Section2
前半0‐0
後半1‐0(90分京都 田中マルクス闘莉王)

京都サンガF.C.ベンチメンバー
GK清水圭介
DF牟田雄祐、内田恭兵
MF望月嶺臣、小屋松知哉
FWケヴィン オリス、岩崎悠人

徳島ヴォルティスベンチメンバー
GK長谷川 徹
DF大崎玲央
MF内田裕斗、前川大河、大崎淳矢
FW渡 大生、佐藤晃大

交代(OUT⇔IN)
京都サンガF.C.
55分大黒将志⇔ケヴィン オリス
55分湯澤聖人⇔内田恭兵
62分イ ヨンジェ⇔岩崎悠人

徳島ヴォルティス
59分山崎凌吾⇔佐藤晃大
74分カルリーニョス⇔前川大河
82分杉本太郎⇔渡 大生

警告
京都サンガF.C.
90+4分エスクデロ競飛王
徳島ヴォルティス
38分広瀬陸斗、85分梶川裕嗣

170304-2

開幕戦に続くホーム2連戦となった対徳島ヴォルティス。
終盤に移籍初ゴールを決めてくれた(FW)闘莉王選手のゴールで
今シーズンホーム西京極で初勝利を挙げることが出来ました。
感謝しかないのですが、非常に苦しいゲームでもありました。

それは決して綺麗じゃない。
泥臭く厳しいゲームでした。
ですが、それでもただひたすら、ひたむきに向き合い立ち向かい手にした勝利。
終了後のベンチなどを観れば喜びたたえあう姿を感じましたし
チーム全体がぐっと我慢して、頑張りがあったればこそです。

布部体制となったウチラにとって今節手にした勝利により
早い段階で、成功体験を得ることができたという事
何よりも、今は結果を得ることが大事やと思うので
僕としてはゲーム内容とかは置いといてですよ。
いいですか?内容は置いといてですよ。
僕としては結果を得ておきたかったのでよかった。

ウチラはスタメンにハソンミンではなく前節途中交代で彼の位置に入っていた
仙頭選手が選ばれ、あとは開幕のメンバーで構成。

一方の徳島は1トップの後ろに1枚置いて、中盤の底にアンカーを置き
ほぼ5枚のような分厚い板を敷くような構成で、こちらに圧力をかけてくる
ハイプレスで開始からゲームを支配。
ウチラの攻撃の形が作れないこともあったし、連携面でも全体を通して選手間で
絡み合えないなど不味さもあり、終始カルリーニョスを中心にした「徳島のゲーム」
で時間が経過。

動きの少ない、動けない縛られたかのような状況下ではあったけど
逆にセカンドボールを拾い、際どくコースにクロスを入れて
ゴール前に向かってくる徳島がカウンターでアクションを起こしても
ラストの場面では得点へと結び付けられるだけの迫力を見せきれなかった事も
スコアを動かせられない状況になってたんやないかと。

後半になっても相手ペースの状況下でしたが
前節に続き途中交代で投入されたケビン オリス選手
途中交代ながらも初出場となったウッチ―こと内田選手の2人の選手の
同時交代による早めの動きで攻撃の血液の流れを循環させてくれた。
ケビン選手は足もともしっかりしてる。
何よりその自身の高さを活かせるポストプレーにも長けている。
このゲーム中に彼は額に怪我をして包帯を巻いた姿でプレーをしてたんですが
それさえも動じない素晴らしいファイトを見せてくれたし
まさにファイターですね。

彼の投入がきっかけでボールを捌けるようになったこともある。
何より相手の動きが止まりだしてくれた。
さらに再び岩崎選手も途中交代で投入されると一気にウチらは視界が
はっきりしてくれてボールを支配できる時間を作り出せた。

ただ、それでもなかなかゴールを割るところまではいかない。

「さすがに良くはない。。。開幕に続き今のままやとなぁ〜・・・。
厳しいな・・・と。」

観てる状況下で頭の中でそうつぶやくんですね。

するとここでピッチ上で動きが出てくる。
闘莉王選手が前線へ上がってくる。
その瞬間ウチラはパワープレーで行くんだなと。
そうそう、前節に続きパワープレーで得点を奪うんだと。

「1点勝負で勝負に出たんかいな?」

ケビン選手が闘莉王選手になにやら話しかけている姿が
スタンドから見える。
終盤になって0-0で時間が推移する中で
ドローもやむ得まいかと覚悟を決めた90分にケビン選手からの
ボールに前に張っていた闘莉王選手がダイレクトに合わせて1-0。
もう、その瞬間の絶叫といいますかね。
喜びといいますか。
そこまで叫ぶか?と自分自身に驚くというか・・・。(笑)
久々に声がちょっと嗄れましたよ(笑)
170304-1

170304-3

まあ、そのあとのアディショナルタイム5分と提示された残り時間の
もどかしさと言いますか、難しさと言いますかね。
結果的にこの1点が決勝点になってくれましたが、まあしかしですね。
徳島のハイプレスによる影響からのガス欠が無ければ
それこそ、難しい結果だったかもしれない。
闘莉王選手の状態が大きく絡んではいたようですし
チーム事情も重なっての前線起用だったようですが
それでもゴールという形で勝利を手繰り寄せてくれた事は
感謝しかないですよ。

それ以上に、チームとしては連敗をしないこと。
連敗阻止、勝利の成功体験を掴みたいプレッシャーの中で泥臭くとも
結果を残すことができた。
ここで得られたことを活かしていきたいだけに
過去を振り返ってみても掴み損ねた勝利を、不細工であっても、しぶと〜く得ていくことが
今のウチらには必要な事なのかもしれないんやないかと。
そうして自分たちの色、形を作り上げていく。
二兎、三兎、四兎、と今のチームに覆いかぶさる事を今は一つ一つクリアしていかなければ
ならない問題もあるけれど、それでもやっていくしかない。
踏み込んでいくのだ。