「複数のソーシャルメディアから写真を集め、撮影した日、場所、人物でアルバムを簡単に作れる」iPhoneアプリ「Ambrotype(アンブロタイプ)」を試してみました。
am_top
Ambrotype(アンブロタイプ):写真とシェアをもっと便利に もっと楽しく
http://ambrotype.com/
Ambrotype.com blog
http://ambrotype-photo.tumblr.com/

きっかけは前々職の先輩や知人が企画・開発しているからという程度の関心だったのですが、実際に自分の写真を取り込んで触ってみると、なかなかどうして自分にはぴったりの「素敵なおもちゃ」であることがわかったのでそのワクワクが冷めないうちにブログにしたためておきます。


とにかくニヤニヤ派にはうってつけ


以前Facebookのタイムラインの楽しみ方についてこんな記事を書いたのですが・・・

Facebookのタイムラインなら自分のライフログを見てもっとニヤニヤできる
http://blog.livedoor.jp/ldmoriuchi/archives/4768018.html

自分にまつわる過去の記録を眺めて悦に浸る。
そういう意味ではたいていのブロガーはニヤニヤ派ですよね?

大きな旅行の記録なんかはiPhotoなりFacebookのアルバムなんかで整理しますが、日常の何気ない写真はよほど几帳面な人でも各ウェブサービスに散在しているもの。それが横断して時系列で見れる楽しみは、アプリ案内の文字で読んだ時の想像以上でした。
am_2004

僕の場合は2004年Flickrを使い始めた頃から8年分の写真のindex(というよりはスクラップ集に近いかも)ができました。サービスごとにアップした写真へのアクセス権をAmbrotypeに渡しているのでFacebookやFlickrの写真は、公開範囲がpublicでないものも全部収集してくるため、このindexは極めて個人的なものだなと感じました。そして、そんな自分による自分のための思い出のindexを、最もパーソナルなデバイスであるスマホで持って歩ける。これがこれからの時代の愉しみ方なのかもしれないという発見が新鮮でした。

さらに、このindexから特定のテーマ毎に写真をピックアップしてアルバムをつくることで、用途に合わせて友達や家族と楽しめる、コミュニケーションメディアを書きだすことができます。これはWebページとしてパーマリンクができるのでAmbrotypeを知らない人たちとも広く楽しみを共有することができます。

am_curryam_sweets


個人的にササッたポイント


■やることがシンプル


AmbrotypeはAppStoreの「写真/ビデオ」のカテゴリで公開されていますが、写真が撮影できるわけでも、写真を加工できるわけでもありません。各種ソーシャルメディアから集められた写真をスマホで整理して眺めることだけしかできません。
am_edit
ただ、それは新し目な体験のため(撮影アプリや加工アプリなら「標準的なUI」がなんとなくあるけど)、その操作に慣れて面白さに気づく前に集中力が切れてしまう可能性があります。

もちろん、今後の機能追加はありそうですがそれでも、他の機能に浮気せずに「複数のソーシャルメディアから写真を集め、撮影した日、場所、人物でアルバムを簡単に作れる」ことに集中している点に、コンセプトへの拘りを感じましたし、僕はそのおかげで途中でギブアップせずに、しばらく触ってニヤニヤまで辿りつくことができました。

■ソーシャルグラフをもたない


ソーシャル疲れが叫ばれる(?)昨今、アプリを試す人にとって、新しいソーシャルグラフを強要されることはストレスでもありますが、AmbrotypeではFacebookやTwitterを使ったユーザー登録があっても、ソーシャルグラフをインポートしようとしたりはしません。ユーザー同士でフォロー関係などはありません。

明確で圧倒的な楽しさやメリットが提供できなければ独自のソーシャルグラフをもとうとすることはサービスのコンセプトの良さを曇らせることになりかねないですよね。

またデジカメやケータイで撮った写真を楽しむという行為は誰でもやっているカジュアルな行為ですから、変にソーシャルをこじらせてネット上級者にターゲットを狭めていないという意味でも好感がもてました。

