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京都在住、渋谷&河原町五条勤務のWebディレクターのブログです

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一見地味でもよく考えられているサービス愛のある機能やデザインが好物です。

先日からMediumの記事下についているRecommends ボタンが Claps(拍手)に変わっていました。

どんな風に動くかはこちらの記事のアニメGIFを見ていただくのが早いです。

Medium's new Claps reaction button lets you applaud authors you love
https://thenextweb.com/insider/2017/08/11/mediums-new-claps-reaction-button-lets-you-applaud-authors-you-love/#.tnw_6gT7oBMp

公式ではこの変化はとても慎ましくhelpページでアナウンスされていました。

Claps – Medium Support
https://help.medium.com/hc/en-us/articles/115011350967-Claps

機能的なことをざざっと日本語にするとこんな感じ。

■Fans(読者・要ログイン)
・読者が特定の記事を拍手すると読者のMediumのフォロワーおすすめされる※
・拍手は一人で何度でも押せる(連打ができる)
・最大連打数は50まで
・第三者は拍手した人は見れるけど、連打数は見れない
・拍手を取り消すこともできる

※おすすめされる確認ができてないけど、メールニュースか、Medium内通知でしょうか

■Author
・拍手されるとMedium内で通知される
・autherのみ連打数が見れる

■How it works
・おすすめ記事をリストアップする時に拍手数を参考にする
・特定の記事のあなたの拍手数が平均拍手数と比べて多いかどうかを評価する

■なんで作ったの?
・以前のRecommend ボタンがちょっとチープに感じたから。軽い短い記事でも読み応えのあるロングフォームの記事でも Recommend ボタンの重みはおなじになってしまう。


・・・という感じでなかなかに地味な機能追加ですね^ ^
IoTだ、VRだ、デジタルインスタレーションだ、に慣れているミレニアルでデジタルネイティブな男子女子にはあくびが出るようなボタンかもしれません。

でも、拍手数は著者しか確認できないこととか、短い記事でも長い記事でも同じ1レコメンドはおかしい!という問題意識(普通の人はどうでもいいと思う)など端々に、CGMへのこだわりを感じることができて、個人的にはとても好感が持てます。地味ですが。

ところで実は、、このたびMediumに搭載されたような拍手ボタンはこのブログ記事にもすでに実装されているんです。しかも10年近く前から!リロードすると連打もできます(笑) ※スマートフォン版では出ません

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ソーシャルボタンを設置 - ライブドアブログのヘルプ(PC向け)
http://help.blogpark.jp/archives/52279043.html

ライブドアブログなのですが 拍手ボタンがあります拍手してもらえると 相手のブログに遊びに行けますか? ... - Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10178176205

そうなんです。ライブドアブログでは10年近く前から拍手ボタンがあって、みなさんおなじみの Tweet ボタンやいいねボタン、はてブボタン、Pocketボタンと並んで使うことができてたんです。知らないですよね。でも、その10年の間に墓標となってしまったmixiボタンやGREEボタン(名前忘れた)よりはマシかも(笑)。


読者がポジティブな気持ちを書き手に伝えるための機能、裏返して言うと「いかに書き手に気分よくサービスを使い続けてもらうか」、これは運営者目線ではとても大事なことで、サービス運営者はボタンのデザインや機能はもちろん位置や表示タイミングに並々ならぬこだわりを持っているということを伝えたくてこの記事を書きました(笑)


さて、Mediumの拍手ボタン。

「評価や分析」の使いみちはまだはっきり見えてきませんが、とりあえずデータを取りはじめて使い方やアルゴリズムは試行錯誤していくのでしょうか。一方で、TheNextWeb の記事のタイトル" new Claps reaction button lets you applaud authors you love" のとおり、読者から筆者に対しての「エモーションの伝達」機能についてはどのように作用するのか、地味ですが(クドい)楽しみですね。



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こちらは昨年の僕のフジロックの投稿。今年は就活中なので参戦できませんでした(←どうでもいい)。

