2007年05月
2007年05月30日
リトルターン Little Tern
朗読のテキストを選ぶとき、図書館にいって企画のコンセプトにあわせて探すときもあるが、偶然出会うときもある。
今回は、BOOK OFFで偶然見つけた、100円の出会い。
この物語は主人公のコアアジサシ（リトルターン）が、ある日突然
飛べなくなることから始まる。
鳥が飛べなくなるとなんて、とても難題である。
主人公のリトルターンはしょんぼりしながら、飛べなくなったことを
きに自分の内面に目を向けることになる。
最終的には、飛べるようになるのだが、その過程に出会う星やかにや花との
会話は興味ぶかい。
決して、リトルターンが出会う友達は偉大でもなく、ある日突然何かに
目覚めるわけでもない。
ただ、淡々とそして注意深く、時は流れる。
「きみは飛ぶ能力を失ったんじゃない
だだ、どこかに置き忘れただけだ」
「どういうこと？」とぼくはたずねた。
「物をなくすってことは、それが消滅することだ。
しかし置き忘れるっていうのは、消えることじゃない。
探しだすには、丹念に注意をはらって、気づかなかったことに
気づくことだよ」
「たとえばどんなことにだい」
「何が真に重要かってことさ。たとえばきみのコレクションだ。
君が集めているものの中で、何がほんとに重要で、何がそうでないのか
気づかなきゃ」
この物語は的確な「問い」はあるが、明確な「答え」は出ていない。
けれど、妙に心に残るものがある。
ゆっくりと、確実にリトルターンの中で何かが変質する。
夜の続きに朝がおとづれるように。
五木寛之氏の訳は、絶品である。
あとがきにもあるが、文法や正確さは無視して原作者の内的なイメージに
寄り添う形で日本語の物語を作った「想訳」であると記述している。
いつか、朗読会で取り上げたい題材である。
2007年05月29日
世界でひとつの絵本づくり
月1度、横浜関内で世界にひとつの絵本づくりの教室に通っている。友人のＭさんが講師をしていて、生まれてはじめて絵本をづくりに
挑戦している。挑戦というよりも、毎回楽しく楽しく、お遊びしていて
時間がたりな〜い
絵かけるんですか？いいえ、かけません。実は、絵がかけなくても
絵本って作れるんです。
折り紙ひとつで、いろいろできるんですのよ。
画像のは完成してませんが、自己紹介をかねたカード。
タイトル：わたしの好きなもの
ねこ、たいよう、はな、おんがく
5色の折り紙を手でちぎって、○△のみできています。
はっきりいって、幼稚園児の作品ですが実際にそのころと好きなものは
かわってないかもしれません。気持ちもだったりして
おんがくは小さいころわかりませんでしたが。
さて、どんなどんな作品ができあがるやら。
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★ご興味ある方は下記をご参照ください。
タイトル：「世界にひとつの絵本づくり教室」
日時：月１回月曜日
（�鬼�…4/16 5/7 6/18 7/2）
昼の部13:30〜15:30、夜の部18:30〜20:30
参加費：（材料費込み）１回３,０００円
会場：横浜市中区不老町２−７ 横浜文化体育館７号室
交通案内：JR関内駅南口・
地下鉄伊勢佐木長者町駅２番出口より徒歩５分
対象：小学生くらいから、大人の方まで。
(親子参加の場合、割引あり)
内容：各回ごとに、カンタン絵本づくりのヒントと、
ミニ絵本の素づくり。
継続参加の場合、その中から選んだ技法で
丁寧な絵本づくりができます。
☆絵の好きな人も、苦手だと思っている人も、いろいろな
絵本を通していつもとちょっとちがう自分を発見し、
世界でひとつの絵本をつくってみませんか？
☆１回のみの参加も、全回参加もOKです。
連絡先：TEL.045-641-5741 横浜文化体育館・アリガ
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2007年05月28日
詩の朗読というもの
先日、朗読公演を無事終えた。多くの友人に見守られ楽しく楽しく読むことができた。
今回は、谷川俊太郎さんの「ふたごのき」を舞台そでで効果音のみの演出で、
相方と分担して朗読を行った。
