サプリメントの世界が最も ニセ科学が横行している。科学的検証が加えられたサプリメントを紹介していきます。 
表の見方⇒ ◎=有効性が証明されたもの; ○=予備試験では有効だったが、大規模試験が行われていない; △=各試験で相反する結果; ×=複数の試験で無効; ●=有害; 【副作用・毒性】そして『コメント』                                       
ビタミンA誘導体  ◎ニキビ; ◎乾癬; △ある種の癌 【大量摂取で頭痛、骨痛、肝障害、催奇性(妊婦は一日5,000IU以下)】
ビタミンB1(チアミン) ○うっ血性心不全 『非常に安全、境界型欠乏症は多い(症状;脱力、うつ)』
ビタミンB2(リボフラビン) ○大量摂取は偏頭痛予防 『非常に安全』
ビタミンB3(ニコチン酸) ◎血中、中性脂肪と LDL低下および HDL増加 
【かゆみ、発疹、倦怠感、胃腸障害;除放剤は肝障害】
ビタミンB6(ピリドキシン) ◎手根幹症候群、月経前症候群、つわりの症状【一日200mg以上摂取で感覚神経障害↑】
ビタミンB12(コバラミン) ○葉酸との併用で喫煙者の扁平上皮化生を抑制 『非常に安全:高齢者、プロトンポンプ阻害剤(胃酸分泌阻害剤)服用者では欠乏症多い、精神症状をきたすことあり』
ビタミンC  ○うっ血性心不全患者の血管内皮細胞機能改善; △感冒や癌 【大量摂取で下痢、鉄吸収増加】
ビタミンD  △骨粗相症、低カルシウム血症、乾癬 【大量で脱力、疲労感、頭痛、嘔吐、高カルシウム血症、腎障害】『境界型欠乏症多い、VitD添加牛乳摂取が望ましい』
ビタミンE  ○心筋梗塞発症抑制、肺癌予防; ×心臓死抑制効果;△前立腺癌抑制『セレニウムとの併用で、前立腺癌抑制効果を増大』【大量摂取は、出血性脳卒中を増加せる可能性】
パントテン酸 ○高脂血症  『非常に安全』
βカロチン ●肺癌増加、心臓病増加; ×糖尿病予防 『βカロチンに富む食品(緑黄色野菜)は安全』
亜鉛  ○高齢者で細胞性免疫増強; ×下腿潰瘍; △感冒 【大量摂取で悪心・嘔吐、下痢、腹痛;血清中-銅↓】
セレニウム △ 前立腺癌発生抑制、◎肺癌、大腸癌、膀胱癌発生抑制; ×皮膚癌抑制;【大量摂取で脱毛、末梢神経炎、吐き気】『単剤で、これだけ広範囲な悪性腫瘍抑制作用のあるサプリメントはない;他の悪性腫瘍にも効果がある可能性あり』
カルシウム ◎骨密度低下抑制; ○大腸ポリープ再発抑制; △高血圧症  
『比較的安全:乳製品は安全だが、カルシウム・サプリメントとビタミンDを併用すると腎結石症を増加』 
  ◎鉄欠乏症患者 【過剰摂取は心臓病を増加、鉄欠乏のない小児への投与は成長を抑制する可能性】 『補助的投与は鉄欠乏症患者に限る』
マグネシウム  △心臓病と高血圧症; ○不整脈抑制; ○偏頭痛予防; ○尿失禁  【下痢;大量で反射低下→心停t止】
アルギニン ○間歇性は行; ○血管内皮細胞機能改善 『非常に安全』
カルニチン ◎狭心症患者で負荷耐性改善、ST低下出現時間延長; ○左室不全改善『比較的安全』
魚油  ◎高血圧患者で降圧効果  △冠動脈再狭窄予防; △乾癬とリウマチ性関節炎; ○IgA腎症; ○嚢胞性肺繊維症の肺機能改善; ◎VLDL低下、LDL増加;×HDLあるいは総コレステロール値改善 『比較的安全』
クロミウム  ○糖尿病; ○HDL増加  『比較的安全』
グルコスアミン △変形性関節症 『非常に安全』
コエンザイム Q10 △冠動脈疾患  『非常に安全』
コンドロイチン  ×変形性関節症
メラトニン    △時差ぼけと睡眠障害改善【鬱病誘発の可能性】 『最近、この誘導体(tasimelton)が有効と注目されている』

リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com  拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) (2007年11月の記事:新知見が加わるごとに、改訂しています)