2006年06月09日

結婚 その3


お久しぶりです。
すっかりご無沙汰いたしております。
いったい今どれくらいの人がこれを見てくださっているのか分かりませんが、もし一人でもお待たせしていたとしたら、申し訳ない限りです。

さて、今日は結婚をまとめましょう。
前回はずいぶんと飛躍した話をしてしまいましたので・・
最後になりますけれども、辞書を見ていきますね。

『結婚』
 結婚(あるいは婚姻)は文化的・社会的に多様であるため、一義的に定義づけすることはきわめて困難であるが、現在、結婚とは一般に、少なくとも以下の条件をもつ男女関係であると考えられている。
第一に、社会的に承認された性的結合があること。
第二に、結婚の儀式・儀礼、法的な婚姻届出などによって公に披露すること。
第三に、持続性の観念に支えられている関係であること。
第四に、配偶者同士および将来の子どもとの間に、相互の一定の権利・義務関係を伴う関係であること
の四つである。
このような条件のほかに現代では、愛情に基づいた関係と言う条件をあげることができよう。一方、結婚の機能としては個人に対する機能と社会に対する機能が存在する。具体的には、個人に対しては性的欲求の充足および子どもを持ちたいという欲求充足の機能があり、社会に対しては性的秩序の維持、社会成員の補充および種の維持というような機能がある。(有斐閣心理学辞典より)

なんだかいろいろと、定義づけがなされていますね。

1、社会的に承認された性的結合があること。

ということは、世間一般で未婚の人たちがセックスしているのは、社会的に承認されていない行為だということでしょうか。
今大学生カップルで、つきあってセックスしない人はおそらくマイノリティーだと思います。
では、ここでいう社会とはなんぞや。
一体どの部分を切り取って社会と言っているんでしょうね。
なんだかこの部分は釈然としません。
社会的に承認された性的結合があること、といわれても・・・夫婦によって差はあるでしょうし、「あること」と言い切っちゃうのもどうかと思います。
セックスしなければ夫婦じゃないのかといえば、そうでもないんじゃない?と。
必要かもしれないけど、不可欠ではないと思うんです。
なので、ちょっとこの項目は深く追求するのはパスします。

2、結婚の儀式・儀礼、法的な婚姻届出などによって公に披露すること。
いくら愛し合っていたとしても、自分たちが「今日から夫婦ね」と言ったところでそれは夫婦ではないんだそうです。
逆に、愛し合っていなかったとしても、公に披露され、法的に婚姻届が出された時点で夫婦となるのです。
政略結婚とか、きっとそうだったでしょうね。
話は変わりますが、いわゆる「披露宴」というものは簡単に離婚することに対する歯止めの役割を果たすんじゃないかなぁ、と思います。そしてそれは、大掛かりであればあるほど効果大なんじゃないでしょうか。(個人的にはこじんまりとしたガーデンパーティー的なのに憧れますが・笑)
披露宴に集まってくれた大勢の人や、そこまでにかかった苦労やもちろん金銭的な問題を思えば、きっと簡単にその関係を壊すわけにはいかないでしょう。
「夫婦」としての責任が発生するのだと思います。
こうした段階を踏むのが「結婚」なんだそうです。
そういわれてみれば、きっとそうですね。

3、持続性の観念に支えられている関係であること。
これは前回と内容かぶりますね。
そうなんです、基本結婚というのは、持続性の観念に支えられている関係であるべきなんです。「ダメなら離婚すればいいじゃん」といったノリは、ほんとはありえないんですね。しかし、悲しいかな最近そういうカップルが増えています。私のまわりにも、いないわけではありません。彼らが口で言っているだけだと思いたいものです。
自分が結婚するときには、この人を看取るか私が看取られるか、といった覚悟で一緒になりたいと思います。