舞台に立たない選択は、こった演出と思われがちであるが、自分が見るなら
演者がいるより、ただ音だけ聞こえたほうが心地よいと思ったからだ。
全編セリフ調の構成で、北の国のとあるおかにあるふたごのきの
対話である。木が人間のように話をするという幻想的な設定であるが、
わたしには違和感なくよめた。このふたごのきは四季の移り変わりを、素直に
無邪気に受けいれながら、あるとき、突然脈絡なく哲学的問いを発する。
「どこかにいきたくない？アパ」
「いいえ、
だって ここにたっているだけで
いろんなものが みえるもの、
いろんなおとが きけるもの」
「いろんなにおいもかげるね」
答えもいたってシンプルである。
今年で、朗読教室での発表は2度目であるが、あたらめて詩の朗読の
難しさとすばらしさを知った。
人間は、なぜか人前にでるとよく見られたい気持ちが先行して、
無意識に飾り立ててしまうのだが、それを超えたところではじめて、
その人のもつ素の資質が現れる。
詩の朗読(ポエトリー・リーディング)は、素の資質で読んだとき詩の中心部
にふれることができる。なので、素の資質に戻ること、飾りをとることから
はじまり、あとはセンスの問題。
素のセンスまま、詩を朗読する。そのときにはじめて見える風景がある。
前よりも、その風景の存在を強く感じることのできた舞台であった。
また、相方のセンスのよさと、効果音としてご参加いただいたジャンさんの
センスのよさに嬉しくなった。
最後に、わたしが一番好きな詩のくだりをご紹介しよう。
「ねえ アパ、ぼくたちは いつしぬのかしら？」
「かぜに きいてごらん。」
「かぜは しってるの？」
「そらに きいてごらん？」
「かぜが しってるかどうか？」
「そらは しってるの？」
「ほしに きいてごらん。
そらが しってるかどうか。」
たまにふっと思うことがある。
わたしはどこまでいけるだろうと。
かぜにそらにほしにきいてみることにしよう。
2007年05月25日
朗読公演のお知らせ【再】
明日、森下文化センターで朗読公演があります。是非是非いらしてくださいね。
2次会はどこにしようかしら？
中華(かに玉あんかけチャーハンおいしい)、
それとも幻の名店のあそこ？？？
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
日時：5月26日土曜
時間：1部 午後13時30分開場 午後14時開始
2部 午後16時開場 午後16時30分開始
場所：江東区森下文化センター
都営新宿線・大江戸線「森下」A6より徒歩8分
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」A2出口より徒歩8分
料金：1500円
申込み：江東区森下文化センター ２Ｆ 多目的ホール
電話：03-5600-8666 FAX：03-5600-8677
ほか、メールでの問い合わせ：suna91h110@yahoo.co.jp
※私は2部に参加いたします。
だいたい、17時前後です。
演 目 谷川俊太郎 「ふたごのき」
朗読者 りすな 穂積はじめ
効果音 ジャン・ピエール・テンシン
でおおくりいたします。ぜひご来場ください。皆様のお越しを心より
お待ち申し上げております。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
2007年05月24日
家族4人の旅行は・・・
２泊３日で、伊東に家族旅行にでかけた。かけながしの温泉のあるホテルで、ゆっくりのんびりおいしい
魚を食べて、随分とおだかやな気分になった。
旅行２日目、温泉につかりながら、こんなに心地のいい家族旅行は、
はじめてかもしれない、と家族旅行の回想を行った。
実は、わたしは家族旅行が苦手である。正直いうと大嫌いである。
なぜって、必ずトラブルがおきて、気が休まらないからだ。
確か６年前のお正月のこと、母の友人の仙台の別荘をおとづれたときのことである。
車での移動のため、タイヤをスタッドレスタイヤにかえるように話をしたのだが、
｢もったいない｣とのことで、いまあるタイヤにチェーンをつけることに。
そして、雪のふる仙台へ。途中、小さな道ですべって車が１周半スピンするはめに
