Mr.L-edのブログ

未だ手探り状態ですが、当面は「ウィザードリィ・外伝 ~五つの試練~」に関する(主に自作シナリオの考察や、プレイ記録)記事を中心にやっていきたいと思います。

「大王の後継者」アイテム解説・その4(etc.編)

 長かったアイテム解説シリーズも最終回。
 コラムの最後を飾るのは、その他・薬品と巻物・スペシャルアイテム、そして非売品となります。
 ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
すごく高いなんだこのトンデモ価格は!?……これにも元ネタがある

《 その他 》
ケイロンのマント
 ケイロンはギリシア神話に登場するケンタウロスの賢者。不死だったが、毒矢の苦しみから免れるため不死性を手放す。のちの「いて座」である。

フィロイのクラミュス
 フィロイとは王に助言を行う近臣たちの事で「友」の意。クラミュスは服の上から羽織る短めのマントのこと。

祝融の斗篷
 しゅくゆうのとほう。祝融(しゅくゆう)は中国神話の火の神で、斗篷(とほう)とはマントのこと。

サロメのヴェール
 サロメは『新約聖書』に登場するヘロディアの娘で、洗礼者ヨハネの首を欲し、斬首させた。なお『新約聖書』に彼女の名は出てこない。

金の羊毛
 ギリシア神話に登場する秘宝。アルゴ号の勇士イアソンが追い求め、王女メディアの協力を得て奪取した。のちのエピソードにあるメディアの報復も苛烈だが、イアソンがやった事も大概酷い。

卜者の指輪
 ぼくしゃのゆびわ。卜者(ぼくしゃ)とは占い師のこと。

桃金嬢の枝
 とうきんじょうのえだ。桃金嬢(とうきんじょう)とはテンニンカ(天人花)のこと。中国では「桃金娘」と書く。

オリーブの枝
 オリーブの枝は『旧約聖書』ノアの箱舟のエピソードで登場する。平和や勝利の象徴であり、時の権力者のレリーフや肖像にはしばしば描かれている。

ナザールボンジュ
 トルコのお守り。アラビア語で「ビーズの目」を意味し、邪視から災いをはねのけると信じられている。

オルフェウスの竪琴
 オルフェウスはギリシア神話の竪琴の名手。死んだ妻エウリュディケを冥府から連れ戻すため単身赴くが、「振り返ってはならない」禁忌を破り失敗に終わった。

アンク
 古代エジプトで使用された言葉で、生命力の象徴。エジプト十字とも呼ばれる。

パタイコイ
 海洋国家カルタゴを建国したフェニキア人が、船首につけていた小人型の神像。

ヘパイストスの鉦
 ヘパイストスのかね。ヘパイストスはギリシア神話の鍛冶の神。鉦(かね)は青銅製の鳴子のこと。ヘラクレスの12の難行の1つ、ステュムパリデスの鳥退治の時に使用された。

ヒッポリュテの腰帯
 ヒッポリュテはアマゾン女王で、彼女の腰帯を得る事がヘラクレスの12の難行の1つだった。平和的に譲られるはずだったが、女神ヘラの横槍のせいでヒッポリュテはヘラクレスに殺害される羽目になる。

ウジャト
 古代エジプト神話の天空の神ホルスの聖なる左眼を模したお守り。ウジャトは月の象徴で、満ち欠けする事から癒しや再生のシンボルでもある。

オリオンの腰帯
 オリオンは海神ポセイドンの子で優れた狩人。「オリオン座」の中央に三つ並んだ星は「オリオンの帯」と呼ばれる。

竜の牙
 大地に蒔かれた竜の牙から生まれた者たちをスパルトイと呼び、テバイ人の祖先であるとされる。

和氏の璧
 かしのへき。楚の卞和(べんか)が持っていた名玉で、のちに「完璧」の故事の元となった。

スフィンクスの羽根
 スフィンクスの伝承は古代エジプトやメソポタミアにも見られる。最も有名なのはテバイで旅人の行く手を塞ぎ、謎かけを行う個体で、オイディプスの神話に登場する。

グエノル・ライオネス
 5000年前のバグダードで造られた、手の平サイズの石灰岩でできた筋骨隆々の雌ライオンの擬人化像。2007年のオークションにて5716万1000ドル(約64億円)で落札された。

