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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
The Imitation Game

 朝から観に行ってきた。値段は普段と同じだったのだけれど、たまたまプレミアムスクリーンとやらで上映されていて、快適だった。肘掛は両側にあるし、シートはリクライニングできた。まあ、だからどうってこともないけれど。肘掛ぐらいなら先日ガンダム観に行った桜木町の劇場にもあったからな。

 「いつになったらポーランドに亡命すんのかな?」と思いながら観てたら終わっちゃった。ポーランドで暗号解読に従事していたレイェフスキと完全に混同していた。チューリングはイギリスの人だった。そういえば、「暗号解読」でチューリングのエピソード読んで「イギリス最低だな」って思ったんだった。
 (捕捉:イギリスはチューリングの死後、彼の功績を讃え、エリザベス女王自ら恩赦を申し渡している。)

 大筋はほぼ、サイモン・シンの「暗号解読」やウィキペディアにある通りだが、ポーランドの暗号解読チームの仕事に全く触れられていなかったのは少し残念だった。映画の中ではチューリングが独力で解読機械を作り上げたように描かれていたが、実際には先んじてエニグマ解読に乗り出していたポーランドから齎された情報によるところも大きい。
 そもそもエニグマ暗号機は開戦よりももうすこし以前から用いられていて、その暗号強度から連合国は早々にさじを投げた状態だった。それで困ったのがドイツのお隣ポーランド。エニグマが解読できなければ明日にも侵略待ったなしという状態だった。そんなわけで、レイェフスキをはじめとする暗号解読チームが結成されたのだった。ポーランドの必死の努力がなければ、大元の暗号解読機「ボンバ」も開発されなかったろうし、連合国はエニグマ解読に乗り出しすらしなかったかもしれない。まあそれでもチューリングは計算機理論で燦然たる功績をあげていたであろうが。
 とはいえ、これはあくまでチューリングの半生を描いたチューリングの映画であるからして、上映時間の半分をさいてポーランドの話をやれというのもアレだろう。それはそれでエニグマが如何にして解読されたかを描いたエニグマの映画があるはずだからな。まあちょっと触れるぐらいしてくれても良かったかなと言う程度。

 そんな感じで脚本に文句が無いでも無いといったところであるが、そこはそれ、チューリング役のカンバーバッジの演技は、それを補って余りある怪演であった。
 全編にわたってパズルに生涯を捧げることを余儀なくされている感じが出ていたし、冒頭や終盤の尋問シーンでは天才としての超然とした雰囲気と、天才に成り上がってしまった男の苦悩が表れていて、とても良かった。特に凡人と天才が問答するようなシーンは大好物だ。チューリング・テストになぞらえた天才の独白にはシビれた。
 自分を亡くしながらも数学と計算機に余生を費やした最期は壮絶だった。鬼気迫る。

 てなもんで。
 次に見るのはチャッピィかジョン・ウィックかな?

ではでは(゚Д゚)y─┛~~