原発

2019年03月24日

リニア新幹線を考える

次にお話しくださいましたのは、リニアの通過予定地の南アルプス市宮沢地区の自治会長をされている井上英磨氏です。
宮沢地区はリニアが地上を通過する地区に当たり、それを知った住民の反対運動がおこりました。
平成26年には住民95%が反対署名をし、JR東海に提出しました。



宮沢地区は








反対理由として以下のことをJR東海に突きつけ、その回答が来たので全戸に配布しました。

反対理由(  )内はJR東海の回答

 崕擦澆燭ないまち」「さびれるまちになる」
(山梨県全体の活性化になる。「住みたくないまち」にはならない)

▲螢縫中央新幹線のルート発表以来、土地価格の大幅な下落が続いている
(地価はリニア中央新幹線のみではなく、社会的経済的状況が反映している)」
 イ・景観が大幅に損なわれる
  (専門家の意見を入れ、圧迫感のないものにしていく。橋脚を薄くする。ピッチを適当にする)
 ロ・騒音・振動・超伝導の磁界・電波障害等々が不明
  (騒音・振動については予測値としてピーク値をとっている)
   騒音の予測値 65db(25m離れて) 62db(50m離れて) 
   *環境法では住宅地は55db以下、判例では45db以下とされている。 振動の予測値 62db(ピーク値) 磁界 2μT・・・何ら問題はない。
    ICNIRP(国際基準)の1/50 高架下
          〃      1/60 線路脇
    (磁界は距離の3乗に反比例する)
 ハ・日照障害がある
  (補償基準に従って補償する)
 ニ・地下水の枯渇が予想される。湧水への影響が心配される
  (工事の影響がないようにする)
 ホ・JR東海の発表データーを疑問に思う。第三者機関のデーターが欲しい。 (山梨実験線のデーターは公表している)




署名









宮沢地区は平成26年から反対運動を続け、JR東海から回答があった後も、リニア見学会で防音フード下での騒音測定や、学習会を開いています。
平成27年にはJR東海の地元説明会がありましたが、甲西町全体が対象で、発言は一人3分以内・3問以内に制限されたものでした。
28年にも再度アンケートを行い対策委員会も開催しました。
29年には沿線住民の会を発足し、騒音対策について県に申し入れしました。30年にはJR東海の課長・副長と話し合いましたが、持ち帰り検討するとなっただけです。




予定地質問










一連の反対運動を姑息な手段で切り崩しているようで、個人の家へ行き密かに買収しているようだということです。懸命に奮闘して居る運動を分断させ札束で黙らせる・・・反対運動は今、大変な状況にあるようです。




取材









いつものように地元紙の取材があり、翌日記事が載り、この記事は全国的にも反響を呼んでいるようです。
特に、伊藤先生の「現代のインパール作戦」だといった内容は、大きな影響力を発揮しているようです。



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2019年03月23日

リニア新幹線を考える

開会仏法僧









始めに講演して頂いたのは、山梨大学名誉教授の伊藤洋先生です。伊藤先生は開口一番、直接リニアが通る場所ではない離れた場所にいた「仏法僧」が、近くで工事を始めたら居なくなってしまった!と言われました。



類似点トーフの横原に









伊藤先生は「リニアは現代のインパール作戦」と題してお話してくださいました。第二次世界大戦の中で、最も悲惨で無謀な作戦が、インパール作戦でした。兵員9万をつぎ込みましたが、無計画で降雨量の多いことも計算せず、食料武器の補給もなく実に3万4千人の兵員が亡くなり、帰還した兵士も60%が傷病者でした。

、しなくてよかった作戦
強烈な個人突出を容認(牟田口中将)=安倍氏と仲良しの葛西名誉会長の権力
ビルマ攻略作戦の成功=かって世界一高速だった栄光
ぅ島・レイテ沖海戦失敗からの起死回生=新幹線の成功体験
ツ溝膸殻を縦走する無謀計画=豆腐の横腹に穴をあけるという無謀

と、インパール作戦とまるで同じ無謀な計画だと言われました。



成長している4位から3位へ









これは世界でも珍しいことだそうですが、間の岳のある山脈は今も年間4〜5mm成長し続けているのだそうです。その証拠に日本の山の高さの順位が変わっているそうです。1位の富士山は変わりませんが、間の岳は1964年には3,189メートルで4位でしたが、2014年には3,190mで3位になっています。そのように成長している山にトンネルを掘る!どれほど危険なことか、子どもでも解ります。
しかも地盤は軟弱で、まるで豆腐の横腹に穴をあけるのと同じだということです。



責任転嫁伊藤氏









インパール作戦は戦後だれが責任を取ったかと言うと、大本営の作戦課長だった服部卓四郎は「インド侵攻は大本営は一度も計画は立案しなかった」と言い、牟田口中将は「すべて上層部の指示だった」と、だれも責任を取っていません。今の政権が原発事故の責任を取らないのと同じ構造です。



原発2〜3基








東海道新幹線の乗客も年々減少していますし、もしリニアが通ったとしても今やもう、そんなに急ぐ必要がないほど通信技術が発達していて、移動時間が無駄になることは目に見えています。
何の公共事業も殆どがそうですが、当初の見積もりの平均3倍!費用が掛かるのです。しかもリニアは莫大な電力を使います。もしリニアが動き出すと、原発2〜3基分の電力が必要になるのです。
リニアは本当に必要なのか、もう一度考え直さないといけないことです。