スカラベの守り
 スカラベはフンコロガシの一種。古代エジプトでは再生・復活・創造のシンボルであり、彫刻や護符、装身具などに用いられた。

金獅子のリュトン
 リュトンとは古代ペルシア・ギリシアで用いられた角杯に似た器のこと。古代ギリシア語の「流れる」という言葉が由来。

金のブローチ
 オイディプスの母イオカステの上衣のブローチ。母が自殺し、全てを知ったオイディプスは絶望し、ブローチの針で自らの目を刺し貫く。

アリアドネの糸
 アリアドネはクレタ王ミノスの娘で、アテネ王テセウスに恋する。テセウスが迷宮(ラビュリントス)に入った際、アリアドネが託した糸玉のお陰で彼は迷宮から脱出する事ができた。

パラディオン
 古代ギリシア・ローマにおける、都市の安全を守護するという女神像。女神アテネが仲の良かったパラスを誤って殺してしまい、彼女の姿を模した像を作ったのが起源だという。

ヤコブの梯子
 ヤコブのはしご。『旧約聖書』に登場するヤコブが夢の中で見た、天に届くほど高い階段(梯子)で、天使が上り下りしていた。

ハオマ
 ゾロアスター教における神聖な酒。普通の酒が悪魔アエーシュマに属する中、唯一ハオマだけは中級神ヤザタに分類される。

ざくろ
 ギリシア神話に登場する冥府の果実。花の女神ペルセポネはこれを食したため、年に数ヶ月は地上に留まれず、その間は冬が訪れるようになったという。

アンブロシア
 ギリシア神話に登場する神々の食べ物。蜜より甘く香り良く、食せば不老不死となる。

アスクレピオスの薬
 アスクレピオスはギリシア神話の太陽神アポロンの子。死者をも蘇らせる医術を極めたが、神々の怒りを買い殺される。のちに彼は「へびつかい座」となった。


《 薬品と巻物 》
フィリッポスの薬
 フィリッポスはアレクサンドロス大王の侍医。ある日フィリッポスが敵に買収され、自分が毒殺されるとの報せがあった。しかし大王は平然と彼の薬を飲み干し、その指示に従った。

