DEBUSSY

September 06, 2010

ドビュッシー「グリーン」

*明日5時半〜サンテレビ・ニュースシグナルご覧くださいネ・・・♪

aヴェルレーヌ "無言の恋歌" を

読んだ夜。




ドビュッシーの筆で "失われた小唄" として一層密やかにして強く 私たちに訴えかける。

      《水彩画の章の内》より
        
          グリーン           
                        堀口大學訳

   受けたまえ、ここに果実と花と葉と枝とこそあれ、
   またここに、わが心あり、君にのみあこがれて鼓動(う)つ。
   真白き君が指(おゆび)もて、引き裂きたもうことなかれ
   願わくば麗しの君が瞳に、これら貧しき捧げ物、美しとのみこそ
   映れ。

   朝の風冷たくもわが前髪に玉なせと結びやしけん
   野の露に総の身ぬれてわれは来(き)ぬ。


ズワイガニ姫との楽屋。次の譜面を渡してた。ドビュッシーの此の曲、ご一緒できたらナって。

堀口大學の名訳を載せるのは2度目・・・
昨年色紙展のとき書いたのヨ。

野露踏み分け 朝寝のベッドの恋人の枕辺へ急ぐ鼓動を描いた詩です。すがすがしい風の旋律。堰切る恋の胸打つ曲調。

私には・・・
息もせずに駆けながら、泣いて駆けながら、耳の奥に此の曲が鳴り響いた日があった。

エレベータも待てず、ドレスバッグの重量も感じずに階段を駆け上がった日。駆けつけた枕辺は朝寝の其れじゃなくて、救急病院の恋人の枕元でした。

元気になっても忘れ得ないメロディー。
ピアニッシモのイ短調が激しく響いたこと。
走る呼吸が曲調にかぶさってたこと。

緊急時にも耳の中で鳴ったのはドビュッシー&ヴェルレーヌだったことをちょっぴり笑えるようになった今だから、此の曲が弾きたいの。

lasalledeconcert at 06:06|Permalink

August 12, 2010

ドビュッシー「グラナダの夕暮れ」

a1人の作曲家が1つの地を描き

表情が異なる2つの曲・・・




リンダラハと同じアンダルシアを舞台にした、標題性豊かなもう一つの曲は "グラナダの夕暮れ"。

幕開けの如くに始まるハバネラは、アンダルシアの歴史を物語るアラブ音階に包まれる。伴奏型にギターの開放弦が模倣され、スペインの特徴的平行和音で変容してゆく。

倦怠と情熱。蒸した空気感と吹き去る乾いた風。
属和音楽句や経過和音楽句が多いことでもドラマティックな印象を与える曲運びは、臨場感溢れる現実世界のグラナダ。

とり残され、微かにハバネラが木霊するようなリンダラハの中庭と 遠く時空が繋がるグラナダのもう一つの側面。

*ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景
*                (2)中庭
*                (3)ハバネラ

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲
*          (7)熱

lasalledeconcert at 06:58|Permalink

August 09, 2010

ファリャの追悼曲

aマニュエル・デ・ファリャとドビュッシーの出遇いは1907年。






のちにファリャはパリへ居を移し、ベルエポック作曲家と交わります。
ファリャが送った葉書が "葡萄酒の門" (下部リンク) の元になってゆくことは3年以上前にブログ更新していました。

ドビュッシーが作る殊にスペイン風楽曲を深く賞賛し、2人は定期的に会うようになります。特に1908年から1913年にかけて・・・

1913年と区切るのは、1914年に勃発した第一次世界大戦によってファリャが母国へ帰ることを余儀なくされたからです。

7度の往復書簡、計14通のお手紙でファリャは "わが親愛なる先生 (Mon cher maître)" と呼びました。(ルシュール著 "グラナダ症候群" による)

そして15通目は・・・
夫人に宛てた弔電となりました。

ファリャは、敬愛に溢れた寄稿文とともに追悼のギター曲 " 頌歌 (Homenaja) " を作曲したのです。写真、ファリャの譜は此のエピソードをお教え下さるとともにお師匠様が贈ってくださった品。

**

フランス音楽シリーズ "パリの風" や "デュオ・ババール" でスペイン曲に拘る理由です。

作曲家さんや詩人さんたちの美しい師弟関係や友情をお伝えしてゆけたら・・・。

*ドビュッシー「葡萄酒の門」
*ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景
*             (2)中庭
*              (3)ハバネラ

lasalledeconcert at 06:08|Permalink

August 06, 2010

ドビュッシー「リンダラハ」(3)ハバネラ

aアルハンブラは、

赤い城塞アル・ハムラーからの名。




イスラム建築の特徴になる質素な外観の内にある装飾美。
王朝の隆盛を反映した建造を外に現さず、囲われた室内に麗々しい技術の傑作を置くんですね。

複雑なアラベスク文様。細かなモザイク。壮大趣味に陥らない緻密な彫刻。"リンダラハ" の曲そのものみたいね・・・

彫りものの如くに3連譜と8分音符が絡み合い、un peu en dehorsと指示された歌が浮き上がる。宮殿室内、気が遠くなる細かな木組みに浮かぶカリグラフを思い出す。