4、配偶者同士および将来の子どもとの間に、相互の一定の権利・義務関係を伴う関係であること

これは、結婚や夫婦というよりその関係を「家庭」と捉えた場合ですね。
子供を作ったはいいけれども、勝手に育て、では動物です。
動物ですら餌を与えて育児をするのですから、そんなことでは動物以下です。
子供には親が必要です。
特に人間は動物の中でもかなり未熟な状態で生まれる動物ですから、物心両面で親=夫婦が育てることは必要不可欠だというのは自明でしょう。
これが前提にあるからこそ、残念ながら離婚という選択肢を選ばざるをえなくなった夫婦は、どちらかが引き取り、養育費の相談をするわけです。
そうならないに、越したことはないんですが・・・
だからこそ、3があってこその4だと思うのですが、現実はそうもいかないようです。

さて、ここまで見てきて思うこと。

「できちゃった結婚」は、この1〜4の定義に照らし合わせてみると、順序が逆なものが多いなぁ、と思いませんか。
頭から否定するわけではありませんけども、やっぱり結婚→子供という流れが自然なんだと思います。
特に3に関して。
ずっと生活を共にしていこう、という決心が、結婚に至る引き金になる場合と、子供ができた、という事実が引き金になる場合。
何かトラブルがあったときに、弱いのはどちらでしょうか。
「ホントは一緒になるつもりなかったのに、子供できちゃったしなぁ」と思ってしまうココロの隙は、なるべく作らないほうがいいと思うのです。
人間は弱いので、敗因が自分以外に考えられるのならそちらへ流れてしまうものだと思います。
失敗を誰かのせいにする。
そちらのほうが楽ですから。

話がずれてしまいました。

次回は、欲求階層説。

では、おやすみなさい。


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ldc_f at 03:41│Comments(13)TrackBack(0)結婚 

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この記事へのコメント

1. Posted by こまき   2006年06月09日 23:24
ホントそうですよね〜。
私の親も同じこと言ってました。
順番間違ったら相手の男殺すよってたまに言われます(笑)
心配してくれるのは嬉しいのですが、こういう心配のされ方はなんだか複雑ですね〜。
女って面倒くさいですよね、何から何まで。
精神的に強くなって当然ですね。
2. Posted by ♀   2006年06月10日 16:39
こまきさん

最近は子供でもできないと結婚しないって人多いそうですから、一概に「できちゃった」が悪いことだとは思いませんが、やっぱり親の心情はそうでしょうねー。
こまきさんは男性として生まれたかったですか?
3. Posted by gel flower   2006年06月24日 09:36
いつもふむふむ、と頷きながら読んでます。
ところで、最近メルマガの方の発行がないのはどうしてですか??
4. Posted by こまき   2006年08月03日 21:47
お久しぶりです(^^)元気そうで何よりです。

そうですね、私は昔からジェンダーコンプレックスを抱えて生きてきたような感じですので、親に限らず極端に「女」として区別されると、それだけで泣きそうになってた時期もありましたね。今はさすがに諦めて、どうすれば綺麗になれるのか(綺麗にならないと若い男性は認めてくれない方が多いのでw)試行錯誤しております、はい...(#^.^#)

生まれ変わるなら断然、男がいいなって今でも思っています。
思考や言動が男性よりで、特に「女」になることを嫌がっていたので「女らしい」タイプが求めらる世間に嫌気がさしながらも、世間を無視して自己を貫く強さもなく、どうしたらいいのか結構モヤモヤしています。
オシャレやランチやデートも好きだけど、やっぱりスーパンマンに恋する女より私はスーパーマンになりたかったのです。

長々と失礼しました。また遊びにきますね♪
更新お疲れ様です☆
5. Posted by ♀   2006年08月08日 11:49
>gel flowersさん
コメントありがとうございます☆
メルマガは・・・スミマセン手が回っていない状態です。順次対応できるようにしていきますので、今しばらくお待ちください(> <)

>こまきさん

コメントありがとうございます!
ご自分について客観的に分析されていて、すごいなーと思います。私は幸か不幸かジェンダーについて疑問を持ったことがないのですが、最近結婚や出産について考えることが多くて、得なのか損なのかーとか悩んじゃいます。まあ、女に生まれたからには享受したいと思いますけども。。。
6. Posted by 茶耶   2007年01月18日 00:19
♀さん、はじめまして。