ネクタル
 ギリシア神話に登場する神々の飲み物。アンブロシアと同様、蜜のように甘く、味わう者に不死を与える。

スハルジク
 シュメール神話に登場する、命の水を入れた袋。冥府の女王エレシュキガルの所有物で、これにより女神イシュタルは死の淵より蘇った。

『オデュッセイア』
 ホメロス作の長編叙事詩。『イリアス』の続編にあたり、イタキ島の王オデュッセウスの10年間にも及ぶ漂泊と冒険を描く。

『ヒストリエ』
 ヘロドトス著。『歴史』とも。オリエント世界の成り立ち、アケメネス朝ペルシアの征服やギリシアとの戦争が描かれる。

『テオゴニア』
 ヘシオドス著。『神統記』とも。原初の混沌から世界創造、そしてゼウスをはじめとしたオリンポス神族の台頭を描く。

『労農と日々』
 ヘシオドス作の詩。『仕事と日』とも。神話の歴史や神々の叡智を語り、勤労こそが糧を得るための唯一の手段であると説く。

『イリアス』
 ホメロス作の長編叙事詩。十年続いたトロイア戦争で憤るアキレウスから、トロイア王子ヘクトルの葬儀までを描く。イリアスはトロイアの別称。

『アナバシス』
 クセノポン著。彼自身が参加したギリシア傭兵団の、6000kmにも及ぶ苦難の旅路を描く。アナバシスとは「上り」の意味。

『刺客列伝』
 中国の歴史書『史記』にある列伝のひとつ。5人の刺客のエピソードが語られる。


《 スペシャルアイテム 》
獅子の毛皮
 英雄ヘラクレスが、ネメアのライオンから剥ぎ取って持ち帰った毛皮。これが彼に課せられた12の難行、最初の試練であった。

ソロモンの指輪
 ソロモンはイスラエルの王で、ダビデの子。彼の指輪は大天使ミカエルより与えられ、72もの悪魔を使役する力があったと言われる。

忘却の椅子
 冥府の神ハデスが所有する椅子。これに座った者は記憶を失い、何年もの間椅子に座ったままになるという。

フワルナ
 ゾロアスター教における、光の神アフラ・マズダの恩恵を象徴する光輪。ペルシア王の冠に描かれる。

シムトゥ
 神命。古代メソポタミア神話の主神マルドゥークが授かった支配の鏡。「神道」やヒンドゥー教などの語源だと言われる。

『東征記』
 正式名称『アレクサンドロス東征記』。ギリシア人の歴史家アリアノスが著した。なお書かれたのは大王が没してから約200年後である。

ジェリコの角笛
 モーゼの後継者ヨシュアが城塞都市ジェリコを包囲した時、7日間吹き鳴らした雄羊の角笛。7日目にしてジェリコの城壁は崩れ落ちた。

シブイッサヒルアメル
 『ギルガメシュ叙事詩』に登場する不老長寿の薬草で「老いたる人が若返る」の意味。ギルガメシュは一旦これを得るものの、蛇に盗まれてしまった。

天命の石版
 トゥプシマティ。天命の書板あるいは粘土板とも。元はメソポタミア神話の最高神エンリルの所有物。世界の運命や万物の寿命が定められ、記されているという。バビロニアの創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』では、ティアマトの子キングーが所持していたのをマルドゥークが奪取したとある。

十戒
 『旧約聖書』に登場する預言者モーゼが、シナイ山にて神より授かった、十の戒律が記された二枚の石版。

金の仔牛
 『旧約聖書』に登場する偶像。モーゼがシナイ山に行ったきり戻らないため、新たな神として金の仔牛が造られた。帰還したモーゼは激怒し、偶像崇拝に加担した三千人を処刑した。

コルヌコピア
 古代ギリシア・ローマにおいて、食べ物と豊かさの象徴として収穫物を詰め込んだ角。ラテン語でコルヌは「角」、コピアは「豊かさ」を意味する。

クリソプレーズの指輪
 クリソプレーズは緑玉髄(りょくぎょくずい)と呼ばれるカルセドニー(玉髄)の一種。大王の胸にも飾られており、世界帝国を築き上げるだけのパワーを持っていたと言われる。


《 非売品 》
デュオニソスの祈祷書
 デュオニュソスは古代ギリシア神話に登場する葡萄酒の神。デュオニュソス信仰は蛇を崇拝し、アレクサンドロスの母オリュンピアスは熱心な信奉者であった。

ストラテゴスの錫杖
 ストラテゴスはギリシア語で「将軍」の意。現代におけるゲームジャンルのひとつ「ストラテジー(戦略)ゲーム」の語源である。

パンドラの箱
 ヘシオドスの『労農と日々』に登場する。原題では「甕(かめ)」と書かれている。パンドラが中を覗くと災いが世界に満ち、最後に希望が残ったとされる。

ゴルゴンの魔除け
 ゴルゴンはギリシア神話に登場する怪物で「恐ろしいもの」の意。ステンノ、エウリュアレ、メデューサの三姉妹。

バドスの杖
 詳細不明。まさかとは思うけど、あしゅら男爵のバードスの杖じゃないよね……?(笑)

アンティキシラの歯車
 アンティキシラ島近海の沈没船から発掘されたアーティファクト。天体運行を観測するため造られた、世界最古の科学計算機と考えられている。

デルフォイの聖武器
 デルフォイは中央ギリシアのパルナッソス山麓にある聖域で、巫女が神託を授けるアポロン神殿がある。ちなみに英語名を見ると……あっ(察し)。

大神の雷衣
 オリンポスの主神にして雷神ゼウスが纏っていた聖なる衣。

「大王の後継者」アイテム解説・その3(防具編)

 シリーズ3回目は防具です。鎧・盾・兜・小手・ブーツまでご紹介。
一見強そう最高クラスの英雄の防具シリーズ。

《 鎧 》
スキュタイの鎖帷子
 スキュタイはイラン系遊牧騎馬民族の総称。民族が滅んだあとも「スキュタイ」は遊牧騎馬民族の代名詞となった。

ロリカ・スクアーマタ
 古代ローマ時代のスケイルメイル。革の裏地に小さな銅板を無数に貼っている。ラテン語でロリカは「甲冑」、スクアーマタは「うろこ状」を意味する。

金繍の麻鎧
 きんしゅうのまがい。金の刺繍を施した亜麻で編んだ鎧。リネンキュラッサとも。亜麻ことリネンは人類最古の天然繊維だが、肌触り、吸水性、発散性で最も優れた麻素材である。