幸い、積雪が多くみな車間距離をとっていたので、事故はなく、まわりもユルリと
かわしてくれたのだか、正直
死ぬかと思った
父は運転がヘタクソである。４０代で免許をとったとき、周りのみなが口をそろえて
「それだけはやめてくれ」といったそうだ。
昔、従妹に遊園地でジェットコースターってドキドキするよね、といわれたとき、
父の運転のほうが１０倍すごいといったら、大うけされたことがある
わたしの父は、神様に愛されてるのだと思う。
父の数々の「奇跡の生還」は、また、別の機会にかこう。
このような体験をしているので、家族旅行は二度とごめんと思っていたが、
上海から弟が帰ってきたこともあり、つい嬉しくて忘れていた。
そう、「家族４人の旅行」はうまくいかないのである。
１日目、母と弟が先にホテルにつき、私が少し遅れて、夜に父がやってきた。
２日目の午前に、スキューバーダイビングを行うことになっていて、
父・弟はライセンスがあるためボートダイブを、わたしと母は体験ダイビングを
することになっていた。
夜、ホテルについた父は大変疲れていて、明日の予定を聞いたら、午前中
ダイビングをして、そのまま職場にいき、また夜ホテルにもどってくるそうである。
ワンダイブ＋往復４時間の運転、それを65歳が行う？？
「はぁ？？年を考えなさい」とひとしきり説教をして、夜の９時ごろ、
ホテルとダイビングのキャンセルを行い、翌日父はそのまま職場にいき、家に帰ることに。
父に、なぜこんな無謀なスケジュールを組むのかと聞いたら、母が家族旅行を
楽しみにしていたからとのこと。
はぁー、悪気はないのだろうが、そもそも無謀である。
その日の深夜、弟とドライブにでかけて、ポツリと
「あー、なんでいつもこうなんだよ」と弟。
「まだ、この前よりマシだよ」とわたし。
簡単にいうと、父が仕切りたがり、でもうまく進まず、母が怒り始め、
弟がとりなし仕切りなおそうとすると、父がへそを曲げ、その反応に弟はイライラする。
わたしはというと、頭痛がしてこれらのコミュニケーションから遠ざかりたくなる。
結局、交通整理をするはめになるが。。
「きっとさぁ、４人集まるとうまくいかないんだよ。３人とか２人とかだといいんじゃない」
「そうかも。きっとエネルギー値が高くて、オーバーフローするんだよ」
今度、家族旅行をすることがあったら「定員、入れ替えでいこう」と弟と密約を
交わした。
翌日、父は静岡に弟は東京に、各々の用事で帰宅することになった。
わたしと母はもう一泊、温泉にゆっくりつかることにした。
ふぅー、２人だとスムーズにはこぶ。
家族4人の旅行は・・・「鬼門」なのである。
2007年05月21日
新作の○○のご紹介♪
新作のバッグを紹介します。チューリップを思わせるフォルム・色彩、そして、これからの季節に
はえる材質。
まったくのウソ。実はこれ、ひろりん(帽子作家：かとうひろみさん)
の新作の帽子です。
不思議でしょ。帽子の存在感・顔がしっかりあります。
わたしは帽子好きなのですが、個性の強い帽子が大好きです。
頭の中で、この帽子にはどんな服装があい、どんなストーリーを
読むといいか妄想をめぐらしています
(髪をふたつにして耳元でまるく結って、白いワンピースをきる。
読む話はちょっとやんちゃな話がいいかも)
是非是非、ひろりんには花を思わせる立体的な帽子シリーズを考案してほしいものです。
2007年05月19日
アニメ大好き♪
わたしはアニメ好きです。土曜日・日曜日となると朝から極楽アニメタイムです。
いろいろ好きなアニメはあるのですが、ケロロ軍曹がお気に入りです。
かわいい絵に、毒の多いキャラクター。そして、いい加減で、どうしようもない主人公。
地球侵略が目的でやってきた宇宙人なのに、居候宅の少年のことば「だって、友達じゃないか」
に弱いし、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)作りに熱中して、地球侵略をあっさり忘れちゃう。
そして、新しい主題歌の歌詞が非常に気になります。
♪♪ パソコンはたたいても なおらない ♪♪
♪♪ 携帯はふっても つながらない ♪♪
♪♪ ケロンは 宇宙一 たぶん ♪♪
♪♪ 招待券と思ったら 割引券 ♪♪
そうそう、やってるかも。あるあるそういうこと。
