2006年05月18日

獲得 -損失効果 その2


こんばんは。
♀です。
沖縄では梅雨入りだそうで、そろそろ東京も覚悟しなきゃかなー、と思ってます。
私は雨が大嫌いなので、ほんとこの時期は鬱々としてしまいますね。
雨はキライ、と書きましたけど、家の中にいて雨が降っているのは歓迎です。
雨降りの日に、ビデオとか見つつダラダラするのは最高に贅沢なような気がするのです。
これはおそらく小学生時代の警報で学校が休みになったときの記憶の名残でしょうか。

さて、今日は「獲得ー損失効果」の二回目です。
辞書の定義を見ていきましょう、



『獲得ー損失効果』
アロンソンらによると、人が他者から誉められたりけなされたりという対人的評価を受けた場合に、最初から最後まで正の評価をした人よりも、負から徐々に正へと変化した人の方が好かれる(獲得効果)。また、最初から負の評価をした人よりも、正から負へと変化した人の方が嫌われる(損失効果)。そのメカニズムとして、対人的評価の変化によって一時的に不安が増大したり(損失効果の場合)、減少したりする(獲得効果の場合)ことが考えられる。



なるほど、なるほど。
ずーっとほめっぱなしの人よりも、最初けなしていて最後にほめるほうがいい印象を持たれるんだそうです。
でもこれ、よく考えてみれば当たり前のような。
0→10では変化値は10ですが、−10→10では20も変化しています。
逆も然り。
10→0よりも10→―10のほうが、ダメージが大きいですよね。

けなされたり嫌われたりすると、人はむっとするし、悲しくなります。
誰しも争いごとやトラブルは好まないのです。ゆえに、誰かに嫌われているだろうと思っているときやけんかしているとき、必ず多かれ少なかれストレスがかかります。
また、嫌われていると思うと、その相手を好きでいるのはつらいです。
なので、自分のダメージを減らすために必死で相手のことを嫌いになろうとして、そのようにふるまいます。そしてますます関係はこじれてしまいます。
「もともとあんな人嫌いだから、嫌われても平気」(これはまさに「セルフハンディキャッピング」です)
そういうお互い嫌い合っている状態は、実に居心地が悪くて精神衛生上もよろしくありません。

そんなとき、その問題の相手が優しい言葉をかけてくれたらどうでしょう。
なにを今更!と思う反面、ものすごくほっとする自分がいるはずです。
相手に後光がさしたように、好きだ!と思えるかもしれません。

これが、「獲得ー損失効果」です。

「好き」の反対は「無関心」だといいます。
つまり「キライ」というのは「好き」の対義語にはならないのです。

キライ、と思っている相手、嫌われていると思っている相手は、感情の方向こそ違えど関心を持っている相手です。
ゆえに、その感情の方向が修正されれば簡単にその負の感情が好意に向かうのです。

だからといってそれで恋愛がうまくいくかというと、私はそこにちょっと疑問を感じるのえすが、その続きはまた明日。



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