胡服
 こふく。胡人(外国人のこと)が着る服という意味で、古代中国では遊牧民などの野蛮人が着る服とされた。

墨家の衣
 ぼっかのころも。墨家(ぼっか)は春秋戦国時代の諸子百家の1つで、「非攻」を掲げ防衛戦のエキスパートであった。

盗跖の衣
 とうせきのころも。盗跖(とうせき)は春秋時代の大盗賊団の首領で、孔子との舌戦に勝利した事で有名。

蛟の装束
 みずちのしょうぞく。蛟(みずち)は水と関係の深い竜もしくは蛇の眷属であり神。蛟竜(こうりゅう)とも。

共工の衣
 きょうこうのころも。共工(きょうこう)は古代中国の四罪とされる水神で、人面蛇身を持ち洪水を起こす。

狐白裘
 こはくきゅう。希少な狐のわきの下の白毛を集めて編んだ最高級の皮衣。戦国時代の斉の王族・孟嘗君(もうしょうくん)が命拾いする逸話に登場する。

リュクルゴスの法衣
 リュクルゴスはスパルタの軍国主義体制を確立したとされる伝説上の立法者。実情を考えれば、「リュクルゴス」は一人ではない。

ザラスシュトラの法衣
 ザラスシュトラは古代アーリア人の神官で、拝火教ことゾロアスター教の開祖。

ネッソスのローブ
 ネッソスはギリシア神話に登場するケンタウロスで、ヘラクレスの妻にちょっかいを出し彼に射殺された。のちにネッソスの血が原因でヘラクレスは死に至る。

ロリカ・セグメンタタ
 古代ローマの軍団兵が着ていたプレートメイル。半円弧に湾曲した長方形の鉄板を組み合わせて造られている。ラテン語でロリカは「甲冑」、セグメンタタは「切片」を意味する。

ペンテシレイアの鎧
 ペンテシレイアはアマゾン女王にして軍神アレスの娘。トロイア戦争でトロイア側につき、英雄アキレウスに挑むが敗北、戦死した。

ゴリアトの重鎧
 ゴリアトは『旧約聖書』に登場する古代ペリシテ人の巨漢戦士。のちのユダヤ王となるダビデの投石を頭に受け昏倒、殺害された。

ヘクトルの堅鎧
 ヘクトルはトロイア王子にして、トロイア軍最強の将軍。英雄アキレウスとの壮絶な一騎打ちの末に敗死した。

アキレウスの鎧
 アキレウスはゼウスの子にして古代ギリシアの英雄。『イリアス』の主人公。踵以外に不死身の魔力が宿っているとされ、アキレス腱の語源である。

アテネの鎧
 アテネはギリシア神話の戦いの女神。ギリシア都市アテネの守護神であり、生まれながらにして黄金に輝く鎧と兜を身にまとっていたとされる。

デュオニュソスの鎧
 デュオニュソスは古代ギリシア神話に登場する葡萄酒の神。ローマ神話ではバッカスと呼ばれる。

藤甲
 とうこう。藤蔓を特殊な加工を経て編んだ鎧で、矢には無敵だったが火には非常に弱かったとされる。

三属甲
 さんぞくこう。詳細不明。三種類の金属を重ね合わせた鎧か?

闕鞏の甲
 けっきょうのこう。闕鞏(けっきょう)は殷周時代に黄河の南(現在の河南省)に存在した国。その軍事力は殷をも上回ると評された。

霊亀甲
 れいきこう。霊亀(れいき)は古代中国神話に登場する四霊の一角。背中に蓬莱山(ほうらいざん)を背負えるほどの巨大亀。

炎帝甲
 えんていこう。炎帝(えんてい)は古代中国の伝説上の帝王で、神農と同一視される。

黄帝甲
 こうていこう。黄帝(こうてい)は古代中国の伝説上の帝王で、蚩尤(しゆう)を討ち、炎帝に禅譲され帝となった。

蚩尤甲
 しゆうこう。蚩尤(しゆう)は古代中国の戦神で、反乱を起こし黄帝に挑んだが敗死する。

炮格甲
 ほうらくこう。恐らく炮烙の誤字。炮烙(ほうらく)は古代中国の刑罰で、罪人に焼けた丸太の上を裸足で歩かせる。


《 盾 》
ペルテ
 トラキアの軽歩兵が用いたラウンドシールド。彼らの事は「ペルタスト」と呼ばれた。

革張りのホプロン
 ホプロンは古代ギリシアの重装歩兵が用いた大型の丸楯。ホプライトシールド。このためギリシア歩兵は「ホプリタイ」と呼ばれた。

スクトゥム
 古代ローマの軍団兵が用いたラージシールド。ラテン語で「盾」の意。長方形のものが有名だが、時代によって楕円になったり丸くなったりしている。

サビニの大楯
 サビニはローマの北東にいた部族で、スパルタの末裔を自称したがローマに併合された。

碇の楯
 いかりのたて。いわゆるアンカーシールド。現在でも海軍のシンボルマークとして使用されている。

アイアスの楯
 アイアスはサラミス王子で、英雄アキレウスに次ぐ武勇を誇る。アキレウスの死後、彼の鎧を賭けた争いに参加するも敗北。狂気に陥り自害している。

アキレウスの楯
 英雄アキレウスがトロイア王子ヘクトルに一騎打ちを挑んだ時に用いた楯。鍛冶の神ヘパイストス作で、『イリアス』では精巧な装飾が詳細に描写されている。

