韓国語は日本語と文法や単語が似ていて日本人にとって勉強しやすい外国語とよく言われますが、
中級くらいまではまじめに勉強すれば英語より楽に習得できるのは事実です。
一方で周りの韓国語学習者で2~3年以上勉強しても中々上級者*にならない人をよく見かける、
というより"永遠の中級者"ばかりで非常にもどかしいのですが、
個人的には"日本語的発想から抜け出せない"のが原因と考えています。

*上級者の定義は様々だと思いますが、
ここでは韓国人が聞いて違和感のない韓国語を使える人とします

そこで、これまでの記事では名詞を中心に紹介してきましたが、
今回は혼술남녀を参考に日本語に訳しづらい (=日本語的発想では出てこない)表現を
紹介したいと思います。

まずは"~하고는"と"~아니랄까봐"ですが、
どちらも直訳では日本語的には意味が分かりづらい表現です。

[~하고는]
~ハゴヌン。
~のかけらもない、~とはかけ離れているの意味。
ドラマではよく진정석 (チン・ジョンソク)が"퀄리티하고는..."と呆れ顔でいうシーンが
出てきますが、訳は"クオリティのかけらもないな..."といったニュアンスです。
"~하고는"の直訳は"~とは"ですが、"~なんて何言ってんだよ"という感じにぼやく時に使います。

[(누가) ~ 아니랄까봐]
~アニラルカボァ。
直訳は"誰が~じゃないといって"の意味ですが、
実際には"やっぱり誰々だ"と言いたいときに使います。
ドラマではチン・ジョンソクの自分勝手な振る舞いに腹を立てた
同僚の 황진이 (ファン・ジニ)などが"누가 고쓰 (진정석) 아니랄까봐"と憤慨するセリフが
出てきますが、日本語訳は"やっぱりコス (高クオリティのゴミ野郎)なんだから!"
といった感じのニュアンスです。
日本人的には"역시 ~다"が分かりやすい言い回しですが、
実生活では"~아니랄까봐"もよく使うので、ちんぷんかんぷんにならないように要注意です!


引用: http://hei.hankyung.com/hub01/201610044163I

他にも、新米の公務員受験予備校講師の박하나 (パク・ハナ)は"노량진에 갓 입성한"講師と
例えられますが、直訳すると입성하다は入城するですがここでは"足を踏み入れる"の意味です。

日韓共通の漢字語でも、입성하다のように日本には意味で使われる表現もままあるので、
ナチュラルな韓国語を学ぶにはなんといっても本やドラマ、映画などで
出来るだけ多くの表現に触れることが必要だと思います。
(もちろん留学等で住んでいる場合は、現地の人と話すことが何よりの勉強ですね!)

自分の場合、中学生で韓国語を独学し始めたころは周りに韓国人もおらず
(東京ではなく地方都市なのでなおさら)韓国人との交流に非常に飢えていたのを思い出しますが、
一方で留学していた人でも相変わらず日本語的表現を使う人もよく見かけるので、
今となっては結局努力次第なのかな、という気もします。
(特にネット時代の現在では住んでいる場所を問わず韓国の生の情報がいくらでも手に入るので)

日本語英語ならぬ"日本語韓国語"をうっかり使ってしまわない為にも、
お互い日々勉強をがんばりましょう!

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