Mr.L-edのブログ

未だ手探り状態ですが、当面は「ウィザードリィ・外伝 ~五つの試練~」に関する(主に自作シナリオの考察や、プレイ記録)記事を中心にやっていきたいと思います。

自作シナリオその9「冒険者の楽園」、その4「Coin Con-Quest」の英語版追加など

《 新作について 》
 発表したのは大分前ですが、紹介するのを忘れていました(おい)。
冒険者の楽園
「冒険者の楽園」
シナリオの長さ:D 戦闘難易度:C 謎解き難易度:D
インフレ率:C アイテムの強さ:B アイテムの出やすさ:B
(シナリオパラメータの見方はこちらを参照)

 ストーリーは特筆すべきものはなく、マップサイズも16×16からさらに一回り小さくなっています。
 ランダムエンカウント無し。城に帰るとHPMP回復。小マップ表示アイテム、ビショップ用の呪文書(装備レベルあり)や、「宿屋で疲れない」アイテム等も完備されています。
 「魔法効果AUTOあり」を採用していますが、ランダムのマジックアイテムが拾えるようになるのは終盤なので、途中まではあまり気にしなくていいでしょう。
 また3Dダンジョンが苦手という方の場合、戦闘のみが発生する稼ぎ用ダンジョンもあり、こちらに挑んでも称号を得る事は可能です。
 スペシャルアイテムも多数用意していますが、ランダム魔法効果が活きるよう、データは調整しています。どちらも有効活用しつつ、気軽に探索してみて下さい。


《 既存シナリオの更新 》
 1作目「適当RPG」3作目「五つの疑問(Ver.T含む)」5作目「語られぬ戦の記憶」で、小マップ表示スイッチやアイテムを導入しました。
適当小マップ
《 これは適当RPGの小マップスイッチ 》

 いちおうこれらは初心者向け……にデザインした訳では全然ないのですが(笑)、なんかもうそういう事にされてしまっている感があるので……「戦闘の監獄」がリリースされたのを機に、ユーザーフレンドリー要素を追加する運びとなりました。

 4作目「Coin Con-Quest(和名:失われた金を求めて)」の英語翻訳作業が完了しました。
コイン仕様変更
《 変更した仕様の説明メッセージ 》

 それに伴い、十年前からやや厳しめだったバランスを緩和する事にしました。具体的には、

・武器に設定されていた「力-」などのペナルティ要素を撤廃
・キャラクターメイキング時にゴールドを50G(忍者のみ100G)設定
・一部モンスターの経験値を上方修正
・EXにあった隠しフロア「レベル11」をイベント専用フロアとし、事実上廃止
・他、アイテムやメッセージの変更と追加など

 といった所です。「お金を稼ぐこと」が目的のシナリオでしたが、どちらかというと序盤から厳しい調整の方が悪目立ちしている感がありました。
 そのためプレイ環境の改善を目的とした再調整が、主な変更点となっています。
 また過度のインフレ要素を是正し、それらはモンスター図鑑からも排除されましたので、どこまでやり込むかは完全に自己満足の域でしかなくなっています。

今更ながら「永遠の守護者」(Steam版)

え、今更「永遠の守護者」? 解説する必要ある?
そう思う皆さんも多いと思いますが、Steam版を改めてプレイして、このナンバー1作品の素晴らしさを改めて堪能しましたので、興味のある方は読んでいってくんなまし。

ではいつものシナリオパラメータをぽん。

「永遠の守護者」(natsukiさん作)
シナリオの長さ:D 戦闘難易度:B 謎解き難易度:C
インフレ率:B アイテムの強さ:B アイテムの出やすさ:C
(シナリオパラメータの見方はこちらを参照)

ストーリー背景:
長きに渡って統治してきた王が病に倒れ、国は窮状を迎えていた。
後を継ぐべき王太子も臣下たちも、有能な賢王の手腕に依存しきっていたのだ。
噂では、峡谷の奥深くにある古城に不老不死の男が住むという。
冒険者たちは彼を見つけ出し、王のために不老不死の秘密を探ってくれと依頼されるのだが……