アイギスの楯
 ギリシア神話の戦いの女神アテネに、主神ゼウスから贈られた楯。イージス。鍛冶の神ヘパイストス作で、楯ではなく肩当て、あるいは胸当てという説もある。

鉄櫓
 てつろ。鉄製の櫓楯(ろじゅん)。櫓楯とは古代中国のラージシールドの呼称。

楚人の楯
 そひとのたて。有名な故事成語「矛盾」のエピソードに登場する盾のこと。

聖牛の楯
 せいぎゅうのたて。聖牛とは、川の流れの勢いを弱めるため作られる木製の水制工のこと。


《 兜 》
銅のコリュス
 コリュスは古代ギリシア時代の兜。「コリント式兜」の意で、T字型の鼻当てがあるのが特徴。

ガレア
 古代ローマ軍や剣闘士が用いた兜の総称。ガレアに限らず、この時代に装備品の規格化は為されておらず、形状は一定ではない。

ホーンドヘルム
 角兜。北欧のヴァイキングが装備したとされるが、実態は異なっており、19世紀以降に描かれた想像図にのみ登場する。

レオニダスの兜
 レオニダスはスパルタ王。テルモピュライの戦いで、わずか300人のスパルタ兵を率い20万ものペルシア軍と互角以上に渡り合い、壮絶な最期を遂げた。

アキレウスの兜
 戦線離脱したアキレウスに代わり、戦場に立った親友パトロクロスが装備した兜。結果パトロクロスはアキレウスと間違われ、トロイア王子ヘクトルに討ち取られてしまう。

アテネの兜
 アテネはギリシア神話の戦いの女神。ギリシア都市アテネの守護神であり、生まれながらにして黄金に輝く鎧と兜を身にまとっていたとされる。

ポロス
 詳細不明。よく似た綴りで古代ギリシア・ローマで用いられた縁なしフェルト帽ピレウスがあるので、誤字かもしれない?

キュルバシア
 ヘロドトスの『ヒストリエ』に記述がある、スキュタイ人が被っていた冠帽。先端が非常に尖ったデザイン。

キタリス
 頭巻巾。飾り紐や宝石をあしらう事もある。プラヌウデス編『寓話作家アイソーポスの生涯(イソップ伝)』に記述がある。

ウラエイ
 二匹の聖なる蛇をあしらったデザインの冠。古代エジプトのファラオを守護する女神ウジャトの象徴。

月桂冠
 月桂樹の葉のついた枝をリング状に編んだ冠。月桂樹は太陽神アポロンの霊木であり、デルフォイの競技祭では優秀な勝者に月桂冠が与えられた。

皮弁
 ひべん。皮弁冠とも。古代中国の身分の高い貴人が、儀式や天子への拝謁を行う際に身に着けた冠。

藤冑
 とうちゅう。藤蔓を特殊な加工を経て編んだ兜で、矢には無敵だったが火には非常に弱かったとされる。

応龍冑
 おうりゅうちゅう。応龍(おうりゅう)は古代中国の四霊の一角。応=黄であり、すなわち黄河の化身たる神獣。黄帝に仕え、蚩尤(しゆう)軍を蹴散らした。

渾沌の面
 こんとんのめん。渾沌(こんとん)は古代中国の怪物で、四凶の一角。荘子は「中央の帝」と評している。なお渾沌に顔は無い。

解豸冠
 かいちかん。解豸(かいち)は古代中国の瑞獣(ずいじゅう。めでたい兆しがあると出現する)で、狛犬の原型。法を執行する役人の冠に描かれた。

鯀の冠
 こんのかんむり。鯀(こん)は古代中国神話に登場する禹(う)の父。堯(ぎょう)帝から治水を任されたが失敗し、追放される。このため四罪のひとつとして数えられる。

