人類(ホモ・サピエンス)共通の祖先は、15万年前アフリカに登場した一人の女性、イヴにたどり着くそうだ。彼女は 7人の子供をもうけ、かくして人類が増えていった。人類は 5万年前に突如として文化的に進歩し、アフリカから世界中に移動し現在に至る(J.D.ワトソン著「DNA」)。
 人類は 10数万年間、食料が手に入る時に食いだめし、余剰のエネルギーを体脂肪として蓄え、飢饉時にはエネルギー消費を倹約した。換言すると、余剰のエネルギーを体脂肪に変換でき、飢餓時にエネルギー消費を倹約できる遺伝子群(複数の遺伝子の複雑な相互作用)をもつ人類は飢饉に際し、生存する確率が高く、倹約遺伝子をもない人類は淘汰された。かくして、人類の大多数は「倹約遺伝子群」を受け継ぎ現在に至るらしい。(これに、後生遺伝子『epigenomes』が加わる可能性があるが、詳細は不明)
 座ったままの生活時間が長く、容易にカロリーの高い食品を手に入れられる現代、ダイエットがかくも困難なのは、環境とthe遺伝子群のミスマッチによる。
 最新のダイエットの科学を要約すると、①炭水化物は肥りやすく、脂肪は肥りにくい;②有酸素運動なるものには誤訳から流布されたウソ;③過剰な運動は食欲抑制ホルモン、レプチン(脂肪細胞が分泌)を減少させ肥りやすくなる;④胃内容量が減少すると、強力な食欲増進ホルモン、グエリンが胃から放出される;⑤ダイエットは、老化速度を減速させ長寿をもたらす;⑥脂肪細胞は、単なる栄養貯蔵庫ではなく、ホルモンや様々な炎症物質を放出するなどです。
 かつて食欲抑制剤、サノレックスでダイエットしていただいたが、サノレックスを中止すると、簡単にリバウンドしていた。最新のダイエットの科学を併用するとリバウンドしにくくなります。
 ダイエットを指導しています;要予約

A Surfeit of Suspects type 2 Diabetes, Science 307:21, 2005
Great Balls of Fat, Science 311:1232, 2006  
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com  拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) 早死にするデブ しないデブ(2007年2月の記事、校正、加筆)