『有斐閣心理学辞典』はフロイトが
病人対象臨床事例の末の築き上げた理論ですので健常者には当てはまらない部分が多々ありますね。ましてや、欧米の病人、180度文化(思想)の違う日本にはなお更当てはまりずらいと思います。

結婚とは・・・・
至極簡単な事ですよ。

両者、親御さん(特に異性の親)にして欲しいと渇望していたこと、して欲しくなかった事を相手が叶えてくれそうだと勝手に勘違い・妄想して結婚してしまうことです。

親にして欲しかった事って何?
と言えば、人間が大人に成長するのに必要なマズローの5段階欲求です。
7. Posted by 茶耶   2007年01月18日 00:21
続きです。


生理的欲求・・・・赤ん坊時代〜
おっぱい・ウンチ・おねむを満たされたか?

安全欲求・・・・・人見知り〜幼児期
ママはどこ?こわいから一緒に居て、
添い寝して!抱っこして!

愛情・所属・・・・小学校〜
私は家族の中で愛されているのだろうか?
私という存在は何?必要とされているかしら?

承認〜・・・・・中学〜
褒められて嬉しい!皆に認められる喜び。

自己実現・・・・高校〜
将来、ああしたいこうしたいと
自分の夢に向かって動き出す・・・・

自己超越〜ここに到達する人は希少。
8. Posted by 茶耶   2007年01月18日 00:22
続きです。

これが全て満たされて成長する人は皆無と言われています。どこかしら欠損があって、成長しているのが多くの、いや全ての人間と言えるでしょう。それゆえに、自分の満たされなかった欲求に対しては渇望もしくは嫌悪になる。

これが多ければ多い人ほど勘違い・妄想が酷く<一目ぼれ>という自分勝手で最悪な恋に落ちる。

結婚での公然なセックスはすなわち生理的欲求の満たし。しかし、一緒にいる幸せは安全欲求の満たし。相手に愛され受け入れられる喜びは愛情所属の満たし。必要とされる自分は承認欲求が満たされる。

9. Posted by 茶耶   2007年01月18日 00:23
続きです。すみません長くなっちゃって。
これが満たされて相手に飽きる人もいる。
そう、相手に育て上げてもらって本当に巣立ちを迎えてしまう。
夫婦が時間と共にレックスレスになるのはコレが大きいかもね。

セックスは簡単便利な欲求充足法なんですよね。愛情に渇望している人(多くの欲求が満たされずに育った人)ほど淫乱になる。でも逆に、別の理由が重なり嫌悪として現れる人もいる。

人間て本当に不思議な生き物ですよね。

10. Posted by 茶耶   2007年01月18日 00:25
ところで、♀さんはお子さんは?

お子さんがいらっしゃるとマズローの法則が目の前で繰り広げられるサマが見られて面白いですよ。あ、いらっしゃるのでしたら既に見てらっしゃいますねv(^v^)
11. Posted by 茶耶   2007年01月23日 13:07
あれ?すみません。

ずっと書き込みがないようですけど、♀さん、体調が悪いのでしょうか?

もしかしたら、HBさんと♀さんって同じ人ですか?
12. Posted by ♀   2007年02月27日 12:12
>茶耶さん
書き込みありがとうございます。
終了宣言もせずにずっと(本当にずっと・・・)放置しておりました。久々に見て、おおお?!と思った次第です。

マズローの欲求階層説は興味深いですよね。エリクソンのライフサイクル論と併せて考えると自分の問題点が分かるように思います。
13. Posted by ♀   2007年02月27日 12:13
続き

学生なので子どもはいませんよー。茶耶さんの書き込みを拝読していると、親になる前にはまず自分の欲求が満たされているべきだと思いました(じゃないと子どもに嫉妬しそう…w)
あと、HBと私は別人ですよ。
最近理由あって会っておらず、話をしなくなってしまったのでブログも止まってしまいましたが、過去ログがけっこうたくさんあるのでブログを消すことはもったいないなーと思って残しています。そのうちサイトにするかもしれませんが、当面は更新はないと思います。でもこうして読んでコメントを残してくださっている方がいるのはとても嬉しいです。ありがとうございました☆

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