僭主の冠
 せんしゅのかんむり。僭主(せんしゅ)とは、血統ではなく実力で君主の座を簒奪(さんだつ)した支配者のこと。

ニュクスの帽子
 ニュクスは古代ギリシア神話に登場する夜の女神。娘のヘメラは昼を司り、表裏一体の存在である。

金の仮面
 ミケーネ王アガメムノンのものとされる黄金のマスク。シュリーマンが1876年、ミケーネ遺跡発掘の際に発見。アテネの国立考古博物館に所蔵されているが、実際は彼が生きていた時代より3世紀も昔のものであった。


《 小手 》
アキレウスの腕当て
 アキレウスはゼウスの子にして古代ギリシアの英雄。『イリアス』の主人公。踵以外に不死身の魔力が宿っているとされ、アキレス腱の語源である。

アテネの腕当て
 アテネはギリシア神話の戦いの女神。ギリシア都市アテネの守護神であり、生まれながらにして黄金に輝く鎧と兜を身にまとっていたとされる。

鳳凰腕甲
 ほうおうわんこう。鳳凰(ほうおう)は古代中国の四霊の一角。鳳凰の産む卵は不老長寿の霊薬であるとされる。

鉄環手
 てっかんしゅ。一個600グラムほどの金属の輪で、呼吸法の鍛錬時などに着用する。

窮奇の腕輪
 きゅうきのうでわ。窮奇(きゅうき)は古代中国の怪物で、四凶の一角。大風を起こす力を持ち、善人に害を為すと伝わる。

アトラスの腕輪
 アトラスはギリシア神話に登場するティタン神族。オリンポス神族との戦いに敗れ、天空を背負う罰を受けた。古インドヨーロッパ語で「支える者」「耐える者」の意。


《 ブーツ 》
テセウスの靴
 テセウスはミノタウロス退治で有名なアテネ王。

アキレウスの脛当て
 アキレウスはゼウスの子にして古代ギリシアの英雄。『イリアス』の主人公。踵以外に不死身の魔力が宿っているとされ、アキレス腱の語源である。

アテネの靴
 アテネはギリシア神話の戦いの女神。ギリシア都市アテネの守護神であり、知恵や軍略を司る処女神。

方口翹尖履
 ほうこうぎょうせんり。履き口が四角く、爪先が尖ったデザインの靴。兵馬俑(へいばよう)の兵士が履いている。

麒麟履
 きりんり。麒麟(きりん)は古代中国の四霊の一角。幼少から秀でた才能を示す子供を「麒麟児」と称する。

檮兀の足袋
 とうごつのたび。檮兀(とうごつ)は古代中国の怪物で、四凶の一角。人面を持つ獣で、凶悪にして頑迷な性格であると伝わる。

オリンポスのサンダル
 オリンポスはギリシアにある山。主神にして雷神たるゼウスをはじめとした十二神が山頂に住まうとされる。

「大王の後継者」アイテム解説・その2(武器後編)

 シリーズ2回目は、残りの武器を一挙に紹介!
 この元ネタの調査作業、アイテムコンプリートと同じぐらい大変なんだけど……けっこう楽しい(笑)。ゲーム中で強く設定されている装備には、ちゃんと強いエピソードが調べれば出てくるので、そのたびに感心してしまいますね~。

難読武器……うーん、読めない!(笑)

《 武器2 》
頌徳のメイス
 しょうとくのメイス。頌徳(しょうとく)は「徳を褒めたたえる」の意味。

オレイカルコスの錫杖
 オレイカルコスは古代ギリシア語で、アトランティス大陸に伝わる幻の合金のこと。オリハルコン。現代では真鍮を意味する。

グルザ・イ・ガウサル
 ペルシア建国神話『シャー・ナーメ』に登場するフェリドゥーン王が鍛冶屋に造らせた牛頭の槌矛。父の仇にして邪竜アジ・ダハーカの化身である蛇王ザッハークの頭を打ち砕いた。