ナンバー1シナリオにも関わらず、ストーリーは定番の迷宮に潜ってボスを倒してくれ、的な話ではない。
具体的な報酬も提示されていないし、王国側も冒険者の成果にさほど期待しておらず、藁にもすがる思いだという事が伝わってくる。
しかし悪のパーティだと、どういう動機で冒険に出るんだろうねこのシナリオ。不老不死の秘密を解き明かせば、貴族にこぞって高値で売りつけられるぞ、とか?(笑)


本コラムの概要:
このシナリオ、EX含めても計10フロアと、割とコンパクトにまとまっている。
具体的な攻略情報は、他所様のサイトで散々取り上げられているし、作中そこまで難しい謎解きは登場しないので割愛。
よって本コラムでは、シナリオを進めていく上でのちょっとしたコツや心構えなどを中心につらつら記していこうと思う。


宝箱の罠について:
Steam版は現在、マグネットの罠が対策可能になった。引っかかっても被害に遭うのは解除者のみ。しかも身に着けている装備品や消耗品の類は対象外になったのだ。
2006年度版では引っかかった瞬間リセットしていた極悪罠が安全パイに! これはデカい。マグネットは今後はボーナス罠だぜヒャッホー!(笑)
そして「永遠の守護者」、実はテレポーターの罠もさほど脅威ではない。飛ばされるフロアは固定なのだが、岩マスが無い事がマッピングすれば判明する。余談になるが戦闘中にヤバいと思ったら即テレポーテーションで逃げるテクニックが非常に有効だ。
そんなわけで、このシナリオにおいて警戒すべき罠は爆弾、スペルブラスター、虹のきらめき辺りだろうか。
特に爆弾の解除失敗率の高さとダメージ量のデカさは異常とも言える脅威。引っかかった途端2~4人くらい死ぬ事も多いので、調べて爆弾が出たら潔くあきらめる判断も必要だろう。

爆弾
おはようからおやすみまで、あなたの冒険を脅かす爆弾の罠

盗賊を採用していれば、専用のチェインメイルに罠解除率+10という破格のボーナスがついているのだが……

序盤:
最初のマップの敵は経験値が少ないので、レベルを1から2に上げるまでに結構時間がかかる。一度に2グループ敵が出る事もある上、1レベルでは到底勝てない鹿とかもいるので、無理は禁物。
そして何より1マップ目から爆弾の罠が出る。1レベルのパーティでは即全滅の危険もあるので絶対に触らないように。
Wiz初心者にとって、ここで最も重要なのは「慎重な立ち回り」を学ぶこと。このシナリオの序盤がややキツいのは事実だが、乗り越える事ができれば、確実にプレイヤーのレベルが上がる。ここで学んだ経験は、あなたの今後のWiz人生において計り知れない財産となるはずだ。

中盤:
このシナリオは全編通して戦闘がやや厳しいのだが、古城3Fあたりから敵が自重しなくなってくる。インプジャイアントマンティスなど、最大4グループで襲ってくるくせにサフォケーションが通じなかったりする。状況が許すなら逃げた方が賢明だ。
古城4Fになるととうとう、アイテム破壊持ちモンスターが出現する。初見で単体で出てくる敵はできる限り全力で葬り、モンスター図鑑を確認する癖をつけよう。やべー攻撃してくる奴は大体、単体出現か、弱点属性呪文で一掃できるので覚えておこう。
このシナリオには残念ながら、破壊攻撃を防ぐ魔法効果を持つアイテムは存在しない。やられる前にやるか、リセットするしかないのだ。

終盤:
カタコンベは呪文封じマスが多い。幸いSteam版は呪文封じアイコンが出るようになっており、何歩あるいて封じ効果が消えたかを即確認できる。
敵は手ごわくなるものの、もらえる経験値も増えるのでレベル上げはしやすくなる。宝箱からのアイテム出現率はやや渋いが、時折とんでもなく強力な装備が飛び出す事もあり、なかなか脳汁が出る(笑)。
恐らくここら辺が本作で最も面白い時期だと思う。ほどよい緊張感と破格の報酬。このハイリスクハイリターンが、絶妙な中毒性を生んでいるのだ。