■TPOを選ばない


従来なら撮りためた写真の編集という作業は、家に帰ってじっくり作業時間を確保してパソコンに向かって行うことでした。(そしてズボラな自分にはちょっと腰の重い作業でありました)

それをAmbrotypeでは「スマートフォンを使って」「通勤や待ち時間に」「細切れに」できるようになった世界を垣間見せてくれました。
これは本当にやってみないとわからないことなのですが、やってみると明らかに「体験が変わった」感があります。改めてスマートフォンが生活や体験を変えるチャンスはまだまだ存在すると考えさせられます。

■コンセプトがリテンションと融合している


FacebookなどのSNSアプリや、LINEなどのコミュニケーションアプリの一番の強みは、そこに友達がいる限りは「忘れられない」ことです。また、利用頻度が多いために1軍のアプリ(iPhoneで言う1枚目のHOME画面)として位置づけられます。

翻ってメディア系、ゲーム系、そしてAmbrotypeのようなツール系のアプリは、そこそこアプリの出来が良くってファーストインプレッションで高評価を得たとしても、翌日以降はどうしてもそのアプリを開く必要性に欠けるため、無数のアプリとの可処分時間の奪い合いの中で「埋もれてしまう」傾向があります。

そこでアプリ開発者はあの手この手でリテンション(再利用)をさせようとするのですが・・・(これは言い出すと長いのでまた別の機会に)

話を戻してAmbrotypeの大きなチャームポイントである「思い出の写真」。機能としてはユーザーの操作に割り込む「通知機能」を活用してリテンションを担っているわけですが、サービスコンセプトの根っこの部分と一体化しているため、一切の嫌味がありません。というか、利用4日目にしてすでに不定期に送られてくる「思い出の写真」を楽しみにしている自分がいます(笑)
am_push
ここにはまだまだ進化する可能性を感じます。

- - -

以上がAmbrotypeについて個人的に白眉だなと思ったポイントです。
スタートアップサービスの鉄則に則ると、「何の問題解決を図りたいのか」という部分に適切にフォーカスされているというわけです。
(こうやって書きだしてみると諸機能やUIについての言及は一切ないっすね^^)

もちろん勝手な分析なので、中の人がアピールしたいポイントとや描いているロードマップとはずれている可能性はありますが、そこはいい意味で裏切って欲しいものです。




私的な要望


・・・最後に楽しませてもらっているいちユーザーとして大小のリクエストを列挙しようとしましたが、Ambrotypeはすでにいろんなところでブラッシュアップされているプロジェクトなので、ブロガー的な希望だけ書かせてもらいます。

ラボメン奮闘中の新アプリ「Ambrotype」リリース目前! リクルートメディアテクノロジーラボ x TechWave Labs コラボ経過報告 その1 【増田 @maskin】 : TechWave
http://techwave.jp/archives/51740919.html

■アルバムの見栄えをカスタマイズしたい


am_hagure
"「ニヤニヤ」から「ドヤ」へ" と言ったところでしょうか(笑)
Ambrotypeで作ったアルバムのWeb上でのパーマリンクページの、デザイン・コンテンツ両面においてカスタマイズができるようになればもっと積極的にアルバムをシェアして活用したくなりそうです。
例えば、

・カバー画像の選択
・ディスクリプションの設定
・ブログへの埋め込み
・仲間内で感想を書き込めるコメント欄(Facebookプラグインでも十分)
・年表風ビュー
・簡易パスワード設定

などなど。
ツールとしてのアプリ、パーソナルメディアとしてのWeb両方での進化が楽しみです!



ということで、いろいろ御託を並べましたが、このAmbrotypeは文字情報を読んで頭で理解できているようで、使ってみないと体感できない「うれしさ」「新しさ」があるアプリです。

ソーシャルメディアの利用度、思い出の蓄積度、iPhoneの利用スタイルによってその大きさは変わってきますが、この記事を読んで少しでもピンと来た方はぜひぜひお試しください。


このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote