらいの硬めのクリーム状のものなんですよ。あとで何度も夫にホラ♪ って掌を見せて2人で喜び合いました。

エルサレムのクロスを神父様がご用意くださってて、いただいてしまった。病気が治らなかったら私と一緒に棺に入れて頂こう。元気になれたらお導きを忘れないよう心の標にしよう。


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*サロペットで創世記
*病院、個展、授業
*この仔のように
*フォーレと翼廊
*授業とボンボンロケット
*病者の秘跡

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February 26, 2017

神戸の百人2017

25fev17d
















神戸の百人色紙展の隅っこに置かれる拙い作はこうなりました。
写真が暗いナ〜。実物はもっとピンクっぽい明るい色。

手術前に仕上げて文化交流部へお送りしないとって、体力に余裕がある時間を縫って頑張ってみました。出来栄えが悪いのは病気のせいじゃあなくって例年通り。

アクリル絵具の濃い色を置き重ねて層にし、ところどころに薄い色を乗せてゆきました。とことん我流でしょうがないわね〜

フォーレ歌曲で演奏したヴェルレーヌの "マンドリン" の詩を書きたかったの。病床でページを捲ってて心に響いたんです。

25fev17b























堀口大學の、実に堀口らしい訳が手元にあります。
海辺で焼きながら売ってるサザエの壷焼きみたいに(?)遠くからでも紛うことない匂い。堀口の強い香り。

通り過ぎても香ばしく甘じょっぱいお味のことばっかり考えちゃいそうな引力。堀口は、貝に砂が入ってるかもしれないような独特のちょっとした粗暴さも含め魅き込まれる。巻貝の底に引っ張られる。

  恋慕流しのみやび男(お)と
  耳かたむけるたおやめと
  気のない言葉の受け渡し
  歌う葉かげの暗がりに。

きゃあきゃあ♪
これぞフェットゥギャラント。

25fev17c














続く2節目は人の名が登場します。
紀元前のラテン詩人ウェルギリウスの登場人物と重なる名。

文献に依っては妖精風の扱いとみられるんですって。いずれも楽しげな宵の恋模様に映し出される人または人格と考えてた。

  あれがチルシス、こなたはアミント、
  さてそのとなりがクリタンドル、
  おつぎにいるのは情(つれ)ない人に
  やさしい歌を書き贈る
  やさしい心のあのダミス。

ああしかし。
それだけじゃない。

古くから続くカフェに座る人々の波のごとく、たくさんのチルシス、たくさんのアミントがこれまでの世に存在してきたのだ。

25fev17a



















私たちと同じ名の無数の人が世紀を超えて存在してきて、それぞれの生とそれぞれの想いを抱えて生きて死ぬ。

カフェのイラストと下手くそな色づけは、知らぬまま同じ椅子に座ってきたたくさんのクリタンドルとたくさんのダミスです。

  男たち短い絹の上衣きて
  女たち裳裾(もすそ)のながさ
  ああ、あでやかな、にこやかな、
  青い影絵もやさしげに

時代が変わりモードが変わる。詩中の長い裳裾の人とイラスト内のミニスカートの人が、時代を隔てて同じ名を持つご婦人だったら? って想像したり・・・

25fev17r
























すると人の生への賛美のように受け止められる詩に変わる。
私たち皆の存在を優しく肯定するような。そしてそれぞれの想いを乗せて流れる時の中にマンドリンの音が溶けてゆくようで・・・

  薄桃いろと灰いろの
  月の光の照る中に
  渦巻き狂う、おりもおり
  そよ吹く風のわななけば
  マンドリンまた一(ひと)くさり口たたく。


*色紙2017途中写真

lasalledeconcert at 09:56|Permalink

February 24, 2017

色紙2017途中写真

23fev17g

























毎年の色紙展ごとに登場するファーバーカステル。

今年は時間をかけて何か描きつけたりするのは体力的に無理なのかな? って迷った。

色紙が届いた1月は手術の可能性も不確かで病気の状態も確定できてない部分があった。

この時点で見えてたよりも難しい病状があって、もしかしたら最後の色紙になるなら描こう! って決めたのでした。

23fev17h
























写真は病院に持ち出してちょっとずつ進めてたイラスト部分。

ご存知の通り絵が下手だからイラスト転写して塗り絵方式にしたんです。

色紙テーマは相変わらずのParis♪
サンジェルマン・デ・プレにある古いカフェのイラストです。マリアージュ・フレールの紅茶をサーブしてもらえるカフェですね。


病院の一角でできる作業は限られてたけれど本当に楽しかったの!
無心で塗ってると病気を忘れた。色をのせてゆくうちに私の心の中にも沢山の色が飛び込んできた。

23fev17i


















おうちに帰った時に色紙本体の背景を塗りました。

持ち出せる画材では色が少なかったからイラスト部分と別々の作業にして、あとで貼り付けることにした。


ポリクロモス・パステルをサンドペーパーで削ってお粉にしてからふんわり塗りつけます。色んな色を重ねて重ねて・・・


気がつけばどんどん明るいトーンになっていった。
拙い拙い作だけど、楽しいな〜って塗った跡です♪

23fev17f
























そして今回の色紙にのせる詩もやっぱりParis。ヴェルレーヌxフォーレにしましたヨ。ライフワークにした彼らの素晴らしさを最後のときまで伝えたいって先月決めたのでした。

