February 25, 2006

ミハイロヴィッチ・インタビュー(3)

〜お誕生日でしたから企画〜

(前回からのつづき)トッティのその話、もう少し話してくれませんか?

「ローマはその日の午後遅くに、ミラノに向けて出発する予定だった。それまで時間があったんで、オレたちはトリゴリアでプリマヴェーラの練習を見てたんだ。そん時、あの小僧の才能に目が留まって、オレはボスコフに声をかけた。こっち来て見てみなよ、なんかスゲェのがいるんだけど、って。トッティを見たヴヤディンは早速トップチームの招集リストに入れることにした。で、その日その後、オレは一役買って出た。試合は2−0で、オレとカニーヒアのゴールでローマが勝ったんだけど、試合が終盤に差し掛かった頃にベンチに近づいて行ってオレは言った、『ミステル!そのガキをデビューさせてやんなよ』。そしてトッティは“トッティ”になった。ローマを選択した、世界レベルのフォリクラッセにね。ローマにいる限り、そのタレントにふさわしいだけのものはほとんど勝ち取れないのだけれど」

「・・・オレの嫁と子供たちにとって、ローマはふるさとだ。いつかオレもローマにある自分の家に戻って生活したい。ノヴィ・サド?あそこの街はオレに名誉市民という称号を与えてくれた。内戦時代に街の人たちの支援を続けてたんだけど、今では親を亡くした160人の子供たちのパドリーノ(名親)だよ。これからも子供たちの面倒を見続けたいと思っている。年に2回は彼らに会いに行ってるんだ」

(つづく)

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