マスコミ倫理懇談会での私からの報告は「毎日新聞英語版WaiWai」騒動のような炎上が起きた際に表面的に見えにくい余波や、ネットユーザーは既存メディアのこんなところを嫌っているとの話をしました。
例えば表面的に見えにくい余波とは「ネガティブSEO」と私が勝手に呼んでいる現象で、毎日新聞のような大規模な炎上が発生すると、それに関連するニュースやまとめサイトが現れ、更にそれらをブロガーが参照しリンクを貼ることで、炎上に関連するニュースやまとめサイトに被リンクが増える。その結果Googleなどで「毎日新聞」と検索すると長い間検索結果の上位に炎上に関するニュースやまとめサイトが表示され続けます。これにより騒動をまったく知らなかった人でも「毎日新聞」と検索することで、騒動が風化しないという現象です。これは毎日新聞の騒動に関わらず見られる現象で、一度炎上が起きると長い間ダメージが残るということです。
ネットユーザーは既存メディアのこんなところを嫌っているとの話は(特に統計がある訳でもなく私自身がネットの世界を見てきた結果感じたこととしてのお話です。)ネット世界には非常に多様な価値観が存在しており、ネットユーザーは世界中に散らばった情報の中から自分に関心のある情報を集めて、自分の判断で取捨選択し、比較し、受け入れ、解釈する習性があります。その為、大勢の視点に立った中立的な発言というものが存在しにくい状況があるにも関わらず、既存メディアのオピニオン(1次情報ではなく2次情報的な意見)は、彼らの立場の中立性による、一面的、画一的、断定的な意見をマスメディアという大きな発言力で押し付けられているように感じられることからネットユーザーから嫌悪感を抱く傾向があると考えられます。又、既存メディアはネットに関する負の面を取り上げるのが好きと見られていることもあると思います。
まとめとして参加されていた既存メディアの方達に申し上げたのが、ネットユーザーは既にマイノリティーではないということです。これは既存メディアの方々が、未だに2chやmixiなどのサイトを見ている人を少数派と見ているようならばそれは間違えであり、既にネットユーザーの方が多数派であることを直視しない人や企業は、どこまでもネットの住民との衝突を避けられないということです。
とはいえネットの世界もまだまだ未成熟なところがあり、問題があることも事実なので、ネット万歳ということではありませんが、既存メディアVSネットユーザーの壁を早く無くして建設的な関係が築ければと考えております。