そんなどうでもいいフジロックについてとても共感を集めやすそうな記事が流れてきました。

わざわざ「フジロック行ってきた」と報告される問題 ~無干渉社会を望みたい
http://bunshun.jp/articles/-/3568


それを言うならSNS(Facebook上)には、何かのイベントで一回名刺交換しただけの方の「知らんがな」情報が日夜流れ込んでくるわけで。そして自分たちも無自覚に流し込んでもいるわけです。
  • わざわざ「第一子が生まれました」と報告される
  • わざわざ「サッカー日本代表の応援にきました」と報告される
  • わざわざ「●●さんのセミナーを聞きにきました」と報告される
  • わざわざ「サイゼリヤなう」と報告される

ただ、このストレスの矛先は無邪気にシェアしちゃう人ではなくって、見たくもないものが流れてきてしまうSNS(Facebook)になんとかせーや、と訴えるべき話だとも思うのです。

これがTwitterが流行りだした10年前ならともかく、今だったら技術的にはFacebookは上記の自分が見たくない投稿(人ごとアンフォローするんじゃなくて)を出ないようにすることはそんなに難しくないはず。

ユーザーは投稿ごとに「投稿を非表示」することができるのだから、その傾向(例:画像にラーメンが映っている、特定のイベントや会場がタグ付けされている)を蓄積して学習して次に類似の投稿があった場合に気を利かせてニュースフィードで表示しないことはある程度以上の精度では可能なはず。

Facebook広告を初めて使うと「こんな属性・趣向・行動傾向でターゲッティングできるのか」と驚くように、広告用途では「CTRが少しでも高そうなものをユーザーごとに選別して表示する」ことにエンジニアリングの叡智が絞られているわけで、その努力をちょっと割いてもらえれば、僕のニュースフィード上から赤の他人の結婚式の投稿を減らすことは、「やればできる」ことの部類であるはずです。さらに冒頭の記事のようなストレスを感じているヘビーユーザーなら課金オプションでも使う人はたくさんいる。でもFacebookはそれをやらない。




あるプロダクトやサービスが新しい機能を追加する場合に明確な理由や目的があることは理解しやすいですが、実は、ニーズが顕在化している、やればできる、そんな機能追加をずっとやらない場合においての方が、ずっと頑強で明解な理由があります。

理由は大きくふたつにわかれます。

「サービスの思想の根本に触れるから」もしくは「大人の事情」。

(もちろん「大変だからやらない」というときもあるけど、課題感が強ければなんとかする方法を見出すもの)

Facebookのミッションは「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」。言葉は成長に応じて変わっていますがビジョンは一貫しています。ですから、いちユーザー個人の発信がプライベートな投稿なのかビジネス的な投稿なのかを区別することをやりません。「取引先のおじさんがたまに投稿するまじめな考察」を受け取りたければ「毎日のうざいラーメンの投稿」も受け入れなさいという思想。いっぽう発信者に対してはラーメンも真面目な考察も(ミュートされずに)シェアしたいのであれば、別人格(Facebookページ)を使いなさいという思想。

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SNS経由でヤフーニュースの記事ページにブラウザで着地すると、もうあとワンクリックで記事本文が読めるにも関わらず、「アプリで読む」ボタンがページのど真ん中にありますが、こちらはわかりやすい大人の事情。。

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自分は、こういう思想や事情があるとき一般的なUI/UXのセオリーを無視することは、至極当たり前のことだと考えています。外部のコンサルタントや専門家風情がユーザーを観察してなんと言おうとも、中の人の間でしっかりとディスカッションがされた上で揺らぐことのない拠り所のあるサービスが好きです。


ほかにも、やればできるのにやらない機能例としてぱっと思いつくのは、
  • なぜ Instagram は投稿につけたリンクURL文字列にアンカーがつかないのか。アンカーついた方がユーザーは便利なのに。
  • なぜはてなブックマークは収集するサイトのメディア(ドメイン)単位で非表示にできないのか。あると気持ちよく捗るのに。
  • なぜ LINEの公式アカウント・ビジネスアカウントは不要になったとき「ブロック」なのか。「削除」の方がわかりよいのに。

などでしょうか。


新機能を実装して本番環境でテストするコストは下がっているいま、リリースされた新機能がユーザーからしても「?」な思いつきであるということも往々にしてあります。むしろ、新機能の理由を考えるよりも、誰もが思いつきそうな機能がずっとつかない理由を考察することの方が、深くそのサービスの核心に触れることができて面白いと思いませんか。

