アトピー性皮膚炎は、「日本皮膚科学会ガイドライン」に準じ治療する。一時大流行した「アトピービジネス*」の影響で、今だステロイドは使いたくないとか、漢方を試したいとか、食事療法に専念する患者を散見するが、そのような方は「ニセ科学」の餌食になって頂くしかない。
ガイドライン通りに治療すると、アトピーは簡単に治る。近隣の皮膚科に、数年通院しても治らないという患者が、僕のところへ来るとすぐに治る。評判が評判を呼び、アトピー患者が増えたが、すぐに治るので儲からない。
治療法は「指の爪を短くしていただく」「入浴後、強力なステロイドを患部に塗り、ラップで覆う」「そして朝にステロイドを流し、保湿剤をすり込む」。ひっかき傷が目立つ患者には「エキザルベ」を併用する、これは僕のオリジナル。数日で炎症は治まる。そしたらステロイドを「プロトピック軟膏」に変更。場合により、経口の抗ヒスタミン剤を併用。これだけです。
もう 10年以上前、同級生の皮膚科医・Kは「アルカリイオン水と酸性水」でアトピー治療を始め、時代の寵児となった。インチキが発覚し、またメーカからたんまりと謝礼をもらっていたため、北里大学病院(相模原)を追われた。退職後、彼がこっそりとステロイド剤を長期経口投与していたことが露見した。ステロイドの経口投与は、著効を示すが、長期投与すると重篤な副作用をきたす。現在、Kは都内で開業し大盛業、全く懲りていないようだ。
*竹原和彦・著「患者から学んだアトピー治療」に詳しい
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com 拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) (2007年1月の記事、短縮、加筆)
ガイドライン通りに治療すると、アトピーは簡単に治る。近隣の皮膚科に、数年通院しても治らないという患者が、僕のところへ来るとすぐに治る。評判が評判を呼び、アトピー患者が増えたが、すぐに治るので儲からない。
治療法は「指の爪を短くしていただく」「入浴後、強力なステロイドを患部に塗り、ラップで覆う」「そして朝にステロイドを流し、保湿剤をすり込む」。ひっかき傷が目立つ患者には「エキザルベ」を併用する、これは僕のオリジナル。数日で炎症は治まる。そしたらステロイドを「プロトピック軟膏」に変更。場合により、経口の抗ヒスタミン剤を併用。これだけです。
もう 10年以上前、同級生の皮膚科医・Kは「アルカリイオン水と酸性水」でアトピー治療を始め、時代の寵児となった。インチキが発覚し、またメーカからたんまりと謝礼をもらっていたため、北里大学病院(相模原)を追われた。退職後、彼がこっそりとステロイド剤を長期経口投与していたことが露見した。ステロイドの経口投与は、著効を示すが、長期投与すると重篤な副作用をきたす。現在、Kは都内で開業し大盛業、全く懲りていないようだ。
*竹原和彦・著「患者から学んだアトピー治療」に詳しい
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com 拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) (2007年1月の記事、短縮、加筆)