2014年06月03日

(閉経後)外陰部がかゆい、痛い、排尿時しみる<委縮性膣炎>

閉経以後、外陰部がかゆい、おりものがある、痛い、排尿時にしみる、においがする、性交痛や性交後不正出血した。などという症状で来院される方が非常に多くなっています。癌検診や膣のばい菌検査などでなにも異常がない場合にこういう方々は委縮性膣炎という病気になっている可能性が濃厚です。
膣の粘膜は、エストロゲンという女性ホルモンによってコントロールされており、たとえば排卵の時や妊娠してときなどおりものを多くなりますが、それはこのホルモンのためです。
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lebisou at 15:33|この記事のURL更年期の病気 

2008年04月28日

外陰部コンジローマの新しい治療薬

最近、外陰部や肛門の周りにいぼのようなものが、あっちこっちにできた。痛くも痒くもないけど。。といって外来にこられる方が多いのですが、外陰部コンジローマといって、性感染症(性病)です。HPVウイルスというのが感染したもので、男性にもペニスや肛門周囲にたくさんの腫瘍塊をつくります。最初は無症状ですが、ひどくなると外陰部全面がむくんだようになり、痒み、痛み、違和感を感じます。続きを読む

2008年04月25日

子宮内膜症、月経困難症の新しい治療薬についてーその1

2008年の4月、5月とたてつづけに、ディナゲストルナベルという新しい薬が婦人科領域で発売になります。
ディナゲストは子宮内膜症に対する新しい治療薬です。子宮内膜症という病気については、本編にも不妊症からみた子宮内膜症を記載しておりますので参考にしてください。この病気はエストロゲンというホルモンに相関して増悪するため、このホルモンの分泌を抑制するジェノゲストというプロゲステロンの一種からできています。続きを読む

2008年04月24日

子宮内膜症、月経困難症の新しい治療薬についてーその2

子宮内膜症は、骨盤内、子宮、卵巣、皮膚、外陰部などに炎症病巣をつくり、腫瘍塊や組織の癒着がおこり、さらにそのために生理痛、腹痛、不妊、最近では卵巣がんなどの発ガンの原因にも考えられております。治療法は、薬物的な方法と手術的な方法に分けられ、前者ではダナゾール、GnRHアゴニスト、アンタゴニストや、軽症者ではピルなどが用いられており。後者では腹腔鏡手術や開腹手術による病巣の摘出、癒着剥離が行われてきました。今回のディナゲストは、従来の薬物療法では副作用の関係で約6ヶ月程度の治療期間しか投与できなかった治療期間を数年間にもわたり投与、治療できるということが大きなメリットです。しかもその間に生理が止まるため特有の激しい生理痛から開放することができます。排卵は抑えられるので、服用をやめないと妊娠はできません。続きを読む

2008年04月23日

子宮内膜症、月経困難症の新しい治療薬についてーその3

生理痛がひどくて毎回生理のたびに大量に鎮痛剤を服用して痛みをおさえている。生理期間中は仕事もできなくてずっと寝込んでいる。こういう激しい生理痛に悩んでいる方月経困難症が疑われる方です。この病気の原因としては、子宮内膜症が最も象徴的に言われますが、実は頻度的に多いのは原因不明の症例です。続きを読む

2008年04月20日

子宮内膜症、月経困難症の新しい治療薬についてーその4

最後にこうした新しい薬剤を用いた今後の子宮内膜症の治療、管理方法を考えてみましょう。実はまだ明確な新しい管理法はでておりません。今後多くの症例を検討し正確な管理方針が作られることになります。ここからは私を含む数人の産婦人科の先生の総合した私見ですのでご注意ください。
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2007年09月19日

人工授精、精子凍結保存

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排卵期に精液をマスターベーションで採取し、それを精子洗浄液で不純物を除き、運動性の良好な精子のみを集め、濃縮し、子宮の中に図のようにノズルをいれて注入するのが人工授精です。バリエーションとして、腹腔内に入れる腹腔内注入法もあります。精子の数が若干少ない男性不妊には、濃縮することで数を増やすことができたり、性交渉のうまくもてないカップルにも、マスターベーションができる男性であればこの方法で妊娠することができます。
さらにこうして調整した精子を凍結保存することもできます。ご主人の仕事が忙しくて排卵時に性交渉がもてないカップルには恩恵がありましょう。また運動している精子数の少ない場合に、2,3件の凍結保存した精子を一緒に解凍してそれをあわせることで、数の減少を改善する、というときなどにも有効な手段となります。

2007年09月01日

薬物療法 その2

注射剤としてはhMGとかFSH、hCGがあります。hMGとFSHというのはともに卵巣を直接刺激して卵の発育を促す効果があります。hMGはLHとFSHの合剤。FSHはFSHそのものです。hCGはLHと同じものと考えていいです。つまりLHサージを起こさせるために使います。その他排卵をコントロールするためにGnRHアゴニスト(スプレキュア、ブセレキュア)やアンタゴニスト(セトロタイド)を用います。これはLHRHに類似したもので、下垂体におけるLHの分泌を抑制したりするため、排卵をコントロールできるのです。

薬物療法 その1

薬物療法には、内服薬と注射剤、点鼻薬、皮膚に添付するものなどがあり、それぞれの特徴をとりいれて複合的に使っていきます。
内服薬で代表的なのはクロミフェン(クロミッド)です。排卵誘発剤として古典的な薬物です。エストロゲン(女性ホルモン)と拮抗し分泌をおさえ、そのために下垂体からのLHやFSHの分泌を促進するため、卵巣を間接的に刺激し卵巣機能を刺激するのです。下垂体機能低下症や軽度の多のう胞卵巣症候群、卵巣機能低下症などに効果があります。長期にわたって使用すると次第に反応を悪くし妊娠率を落とします。また副作用としては霧視といって視力低下や慢性的な頭痛、胃腸症状などがあります。

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2007年08月31日

不妊の治療法はどういうものがありますか

不妊治療の流れ”で治療の全体像はお話しましたが、ここでは具体的に個々の治療法について述べていきましょう。治療法は、以下のように分けられます。

1 薬物療法  内服、注射
2 子宮鏡、腹腔鏡手術
3 assisted reproductive technology(ART)
人工授精
体外受精
顕微授精
    卵管内移植法
    精子凍結保存
    卵、受精卵凍結保存

などです。不妊原因で述べた、子宮内膜症や子宮筋腫などは、その原因を取り除くことが大切となります。

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婦人科医から診療を受ける方々への、病気の詳しい説明や最新の治療法について解説したサイトです。2014年全面リニューアルします。最近では高齢の方々もご覧になっているようですので、いままでの不妊症関連だけでなく更年期以降の病気についても加筆して参ります。
サイトの創設について
なぜ、このサイトを創ったのでしょう?

3時間待って3分診療”と揶揄されますが、現場の医師として私たちも努力していないわけではありません。しかし、待ちたくないが、詳しく知りたい、診て欲しいというのは限られた時間での外来診療では当然不可能です。そのギャップをうめる方法はないか。。私たちは数年前ネットを使ってみなさまと直接コミュニケーションをとる方法を検討し、ルビズを作りました。それから5年。その間ブログという新しい技術が誕生し、今回ルビズをよりみなさまに利用しやすい内容に生まれ変えました。医者だけでなく、カウンセラー、各メーカーも参加し、開かれた医療をめざし、ご利用していただければと思います。(スタッフ一同)