血圧が140/80(mmHg)より高いと「高血圧症」といわれ、バカの一つ覚え、減塩をすすめられ、薬を飲まされることが多い。この血圧の基準値は「談合」で決められ、科学的根拠はないのは、一般に知られていない。2008年 3月の読売(か朝日)新聞によると、高血圧の診療指針を作成した委員の一人「萩原俊夫・阪大名誉教授」は、製薬会社から 3億 3千万円近くを貰ったそうだ。
 血圧が 160/90以上が続くと心血管系の病気が増えるので、降圧治療が望ましい。その場合、患者に運動してもらい、ダイエットしてもらい、乳製品や新鮮な野菜・果物を多く摂っていただくが、ジムやスーパーを儲からすだけで、こちらは儲かりませんからね。たんまりと、お薬を飲んでもらい、末永く通院してもらわねば。
 ここで言う高血圧症は「本態性高血圧症」のことで、「本態性」の意味分かりますか?「原因不明」という意味なのですよ。まれに、原因がはっきり分かる重症高血圧症、例えば、副腎の腫瘍(褐色細胞腫)や腎動脈管狭窄、これらは外科的治療で治るのです。
 ご高齢になると、血管が硬くなり臓器のすみずみまで血が通いにくくなる。だから生体は、血圧を上げて血を通わせるようにする。ご老人の血圧を薬物で強制的に下げると、老化とボケを助長する。お大事に。

近藤誠・著「成人病の真実」、「医原病」に詳しい。
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com  拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) 早死にするデブ しないデブ(2007年2月の記事、校正)