2型糖尿病の食事療法

糖尿病の治療法は、糖尿病の種類によって違ってきます。

ここでは、糖尿病の中でも、多数(ほぼ9割)を占めている「糖尿病2型」の食事治療についてご紹介しましょう。

「2型糖尿病の治療」は、症状に応じて

・食事療法

・運動療法

・薬物療法(飲み薬、インスリン注射)

の3つ治療法が行われるわけですが、食事療法は、糖尿病にとって、必要不可欠であり、基本中の基本といえる治療法です。

食事療法を確実に実行し、血糖値をよい状態に保ち続ければ、合併症の恐れもなくなります。特に、2型糖尿病の場合、実に7割以上の人が、食事療法だけで、病状を十分に改善することが可能なのです。

食事療法

食事療法の基本は、適切なカロリー摂取 と栄養バランス(糖質・脂質・たんぱく質)のよい食事です。

食事療法を行うことにおり、糖尿病と密接な関係にある「肥満」を予防することにもなります。

食事で消化・吸収されたブドウ糖は、一部はエネルギーとして使われ、余ったものは最終的には肝臓、筋肉、脂肪などに蓄えられます。

食事が多くなっても、使われるエネルギーは変わりませので、血糖値を正常に保つためには、余ったエネルギーを脂肪に変えて溜め込まなくてはならなくなり、結果肥満になります。

肥満になると、インスリンの働きが鈍くなります。

インスリンの働きが鈍くなると、血糖値が上がります。

と、悪循環に陥ってしまうわけです。

このような悪循環を避けるためには、適切なカロリーの摂取が必要になってきます。

1日の摂取カロリーの目安としては、次のような式にあてはめて計算します。

  まず標準体重を割り出します。標準体重=身長(m)×身長(m)×22

総エネルギー量 = 標準体重 × 仕事別消費カロリー
  (標準体重1kgあたり)

仕事別消費カロリーの目安

事務職や主婦のかた

25〜30kcal

中程度の労働に携わる人 (製造・販売業、自営業など)

30〜35kcal

重労働に携わる人(農・漁業、建築業など)

35kcal

例えば、身長160センチの主婦の方の場合

1.6×1.60×22=56.32

1日の総カロリーは、

56.32×30=約1689カロリー

となります。

もちろんこの計算式は、あくまで「目安」であって、 年齢、性別、合併症の有無、肥満の有無などによっても、変わってきます。

摂取カロリーを守っていても、まだ肥満が改善されない場合、さらに摂取カロリーを減らす必要があります。

逆に、血糖値が安定し、痩せていく場合には少しずつ摂取カロリーを上げていくこともあります。