ヤグルシ
 シリアのウガリット神話に登場する英雄神バアルが工芸の神に造らせた2本の棍棒のひとつ。「追放」を意味する。バアルはこれを用い海神ヤムを殺した。

アイムール
 シリアのウガリット神話に登場する英雄神バアルが工芸の神に造らせた2本の棍棒のひとつ。「撃退」を意味する。海神ヤムはこちらの一撃には耐えた。

ヴァズラ
 金剛杵。インド神話の雷神インドラの武器で、ヴァジュラとも。原典では形状不明だったが、大王遠征に伴う文化交流の影響で三叉の宝具になった。

鉄鞭
 てつべん。古代中国の伝統的な鉄棒状の武器。

八稜錘
 はちりょうすい。十四面体の鉄塊を棍の先につけた打撃武器。

打神鞭
 だしんべん。神怪小説『封神演義』の主人公・太公望の宝貝(パオペエ)。敵に投げれば必中で脳天を叩き割り、死に至らしめる。

フラジェルム
 古代エジプト神話に登場。馬を叩く鞭の形をしており、神々が人間を懲罰するための武器。

三尖刀
 さんせんとう。古代中国の長柄武器で、両刃の先が山のように三叉に分かれている。武神である二郎真君が扱うため、二郎刀とも。

昆吾剣
 こんごのけん。昆吾(こんご)は周の時代にあった国名で、現在の新疆ウイグルの辺り。鉄や玉をも断ち切る鋭利な刃を持つという。

八卦大刀
 はっけだいとう。刀身に八卦図をあしらい、刃渡り1mにも達する大刀。

九曲剣
 きゅうきょくけん。刃背に九つの逆刃が設けられている曲剣。

工布
 こうふ。楚王の命により、名工である干将(かんしょう)と欧冶子(おうじし)が二人で鍛えた三振りの鉄剣のうちの1つ。

勾践の剣
 こうせんのけん。勾践(こうせん)は春秋時代の越王で、故事成語「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」の「嘗胆(復讐を忘れぬため、部屋に吊るした苦い肝を毎日なめること)」をした人。

太阿
 たいあ。楚王の命により、名工である干将(かんしょう)と欧冶子(おうじし)が二人で鍛えた三振りの鉄剣のうちの1つ。

龍泉
 りょうせん。楚王の命により、名工である干将(かんしょう)と欧冶子(おうじし)が二人で鍛えた三振りの鉄剣のうちの1つ。龍淵とも。

干遂の宝剣
 かんすいのほうけん。秦の呂不韋(りょふい)が編纂させた『呂氏春秋』に記述があり、川に潜む二頭の龍を退治した宝剣。

鉅闕
 きょけつ。越王・允常(いんじょう)が名工・欧冶子(おうじし)に造らせた五振りの剣のうちの一つ。小振りで光を失っており、宝剣ではなかったという。

辟閭
 へきりょ。荀子の『性悪篇』にて、干将・莫邪・鉅闕(きょけつ)と並んで優れた名剣であると紹介されている。

棠谿
 とうけい。『史記』に登場する強国・韓の精兵が振るうという名刀のひとつ。

墨陽
 ぼくよう。『史記』に登場する強国・韓の精兵が振るうという名刀のひとつ。

鄧師
 とうし。『史記』に登場する強国・韓の精兵が振るうという名刀のひとつ。

合賻
 ごうぶ。『史記』に登場する強国・韓の精兵が振るうという名刀のひとつ。

宛馮
 えんば。『史記』に登場する強国・韓の精兵が振るうという名刀のひとつ。

干将
 かんしょう。呉王・闔閭(こうりょ)が造らせた雌雄一対の剣のうちの雄の剣。干将は名工夫婦の夫の方の名前。

莫邪
 ばくや。呉王・闔閭(こうりょ)が造らせた雌雄一対の剣のうちの雌の剣。莫邪は名工夫婦の妻の方の名前。

ドロン
 強盗やならず者が使用する、杖に仕込んだ短剣。プルタルコスの『対比列伝(英雄伝)』に記述があり、護身としても用いられた。

プギオ
 古代ローマ歩兵が用いた幅広の両刃短剣。刀身はグラディウスよりさらに短い。最も暗殺に使われた武器で、ユリウス・カエサルもこの凶刃に斃れている。

カエトラ
 このシナリオでは補助武器の短剣だが、ググると出てくるのは革製の小型丸盾。古代イベリア半島のカルタゴ兵がファルカタとセットで使用した。

浄めのシカ
 シカは古代ギリシア・ローマ時代における片刃の短剣の総称。ほぼ直角に近い、極端に湾曲した刃を持つ。

ルクレティアの短刀
 ルクレティアは古代ローマ王に強姦された妻で、それを恥じ短刀で自ら命を絶つ。この事件がきっかけで王は追放され、ローマは共和制へ移行する事となる。

アレスの短剣
 アレスはギリシア神話の軍神で、戦場での狂乱と破壊を司る。戦いの神にも関わらずアレスは、負けたり幽閉されたりとロクなエピソードがない。

ペルセウスのハルペー
 ハルペーは鎌状に湾曲した刃を持つ短剣のこと。英雄ペルセウスの使用したハルペーは鍛冶の神ヘパイストスが鍛えたもので、メデューサの首を斬り落とした。

