1月26日に初の自叙伝「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」と初のDVDドラマ出演作品「はるこ☆UP DATE」の前編をリリースした桃井はるこさん。2月3日には出版記念のサイン会を秋葉原のコミックとらのあなで行い、その取材時にアキバへの思いを語っていただいた。(関連記事:「アキバ発。モモーイ初の単行本「アキハバLOVE」出版記念サイン会レポート」

そして再度、桃井さんにお時間を頂いてお話を伺うことができた。約1時間に及ぶインタビューのテーマは、1)本のこと、2)DVDのこと、3)一問一答(桃井さんの解説付き)に分かれており、本日から三日間連続で紹介する。それではまず、桃井はるこさんインタビュー前編、「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」についてをお送りする。

桃井はるこ


Q:今回、「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」を出版され、今まで以上にいろんなシーンで活躍されることになるのですが、桃井さんを紹介するとしたらどのように呼ばれたいでしょうか

以前は、声優と言われるのはおこがましいと思っていたのですが、役を頂いたりして今はコンスタントにゲームやアニメーションの声のお仕事をさせていただいて、おこがましいとか言っていたら逆に失礼だろうと思って、堂々としようと思っているので、自分でもなんと言って良いのやら。タレントと言われても、私自身は正直に言いたいことを言っているだけなので、タレントには向いていないかなと思ったりしています。そうそう、アーティストになりたいですね。胡散臭い(笑)意味ではなく、本物のアーティストです!


Q:ご著書の話をお聞きする前に、桃井さんご自身のことについてお聞きします。デビューしてどれくらいになりいますか

ミュージシャンとして、CDをメジャーで出したのは2000年でキングレコードからなんです。2002年にUNDER17の活動開始です。その前はCDなどは出してはいなかったのですが、インディーズで密かな活動はしていました。メジャーデビューして7年と考えると長いですね。


Q:昔から今のような活動をされやいと思われていたのですか

桃井はるこ私はずっと作詞家になりたくて、作詞家の先生にすごく憧れているんです。今でも実は、作詞家になりたいんですよ。
私の子供の頃はアイドルの雑誌とかを買うと、歌だけが載っている本が付いてきたんですね。その歌だけが載っている本の中で、良いと思った歌詞だけをスクラップとかしてノートに張っていたりして、そうすると自分が良いと思った歌詞が、「この人が書いているのが多い」と分かってくるようになったわけです。で、歌はアイドルが歌っていると思っているけれど、実は歌わせている人がいて、その人が凄いということになってきて、この人にこの歌を歌わせる人は凄いなということで、作詞家になりたいと思ってですね。小学生の頃から、何となく作詞家に憧れています。
私は、アイドルファンでアイドル本人が好きというのもあるのですが、その歌っている曲とかアイドル自身が持っているストーリーとかが好きで、それはロックのミュージシャンとかと一緒だと思うんですよね。作られている部分もあるんだけれども作っている人に憧れていたんです。

桃井はるこ私的には体も弱かったし出来ないことも多いので、自分自身が表に出てアイドルとか言われている部分が面白い状況というか、全然想像だにしていなかったことなんですよね(笑)。今年で30歳になるので、それでもアイドルなのか!?というのような、とても不思議な気持ちです。私がいろいろアイドルについて考えていて、アイドルというのは自分で立候補するのではなくて、オーディションとかで「お兄ちゃんとかが勝手に応募したんです」と言う方がアイドルっぽいじゃないですか。だから、私もアイドルになりたかったわけではなく、目指していたわけではないけれども、皆さんにアイドルと呼んでいただいている状況が、もしかしてすごくアイドルっぽいにかもと冷静に分析したりしています(笑)。でも、自分が表に出て歌えるとは思っていなかったのでそういう職業や、アイドルを作ったりする職業になりたいなとすごく思っていましたね。
♪ライブ画像は、2006年10月29日「アニソンアイドル心(はぁと)Hyper Mix in SHIBUYA」より


