ウザク本を読みました。

感想としてはこれは頭で覚えるよりも身体で覚える本だな、っていう感じ。
例えば自分の考えと違う選択が正解だったとき、解説が短いので納得いくまで学習できるという感じではありません。
もちろんそれがこれだけの収録数と、読む際のテンポの良さにつながっているので必ずしも悪いわけではありません。テンポは本当によくて、空いてる時間にちょっとだけ読むこともできるし、本当に読むのが苦になりません。

ただ、センスある人は牌姿と正解がわかれば雀力が上がりますが、普通の人はそれを「納得できる形で」「言語化」しないと自分のものにならないんじゃないか、っていうのが私の持論なんですよね。

三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国 ドラ四索:麻雀王国

例えばこの形。
六筒:麻雀王国切りに異論はないし、自分もそう切ります。そして「なぜ六筒:麻雀王国なのか」と言われれば受入数を数えてドラ受けを比較すればOKです。
では「実践でどういう思考プロセスで六筒:麻雀王国切りに辿り着けばいいのか」って言われると説明がすごく難しい。実践では受入数を数える暇がないから、受入数って言葉自体、何切るの理由として実践的じゃない。

その点3ヘッド最弱理論とか、1シャンテンピーク理論ってのはキャッチーで素晴らしいですね。
ただ多くの問題において、「それを選ぶためのロジックを身に着ける」ための本ではないかなって気はします。

もちろんこれは本のテーマの問題なので、悪い点というわけじゃありません。
ただ福地先生の編集かつ問題量がすごいという意味でネマタ本とユーザー層が被るのかな?という印象だったので、それとは違うかな、と思っただけです。

例えばこの本を何度も読んで、例えばマンズピンズソーズを入れ替えてもノータイムで正解が選べるようになれば、それは言語化せずとも実践で活きる「雀力」となるのではないかと思います。
昔の人が「数を打たなきゃ強くならない」とかいうのはこっちの学習法なのでしょう。

「言語化して頭で理解する」ネマタ本と
「とにかく答えをだせるまで繰り返しやって身体に覚えこませる」ウザク本
という印象で、ネマタ本と同じ使い方をしようとしている人がいるならそこだけは注意が必要かなと思います。
(ネマタさんも問題精査に加わっているということなので、ネマタ本で身に着けたシステムの復習問題として使うとすごく効果があるかも?)


問題自体は本当に秀逸でした。
もちろん「これ本当に強者の意見1つになるの?」みたいなのもありますけど、このクオリティが300問つまってる本が他にないことだけは断言できるでしょう。

漫画とか読んでて「これちょっとおもしろいな」って思う何切るってあるじゃないですか。自分もそういうのストックしとくと解説とかでおもしろい話できるかと思って意識してるんですが、そういうちょっとおもしろいなって何切るがことごとく載ってるw
いやこれは本当にウザクさんの収集力すさまじいなと思いました。


ちなみにカウントが間違ってなければ私の正解率は276/300でした。
と言ってもこの本が一人麻雀練習機の正解をベースとしてるっぽく、私自身一人麻雀練習機はそれなりにまわしててどんな打ち筋が評価高くなるかはある程度わかっていたので、「実戦ではだいたいこれ切るけどたぶん正解はこれだろうな」みたいなのも含めての数字です。

「期待値」っていう言葉が何度も出てきますがその意味をもうちょっと詳しく説明してあるといいかなと思いました。
期待値って言っても「局収支」なのか「半荘収支」なのか、それをどうやって求めているのか、などなどの問題があるので。
「何切るに正解はあるか」というのはよくでるトピックですし、あとがきでも触れられてますがそもそも「正解ってなんのこと?」っていうのを決めるところからはじめなきゃならないのが麻雀かなと思います。
まぁ本の構成的にもっとシンプルなものを目指したってだけかもしれませんし、それはそれでわかります。


ちなみに「場況」について。
私自信場況主義者ですし、福地先生の言葉を借りれば「強い人で場況厨じゃない人なんているの?」と感じる人もいるでしょう。
正直言えば6巡目で場況なしってファンタジーの世界かな?って気さえしますw
ただそういった問題については、ウザクさんのあとがきで完璧に補完されているので、本の評価には影響しないでしょう。

まとめると「ネマタ本の延長として『勉強』するために使う人」だけは少し注意が必要ですが、純粋に何切るを楽しんだり牌理の確認に使うには素晴らしいと思います。
まさに何切る本の決定版と言っていいですね。

私自身牌理は一番弱いと思っている部分なので何週も読んで勉強しようと思います。
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