EXダンジョン:
クリア後のEXダンジョンは全2フロアだが、1フロア目から完全初見殺しの凶悪敵が結構うろついている。コワイ!
緊急避難用に、素早い盗賊などに転移の巻物を持たせておくと良いかもしれない。
このシナリオ、不死系や悪魔系は実はそんなに強い敵がおらず、むしろ巨人やドラゴンの方が圧倒的に強かったりする。
パンタグリュエル、ドラゴンハンター、ファフニール、スマウグあたりは超強敵で、最低でもレベル30はないと勝負にならない。弱いうちは無理して挑まずトンズラするのが吉。


隠し要素:
称号2つ取得後のおまけ要素は、いずれもスペシャルアイテムが関わっている。ネタバレ注意。

・サラマンダー戦
一体だけでも裏ダンジョンのストーリーボス並みに強いのに、数の暴力で襲ってくる極悪ボス。ブレスを防いだとしても、物理打撃はダメージ緩和込みでも300近く食らうので、レベルを上げないと太刀打ちできない。
実はこいつらのレベルは50くらいなので、魔法使いのレベルをそれ以上に上げ、プリズミックミサイルを撃つと結構足止めできる。僧侶系呪文の使い手はブレイクスクリーンを使いつつ、こまめに回復を行おう。
彼らに最も打撃を与えられるのは実は女侍。彼女の専用武器と防具は竜退治に特化しており、サラマンダー戦においては最高戦力となる。他のメンバーは麻痺攻撃武器や「浮遊の書」で覚えさせたプリズミックレイ、量産した「虹の小瓶」等で足止めに参加しよう。
PT平均レベルが60を超えた辺りから安定するようになる。立ち回り次第で、6グループ相手でも死者ゼロで勝利することも可能。こいつからしか落ちない専用ドロップ(?羽飾り)の入手確率は低く、根気が要るが……

・エンジェルキャット戦
会うためのスペシャルアイテム・マタタビの枝を拾うのがまず大変。しかも一回持っていくとなくなるので、会いに行くたびアイテムが必要になる。
そのくせものすごい高いHPと低いAC、しかもほぼ100%の確率で最初のターンで逃げる。図鑑に載せるためには実質1ターンで仕留めないといけない。
まっとうにレベル上げして攻撃を当てて倒すには、おそらく170レベルは必要になるだろう(図鑑に載せるだけなら、やり方次第で実はそこまでレベルは必要ないのだが)。
戦闘後に超強力な専用アイテムを、確定で1つ入手できる。猫に勝つ必要はないのだが、その数なんと6種類もある……全部揃えるためには、いったいどれだけマタタビを集めねばならないのか……orz
「こんなのやってられるか!」と思ったそこのアナタ、安心して欲しい。五つの試練システムに精通していれば実は抜け道が存在する。
(以下ズル技につき反転。閲覧、実行は自己責任で)

用意するもの:
マタタビの枝2つ、フラグ調整用ダミーキャラ1人、エヴァキュエートの使い手誰か1人
やり方:
1.マタタビの枝1つだけ持ってネコ部屋で行き、枝消費で扉を開ける。
2.エンジェルキャットと戦う。仕留めたい人は侍の装備を厳選すると吉。
3.戦闘後、ダミーキャラにアーチをくぐらせ、最初のメッセージが出る場所で待機させる(注意:2つ目のメッセージが出るマスには進まないこと)。
4.残りのメンバーで猫と好きなだけ再戦する。戦闘メンバー→ダミーキャラで「冒険の再開」ローテーション。
5.満足したら、戦闘メンバーの誰かにエヴァキュエートを使わせて帰還。
次回以降、マタタビの枝を持っていっても猫と再戦時、枝は没収されない(ただし必ず猫部屋に入ること。誤って右の帰還ルートに飛び込むとマタタビ扉のフラグが復活してしまうので注意)

