僕は、○○○大学法学部に通う3回生なのですが、民法の基本書として近江幸治先生の民法講義シリーズを愛用しています。
でも、基本書を紹介されているブログをみてみると近江先生の基本書を推薦している方はほとんど見られません。
このブログにも近江先生の基本書は紹介されていないと思います。これは何故なのでしょうか。よければ意見を聞かせていただきたくメールしました。
 私が近江幸治先生の基本書を紹介していない理由は,他にもっと良い基本書があると考えているからです。私は,佐久間毅先生,潮見佳男先生,山本敬三先生の基本書を愛用していたので,それらを中心に紹介しています。
 今年の新司法試験の民法の論文式問題も,転用物訴権や工作物責任,素因減額など,潮見先生の著作(『基本講義』)で不当利得法や不法行為法をじっくり学び,試験委員らが問題意識を持ちやすいポイントを心得ていた人にとっては,非常に取り組みやすい問題であったことでしょう。
 なお,素因減額の記述については,『要件事実マニュアル 第2巻』において,コンパクトに要諦がまとめられていますので,司法試験受験生にも一読をすすめます。

基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得 (ライブラリ法学基本講義)基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得 (ライブラリ法学基本講義)
潮見 佳男

基本講義 債権各論〈2〉不法行為法 (ライブラリ法学基本講義) 民法の基礎〈2〉物権 民法の基礎 (1) 総則 第3版 プラクティス民法債権総論 第3版 (プラクティスシリーズ) 担保物権法 第3版 (現代民法 3)

 
 もっとも,私はLS時代に,課題を解いたりするのに近江先生の基本書を時々参照しており,若干存在を失念していたという部分もあります(笑)。特に譲渡担保に関する記述などが優れている『民法講義 (3) 担保物権』に関しては実際買って持っているほどです。
 私の出身LSの司法試験考査委員(民法)の教授は,近江先生の基本書を推薦していましたし,二色刷で図も多く,主張立証責任にも結構言及があり,一般的・客観的に見れば,高い評価を与えられても何ら不思議ではない基本書シリーズだとは思います。
 あとは趣味の問題でしょう。内田貴先生の基本書が一世風靡する前によく使われていた基本書ということで,若干古さを感じさせるということもあるのかもしれません。
民法講義〈1〉民法総則
民法講義 (1) 民法総則
近江 幸治

同シリーズ
民法講義 (2) 物権法
民法講義 (3) 担保物権
民法講義 (4) 債権総論
民法講義 (5) 契約法
民法講義 (6) 事務管理・不当利得・不法行為