夏場高温になるグラナダで とても低い気温の高台。街を見はるかす地に築かれた絵巻の世界。更なる宮殿奥、回廊に囲まれぽつりとある中庭の静けさのとおり 密やかに流れ出す短調。 

強烈な陽と雑踏から隔離され、独自の世界を幾世紀も守ってきたかの秘密めいた音はこび。ハバネラが濃く薄く波のように重なってゆく。

僅かに5分と少しの、小さな中庭にふさわしい曲。
音は、多くない。デュナーミクでインパクトを与える曲でもない。

失くし物が眠っているようなリンダラハ。

曲がおわったのちもハバネラのよじれが反響し、息苦しいような密な空気が残る。

*ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景
*             (2)中庭

*ドビュッシー「月光のふりそそぐテラス」(1)標題
*                   (2)旋律
*                   (3)印象

lasalledeconcert at 06:32|Permalink

August 04, 2010

ドビュッシー「リンダラハ」(2)中庭

aリンダラハとは、

アルハンブラ宮殿の中庭の名。





スペイン南部アンダルシアの都市グラナダで、最後のイスラム王朝ナスル朝時代に完成したのがアルハンブラ宮殿でした。

総面積1万4000屬旅大な敷地に数ある庭園のうち、小さな小さな中庭リンダラハ。"ライオンの中庭" と "二姉妹の間" に挟まれる簡素な・・・簡素だからこそ物語を呼び起こす。

"月光のふりそそぐテラス" (下部リンク) でも見られたようにドビュッシーはエキゾティックな空気を愛していましたね。リンダラハの中庭にも、14世紀イスラム世界へ誘なわれる夢を見たのでしょうか。

木立の黒、乾いた壁が反射する太陽と熱、中央の小噴水の滴り。
回廊から誰がどんな風にリンダラハを臨んだのか・・・ 幾世紀の人々の生活を吸い取って静まりかえる庭。

アルハンブラの幻惑に私もまた捕らえられるのです。
  
*ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景

*ドビュッシー「月光のふりそそぐテラス」(1)標題
*                   (2)旋律
*                   (3)印象

lasalledeconcert at 06:23|Permalink

August 01, 2010

ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景

a1880年夏のこと・・・

お師匠様のお書き物で知りました。




ドビュッシーがバスク地方サン・セバスティアンを訪れたのですって。
ガスコーニュ湾 (ビスケー湾) に面するサン・セバスティアンは、古くからスペインの避暑地として知られていました。

ドビュッシー家が夏の間だけ雇い入れていたフォン・メック夫人の証言によりますと、湾につながる入り江を臨む保養地アルカションに滞在したとか。

其処からサン・セバスティアンへと向かったと、ルシュール著 "ドビュッシーとグラナダ症候群" に記載があります。

**

遠い日・・・130年前の夏に ドビュッシーが触れたスペインの香りは
後に数々の音楽に生きてゆきます。

"グラナダの夕暮れ" "葡萄酒の門" "仮面" "遮られたセレナード" など、スペイン作曲家ファリャをも魅了した名作の数々。

中でも "リンダラハ" の陰影に惹きつけられる。

リンダラハは1901年に作曲されたのち、オーケストラ譜に紛れ25年間失われていました。ドビュッシー自身初演を聴くことなく世を去ったのでした。

元気だった38歳 (完成時は1901年4月のため) の筆が既に、失われた世界を描いた風に見えてしまうのは感傷がすぎるでしょうか・・・

*スペインへの恋(2)グラナダの実
*       (4)風

lasalledeconcert at 06:46|Permalink

May 26, 2010

ドビュッシー「霧」

a紅茶の香りのマカロンクッキーを頂戴した。

雨に濡れた優しいピンクベージュの薔薇に似合う。


下部リンクのジュール・シュペルヴィエルにこだわって3日もお話を続けたのはね、ドビュッシー・プレリュード "霧" に通じる議題に思えたからなの。

"霧" の世界は、現実から生まれて現実を内包する超現実の夢世界か
それとも現実と次元を異にする幻想世界に置くのかしらってわからなかったから。

わかったのは、2つが別物だってことだけだったワ・・・

b平行和音と、印象的な復調。

ドリア旋法と流動する48分音符。




第一主題の欠片が 回顧のようにエコーして消えてゆく・・・
シュペルヴィエル "海辺の娘" のように次元を変えた物語のようなのよ。

                     **

明日27日モーツアルトセミナー&コンサートにどうぞいらして下さいネ。
元町風月堂ホールにて、午後6時30分より。

*海原の娘(1)虚構現実
*      (2)幻想の意味
*      (3)普遍性への問

lasalledeconcert at 06:55|Permalink
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**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


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**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

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***ブログに登場したお友達***

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今はメル友

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教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
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登校の友

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美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
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=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

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フルート大好きな
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お菓子が大好きな
フルートのお仲間

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ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

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クールに見えて実は優しい
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グラマラス美人の
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=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
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=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

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仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
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  *フルート

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神戸フィル
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  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

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アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

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=ムーちゃん=
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