でもね、何だか大丈夫そうって思い始めてる。
きっと復活して何事もなかったかのように来年も色紙描いてる気がするんです。続きはまた。

lasalledeconcert at 10:02|Permalink

February 06, 2017

ショコラティエYasuhiro Seno

5fev17b
























先月お見舞いにYasuhiro Senoさんのチョコレートをいただいた。

元々はブラウニーを頂くことになってたのだ。けれどもSenoさんのブラウニーは1週間寝かせてお味の変化を楽しむお品と説明されて絶望的な気分になった。

ブラウニーが傍にあるのに1週間食べずに耐えるなんて
どう考えたって不可能ですもの。

無理です、と率直に伝えた。
端から我慢する気などないのだ。

ただでさえ大好きなブラウニー。その上美味しくてオススメと言われながら1週間の我慢に挑戦なんて馬鹿馬鹿しすぎる。

5fev17a





















すると素晴らしい提案へと転がった。"チョコレートも一緒に送るので、それ食べて我慢しといてください。"

やった〜!
しかし無論、チョコが追加されたからといってブラウニーを我慢する気はないのだ。1回に食べる量がチョコとブラウニーに増えただけだった。

**

なるほどSenoさんのチョコレートは素晴らしく美味だった。
一口目でパトリック・ロジェのチョコレートを彷彿させた。

フランスにショコラティエは星の数ほどある。その中で思い出あるサン・セヴラン教会近く、サンジェルマンの人気店舗が浮かんだ。

舌の上で溶け出す感じが何か似てるのだ。

5fev17c















チョコレートの贈り主にそのことを伝えた。
とっても美味しかったと報告した。

月が変わった。
Senoさんがパトリック・ロジェで修行をされたと書かれてる記事を、贈り主が知らせてくれた。やはりそうかと嬉しくなった。

音楽の師匠と弟子も、作曲法(製法)が必ずしも同じじゃなくても曲(お味)の印象が似る場合がままある。
そういうものに師弟愛を感じて良い気分になる。

Senoさんのお店へ行ってみたくなった。

lasalledeconcert at 08:24|Permalink

January 17, 2017

病者の秘跡

16jan17a





















病気を知らされて2日目の朝。
夫とベッドルームのドアーを出た。

階段を降りようとして止まった。
そのままステップに座って壁を眺めた。

2人のコンサート写真を飾ってて、育ってきたシュガーバインが楽しげに絡んでる。

1段ごとに景色が変わるよう、ステップや壁を工夫して飾るのが大好きだった。

  2人の大切な住まい。大切な場所。

写真の上には、ラシーヌのカードにロザリオを掛けてある。
ちょっと静かな飾りつけにしてるコーナーを見て切実に願った。

  もうしばらく、もう何年か此の場所の景色を見てたい・・・

16jan17b
























それから、そうだ神父様にお電話しなきゃあって思いついた。
遅い午前の変な時刻だったけれどお電話にお出になられた。

私のとても短い説明をお聞きになってすぐに
"病者の秘跡を受けたいですか?" って仰った。
お声を聞いた途端に、すっと心が安らかになった。

臨終に向かう者のためだったカトリックの秘跡で
昔は '終油の秘跡' って呼ばれてた。(当時は秘[蹟]の字が使われるほうが多かったと思います。)

現代では臨終の前だけでなくて重篤な病に関しても、イエズス様が病者を癒されたことになぞらえ、またヤコブの手紙になぞらえて塗油される、罪の赦しと癒しの秘跡です。

はいお願いします、ってすぐお返事した。
"また様子を知らせてくるんですよ。お祈りしますよ。
主があなたを癒してくださいます。何も心配はいらない。"

  いつも耳にしてる大好きな神父様のお言葉が
  普段の何倍もの意味をもって染み込んできた。

**

お電話を切るや否や別のことを考え始めた。

フォーレやプーランクに病者の塗油をほどこしなさった司祭様はどなた様だったのかしら? フォーレ達は秘跡をどう受け止めたかしら? って物凄く興味が湧いて興奮した。

'フランス音楽知りたがり病' のほうが重篤な気がした。


*病気
*夫が怖かった
*諦めずに

lasalledeconcert at 07:17|Permalink
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Nouvelle
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**3月5日(日)**
11h〜13h 

《クラブ・プーランク》

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

神戸芸術センター
シューマンホール
Caractere
***ブログに登場したお友達***

女の子ちゃんのお友達

=タピオカちゃん=
水色の瞳の親友
離れてる今はメル友

=フラミンゴちゃん=
東洋が大好きな
フォトグラファーちゃん

=ママン手袋=
フランスでのママン

=マルシェ籠ちゃん=
昔ホームステイをした
大家族のお家の主婦様。
今はメル友

=マダム・ビスコッティ=
教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
中学校の同級生
登校の友

=マダム・ノベルティー=
美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
おとなしやかな美人さん

=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

=赤嘴クイナちゃん=
フルート大好きな
クリスチャン友ちゃん

=シジュウカラちゃん=
お菓子が大好きな
フルートのお仲間

=ホンドフクロウちゃん=
夫の同級生。
ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

=オカメインコちゃん=
アカンパニストちゃん

=カケスちゃん=
クリエーターさん

=十姉妹ちゃん=
クールに見えて実は優しい
大好きなお姉様

=アマリリスちゃん=
グラマラス美人の
キーボーディストちゃん

=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
歌のお姉様

=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

=おじいちゃま=
仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
片寄伸也さん
  *ファゴット

=ロップイヤーうさぎちゃん=
浅野毬莉ちゃん
  *フルート

=シジミちゃん=
神戸フィル
麻生多恵子ちゃん
  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

=ズワイガニ姫=
アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

=パーシモンちゃん=
ナイチンゲールちゃんのワンコ

=ムーちゃん=
お散歩で会う白いワンコ
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