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ライブドアに物申す!書籍化決定! ライブドアに物申す!
書籍化担当者の編集日記 企画主旨・条件について livedoorメディアとしての考え方

2006年03月10日

小田嶋 隆さんより

コラムニストの小田嶋 隆さんよりご意見をいただきました。

以下、全文を掲載いたします。



1. 企業としての「ライブドア」について

 「ライブドア」は、これといった理念や目標を掲げることなく、とりあえず「デカくなる」ということを目指してここまでやってきた企業であるように思われます。

 普通に考えれば、それ(「企業規模」ないしは「株価総額」の極大化)は、手段であって目的ではないのですが、まあ、世界一デカくなれば、好きなことがやれるようになるわけで、そういう逆説的なアプローチも理論上はアリだったのかもしれません。

 でも、その手法は、一回挫折したらその時点でオシャカです。で、現在、ライブドアは、ほぼオシャカになっています。再生のためには、もう一度原点に戻って、企業理念を洗い直すところからやり直すほかにどうしようもないでしょう。

 現時点で、その再生の作業がどの程度進んでいるのかについては、情報が少ないので、よくわかりません。

 予想を述べるなら、先行きは、非常にきびしいものになると思います。

 ただ、ライブドアという名前は消えても、ライブドアに集まったアイディアや人材が、違う形で芽を出す可能性はあるでしょう。

 墓地は、案外に栄養が豊富で、不思議な花が咲くこともありますから。


2. 「ライブドア事件」について

第一義的には経済事件だと思います。それもかなり杜撰で野放図な。その意味ではたいして面白い話ではありませんが、ライブドアは、マスコミを利用して膨張してきた企業で、そのことが、事件の性質を劇場型のソープオペラ物語に変えてしまいました。その点は特別だったと思います。

 堀江貴文氏自身のキャラクター、ないしは、彼がメディアの中でホリエモンという名前で彼がこなしていた役柄が、あまりにもバラエティー的だったために、事件そのものも、経済部から社会部の手に移り、最終的には制作部芸能班に人々によって、バラエティー枠で処理される結果になりました。

 バカな話です。

 悲劇?

 いや、悲劇ではありません。。喜劇でさえない。

 グロテスクな三文ミステリーだったというのが、正直な感想です。



3.堀江貴文について。

 「カネ」や「オンナ」について挑発的な発言をいくつかしたことが、あとあと、自分のクビをしめることになってしまいました。

 実際、堀江氏は、言わずもがなのことを言ったと思います。

 世の中がカネ次第であることや、オンナがカネについてくることは、半ば以上真実であり、現実に多くの世人がそう考えているところのものです。でも、それを若くして資産を持った人間が言うのはルール違反です。シャレになりません。

 結局、カネを持ってもアタマの中味が貧乏人のままだったということなのでしょう。。

 カネ持ちなら金持ちらしく、「カネは、やっかいなものですよ」ってな顔をしておくべきでした。

 まあ、正直者なのでしょう。ある意味。



 ちなみに「正直者」は、堀江辞書で翻訳にかけると「バカ」になります。

 なるほど。

 結局、堀江君は、大人っぽい発言をひけらかしていた意味で、ガキだったし、クールぶっていたところが必死過ぎたし、ストラテジック(戦略的)であることを周囲に印象づけようとした点て戦略家としては未熟だった、ということなのでしょう。

 ただ、悪党だったのかというとそんなことはなかったと思います。

 お調子者の自慢屋で、自己評価が大甘だった点を除けば、至極ありふれたタイプの田舎者だと思います。

 ほめすぎでしょうか?



4. その他、ご意見・ご指摘等ありましたら、ご自由にご記入ください。

事件を通じて、既存マスコミの愚劣さを露呈させたという意味で、ホリエモンは、二十一世紀のメディアリテラシーに貢献したと思います。

 また、行列の前から三人目ぐらいを歩いているヤツが最初にマムシに噛まれる役回りになる、ということを、若い人たちに思い知らせてくれた点でも、起業家教育上の功労者ということになるでしょう。。

 道を切り開いた人間の多くは早死にします。

 で、そうやって先人が作った道を最初に歩いた人間(孫正義とか?)は、一番おいしいところを独占します。二番目を歩く追随者(ミキタニ?)は、落っこちた果実を食べることができます。

 そして、行列の三番目を歩くお調子者は、先を行く連中が尻尾を踏んだマムシの反撃を受けて、足を噛まれるわけです。せめてブーツぐらい履いてればよかったのに、哀れにもサンダル履きの無防備な生足をガブリと、です。

 最終的に得をするのは、ずっと遅れて行列に加わるアタマの悪いオレたちです。

 だって、なんにも考えずにただ前のヤツのケツを見ながら歩いていれば、それだけでなんとか無事に一生を終えることができるからです(笑)。



小田嶋 隆(おだじま たかし)

1956年生まれ。
コラムニスト。
おだじまん
偉愚庵亭憮録

イン・ヒズ・オウン・サイト―ネット巌窟王の電脳日記ワールド

ld_opinion at 12:23│TrackBack(6)小田嶋 隆さん 

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ライブドア事件特集ブログ:小田嶋 隆さんより - livedoor Blog(ブログ)既存マスコミの愚劣さを露呈させたという意味で、ホリエモンは、二十一世紀のメディアリテラシーに貢献したと思います。というくだりは的を得ている。マスコミはなんだ?
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