石橋湛山生誕135年記念シンポジウム2

2019年09月26日

石橋湛山生誕135年記念シンポジウム

館長挨拶


 









 山梨平和ミュージアム主催で、「石橋湛山生誕135年記念シンポジウム」が開かれましたので行ってきました。
講師は岡山大学名誉教授の萋克實氏。1953年生まれですから66歳です。
萋氏は中国天津で生まれ、早稲田大学に留学され岡山大学の教授になられたそうです。石橋湛山の研究をされていて、湛山に関する著書は何冊も出されています。
平和ミュージアム開館当時も、講演に来てくださったことがあるとか。



萋氏講演









 萋氏の講演はいつものように少ないノーミソでは消化しきれていませんが、少しでもお伝えできることがあればと、書き込んでみます。
 萋氏の湛山に関する基本的はお考えは、下記のようだと思われますので、ご自身の著書に書かれた文を引用させていただきます。




語る










 「湛山は、真の意味においてプラグマティストであり、コスモポリタンであった。彼は信条、主義より人生を愛し、また日本と言う国より、人類と世界を愛していた」
未完の理想
 石橋湛山の言論人としての活動は、明治・大正・昭和の三つの時代にわたり、六十年を超える。最初の十年は古典的資本主義の自由放任の弊害の克服を目指して、公平な分配を唱え、その後は恐怖下の資本主義を救済し、対外拡張の侵略戦争とファシズムを避けるため、人間中心の生産発展論を提唱し、政治上の帝国主義、思想上の全体主義と戦った。
 戦後、小国主義の再建ビジョンを打ち立て、高度経済成長の基礎を作り上げ、晩年、冷戦の解消を目指して、「日中米ソ平和同盟」世界連邦という平和の理想を追求した。
 湛山が生涯取り組んできた小国主義的経済発展、冷戦の解消は、いずれも二十世紀の時代の課題と言うべきものであり、湛山はその言葉を通じて、多くの超時代の、先見的叡智を我々に示した。経済の復興と冷戦の解消は、湛山がそれを主張しだした数十年の後、いずれも現実になって現れたが、今なお解決できずに残された第三の課題もあった。晩年に提唱した戦争の廃滅、軍備全廃および人類大同社会―世界連邦―の理想である。
 この人類全体の難題に、晩年の湛山は老体を引きずって体当たりし、そして力尽きて倒れた。「ナショナリズムの超克」―これは湛山老人が残した最後のメッセージであり、小国主義、脱冷戦の課題に続いて後世の我々に示した、新たな時代の命題、というような気もする。
 最近、領土問題で日本とアジアの関係がギクシャクし、「維新」、改憲、軍備強化の逆流が強まる中、改めて湛山思想の先見性を身に染みて感じる。


以上の事を踏まえ、以下のお話に続きます。


leltugo123 at 00:30│Comments(2) 平和 

この記事へのコメント

1. Posted by ピースリバー   2019年09月26日 07:45
 石橋湛山生誕135年記念シンポジウムのご紹介ありがとうございます。講師の姜克實さんは、中国生まれ、文革期に苦労した後、日本の早稲田大学に留学、石橋湛山と出会い、湛山を研究、湛山研究の第一人者となった方です。
 12年ぶりの講演でした。湛山の功績と晩年の最後の課題、難関がナショナリズムの超克と力説されました。今の国際状況を考えるとうなづける指摘かと思います。
2. Posted by こきおばさん   2019年09月26日 07:49
 お彼岸でもあり、参加者が少ないのでは・・・と懸念していましたが、やはり女性の参加者がいつもより少なかったように思いました。
 改めて湛山の存在の大きさを知ることが出来ました。
有難うございました。

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