労働法の基本書のお薦めを教えてほしいとのご要望がありましたので,お答えします。
 なお,私は,倒産選択ですが,労働法はLS時代に履修し,修習生になってから,実務に出てからも継続的に学んでいます。
 
プレップ労働法〈第3版〉 (プレップシリーズ)プレップ労働法〈第3版〉 (プレップシリーズ)
森戸 英幸

弘文堂 2011-02-25

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 入門書としてはベストです。内容もユーモアいっぱいで面白いし,労働法分野全体をざっと概観するのに最高です。全くの初学者はこれから入りましょう。

労働法 第4版労働法 第4版
水町 勇一郎

有斐閣 2012-04-04

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 「通読」というスタイルに最も向いた基本書(入門書を除く)としては,水町先生のこの本がベストです。いわゆるケース・スタディ型であり,具体例を通じて労働法の標準的な知識・概念・考え方をじっくり身につけることができます。ただし,重要な判例等が注にちょこっとしか載っていないことも多く,実務に出てからはあまり参照しなくなりました。とはいえ,LS生,修習生向け「学習書」としてはベストと言えるでしょう。数少ない労働法の演習書である『事例演習労働法 第2版』と解説がリンクしている点も便利です。

労働法 第9版 (法律学講座双書)労働法 第9版 (法律学講座双書)
菅野 和夫

弘文堂 2010-04-15

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 「通読」向けの本ではありませんが,実務に出てから最もよく引く本はこれです。実務家はもちろんのこと,労働法選択のLS生も参考書として手元に置いておくと良いでしょう。最も権威ある基本書です。

労働事件審理ノート〔第3版〕労働事件審理ノート〔第3版〕
山口 幸雄;三代川 三千代;難波 孝一

判例タイムズ社 2011-11-25

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 これは実務家必携と言える本です。労働事件(労働審判等)の要件事実,主張立証構造,各紛争類型ごとの主要な争点とそれに関する裁判例,収集すべき証拠等が分かりやすく記載され,労働審判の際の記載例等も載っているため,労働事件に携わる弁護士にとっては欠かせない本の1つとなっています。著者がもともと労働事件に携わっていた裁判官である点もポイントが高いです。

4417015023労働関係訴訟 (リーガル・プログレッシブ・シリーズ)
渡辺 弘
青林書院 2010-02

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新労働事件実務マニュアル(第2版)新労働事件実務マニュアル(第2版)
東京弁護士会労働法制特別委員会

ぎょうせい 2010-02-16

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 これらも労働事件審理ノート同様,紛争類型ごとの要点がよくまとまっており,実務家(弁護士,裁判官)に役立つ本です。

要件事実マニュアル 第4巻(第3版)過払金・消費者保護・行政・労働要件事実マニュアル 第4巻(第3版)過払金・消費者保護・行政・労働
岡口 基一

ぎょうせい 2010-08-04

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 労働事件の要件事実についても,そつなくまとまっています。労働事件でも要件事実は常に意識すべきであり,審理ノート同様,要件事実で迷いが生じたら引くとよいです。


労働事件 使用者のための“反論”マニュアル―紛争類型別労働事件 使用者のための“反論”マニュアル―紛争類型別
弁護士法人Martial Arts

日本法令 2011-09

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 これまで紹介した本ほどの信頼性はありませんが,企業法務系事務所に勤務していて,労働事件について使用者側に立つことがほとんどである弁護士にとっては,時々役立つヒントが見つかるはずです。