またまた朝日新聞社説

2012年02月15日

闘う元校長

2月11日(土)ピュア総合で、元東京都三鷹高校校長の土肥信雄さんの講演がありました。生徒の立場に立ち、生徒や親たちから大きな信頼と尊敬を受け、どこから見ても素晴らしい先生だと思われる土肥さんが、東京都の教育委員会から不当な扱いを受け、その仕打ちに我慢がならず訴訟を起こしています。1月30日東京地裁で、判決が言い渡されました。予想もしなかった「全面敗訴」。土肥さんは即座に控訴すると言われました。

開会挨拶講師紹介



一寸頭に血が上っているらしく、順序がおかしくなっています。この講演会は、「歴史に学び平和を考える2・11山梨県民集会」で行われたものでした。最初に実行委員長の挨拶があり、次に平和ミュージアムの理事長から土肥信雄氏の紹介がありました。色の変わったところをクリックしますと、1月21日付のブログが開き、関連の記述がありますのでご覧ください。

それにもありますように、就職した商社での談合に嫌気がさしたと言う事でもわかるように、土肥氏は正義感の強い方です。そして教育は子どもが主人公で、「子どものために」を第一に考えて行うものだと言う強い信念をお持ちです。ですから教育委員会の通達でも、子どものためにならないと思うと「おかしい」と言ってこられました。教育の場に「言論の自由」がなくなることを一番怖れていて、二度と戦争をしないために、「言論の自由」をいつも生徒に語っていました。
 
DVDTV放映



TBSで放映された土肥氏を描いた番組を、最初に会場で見せて頂きました。そこには朝、登校してくる生徒達一人一人に声をかけ、しかもちゃんと名前を言っている校長先生の姿・放課後の部活でも生徒と一緒になっていろんな部活に打ち込んでいる姿がありました。そして卒業式の後の離任式・その離任式で土肥校長も定年退職するために最後の日でした。

スクリーンにはその離任式に卒業生達が押しかけてきて、壇上に上り校長先生に卒業証書を手渡すシーンが映し出されました。校長先生への卒業証書・そこには「教育委員会の弾圧にも負けず・・・・・」とありました。それと卒業生全員が書き込んだ8クラス分・8枚の色紙、土肥元校長はその2種類の「宝物」を会場に示し、これは最高の贈り物です。と誇らしげにされていました。私の拙い文より、判決後の東京新聞の1月31日付の記事がありますので、転載させて頂きます。
新聞記事
筆洗
千人近い生徒全員の名前と顔を覚え、校門で気さくに声を掛ける高校の校長はまずいないだろう。退職する時、卒業生全員から寄せ書きを贈られた熱血教師は、あることがきっかけで教育現場から排除されてしまう。 
東京都立三鷹高校の校長だった土肥信雄さんは2006年、職員会議で教師が挙手して採決することを禁じる都教育委員会の方針に異を唱えた。二度と戦争をしないために最も重要なことだ、と生徒に語っていた「言論の自由」が奪われることへの危機感からだった。 
定年を迎えた09年、ほぼ全員が採用される非常勤教員の試験で不合格になった。全ての項目で最低のC評価。都教委に歯向かったことへの報復であることは明らかだった。 
「不採用は不当」と土肥さんが都教委を訴えた訴訟の判決がきのう、東京地裁で下された。結果は敗訴。結論が先にあり、理由を後からくっつけたような説得力のない判決だった。 
東京や大阪では鋳型にはめ込むように「お上」に従順で物言わぬ教師をつくることに躍起になっている。そんな流れに歯止めを掛けるどころか、助長する判決を連発する司法の責任は重い。 
三年前の離任式で、生徒から渡された「卒業証書」にはこう書いてある。「教育委員会の弾圧にも負けず本校所定の課程を修了したことを証する」。この"宝物”を胸に土肥さんは再び戦いを始める。


leltugo123 at 02:30│Comments(6) 平和 

この記事へのコメント

1. Posted by ホットケーキ   2012年02月15日 09:38
こきさま 早速あの日の記事を載せてくださってありがとうございます。日本のどこを捜しても、おそらく2人といないであろう校長。常に生徒に寄り添い、校長室はいつも空っぽ、クラブ活動にも参加し、生徒と身体を動かし、全校生徒全員の名前をしっかり覚え、人権、平和、平等などを、身をもって教えてきた方が、都の教委の陰湿な差別、いじめにあっている。今、土肥氏の手記をよんでますが、その子供じみた、いじめには、もうあきれると言うか、人間として恥ずかしいことばかりです。
 そんな教育行政の中で、子供がのびのび学ぶことはできないと思います。それを取り払おうと、努力された、結果がこのようなことになったということに、生徒のきっとおおきく傷ついたことと思います。この事実、多くの方に知ってもらいたいと、思いました。
2. Posted by こきおばさん   2012年02月15日 12:27
ホットケーキ様、世の中には理不尽なことがありますが、この土肥氏への判決はその最たるものだと思います。こんな風に権力がのさばっていくことが、あの戦争への道を進んだ歴史につながるのでしょうね。
生徒の目線に立ち、生徒が主人公であるべきだと言われている土肥元校長こそ、真の教育者だと思います。控訴しないでいられるそんな世にしなければ、また先人の過ちを繰り返しかねませんね。
3. Posted by ピースリバー   2012年02月15日 12:54
 2.11集会、土肥先生の講演、ご紹介ありがとうございました。先生のようなすばらしい教育者が弾圧され、もの言えぬ雰囲気の東京の教育現場に改めて愕然としました。当日、かなりの方が支援する会に入りましたが、かっての家永教科書裁判のように世論と運動をもりあげて、高裁での勝訴を勝ちとりたいものです。
4. Posted by こきおばさん   2012年02月15日 17:00
ピースリバー様、いつもコメントを頂き有難うございます。

当日私もほんの僅かですが、支援金を出させて頂きました。
ご本にサインも頂きましたが、そこにも「子どものために!」と書かれていました。
土肥先生のような先生に教えを受けた子どもは、大きな財産をいただいたのと同じですね。そんな先生が一人でも多く!と思うのですが、不当に弾圧を受けている現状に、子どもの将来が暗雲に包まれているように思います。
5. Posted by ヒキノ   2012年02月15日 20:41
重い話題です。普通の考え方が曲げられていく。教育という場は、バランス感のある考え方を養成していくことですが、ある為政者のために都合のよいことしか行えない語れない人間を人形のように形づくる・・・戦前の軍国主義の時代の教育に戻っているような気がします。
6. Posted by こきおばさん   2012年02月16日 05:54
ヒキノさま、コメント有難うございます。

講演が始まるとすぐに、土肥氏は会場に向って、「天皇は神様ですか?人間ですか?」と問いました。もちろん今は「人間です」と答える人ばかりでしたが、戦時中、わたしたちは「神様」だと教えられていました。それは学校で教育されていたことでした。その「教育」の現場でこんなことが行われていることは、子どもたちにとって大きなマイナスです。権力者にとって都合の良い国民を育てようとすることを、止めさせなければ!と思います。
戦時中とんでもない教育を受けてきた私たちは、声を大きくしなければ!と思います。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
またまた朝日新聞社説