写真家・吉田繁のお散歩日記

撮影の打合せやロケ先での出会いや、カメラマンならではのロケ先、打合せ先で食べた美味しい食事、いつも美しいモデルの方たちなどを日記風にご紹介します。

2011年03月

写真家ができること

チャリティーに出展するためのプリントを作っていた。
震災のあとなので、「絆」をテーマにストックの中から、写真を選ぶ。
アフリカで撮影したもので、獲物が捕れないときに、寄り添って過ごす
ライオンの姉妹の写真だ。
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音楽家は演奏したり、歌ったりすることで、人を励ますことができるかもしれないけど、
写真家は写真で人を励ますことができるだろうか。
自分のためではなく、人のためになるそんな写真を撮影しているのか
こういうときだと、自問自答してします。

きっと、こうした求め続けるなかにしか答えは無いだろう。
求めなければ、得られることは無い。

人生いろいろ

沖縄ロケでお世話になったのはそば屋のかずくんです。
僕が知り合ったのはロケバスの運転手として、ロケコーディネイターをやっているときです。
今は、自分のお店「はなきなー」をもつ、沖縄そば屋のご主人です。
お店のキャッチコピーは 
沖縄一 眺めの良い そば屋
です。
沖縄一 味のいい そば屋
じゃ無いのかと突っ込みたいのですが、そこまではと遠慮がちでした。
沖縄そばはスープに微妙な味を要求されます。
おいしいものはですよ。彼のところはアグー豚とカツオを使っていて絶品です。
アグー豚はコレステロールも普通の豚の3分の一ぐらいで、甘さのある肉です。
僕は沖縄に行くと必ずこのしゃぶしゃぶを食べにいきます。
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あぶりとろソーキそば
こちらが、こちらの代表メニュー。こんなに手間ひまかけて、客単価はそば屋さんだけに800円行かないとか。頭が下がります。

彼はオーストラリアで船員をし、こちらで現地の女性と結婚、そして離婚。
沖縄に戻って、ダイビングのインストラクター。
ロケバス運転手、コーディナイターを仕事をかえ、やっと、自分のお店を持ちました。
現在39歳。
先日、T社さんのお仕事で沖縄に行ったのですが、仕事を休んでもらい、ロケコーディネイネイターをやってもらいました。こっちの腕もいいので。
まだ、黒字になるにはほど遠いということですが、いろんな人生を歩み、やっと手にしたお店。
これからも、まだまだいろいろあるかもしれないですが、いや、あるでしょう。
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目の前のことをひとつずつ、まじめに取り込み、精一杯いきたいですね。お互いに。
からのお店「はなきなー」は宜野湾市喜友名1039
TEL098-893-8797(はなきなー)と発音
沖縄に行かれた人、ぜひ、彼の味を楽しんでください。

40年の重さ

同窓会に行ってきました。
場所を大阪、なんと小学校の6年生のときの同窓会。
なんと40年ぶりです。
しかも、この学校には僕は転校生だったので、たったの3ヶ月しか行っていません。
そのあと、中学のときに一緒だった人がいるので、その関係で、何人かの人を覚えている感じです。
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幹事の人が地震があった後なので、中止も考えたが、まずは普通にしよう。
まずは黙祷と、それと募金をしようと考えたそうです。
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大阪の小学校といっても、いまは東京近郊でくらしているひとも多く、
そのまた、関係者は罹災した地域と関係がある人もいるそうです。
しかし、準備をしてきた幹事の方の努力や先生が高齢ということもあり、これを逃すと
できなくなるかもしれないということで、開催になりました。
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いや、しかし、おじちゃんとおばちゃんの集まりです。
自分のことは棚に上げ、こんなに年取ったかと驚きです。
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40年も立つと、いろいろあります。
病気で他界した人。
自殺してしまった人。
ラウドネスというバンドで全米デビューを果たしながら病没した友人。
パニック症がひどい人。
逆に社会的に成功した人もいます。
病院経営をしたいる人や、大学教授になった人。
40年の月日はもはや、いいも悪いも無く
僕は時間の重さだけを感じていました。
人の幸せや不幸せは、いったいどこで決まるのか。
幸福な人生って、いったい誰の人生なんだろう。
そんな人生が幸せなんだろう。
答えはそれぞれなのかもしれません。
簡単なようでなかなか答えが出せません。

ふと気づいたのですが、先日沖縄で撮影したケイトというモデルの女の子は
12歳。ちょうど、日本的な言い方だと、小学校6年生と同学年になります。
本当に子供にしか見えないのですが、小学校6年のときの自分はもう少し大人に感じていたのかもしれません。
普通に考えて、彼女の今後の40年を考えると、その旅路は平坦なことだけではないでしょう。
人生を歩んでいくのは、本当に大変ですね。
それでも、生きる喜び、生きていることの感謝を感じずにはいられません。

本業

鉄道写真家の長根さんは、写真家だか運転手だかわからないとぼやいていた。
とにかく、走行距離が長いらしい。
ちなみに鉄道ではなく、車の運転だ。

僕は、普段はそんなに運転しないのだが、
たまにどうしようもなく荷物が多いことがある。
この写真、空港についたときの荷物の量だ。
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もちろん、飛行機の規定の重さを思いっきりオーバー。
実に80キロもあった。
これは沖縄ロケのときなのだが、現地にスタンド関係やライトを持っていく関係で、
どうしても重くなっています。
写真家とは、まあ、赤帽みたいなもんかな。
と感じるときもある。