わたしも詩と思わしきもの？を書きますが、アニメの主題歌の作詞はどういうふうに作るんでしょうか。
大好きな詩人、谷川俊太郎さんは、鉄腕アトムの作詞をしてらっしゃいます。
わたしもセンス勝負の、アニメの主題歌の作詞いつかチャレンジしてみたいです。
いろいろ好きなアニメはあるのですが、ケロロ軍曹がお気に入りです。
かわいい絵に、毒の多いキャラクター。そして、いい加減で、どうしようもない主人公。
地球侵略が目的でやってきた宇宙人なのに、居候宅の少年のことば「だって、友達じゃないか」
に弱いし、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)作りに熱中して、地球侵略をあっさり忘れちゃう。
そして、新しい主題歌の歌詞が非常に気になります。
♪♪ パソコンはたたいても なおらない ♪♪
♪♪ 携帯はふっても つながらない ♪♪
♪♪ ケロンは 宇宙一 たぶん ♪♪
♪♪ 招待券と思ったら 割引券 ♪♪
そうそう、やってるかも。あるあるそういうこと。
わたしも詩と思わしきもの？を書きますが、アニメの主題歌の作詞はどういうふうに作るんでしょうか。
大好きな詩人、谷川俊太郎さんは、鉄腕アトムの作詞をしてらっしゃいます。
わたしもセンス勝負の、アニメの主題歌の作詞いつかチャレンジしてみたいです。
2007年05月18日
パーラ 〜沈黙の町〜
ドイツ・ファンタジーの巨匠ミヒャエル・エンデが見出した大型新人といわれる、ラルフ・イーザウの作品をかたっぱしから読んでいる。
今回ご紹介するのは、「パーラ」。
(わたしがご紹介するのはブームからずれています。
ご了承くださいましな。)
ストーリーはというと、シレンチアという小さな町にパーラという女の子が住んでいました。その町は詩人たちや文学者たちの町。
人々は、争いらしい争いもなく話し合いですべてを解決するのどかな人たちでした。いたるところに語り部がいて、詩を書き論じる町。
ところが、その町に恐ろしい病が広がります。【ことばの喪失】です。
「ことばを失う」とは「声」を失うわけではありません。
「ことば」がなくなると同時に「ことば」という概念自体を失うのです。
そして、人々は自分で考えることをやめ、かわりにものを考える機械が現れます。
元気いっぱいのパーラは【ことばの喪失】のなぞを探り、「ことば」を取り戻す
旅にでます。そう、エンデのモモのように。
興味深い場面があるのですが、「語り部」と「本当のことばを創造できるもの」
との差がでてきます。どこかで聞いたことがある話のパーツを組み替え、斬新な
ものを作れても、「本当のことばを創造する」ことは「語り部」にはできない。
本当のことばとはなんでしょう。
そして、「語り部」と「本当のことばを創造できるもの」の差？って。
「語り部」は「語り部」の役割が、「本当のことばを創造できるもの」は
できるものなりの役割があるのでは？？
すでにあるものを育てて発展させるのが、「語り部」。
「本当のことばを創造できるもの」は、創造という名のもとに「命を与える＝産む」
ことができる。
「育てる＝発展」と「産む」ことの役割の差ではないか、ふっと、そう感じました。
時がたっても、人々に愛され続け語りつづけられるものの影には必ず「語り部」がいる。
そして、「本当のことばを創造できるもの」は命を吹き込み、いいものだけが「語り部」にゆだねられる。
「語り部」と「本当のことばを創造できるもの」とは、コインの裏表ではないでしょうか。
2007年05月17日
いつもの帰り道
いつもの帰り道ちょっと すてきなもの
見つけたこと ありませんか
月に一度 地下鉄のエントランスに
季節の花が 飾られるんです
このまえは コスモス
いまは アジサイ
小さな お花畑みたいで
眉間にシワのよった 顔に
自然と 笑みがこぼれます
いつもの帰り道
ちょっと すてきなもの
見つけたこと ありませんか
改札の出口に 小さい天使が
書きなぐった メッセージ
いつも お疲れ様
お仕事 がんばって！
小さい天使に
はげまされたみたいで
涙が でそうになりました
いつもの帰り道
ちょっと 目線をかえて
まわりを 見渡してみませんか
頑張ってるあたなを あたためる
ちょっと すてきなもの
かくれんぼしてますよ