なんだか冒頭のフジロック記事とはあんまり関係なくなってしまいました。考察が浅いところはありますが、あのサービス・アプリのあれもそうだよねーというのがあれば教えてください。




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ゴールデンウィークにSFの”古典”のジェイムズ・P・ホーガンのSF小説"巨人三部作"を一気読みしてからSF小説がマイブームです。



「星を継ぐもの」の舞台設定は2030年で小説が書かれたのは1977年。40年前に描かれた13年後の地球人は月に居住空間を作り太陽系内の惑星に有人の探査基地やコロニーを作っているようなテクノロジーの持ち主として描かれています。

シリーズ作中でも印象的な登場"人"物が「ゾラック」。地球人より進んだ文明を持ったガニメデ人が保有する中央コンピューターであり一人ひとりの個人と対話するパーソナルアシスタント(AIの人格)でもあります。

「ゾラック」は物理的実体を持たないゆえに、専用のアクセサリを付けた人(ガニメデ人でも地球人でも)ならだれでも使い始めることができます。どこにいても呼び出せて、彼の通訳を介して異星人同士で会話をしたり、彼との対話を通して情報を引き出したり、彼経由で宇宙船などを操作したりすることが可能です。おちゃめな人格を持っているので目的のない暇つぶしの会話にも対応する愛すべき相棒。

ところで、「星を継ぐもの」ので描かれる未来の描写にはゾラックのような、「これぞSF」というようなディスプレイ群に壁面が覆われたコントロールルームや、iWatchのような時計型のデバイスも登場する一方で、スマートフォンのようなものは登場しません。

tars↑ こちらはInterstellar の TARS、実体があるAIは枚挙にいとまがありませんね

この作品に限らず、宇宙が舞台になるくらいの未来像を描いたSF作品にはスマートフォン的な小型ディスプレイで操作する携帯型コンピュータってあまりでてきません。2017年の現在の文明の利器として最も頼りにされているスマホとは、到達点ではなく過渡期的なアイテムなのかもしれません。

もっとも、SF作品において手持ちのスクリーンに向かってチマチマやるのは絵的にかっこよくないですよね(笑)それに対してゾラックのような音声認識とか、同時翻訳とか、AIとか、パーソナルアシスタントとかは、わかりやすい驚きと飛躍的な利便性を想起させます。



ようこそ、ボイスコンピューティングの世界へ


さて、SFの世界の話はこれくらいにして、現実の地球人の2017年のテックトレンドを見ると、Machine lerning や Cognitive Experts Advisors などAI関連のカテゴリがハイプ・サイクルの頂点(過度な期待期)にいます。そしていま、BtoC分野(欧米のお茶の間)ではマイクとスピーカーを搭載した据え置き型の音声AIアシスタントがさまざまなソフトウェア・サービス(ECやUber)や、IoT系のスマート◯◯製品(Phillips Hue など)と連携して大きな市場を生み出すと期待されています。

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Amazon Alexa, Google Home, そして先日発表された Apple HomePod の登場で、主要プレイヤーが徐々に出揃ってきた感があり、今まさに熱いこのカテゴリなのですが、日本では軒並み利用ができないため、国内では体験とともに語り共感できる人が少なくて盛り上がらないのが現状。

そんな折り、京都とサンフランシスコを股にかける起業家であり、自身も音声を使った革新的なコミュニケーションに挑戦中の井口さんが「Alexaはよくできている、ボイスコンピューティングは体験したらすぐに分かるけど、説明されても伝わらない」とお話しているのを聞いて、このままずるずるガラパゴスではまずいと思いたち、Amazon Echo Dot を個人輸入して、自宅で試用してみることにしました。

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日本語圏での利用は想定されていないのですべてのやり取りは当然英語。悲しいかなヒアリングがおぼつかない自分は、天気予報もニュースチェックも聞き取るために身構えてしまうのでリラックスできません。さらには AmazonのUSアカウントからしか日用品は買えない、自宅のリビングにはスマート家電もない、カリフォルニアからはピザも頼めない(笑)、ということで、いま日常的に使えそうな機能は「アラーム」「音楽(視聴)」「ToDOリスト」あたりに絞られました。

