お久しぶりです!

もう発売が今週末に迫った序盤の鉄戦略の内容をご紹介したいと思います。

が、その前に。


発売翌日の8/19(土)に前作(前々作?)鉄押しの条件の時にも及びいただいた神奈川県日吉の雀荘ジャンナックさんで手売り会をさせていただきます。
スケジュールの関係で3時間と短いですが、その間は本の解説、対局(同卓)、裏話?など私にできることはなんでもやるので是非いらしてください!


で、じゃあその本の内容はというと

まずは以前のブログでちらっと書きましたが序盤の手作りと副露について。

その中でも特に多くの問題数を割いたのが打点と速度のバランスです。
手作りというのはそれが全てと言っても過言ではないのではないでしょうか。

麻雀戦術にも流行りのようなものがあり、一昔前は速度を最重要視した戦術論が(少なくとも戦術書や麻雀ブログの内容としては)メジャーでしたが、ここ1、2年は打点の重要性を説く記事が一気に増えたように思います。

図1
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これは私の一作目「絶対にラスを引かない麻雀」で使った図ですが、手作りにおける正しいバランスが上の図の黒丸のような位置にあるとします。あくまでイメージの話なので実際にどこにあるのかはわかりませんし、そもそもルールとかメンツとかでも変わるでしょうが、それはひとまず置いておくとして。

図2
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大昔の戦術論は手役偏重で速度が足りなすぎる、と言った話をよく耳します。この図のような感じでしょうか。
その時ポピュラーな戦術論が図2のような位置にあるとしたら、「もっと速度を重視しろ!速度が大事だ!」と書いてある本こそが、正しく価値のある本です。
では、もしそれが浸透し、みんなが極端に速度重視になったらどうでしょうか。

図3
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このような形です。図2に比べればかなり最適なバランス(図1)に近づきましたが、完璧ではありません。
こういうバランスの人がさらに強くなるための本はどんな本でしょうか。
そう「もっと打点を見るべきだ、手役の作り方を学べ!」という本になります。

図4
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すなわち今回の本は、ある程度速度重視の打ち方、すなわち牌効率を身につけている人が、図4のような最適なバランスとのギャップを埋めるための本です。

とはいえ、本当の意味での正解、最適なバランスというのは神様にしかわかりません。
私はもちろん、今回お話を聞いた天鳳位の皆さんも、トッププロも、どんな成績を残してるプレイヤーであっても最適解を目指す道すがらなのだと思います。

その中でも、例えばタンピンドラ1の完全1シャンテンでチーテンを取るのはなん巡目からか?と言った問題は数理的な研究から答えが出ています。(それが本当に最適か、というのは難しい話ですが、それに近いと考えて良いでしょう。)

一方で序盤の選択は?
これは「よくわかる麻雀の勝ち方」の座談会でnisiさんやみーにんさんにお聞きした内容ですが、序盤の手組みというのは数理的な解析が進んでいない分野だそうで、そういう分野ほど強者の意見を参考にする価値が大きいと言えるでしょう。

例えば一番初めのジャンナックさんのツイートにちらっと写っているこの問題

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国二索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国ドラ五萬:麻雀王国 東家1巡目

「5ブロックを意識して打つ」というのは戦術書を何冊か買ってるような人には当たり前の内容ですが、ごく序盤でこれくらい打点に差があったらどうでしょう?

三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国二索:麻雀王国二索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国ドラ二筒:麻雀王国 西家4巡目

もしくはこんな形から九萬:麻雀王国を切るのはやりすぎ?

当たり前ですが「打点は大事」と言ってもとにかく打点だけを考えろと言うわけじゃありません。それじゃタイムスリップですからね。
基本的には私が手なりで進めるか、打点を見て少し手を曲げるかと悩むような牌姿を選び、天鳳位の皆さんに意見を聞くことで「このくらいの巡目でこのくらい打点の差があるなら、このくらいの速度ロスは許される」という基準作りを目指して書きました。

あと打点と速度のバランスといえば「副露判断」も避けては通れない問題です。
先ほども書いたようにチーテンを取るかどうか、というのはある程度数理的な解析が進んでいますが、テンパイから遠い段階の序盤に「その手をメンゼンで進めるべきかどうか」の判断はあまり戦術本では語られません。

・遠いけどドラドラあるタンヤオ手
・リャンメンを払えばホンイツになる手
・ドラ役牌のバックはどこから仕掛けていいのか
・ペンチャンばかりのバラバラ手牌。鳴きチャンタで強引に和了に行くべきか?

などなど「仕掛けの初動」について天鳳位3名の基準を聞きまくりました!

その他にも
・序盤の場況をどれくらい優先するか
・南1〜2局の微妙な点数状況で序盤の手組みを変えるか
・どこらへんでアシストを決断するのか

など、数値だけでは語れない、私自身が強者の判断を聞きたいと思った問題を収録しています!

牌効率や牌理を勉強しているけど何かが足りない気がしているという方に是非読んでいただきたい作品ができました。
よろしくお願いいたします!