「大王の後継者」アイテム解説・その4(etc.編)

 長かったアイテム解説シリーズも最終回。
 コラムの最後を飾るのは、その他・薬品と巻物・スペシャルアイテム、そして非売品となります。
 ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
すごく高いなんだこのトンデモ価格は!?……これにも元ネタがある

《 その他 》
ケイロンのマント
 ケイロンはギリシア神話に登場するケンタウロスの賢者。不死だったが、毒矢の苦しみから免れるため不死性を手放す。のちの「いて座」である。

フィロイのクラミュス
 フィロイとは王に助言を行う近臣たちの事で「友」の意。クラミュスは服の上から羽織る短めのマントのこと。

祝融の斗篷
 しゅくゆうのとほう。祝融(しゅくゆう)は中国神話の火の神で、斗篷(とほう)とはマントのこと。

サロメのヴェール
 サロメは『新約聖書』に登場するヘロディアの娘で、洗礼者ヨハネの首を欲し、斬首させた。なお『新約聖書』に彼女の名は出てこない。

金の羊毛
 ギリシア神話に登場する秘宝。アルゴ号の勇士イアソンが追い求め、王女メディアの協力を得て奪取した。のちのエピソードにあるメディアの報復は苛烈だが、イアソンがやった事も大概酷い。

卜者の指輪
 ぼくしゃのゆびわ。卜者(ぼくしゃ)とは占い師のこと。

桃金嬢の枝
 とうきんじょうのえだ。桃金嬢(とうきんじょう)とはテンニンカ(天人花)のこと。中国では「桃金娘」と書く。

オリーブの枝
 オリーブの枝は『旧約聖書』ノアの箱舟のエピソードで登場する。平和や勝利の象徴であり、時の権力者のレリーフや肖像にはしばしば描かれている。

ナザールボンジュ
 トルコのお守り。アラビア語で「ビーズの目」を意味し、邪視から災いをはねのけると信じられている。

オルフェウスの竪琴
 オルフェウスはギリシア神話の竪琴の名手。死んだ妻エウリュディケを冥府から連れ戻すため単身赴くが、「振り返ってはならない」禁忌を破り失敗に終わった。

アンク
 古代エジプトで使用された言葉で、生命力の象徴。エジプト十字とも呼ばれる。

パタイコイ
 海洋国家カルタゴを建国したフェニキア人が、船首につけていた小人型の神像。

ヘパイストスの鉦
 ヘパイストスのかね。ヘパイストスはギリシア神話の鍛冶の神。鉦(かね)は青銅製の鳴子のこと。ヘラクレス12の難行の1つ、ステュムパリデスの鳥退治の時に使用された。

ヒッポリュテの腰帯
 ヒッポリュテはアマゾン女王で、彼女の腰帯を得る事がヘラクレス12の難行の1つだった。平和的に譲られるはずだったが、女神ヘラの横槍のせいでヒッポリュテはヘラクレスに殺害される羽目になる。

ウジャト
 古代エジプト神話の天空の神ホルスの聖なる左眼を模したお守り。ウジャトは月の象徴で、満ち欠けする事から癒しや再生のシンボルでもある。

オリオンの腰帯
 オリオンは海神ポセイドンの子で優れた狩人。「オリオン座」の中央に三つ並んだ星は「オリオンの帯」と呼ばれる。

竜の牙
 大地に蒔かれた竜の牙から生まれた者たちをスパルトイと呼び、テバイ人の祖先であるとされる。

和氏の璧
 かしのへき。楚の卞和(べんか)が持っていた名玉で、のちに「完璧」の故事の元となった。

スフィンクスの羽根
 スフィンクスの伝承は古代エジプトやメソポタミアにも見られる。最も有名なのはテバイで旅人の行く手を塞ぎ、謎かけを行う個体で、オイディプスの神話に登場する。

グエノル・ライオネス
 5000年前のバグダードで造られた、手の平サイズの石灰岩でできた筋骨隆々の雌ライオンの擬人化像。つまり大昔の中東は、ライオンが生息できるほど緑豊かな気候だった事が分かる。2007年のオークションにて5716万1000ドル(約64億円)で落札された。