その中でも、いろんな「対話(応答)」が楽しめて、わかりやすく「これは生活が変わるな」という予感を得られたのが「音楽」体験です。

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まずひとつめのインパクトは、デバイスに近づかなくても、デバイスの方を向かなくても、部屋の中でコマンドを発生したらなかなかの精度でAlexaが反応すること。

家に帰ってカバンをおろしながら、冷蔵庫を開けながら、自然に部屋に音楽を流し始めることができました。同じことはAndroid (OK, Google)やiPhone・iPad(Hey, Siri)でもできるけど、マイクに向かって畏まって喋るのと「ただ、声を出すだけ」というのは大きな違い!ということがやってみてちゃんと体で理解できました。

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ふたつめのインパクトはフレーズによる豊富な音楽のリクエスト方法。

"Alexa, Play Spotify"
"Alexa, Play a song
"Alexa, Play some music.'"
"Alexa, Play [genre] music.'"
"Alexa, Play the song, '[title].'"
“Alexa, Play [song name] by [artist]”
"Alexa, Play the album, '[title].'"
"Alexa, Play the [playlist name] playlist."

"Alexa, What's popular from [artist]?"
"Alexa, Who is in the band [name]?"

現時点でもこれくらいのコマンドで Spotify やAmazon Music というジュークボックス と対話ができます。

今までは「スマホを探す→スマホを持つ→ロックを外す→Spotifyを開く→discocerタブ→スクロール→ Acostic Blues をタップ→スマホを置く」とやっていた一連の作業が、「Alexa, play accostic blues playlist on Spotify」の1つで済んでしまうのです。

jawbones▲Jawbone の Bluetooth スピーカーで聴いています

「デバイスを意識する必要が殆ど無いリビングで」「ワンフレーズでひとっとびに命令できる」
音楽を聞くインターフェイスとして、据え置き型のAlexa dot/Echoが優れていることはこの2点でした。

繰り返しになりますが、この感覚は実際に自分の家のリビングに置いて使ってみるまでは体でわかりませんでした。さらに言うと音声応答というのは、人がやってるのを横で見ててもわからなくて、自分でやってみること(声をだすこと)が大事でした。

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さて、音楽視聴のことばかり書きましたが、下記のようなことも、リビングで思いついたらひとっとびにお願いできるので便利です。これから試してみます。

・ささいな用事(あとで洗濯物取り込もうとかくらいの)のTodoリストへの追加操作。
・照明の操作。オン・オフの切り替えだとスイッチとさほど変わらないけど、Hueのように幾つかの設定を切り替える必要性のある環境だと、スマホを探さなくて良くなるのはとても便利(というか今、スマホのHueアプリを介しているのこそが過渡的)
・IFTTTを介して流れてきた曲の情報(曲名、アーティストなど)をGoogleSpreadSheetやEvernoteに書き込む。「ギターソロ」「あとでコピる」のようなタグ的な分類も声でできるようになると最高。

おおっと、IFTTT連動のように今あるものを使って工夫し始めるのは(Web2.0 的な)デバイス・ガジェット好きのIT男子の発想でした。ボイスコンピューティングを決定づけるような用途やサービスは、Web2.0やその流れをくむスマホエコシステムの呪縛からは離れたところから発生するに違いありません。

さよなら、モバイルファースト

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そう、Alexa としばらく暮らしてみて気づいたことは、2000年代以降、推し進められてきた

 携帯電話→スマートフォン→スマートウォッチ

のモバイルファーストの流れと、来る音声コミュニケーションによるユーザーインタフェースの進化は延長線上ではなく、別物であるということでした。

スマホや腕時計の小さなディスプレイでどう表現してどう操作させるかに、イノベーション(と金塊)があると嗅ぎつけた優秀な人たちがここ数年間、しのぎを削ってきたことが一度リセットされる感じが新鮮かつ痛快であります。

ちなみに、Alexa というのは音声を介した対話エンジンのことなのでデバイスがなくても スマホのAlexa アプリがあれば体験(対話)ができます。ただし、スマホのマイクを使うことになるので、「リビングのそこにいつもアイツ」的な良さは全く体験できません。今後はスマホの進化よりも、身につけていることを感じさせないAirPodsのような製品が単体で応答できるような進化が本命です。