縄票
 じょうひょう。棒手裏剣のような刃物に縄を括りつけた暗器。縄標とも縄鏢とも書く。いわゆる中国式の鎖鎌。

三節棍
 さんせつこん。三本の棒を縄や鎖で連結した武器で、フレイルのように振り回して攻撃する。

流星捶
 りゅうせいすい。縄や鎖の先に巨大な重りをつけて敵に飛ばす暗器。流星錐とも流星鎚とも書く。

胡蝶刀
 こちょうとう。中国刀の一種で、長さは40~50cmほど。

手戟
 しゅげき。古代中国の手投げ槍。

呉鉤
 ごこう。反りのある鋭利な片刃の曲刀で、斬る事を目的とした武器。刃背には逆刃や飾りがついている。

鈴羊麟角刀
 れいようりんかくとう。麒麟の角のように先端が二股に分かれた剣で、刺突や斬撃のみならず防御にも使える。

湛盧
 たんろ。呉王・闔廬(こうりょ。夫差の父)が所持していた黒く澄んだ宝剣。のちに主を見限り、楚の昭王のものになったとされる。

魚腸
 ぎょちょう。『刺客列伝』に登場する刺客・専諸(せんしょ)が、魚料理の中に隠し持っていた小刀。これにより呉王・僚(りょう)は暗殺され、専諸もすぐに殺された。

輕呂
 けいりょ。『逸周書』によれば、周の武王が用いたとある。また輕呂は「剣」の語源にもなったという。

匕首
 ひしゅ。あいくちとも読む。鍔(つば)のない短刀で、いわゆるドス。

点穴針
 てんけつしん。峨嵋刺(がびし)とも呼ばれ、相手の急所を刺す針状の暗器。「寸鉄も帯びず」の寸鉄である。

月牙刺
 げつがし。両端が尖った槍状の鉄板に月牙(三日月型の刃のこと)を備えた暗器。

筆架叉
 ひっかさ。かんざしに似た武器で、刺突に特化した暗器。

曹沫の匕首
 そうかいのひしゅ。曹沫(そうかい)は『刺客列伝』に登場する春秋時代の魯の将軍。斉の桓公(かんこう)を和平交渉の場で匕首で脅し、領土割譲要求を強引に撤回させた。

聶政の匕首
 じょうせいのひしゅ。聶政(じょうせい)は『刺客列伝』に登場する刺客。義に厚く恩を受けた人物のため暗殺を決行するが、最終的には失敗。壮絶な最期を遂げた。

予譲の匕首
 よじょうのひしゅ。予譲(よじょう)は『刺客列伝』に登場する刺客。亡き主君のため、全てを捨てて何度も仇を討とうとするが失敗。しかしその志と覚悟は気高く、仇である趙襄子(ちょうじょうし)も心を打たれ、彼の死を惜しむほどであった。

徐夫人の匕首
 じょふじんのひしゅ。『刺客列伝』に登場する刺客・荊軻(けいか)が始皇帝暗殺のため、大金を出して求めた名剣。名称の由来は諸説あり。

秦舞陽の匕首
 しんぶようのひしゅ。秦舞陽(しんぶよう)は始皇帝暗殺を目論んだ荊軻(けいか)の助手。しかしいざ始皇帝を前にすると恐怖で震え出してしまい、役に立たなかった。

飛刀
 ひとう。手裏剣のように投げて使う軽量化された短刀。

乾坤圏
 けんこんけん。圏は金属製の輪で、外縁部に鋭い刃を幾つも付けたデザイン。投擲や刺突、斬撃にも扱える。実用化されたのは元代に入ってから。

金剛圏
 こんごうけん。圏の周囲に短剣状の刃を付けたデザイン。

日月風火圏
 にちげつふうかけん。圏の周囲に月牙(三日月型の刃のこと)を付けたデザイン。

鴛鴦鉞
 えんおうえつ。二本の月牙(三日月型の刃のこと)を組み合わせたデザインで、拳法技術を応用する格闘武器。

属鏤
 しょくる。呉に伝わる名剣。呉王・夫差(ふさ)が、配下の讒言(ざんげん)を信じてしまい、伍子胥(ごししょ。「死者に鞭打つ」の故事で有名)に自殺を命じるため下賜した。

紂王の剣
 ちゅうおうのけん。紂王(ちゅうおう)は殷朝最後の王で、周の武王に滅ぼされる。後に暴君の代名詞とされた。
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