スカラベの守り
 スカラベはフンコロガシの一種。古代エジプトでは再生・復活・創造のシンボルであり、彫刻や護符、装身具などに用いられた。

金獅子のリュトン
 リュトンとは古代ペルシア・ギリシアで用いられた角杯に似た器のこと。古代ギリシア語の「流れる」という言葉が由来。

金のブローチ
 オイディプスの母イオカステの上衣のブローチ。母が自殺し、全てを知ったオイディプスは絶望し、ブローチの針で自らの目を刺し貫く。

アリアドネの糸
 アリアドネはクレタ王ミノスの娘で、アテネ王テセウスに恋する。テセウスが迷宮(ラビュリントス)に入った際、アリアドネが託した糸玉のお陰で彼は迷宮から脱出する事ができた。

パラディオン
 古代ギリシア・ローマにおける、都市の安全を守護するという女神像。女神アテネが仲の良かったパラスを誤って殺してしまい、彼女の姿を模した像を作ったのが起源だという。

ヤコブの梯子
 ヤコブのはしご。『旧約聖書』に登場するヤコブが夢の中で見た、天に届くほど高い階段(梯子)で、天使が上り下りしていた。

ハオマ
 ゾロアスター教における神聖な酒。普通の酒が悪魔アエーシュマに属する中、唯一ハオマだけは中級神ヤザタに分類される。

ざくろ
 ギリシア神話に登場する冥府の果実。花の女神ペルセポネはこれを食したため、年に数ヶ月は地上に留まれず、その間は冬が訪れるようになったという。

アンブロシア
 ギリシア神話に登場する神々の食べ物。蜜より甘く香り良く、食せば不老不死となる。

アスクレピオスの薬
 アスクレピオスはギリシア神話の太陽神アポロンの子。死者をも蘇らせる医術を極めたが、神々の怒りを買い殺される。のちに彼は「へびつかい座」となった。


《 薬品と巻物 》
フィリッポスの薬
 フィリッポスはアレクサンドロス大王の侍医。ある日フィリッポスが敵に買収され、大王が毒殺されるとの報せがあった。しかし大王は平然と彼の薬を飲み干し、その指示に従った。