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ホーガンのSF小説に登場する人工知能アシスタント・ゾラックは、利用者ひとりひとりが専用のアクセサリを身につけることでアクセスできるから、基本の利用方法は"人1対ゾラック1"なんですよね(ゾラックは同時にすべての利用者と対話しちゃうスーパーコンピューターなので真実は多対1なんだけど、利用者の感覚はあくまで1対1)。いま普及しようとしているAlexaなどのリビング据え置き型の音声AIスピーカーは誰の声でも拾ってしまう"仕様"がありその辺りどう進化・分化するのかも楽しみですね。




補足

※外付けスピーカー推奨のAmazon Alexa dot にも簡易ですがスピーカーついてます
※音楽プレイヤーのデフォルトはAmazon(com)のプライムミュージックです
※Spotify はプレミアム(課金)ユーザーがAlexaと接続できます
※AlexaアプリはUSのGooglePlayやAppstoreからしか入手できません




関連記事

要するに画面の時代は終わって、声の時代がやってくる。
見えないコンピュータ、聞こえるコンピュータ。 – takahito iguchi – Medium
ロボットのような形ではなく「見えないけどそこにいる」という存在が次の未来だということは数年前には想像できませんでした。

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アップルのSiri搭載ホームスピーカー「HomePod」は、音楽好きこそ手に入れるべき|WIRED.jp
これ、ハードウェアの性能が革新的ならウォークマンやiPodくらいライフスタイル変える可能性「も」あると思うんですがやはり、日本で競合の先行品が使えないから話題になりにくそう

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ハコ型ロボット「PLEN Cube」、ソフトバンクの対話型音声サービスと連携 | fabcross
インターフェイスは住環境とか文化の差異の影響があるので、国産のロボティクススタートアップの動きも気になります。日本では、気取った英語で "Alexa play jazz song on Spotify" という替わりに、 "なあ、プレン、ええ感じのブルース聞かせてくれへんか?" という未来があってもそれはなんかいい感じがするのです。(オーサカの会社なので関西弁にも強そうw)

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Amazon | POSH Micro X S240b - 2.4", 4G, Android 4.4 Kit Kat, Dual-core, 4GB, 2MP Camera, Ultra Compact, Micro-size UNLOCKED Smartphone (White) by Posh Mobile [並行輸入品] | スマートフォン本体 通販
スマホはこれくらい小さくなって複雑な用途を「諦める」ことによるシンプルさを得て残っていくのかもですね。



この記事の読了時間:5分
2016blog0
今年は会社のオウンドメディアで記事を発表する機会が多く、またメディアで複数のブログ(プラットフォーム)に検証がてら手を出しはじめた1年でした。

そこで、このエントリーでは2016年の公私両方のネット上に公開された「書き仕事」をまとめながら振り返りつつ、1エントリー分稼ごうと思います(笑)


ライブドアブログ本店


一時期は年間30本くらい書いていたこのブログも今年書いた記事は2本だけ。
しかも一本はただのシートw


観る専サカヲタとカタルシス(祝・レスター優勝) : Blog Start All Over

blog2
シン・ゴジラを語る会用の自己紹介シート : Blog Start All Over


それでも、ライブドアブログがある限りはここを本店とするつもりです。



遅れてやってきた社員ブログ


スタッフブログブームから10年、超いまさらではあるのですが会社でディレクターブログが始まりました。自分はディレクターブログは過去にもう十分やっていたのと、同僚たちがロングフォームでこってりと書きがちなので、文字が出てこないブログシリーズというのをやってみました。

160730_camera-kids-7
カメラ大好きロフトワーク 〜 YOSANO 合宿編 : ATOMS by Loftwork


160805_a-day-in-kyoto7
或る日の京都オフィス : ATOMS by Loftwork


カメラ大好きな会社で、イベントで撮った写真は全部、共有アカウントのFlickrやGoogle Photo にアーカイブされているからできる芸当。同じ写真でもテーマや並べる順番で伝わることが変わってくるので結構面白い。本当は、2列・3列とか並べ方にもこだわりたいんだけど、このブログはその辺の表現の幅がまだそんなにないのが難点。

