時代の申し子、「秋葉原の女王」こと桃井はるこさん初の単行本「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」が1月26日に発売された。定価は1575円(税込み)。
歌手、作曲家、声優、コラムニスト……、マルチな活動を繰り広げる桃井はるこさんが、自らのヲタク観まですべてを語り尽くす。誰もが持っているヲタク心をくすぐる一冊だ。

桃井はるこ


2月3日、「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」の出版記念サイン会が秋葉原のコミックとらのあなにて行われ、その直前にお話を伺うことができた。

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Q:出版のきっかけは何だったのでしょうか

桃井はるこずっと本は出したいと思っていたのですが、DVDドラマ「はるこ☆UP DATE」の制作が決まり、じゃ一緒に本も出したらいいんじゃないとのご提案を頂いたので、そうですねという感じになったんです。で、DVDを制作するに当たって、自分を振り返ることが多かったのでちょうどいいかもということで出版させていただきました。

秋葉原ってすごく変わったんです。秋葉原だけではなくて、私の青春時代はネットがなかったのですが、ネットが普及してきて常時接続できるようになり、ポケベルが出てきてPHSになって皆が携帯電話を持つようになったりとか、変化がすごく激しいと思うんですね。で、そのときの気持ちだとか、秋葉原の町並みだとか、そういうものを残しておきたいと最近感じることが多くて、自分が過ごした青春時代の思い出みたいなものを何かの形で残したいなと思っていたんです。


Q:読者に特に感じてほしいポイントはどこでしょうか

前半は、秋葉原やオタクのことが分からなくても読めるように書いたつもりなので、どなたにでも楽しんで読んでいただけるかなと思います。後半は昔からの連載をまとめていて、昔はこういうことを考えていたんだなとか、秋葉原に通われていた方は「あった、あった」ということがあるかもしれないので、そう思って読んでいただければと思います。


Q:桃井さんにとってアキバとはどのような所でしょうか

私にとってアキバは特別なところではなく、普通に遊びに来ていたと所なんです。DVDドラマを作る際、脚本を書いていただくためにインタビューを受けていた時もそうなのですが、ある意味、私にとっては昔から変わっていないんですよ。秋葉原は変わったとよく言われるのですが、振り返ってみると変わっていないんですよね。常に最先端なものがある街です。一日たりとも同じではないという、そこが変わらないんです。常に新しいものがあり続けるというところ。私にとっては、常に新しい未来の街ですね。


Q:秋葉原に来る人は変わったと思いますか

桃井はるこいわゆる電気街のある「外神田」には昔ながらの人達が来ていて、昭和通り側に新しい人が着ているような気がするんです。こういう話をすると老人ぽいから(笑)したくないのですが、昔は無線マニアやゲーム機を改造する店などにお客さんが来ていたんだけれども、1990年代にDOS/Vブーム、自作パソコンのブームがあって、そのパーツ屋ばかりになったんですね。無線マニアの人たちにとっては、うざかったと思うんです。で、格闘ゲームがはやったらゲーム屋さんがすごく増えた。それで、ゲームマニアが来るようになって、そのゲームマニアとアニメファンが重なったのかもしれないですね。アニメのレーザーディスクのお店も沢山でき、アニメファンも来るようになったと思うんですよ。そこで、秋葉原はソフトウエアの街になったんでしょうね。
客層としてすごく感じることがあって、ネットで物が買えるようになったじゃないですか。昔の秋葉原はほかでは売っていないようなマニアックなものがあるから来る所だったんだけれども、秋葉原のお店でも通販をやっているからどこにいても買えてしまうんですよね。じゃ、それでどうするんだと。そこで、サービスはネットでは買えないから、メイド喫茶とが増えたと思うんです。だから、今の秋葉原はサービスの街になったと思うんです。
それまでは無骨に物を売っていてたけれども、今のお客さんは物ではなくサービスを求めに来る。例えば、秋葉原ってアイドルイベントを毎日のようにやっているわけですよ。そういうサービスとかはネットでは体験できないので、それを求めに来るんだと思います。だから、メイド喫茶も自然だし、違和感がないんですよね。


Q:桃井さんが考えるアキバ流バレンタインの暮らし方はありますか

昔は、バレンタインでチョコレートをもらえない子向けにアイドルがイベントをしていたのですが、「今はメイドさんがいるからいい」みたいなところがありますね。メイドさんはきっとチョコをくれるじゃないですか。でも、その中で真実の愛を見抜かないと駄目ですけどね(笑)。ラジオをやっていてすごく面白く感じるのは、バレンタインネタが殆ど来なかったんですよ。皆、スルーしているのかみたいな。バレンタインを余り意識しないで暮らしているのかもしれないですね(笑)。
でも、私のライブとかサイン会などには、結構、カップルの人とかもいますよ。オタクカップルなのかな!?オタップル?「桃井のイベントに好きな女の子と来ます」とか言ってくれる人も最近は多いので嬉しいです。ヲタク=チョコレートをもらえないという時代は終わらせて欲しいですね(笑)。「電車男」で終わるかと思っていたら、終わらないのでなかなか手ごわいです(笑)。


Q:ヲタクの雰囲気も変わってきたように思いませんか

そうかもしれないですね。昔のように絵に描いたようなヲタクの人って少なくなったかな。秋葉原で服屋さんを開きたいです、とか言ってみる(笑)。私は結構、男性に服を選んであげたりするのが好きなんですよ。磨けば光る人って多いと思うんですね。服とかに気を使っていないだけで、ちょっとアドバイスすればヲタクだということを引け目に感じなくていいような暮らしができると思うんですよ。だから、それのお手伝いをするお店。コスプレじゃないです。ちゃんとイケテル、これでどこへ行っても恥ずかしくないぞ!という格好をさせてあげる。そんなお店です。


Q:最後にメッセージをお願いします

この本は、私の視点だけで語られた秋葉原の話なのですが、秋葉原に来たことがない人や興味がない人も、行きまくっているとう人も読んでもらいたいです。いつか行きたいという人は読んでおいてください(笑)。そして、秋葉原の聖地巡礼をしてください!


書籍紹介


「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」

桃井はるこ発売日:1月26日
定 価:1575円(税込)
出 版:扶桑社


DVD情報


「はるこ☆UP DATE」

桃井はるこ発売日:1月26日(前編)/2月23日(後編)
定 価:前編・後編ともに
     特別版 7800円(税込)/ 通常版 5800円(税込)
品 番:前編 特別版:PCBE-51448 通常版:PCBE-51450
     後編 特別版:PCBE-51449 通常版:PCBE-51451
発売元:エイベックス・エンタテインメント
販売元:ポニーキャニオン


■桃井はるこ公式HP:http://www.momoi.com/

■「はるこ☆UP DATE」公式HP:http://avexmovie.jp/lineup/halko-update/

■扶桑社:http://www.fusosha.co.jp/