Q:ではお話を本論のご著書に戻しますが、今回出版された「アキハバLOVE」の題名はどのようにつけられたのでしょうか

今回の本は、私的には本のベスト版的にしたかったのです。去年もCDでベスト盤を出させて頂きまして、UNDER17時代に出していたアルバムも全てベストと付いているんです。で、CDもアルバムは全て「何とかベスト」と付いたもにしようと思っているんです。そもそもこういうお仕事をするようになったきっかけが、インターネットで文章を書いていて、ゲーム誌の編集の方に雑誌に文書を書いてみないかと言われたことなので、そのときからの文章を集めてベスト版的な内容にしようと考えたんです。で、いろいろ過去の原稿を読んでいますと、やはり「秋葉原」がキーワードになっているなと思いまして、どういうのが良いのかなと思って、今回本を出版して頂く扶桑社の吉田さんと協議しまして、「アキハバLOVE」でいいんじゃないかと。漢字二文字の堅い方が良いとか言っていたのですが、アキハバラがLOVEということで「アキハバLOVE」になりました。で、「アキハバラブ」という曲があるのですが、「ラブ」を「LOVE」にした方がバランスが良いかなと。副題としての「秋葉原と一緒に大人になった」は、まさにそういう心境なので、それは是非つけさせて下さいと言いました。


Q:「秋葉原」と「アキハバラ」では違いますか?

漢字だと駅のイメージで、片仮名だと場所とは違うイメージですね。JR秋葉原駅は、ターミナル駅じゃないですか、普通の人も知っている顔という感じがしますけれども、「アキバ」にすると、普通に乗降している人には知らない部分があるような感じがしますね(笑)。何で「アキバ」と言うようになったんでしょうね。私が中学生自分から言っていたような気がするんですよ。「アキハ」とか「ハバラ」とかじゃないの。「コミケ」と同じですよね。「フリーマーケット」は「フリマー」なのに、「コミックマーケット」は「コミマー」じゃないんでしょうね。
※「コミケ」は有限会社コミケットが所有する登録商標。


Q:「アキハバLOVE」の中のポイントはどこでしょうか

桃井はるこ一つは、結果的になんですけど、私と同じ世代の人で秋葉原に来ていた人がすごく懐かしいなと思うところが多く入っている。例えばちょっと前の秋葉原の映像を見たりすると全然違って、こうだったと思うことがあるように、私が高校の頃に行っていた秋葉原の空気というものをこうだったと思い出したくなった時に読むみたいな感じにしたかったんですね。だからバイトをしていたときのことを書こうと思ったりとか、どんどん変わっていく場所なので、まさに秋葉原と一緒に大人になった私の青春時代、そして秋葉原がまだ今みたいに再開発がされず、おじさんが「冷蔵庫いりませんか」と言ってチラシを配っていた時代、そういう秋葉原、「萌の街」とではなくて「電気の街」だけれども電気だけでないものを売っていて、段々と変わって来たよねみたいな感じの時の空気感、ごったにな感じですね。
あとは、こういう人もいるんだと思ってもらうことによって、読んでいる方が自分はどうしようと思ってもらいたいですね。特に書き下ろしの部分は、秋葉原やヲタクがよく分からなくても読めるようにと思ったんです。「ヲタ川柳」とか「ヲタんご」などは連載していたものを収録して頂いたのですが、それもたぶんヲタクじゃない人が読んだ方がためになる。でもこの知識が何に活きるのか分からないみたいな感じで楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。