ただ、ちょっとだけ贅沢。
沖縄便は普通にウェイトをオーバーするので、スーパーシートで行くことにしている。
超過料金とられるよりいいし、お弁当が出るし、
荷物はPriorityタグが張られて最初に出てくる。
これで5000円なので、まあ、まあ、いいサービス。
ちなみに出たお弁当はこんな感じ。
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お酒もみ放題だがさすがにそんなには飲まない。
シャンパン1本とかビール1杯とかだ。

ほかにも見た目とは違って、こんな全然違ったことをしている職業もあるんだろうな。

エル 逝く

我が家の愛犬エルが一昨日亡くなった。

僕は沖縄ロケの真っ最中。
疲れきってホテルに戻ると、娘から携帯に電話が。
エルが亡くなったと言う電話でした。
ずっと、具合が悪かったのですが、
目が据わらなくなり、抱き起こして、しばらくだいていると、抱かれたまま旅立ったそうです。
まだ暖かい、目を閉じない
そんな話を泣きながら娘はしていました。

思い出されたのは、もうだいぶ前になってしまいましたが、
父親が目の前でなくなったときの事でした。
息を引き取った時、お医者さんは、瞳孔が開いています。
呼吸が止まりました。心臓も停止しています。
と話されました。
なくなったとは言わなかったのが印象的でした。
そのとき、弟と、僕、母親がその場にいたのですが、
三人で「お父さんありがとう」と父親にいったのを覚えています。

エルは16歳。犬にしては長命でしょう。
僕はエルは娘に「ありがとう」と感謝をすることを教えて旅立ったのだから
しっかりと受け止めないといけないと話しました。
人は死を前に、感謝すること学ぶ。
そんな風に僕は思っています。

ありがとう。
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沖縄ロケ

沖縄ロケにきています。
ちょうど、地震があった先週の金曜日にこちらに入りました。
したがって震災を体験していません。
テレビの報道に驚くばかりです。
都内から津波がくるからビーチに近寄るなと連絡がありましたが、
ビーチは穏やかそのものです。
そんな中、撮影は順調に続けています。
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今回はすべて外人モデルなので、なんだか海外でロケをやっているようです。
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家族のシーンなので、子供のモデルに関してはその保護者も来るのでロケ隊は結構な人数になります。
したがって、撮影の予定の中赤ちゃんとかも現場にいます。
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光だけみていると、本当に外国です。
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沖縄で仕事をしているのでまったく地震の災害は報道でしかわかりません。
都内ではカップラーメンがなくなったとか言っていますが、
ここ沖縄でも乾電池を買い占める人がいるようです。

こうしたときこそ、買占めなどの行は動控えるべきでしょう。
そうしないと、罹災した人にしっかりと物資が行かなくなる恐れがあります。

自分たちができることを考えたいです。

冬の佐渡

佐渡の冬というと、真っ黒な日本海。
がんがんに降る雪などを想像するが、実は天気のいい日に行ってしまうとそうでもない。
たんに寒い場所と行ったところだろうか。
夫婦岩近くの海だが、日没時はこんなに穏やかだった。
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遠くの方で光る灯台がやたらときれいだった。

もっとも、今年は雪が多かったそうだ。
4月には佐渡のツアーをやろうかと思っていたのだが、実際のところ、
雪が多くて、お目当ての場所に行けないと行けないので、5月に延期。
最近見つかったアシウスギといううか、杉の巨木を見に行こうと思っていたのだが、
これは山深いところにあるので、ちょっとばかり遠慮して、入り口のところで雰囲気だけを味わうことにした。
もっとも、低地でも佐渡は見所もたくさんあり、花なども見れるので
5月の方が結果的によかったかもしれない。
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催行できれば、佐渡ツアーも巨樹好きには楽しいだろう。

春の皿

今日、玄関先に出てみると、家の前の崖にふきのとうが一面に目を出していた。
明日はまた寒くなるというのに、自然の力はすごい。
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春のさらには苦めを盛れ
という言葉がある。
秋にはたとえばサンマのように脂分の多い食材を食べて、
寒さに備え、春には苦味のあるものを食べて脂肪分を落とすという意味だ。
春は確実に近寄ってきている。
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もうすぐ桜の季節。

昨年いけなかった桜の木に、今年はぜひいきたい。

国道350号線

国道といって、どんなイメージでしょうか。
車や人がひっきりなしに通る感じかな。
まあ普通、都会に住んでいる人のイメージはそうでしょう。
デこの写真。
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新潟から両津港に向かうフェリーからです。
この航跡ですが、なんとこれ国道なんです。
たとえ海の上の航路などでも交通体系があるとみとめられると、国道として
指定できるそうです。
春に佐渡ツアーをやろうと言っているのですが、本当は4月にと思ったんですが、
今年は雪が多く、5月に検討しています。
このジェットホイールで行くとこの道を振り返ることができませんが、
フェリーでのんびり行くとこんな風景が見れます。
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ちなみに以前撮影で訪ねた徳島の山間部にも国道がありました。
しかしこちらの方は酷道と呼ばれているぐらい狭く、すれ違うのが大変でした。

お雛さま

慌ただしくしていたら
お雛さま終了。
え。
まあそこで、こんなのどうですか。
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なかなかいいでしょう。
お雛さまはさっと片づけないと、娘が嫁に行くのが遅くなると言われているそうですが、
これなら、それでもいいから少し飾っておきたいです。
ゴメンなさい。
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以前、100年前の古いお雛さまを見て結構感動しましたが、
こうした新しいお雛さまも僕は好きだなあ。
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