160912_mewe0
“オープンイノベーション” と言うは易く : ATOMS by Loftwork


ただこれだけでは社内で「ネタの人」呼ばわりされそうなので真面目なエッセイもひとつ書きました。自分のアイデンティティと紐付けて書くのは照れくさいビジネス系の言いたいことや業務のポジショントークを書いて発表したいときに、選択肢として会社のブログがあるのは便利。



本業のMTRL KYOTO ブログ


昨年末からコワーキング&イベントスペースの事業をやっている(=オウンドメディアを持っている)のでそこで書く機会が多い1年でした。おもにがっつりと書くのはイベントレポートです。


1601114_safecast-standby1
京都の路地の放射線量マップが完成! 「知る」「つくる」「アクションする」 Safecast ワークショップレポート 【前編】
/ 【後編】

年間140本のイベントを行っていたりする場所なので、すべてにレポートを書くわけではないのですが、自分が企画したイベント、ユニークで尊敬できる人たちと行ったイベントのレポートについてはちゃんとアーカイブしようとしています。

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京都からサンフランシスコへ!DOKIDOKI+MTRL流スタートアップ寺子屋 「春のドキドキ祭り」イベントレポート | MTRL KYOTO


「春のドキドキ祭り」は連続起業家の井口さんと企画した真面目で熱血な実験的ワークショップ。運営に人員が割けず司会兼カメラマンで慌ただしく録音もしていなかった中、さてレポートどうするかあ、と困ったのですが、参加したスタッフが撮っていたメモからいい感じのフレーズを抜き出して blockquote タグで囲んで挿入することで時間をなぞるベターっとしたレポートにならないリズムと緊迫感を出してみました。

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マンガソン – 漫画好きクリエイターたちが大いに読み大いに語る!イベントレポート | MTRL KYOTO


逆に遊びの要素が満載だった実験的イベントが「マンガソン」。コンセプトからルールからいろいろ飛ばしすぎて、実際のイベントでも価値を伝えきることができなかったので「あれはいったい何だったのだろう?」と幻にならないようにレポート記事をいっそう頑張りました。

俯瞰してみたときのテキストと画像のバランスはいつも気をつけるのですが、より細かく写真を並べる頻度とかリズムとか、コールアンドレスポンスとか、上げる所落とす所、などなど、長いコンテンツだけどリズムよく読むことができて、マンガソンってなんかよくわからないけど面白そうやん、と思ってもらえるように頑張りました。

2016年公私すべてで自分がいちばん工夫した企画が「マンガソン」です。それでいいのか(笑)

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CEATEC JAPAN 2016レポート 会場で活躍する”マテリアル”たち | MTRL(マテリアル)


こちらは出張でCEATECに行った時に、意外に速報レポートがネット上に少なかったので「これはチャンス!」と思って徹夜してCEATECが終わる前に書いた記事。おかげ様で結構(見てほしい人たちに)読んでもらうことができました。誰に頼まれたわけではないんだけど、こういう時に頑張ってしまうのはブロガーの性ですね。


これらオウンドメディアでのレポート記事の場合、自分はアサインされたライターではなく、企画・主催者であり、写真もだいたい自分(たち)で撮っているので「オリジナルコンテンツ」の純度が極限まで高いことが自慢です。

あとMTRL KYOTOは、テキストの大きさ・行間、写真を並べたときのマージンなどなどブログ面の細かいUIが自分たちが心地よいところに最適化されている、かつ、何かしたくなったらベタでHTMLが書けるようにしているので、表現の上でのストレスがないのも良いところです。


一方で、編集視点がはいっていないので独りよがりになってしまうのは悩みどころなんですが。



取材された記事たち


ところで、本業でユニークな事業を行っていたのでいくつか取材をうけることもありました。

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「ズルい街」京都を通して考える、これからの働き方 | WORK MILL

「MTRL KYOTO」がもたらす、「働く場所」の柔軟性と多様性 | WORK MILL

京都発!伝統とテクノロジー、そしてクリエイティブのハブに。MTRL KYOTO(マテリアル京都)の挑戦 | CAREER HACK

「コンテキスト」と「素材」に着目したクリエイティブ・スペース

クリエイティブのことは正直今もよくわからないのですが、「働き方」「京都であること」に関してはめんどくさいおじさ、もとい一家言あるのでいろいろ語って取材のたびにライターの方を困らせ続けています(笑)