Q:前半の書き下ろし部分で苦労されたことはありますか

本当に原稿をお待たせしてしまって、かなりやばかったんですけど。やっぱり自分の過去については思い出したくないというか、正直いってDVDドラマを出すときもそうだったのですが、どこが他の人にとって面白いのかがよく分からないんです。自分としては普通に通過してきたことだったりするので、その中でどこを取捨選択したら面白く読んでもらえるのかを考えていましたね。最後の方は、扶桑社さんに行かせていただいて、丁度打ち合わせで行かせて頂いた会議室が良い感じで(笑)、仕事する場として妙に気に入ってしまったんですよ。なぜかマウンテンバイクなんかが置いてあったりするんです。何か撮影の残骸(笑)なんかが置いてあるお部屋で、そこが校正している隣の部屋なので、すごく静かで。だから図書館で勉強するみたいで、ここだった書きやすいかもと思って、伺った日は結構な時間を書いていましたよね。自主缶詰め(笑)の状態でした。ちゃんと出来て良かったかなと思います。
でも、何か言い忘れんじゃないかと常に思っているのですが、本ってそういう物ですよね。みんなネットで慣れてしまっているけれども、本は間違っていても修正して更新できないところが良いんですよね。


Q:書店に並んでいる本をご覧になった感想はどうでしょうか

桃井はるこ特に実感はなかったのですが、この間サイン会をさせて頂いて、本当に皆さんよく読んで下さっていて、中には付箋を貼っていて「読み込んでいます」と言ってくださる方がいて、本当に読んで下さっているんだなと思って良かったと思いました。また、本が出版されて意識したことは、今すぐでなくても何年後とかに読むという方もいると思うんです。そういうことを意識しながら書きました。


Q:本を読まれた方からの反応はどうですか

「待っていました!」とよく言われるんです。「いつ出すんだろうと思って、やっと出ましたね」みたいな方もいれば、最近ファンになったんですけど「過去のことが分かって良かった」と言っていただける方もいますし、「自分も悩んでいるけれども、この本を読んで頑張ろうと思いました」と言って頂いたり、本当に本を出して良かったと思う毎日です。ラジオやネットで感想を頂き、ご返事を書かなくては思うのですが、私の作品やライブがお返事だと思っているので、今もシングルを作っているところなので、そこにご意見を頂いたことへのお返事が反映されていくと思います。


Q:次回作の構想はありますか

本を読んでくださった方から、次回作はないんですかとかいうことよく言われるので、「えっ!?」と思ったんですけど、10年後くらいに(笑)。
まだ今は、この本を読んで頂きたいというのがあるので、出たばかりですごくボリュームもあるので皆さん読むのが大変ですと言ってくれるのですが、全部読んで頂きたいですね。


ありがとうございました。
次回はDVDドラマ「はるこ☆UP DATE」についてお聞きします。


書籍紹介


「アキハバLOVE−秋葉原と一緒に大人になった−」

桃井はるこ発売日:1月26日
定 価:1575円(税込)
出 版:扶桑社



DVD情報


「はるこ☆UP DATE」

桃井はるこ発売日:1月26日(前編)/2月23日(後編)
定 価:前編・後編ともに
     特別版 7800円(税込)/ 通常版 5800円(税込)
品 番:前編 特別版:PCBE-51448 通常版:PCBE-51450
     後編 特別版:PCBE-51449 通常版:PCBE-51451
発売元:エイベックス・エンタテインメント
販売元:ポニーキャニオン


CD情報


「はるこ☆UP DATE」SONGS BEST

桃井はるこ発売日:年2月21日
定 価:3500円(税込) DVD付
    2700円(税込) CDのみ

連動特典:
DVDドラマ『はるこ☆UP DATE』前編・後編と今回のアルバムを購入され、応募券を送って頂いた方すべてにスペシャルDVDをプレゼント!

スペシャルDVD収録内容:
・ED曲「ゆめのばとん」PV
・11月14日 新宿明治安田生命ホールイベント 舞台裏 完全密着映像

■桃井はるこ公式HP:http://www.momoi.com/

■「はるこ☆UP DATE」公式HP:http://avexmovie.jp/lineup/halko-update/

■扶桑社:http://www.fusosha.co.jp/