WoT、ASIA鯖にもようやく来ましたよver8.7。英国ルート者にとって待ちに待った英国SPGルートの誕生です。

 本来の目標だったダー様の愛する戦車・センチュリオンについて。そろそろ200戦くらいになりますが、車輌勝率58%。クランも小隊も組まない完全野良の数字としては悪くない勝率です(味方の質に勝敗が相当影響されるため、50%を越えての上積みはかなり難しいのです……)。
 最高速こそ40km/hと決して高くはないのですが大概のHTと同等かちょい早いくらいなので、ポジション取りにはそこまで不満はありません。何より初動の出足がけっこう良いので動きに軽快感があり、見えない敵に狙撃されてもすぐに対応がとれるのは美点です。
 防御力ですが車体を地形に隠して砲塔だけ出して戦えばかなり堅いです。まあさすがに至近距離からの撃ちあいでは容赦なく砲塔の弱点撃たれますが、(ゲーム内での距離で)数百メートル離れて正確な狙撃がしづらい間合いで砲塔だけ出しとけばそうそう致命傷は喰らいません。
 攻撃力。20ポンド砲の一撃は230点前後のダメージを敵に与えます。1000~1500を越える敵HPをこれだけで削り切るのはなかなか大変ですが、貫徹力は素晴らしく相手の側面装甲はおろか正面からでも「その車輌でもっとも堅い部位」以外は大概抜けます。まあたまにガッチガチの奴がいますが、それはゲーム内通貨払って使うクレ弾使えばええだけの話です。そんなことより仰角俯角の幅が広いため、たとえば下り坂の下り際を盾にして車体を隠しての狙撃とかがやりやすいのがすごくいい。手数も割と多めです。
 つまりアレだ、総合して考えると「目の前のHTに意識が向いてる敵HTの側面に回りこみ、地形を盾にして防御力を確保して撃ちまくる。向こうがこっち向いたらさっと隠れる」という嫌がらせMTの王道戦術によく適合した戦車だっつーことです。なんか戦局打破の方法思いついたときに、それをすぐに試せる能力がひと通り揃ってると申しましょうか。こんな「普通に強い」戦車が英国ツリーに存在するなんて!

 それもそのはず、史実のセンチュリオンは「戦後第一世代」と呼ばれる戦車の中では最強との評価が定着しており、実戦でも朝鮮戦争・印パ紛争・中東戦争で高い戦果をあげた上に21世紀に入った現代でも2000両以上が改修を重ねて現役で用いられている、戦後戦車史の中でも特筆されるべき名車両。もっと言えば軽戦車・中戦車・重戦車の3種が並立していたWW2時代の戦車概念を、「主力戦車」一車種で賄う現代の戦車概念へ移行させる道を切り拓いた歴史的戦車なのでありますよ。やっぱりダー様マンチキン。

 唯一の致命的な欠点はその歴史的功績と切り離せない部分です。後の改修によって戦後第一世代でありながら戦後第二世代戦車と互角以上に戦う能力を与えられているセンチュリオンですが、それは改修の余地を残すためにわざと大きめに作ったのが理由です(小さく作ろうとしてポンコツ戦車を大量に作ってしまったWW2イギリスの反省点です)。しかしゲームで見ると大きめどころじゃありません。重量も確かに軽くはないのですが、そのサイズは他国のHTとまったく引けをとらない大きさです。そしてその大きさから予想されるように、非常に敵から見つかりやすい戦車という性格を持ってしまいました。敵から見つかりにくくする装備や乗務員スキルは存在しますが、全部取っても無対策のソ連HTとようやく同等レベルになる程度。つまりヘタな扱い方をすればあっという間に発見され、自分の視界外からガスガス撃たれてあっさり狩られてしまう危険性がある戦車なのですな。

 史実ではこのデカさはもうひとつメリットをもたらしています。車内スペースの配分が合理的なため中の乗員が動きやすく、熟練乗員では現代の自動装填装置なみの「正確な」4秒1射撃ペースでの戦闘が可能でした。この速射性によって東側戦車を相手にした戦争では無類の強さを誇ったのです。小さく狭く作ったソ連戦車では15秒1射撃ペースが限界だったんですな。
 これをそのまんまWoTで再現したらもうゲームにもなんにもならなくなってしまうのでだいぶ射撃ペースは落として設定されているようですね。理解はしているのですが何か納得いかない気がするあたり、私もダー様同様けっこうマンチキン。



 さて、英国自走砲ルート。例によって単発火力の小ささと射撃の連射性・正確性という英国砲の特徴が引き継がれている模様です。あれ、これってもしかしてすげー活躍できる可能性あるんじゃね?w そして最上位になるといきなり精度無視のスラッガーに化ける特性も健在な模様。
 自分はまだその入口に入ったばっかですが、やたらと砲弾速度が遅くて相手の動きを予測して撃たなければならない部分が大きいという印象もありますが、射撃環の縮む速度が早くてこれはけっこう面白いかも。ちょっとずつ進めていこうと思います。



 まったく関係ない話なのですが、以前大洗磯前神社に参拝したときに、大洗町とひたちなか市の間を流れる那珂川の名前をとったWW2時の軽巡「那珂」の忠魂碑のことをちょっと書きました。
 その時は「那珂」の忠魂碑に目をくれるひとは自分のような暇なミリヲタくらいだったのですが、あれから半年弱の間に状況は大きく変化したようです。
 はい、DMM.com/角川ゲームスのソーシャルゲー、「艦これ」の出現でございます。有料ガチャの大量施行、有料アイテムの大量消費を前提とした荒稼ぎ狙いのソーシャルゲーが大量発生し世間から指弾されたのは昨年のことですが、「艦これ」はいまんとこそういった方針をとらない「Free to Win」に近い運営方針で経営されている様子で、他ゲーの重課金政策に疲弊したプレイヤーの移籍が相次いでるとか何とか。まあそういう生臭い話はわりとどうでもよくて、重要なのはこの「艦船擬人化ヒロイン育てて海戦やろうゲー」の擬人化ネタのひとつに「那珂」が使われてるという点なのであります。

 ……どうもニコニコ大百科とか攻略サイトとか観てるとすげーアレな子扱いされてるみたいなんですけどね。序盤イベントのハズレキャラ的なポジションになってて、おまけに言動がいわゆるウザ系なもんだからヘイト集まりがちという。しかしこの手の子はちょっと変われば一気にゲームのアイドル的な存在に変わることも……っていうか言動自体が既に自称アイドルなんか! こらアカンわー!w