LINE BLOG は鮮度が命


閑話休題。

秋にLINEの BLOGなるプラットフォームが発表されました。
メディアとしてのLINEにはぜんぜん馴染めていない自分は、当初おもわずこんなコメントをしちゃって★をいっぱいもらい困惑するという体験をしてしまったのですが、

ラインブログは「スマホでしか書けない」のならということで、趣味のカメラの「撮って出しブログ」として捉えて幾つか記事を書いてみました。前述のテキストなしブログの延長ですね。


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shoot in the dark - 定点観測12年目 - Powered by LINE


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shoot in the dark - 養老天命反転地 - Powered by LINE


旅行先のカメラで撮った写真を使って移動中の電車でサクッと書いて公開してしまう、というのはやってみるとなかなか面白い体験でした。これを持って帰ってPCでやろうとすると「写真を選ぶ」「Lightroomで加工する」「ネットで調べた付加情報を足そうとする」「なんかいいこと言おうとする」うちに1記事に2時間とかかかっていたところが、ものの10分ほどでその場で公開できてしまう爽快感。

その昔もモブログなんてのがあったけど、ちゃんとしたカメラで撮った写真をそれなりにイマーシブに見せられるようになった2016年とは品質的に隔世の感があります。

line3
shoot in the dark - OASIS の映画『SUPERSONIC』を見てきた - Powered by LINE


別の使い方としては映画の感想ブログ。帰りのカフェで書いて出し切りました。これもPCの前に座ったらもっとこねくり回していたことでしょう。

LINE BLOGは他のプラットフォームとキレイに使い分けできてリアルな生活にもメリハリを与えてくれそう。撮って出しブログとして使ってみての感想とか要望とかはまた別の記事で書けたら書きます。



キリッと Medium 支店


今年はライブドアブログの本店がありながらもMediumに浮気してみました。

今のところ、Medium は記事単体を独立して立たせたい場合に使うといいのかなと思っています。本店のライブドアブログだと読者は「この記事でこんなこと言ってるこのブロガーは他ではこういう記事も書いている」とか「ラーメン好きで元ライブドアの人のブログ」とかいう意識がはたらきがちですので、「記事の中身を読んでほしい」「人格は二の次でいい」みたいなキリッとした内容の場合はMediumで書くと頭良さそうに見えるんじゃないかと(笑)

Mediumはデザインがシンプルで読むことに集中できて、、、と言われていますが、まずはディスプレイ広告の有無の差はあると思うんです。はてなブログがどんだけスッキリしたと言っても広告があると厳密には気が散ります。

で、書いた記事はこちらの長文2本。

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男子不惑にしていまさら迷う 〜はぐれディレクター旅情派 – Medium


こちらは今流行のポエム(的自分語り)。Response の正しい使い方がよくわかっていない。

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「誰が音楽をタダにした?」を読んでインターネットのことを考えた [前編] – Medium


こちらは画像はほとんど使わずテキスト直球勝負。h3見出しすらない中で、自分の伝えたいことをどう構成するのかを考えるのをマゾ的に楽しみました。ただ渾身のテーマがないと手を付ける気になれないのでMediumは年に数本かなあ。

あと、Meduim初心者なので記事URLが日本語になってしまって後悔してます。次からは短いURLにします。



まとめ


ということで、ことしの自分のブログ記事の傾向としては

『ロングフォームとシンプルな"型"設定の二極化』
『画像とテキストで記事面をデザインする』
『限定された状況・環境で書く面白さを発見』

こんな特徴があった1年でした。枯れたメディアのブログと言えど10年前と比べるとちゃんと進化しているのに改めて胸が熱くなります。

一方で、SNS越しに(散り散りになった)元同僚がネットメディア編集部で活躍しているのを見るにつけ

『編集の不在。編集されてみたい。もしくはする側もたまには。』

という課題と言うか物足りなさもありますが。

そんなこんなで、自分はプロのライター・編集者ではないのですが、書くことも大好きないち企画・設計者としてネット(だけではない)メディア・プラットフォームを改めて考えてみたいと思った2016年末なのでした。


本年もお付き合いいただきありがとうございました。

みなさんも良いお年を!


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