ネクタル
 ギリシア神話に登場する神々の飲み物。アンブロシアと同様、蜜のように甘く、味わう者に不死を与える。

スハルジク
 シュメール神話に登場する、命の水を入れた袋。冥府の女王エレシュキガルの所有物で、これにより女神イシュタルは死の淵より蘇った。

『オデュッセイア』
 ホメロス作の長編叙事詩。『イリアス』の続編にあたり、イタキ島の王オデュッセウスの10年間にも及ぶ漂泊と冒険を描く。

『ヒストリエ』
 ヘロドトス著。『歴史』とも。オリエント世界の成り立ち、アケメネス朝ペルシアの征服やギリシアとの戦争が描かれる。

『テオゴニア』
 ヘシオドス著。『神統記』とも。原初の混沌から世界創造、そしてゼウスをはじめとしたオリンポス神族の台頭を描く。

『労農と日々』
 ヘシオドス作の詩。『仕事と日』とも。神話の歴史や神々の叡智を語り、勤労こそが糧を得るための唯一の手段であると説く。

『イリアス』
 ホメロス作の長編叙事詩。十年続いたトロイア戦争で憤るアキレウスから、トロイア王子ヘクトルの葬儀までを描く。イリアスはトロイアの別称。

『アナバシス』
 クセノポン著。彼自身が参加したギリシア傭兵団の、6000kmにも及ぶ苦難の旅路を描く。アナバシスとは「上り」の意味。

『刺客列伝』
 中国の歴史書『史記』にある列伝のひとつ。5人の刺客のエピソードが語られる。


《 スペシャルアイテム 》
獅子の毛皮
 英雄ヘラクレスが、ネメアのライオンから剥ぎ取って持ち帰った毛皮。これが彼に課せられた12の難行、最初の試練であった。

ソロモンの指輪
 ソロモンはイスラエルの王で、ダビデの子。彼の指輪は大天使ミカエルより与えられ、72もの悪魔を使役する力があったと言われる。

忘却の椅子
 冥府の神ハデスが所有する椅子。これに座った者は記憶を失い、何年もの間椅子に座ったままになるという。

フワルナ
 ゾロアスター教における、光の神アフラ・マズダの恩恵を象徴する光輪。ペルシア王の冠に描かれる。

シムトゥ
 神命。古代メソポタミア神話の主神マルドゥークが授かった支配の鏡。「神道」やヒンドゥー教などの語源だと言われる。

『東征記』
 正式名称『アレクサンドロス東征記』。ギリシア人の歴史家アリアノスが著した。なお書かれたのは大王が没してから約200年後である。

ジェリコの角笛
 モーゼの後継者ヨシュアが城塞都市ジェリコを包囲した時、7日間吹き鳴らした雄羊の角笛。7日目にしてジェリコの城壁は崩れ落ちた。

シブイッサヒルアメル
 『ギルガメシュ叙事詩』に登場する不老長寿の薬草で「老いたる人が若返る」の意味。ギルガメシュは一旦これを得るものの、蛇に盗まれてしまった。

天命の石版
 トゥプシマティ。天命の書板あるいは粘土板とも。元はメソポタミア神話の最高神エンリルの所有物。世界の運命や万物の寿命が定められ、記されているという。バビロニアの創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』では、ティアマトの子キングーが所持していたのをマルドゥークが奪取したとある。

十戒
 『旧約聖書』に登場する預言者モーゼが、シナイ山にて神より授かった、十の戒律が記された二枚の石版。

金の仔牛
 『旧約聖書』に登場する偶像。モーゼがシナイ山に行ったきり戻らないため、人々は新たな神として金の仔牛を造り、崇めた。十戒を持ち帰り帰還したモーゼはこの様子を見て激怒し、偶像崇拝に加担した三千人を処刑した。

コルヌコピア
 古代ギリシア・ローマにおいて、食べ物と豊かさの象徴として収穫物を詰め込んだ角。ラテン語でコルヌは「角」、コピアは「豊穣」を意味する。

クリソプレーズの指輪
 クリソプレーズは緑玉髄(りょくぎょくずい)と呼ばれるカルセドニー(玉髄)の一種。大王の胸にも飾られており、世界帝国を築き上げるだけのパワーを持っていたと言われる。


《 非売品 》
デュオニソスの祈祷書
 デュオニュソスは古代ギリシア神話に登場する葡萄酒の神。デュオニュソス信仰は蛇を崇拝し、アレクサンドロスの母オリュンピアスは熱心な信奉者であった。

ストラテゴスの錫杖
 ストラテゴスはギリシア語で「将軍」の意。現代におけるゲームジャンルのひとつ「ストラテジー(戦略)ゲーム」の語源である。

パンドラの箱
 ヘシオドスの『労農と日々』に登場する。原題では「甕(かめ)」と書かれている。パンドラが中を覗くと災いが世界に満ち、最後に希望が残ったとされる。

ゴルゴンの魔除け
 ゴルゴンはギリシア神話に登場する怪物で「恐ろしいもの」の意。ステンノ、エウリュアレ、メデューサの三姉妹。

バドスの杖
 詳細不明。まさかとは思うけど、あしゅら男爵のバードスの杖じゃないよね……?(笑)

アンティキシラの歯車
 アンティキシラ島近海の沈没船から発掘されたアーティファクト。天体運行を観測するため造られた、世界最古の科学計算機と考えられている。

デルフォイの聖武器
 デルフォイは中央ギリシアのパルナッソス山麓にある聖域で、巫女が神託を授けるアポロン神殿がある。ちなみに英語名を見ると……あっ(察し)。

大神の雷衣
 オリンポスの主神にして雷神ゼウスが纏っていた聖なる衣。
プロフィール

Mr.L-ed

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