2010年09月28日

キャリーバッグと点字ブロック

キャリーバッグを、
夏に初めて使った。
ガラガラガラ……舗装道路でも
激しい音がする場合があった。
駅の代理席上の床は、至って静かだった。
 
便利ではあった。
重い荷物を挙げて運ぶよりは、
転がすほうが、明らかにエネルギーが少なくて済む。
だから塾でも使う子が多くなった。
ただし、非力な小学生に限るが。
中学生は、学校の大きなバッグがあるし、
何か勉強に入れ込んでいるようで、キャリーバッグは避けられる。
 
街でもよく用いられ、
なにげない買い物をする方や
やや年配の女性などにも人気であるようだ。
 
他の通行人とのトラブルが問題視されるようになり、
各地で注意が促されるようになっている。
それはそれで大切なことだ。
が、
殆ど指摘されないことがある。
 
歩道にある、点字ブロックのことだ。
 
私は毎日のように目撃する。
ガラガラガラと音を立てながら、
キャリーバッグが点字ブロックの上を通る。
横切りもするし、その上を通していることもある。
 
私は、普通の靴で歩く日常においても、
可能な限り、点字ブロックは踏まないように心がけている。
私一人くらい、とも思うが、
視覚障害者にとって命綱である点字ブロックを
無意味に傷つけるようなことがあってはいけない、と思うからだ。
 
キャリーバッグが点字ブロックに与える影響は、靴以上のはずである。
おそらく福祉関係の方々はこの点にお気づきで
問題にしておられることだろうとは思うが、
いわゆる健常者でそれを考慮する人がどれほどいるのか、
問題に挙がらない故に、甚だ疑問であるように思うのだ。
 
大部分の人にとっては、何の意味もないようなものではあるが、
ある人々にとっては、生命線であるという貴重なものがある。
しかし、意味を見出さない多くの者が、
その貴重なものを無邪気に傷つけ、何の良心の咎めも感じない。
あまりに日常的な営みの一つの現れではあるにしても、
「気づき」があってもいいのではないだろうか。
 
もちろん、点字ブロックの上にテントや品々を広げる店、
看板をブロックぎりぎりのところに置いている飲食店やブティック、
そんなことも含めて、である。
 
ユニバーサルデザインというものが、
ハードに終始するはずがない。
ひとりひとりの心がけ、気づきというもの、つまりソフト面で、
様々な人の立場や命を尊重したいと切に思うのである。


lc1baku at 00:10│Comments(0)TrackBack(0)福祉 | パブリック

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