伊藤洋氏








伊藤先生のお話の一部でしかありませんが、伊藤先生は先の大戦の大失敗作戦・インパール作戦と同じようにリニアは無謀で無計画なそして無駄な事業だと指摘されていました。
ほんの一部しかお伝えできませんが、今すぐ中止すべき事業だと思います。


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2019年03月22日

リニア新幹線を考える

5月末まで展示1









3月の平和ミュージアムの企画は「リニア新幹線を考える」をテーマに講演をお聞きしましたが、今企画展として、5月末まで平和ミュージアムの2階で「リニア新幹線を考える」と言う展示をしていますので、それにちなんだ講演会でした。
講演に先立って企画展の展示を拝見しました。



展示3展示4









リニアに関する資料・新聞報道・リニアの山梨のルートなど、詳しく展示されています。
お時間を作って是非、ご覧になってください。



ルート展示2









いま、まずリニアありきで、県知事をはじめ全県民がリニアを歓迎しているように報道されていますが、私の周囲の人たち・特に女性や高齢者はリニアなんて要らない!あれは金丸信さんの残した負の遺産だ!金丸さんももう少し県民のために良いものを考えてくれたらよかったのに」と言う意見が多数を占めています。
そんなことを頭の隅に置き、企画展を見て、この日の講演をお聞きしました。


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2019年03月17日

さよなら原発まつり

本田氏のお話が終わり、参加者で東電に向けてパレードです。
よっちゃばれ広場に集まった皆さんは、プラカードや幟・横断幕を持って列を作ります。私も参加したいところですが、もう300mも歩くのが限界になってしまっていますので、申し訳ないけれどパレードには参加できませんでした。



パレードへ









子どもたちもピア二カなどで演奏しながら歩きます。シュプレヒコールに続いて全員声を出しながらの行進です。広場を出発して中央線の跨線橋を渡り、平和通を南下して東電甲府支店に向かいます。
東電前では東電の代表執行役社長に当てた要請文を朗読し、手渡すことになっています。
その要請文を転載します。




出発パレード










東京電力ホールディング株式会社
代表執行役社長 小早川 智明様

 日本は今、原子力緊急事態宣言下にあります。
 オリンピックだ、万博だと浮かれていますが、その実、日本は今、2011年3月11日に発令された原子力緊急事態宣言が解除されていない状態にあります。

 法律では、一般人の被ばく上限は年間1ミリシーベルトです。でも、地域によっては、子どもたちまで年間20ミリシーベルトまでの被ばくが許容されて日常生活を送っています。原子力緊急事態宣言下にあるからです。原子力緊急事態宣言の下では、一般市民の被爆上限である1ミリシーベルトを守らなくてもいいからです。

 福島県の「甲状腺検査サポート事業」に医療費を申請した子どもは233人になるとのことでした。233人の子どもと、その兄弟姉妹と、親と、祖父母と、まわりの人たちの不安な日々を想像してみてください。薬が手放せない将来を、想像してみてください。福島県以外でも、宮城県・新潟県や、関東地方の各都県の子どもたちから小児甲状腺がんが見つかっています。
それでも国は、因果関係を認めず、それどころか年間20ミリシーベルト以下の被ばくとなる地域では避難指示を解除し、支援を打ち切り、住民を帰らせようとしています。

 よその土地で起きていることとお思いですか。よその土地で起きることは、次にここで起きることです。つぎに同じことをされるのは、私たちです。汚染地に、汚染はないから住めと言われるのは私たちです。甲状腺がんになっても原発事故とは関係ないといわれるのは、私たちの子どもや孫たちです。

 原子力緊急事態宣言は解除されていない一方で、原発は着々と再稼働されています。2019年3月現在、稼働している商業用原子力発電所は、玄海原発3・4号機、川内原発1・2号機、伊方原発3号機、高浜原発2・4号機、大飯原発3・4号機の9基です。でも、原発を稼働しなくても電気が足りることは、電力会社の方こそご存じのはずです。
なぜ再稼働する必要があるのですか。東京電力福島第一発電所で起こった事故とその後の混乱を思い出してください。又原発が事故を起こせば、場合によっては爆発してメルトダウンするでしょう。社員と作業員の人たちが被ばくしながら事故処理にあたるでしょう。住民は被ばくするでしょう。避難中に亡くなる人が出ることでしょう。避難先で亡くなる人が出るでしょう。故郷を奪われる人が出るでしょう。これをまた、もう一度繰り返すのですか。

 原発は、いりません。

                 さよなら原発まつり2019実行委員会
                             2019年3月9日


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2019年03月16日

さよなら原発まつり

「100回言えば、本当になる? Non! Non! Non! ウソは何回言ってもウソはウソだ」チラシに書かれたこの言葉、「息をするたびにウソを言う」とまで言われているアベシに向かっての言葉!と誰しもが思いますよね。



歌









集会は1時開始、その前に実行委員さんが前に並び、フクシマから避難してきた「ふあの」さんが作詞・作曲した「さよなら原発まつりのうた」を、楽器を手にして演奏しながら歌って教えてくださいました。子どもたちもピアニカやたてぶえで一緒に演奏します。



実行委員作者









        さよなら原発まつり
        さよなら原発まつり
        さよなら原発まつり
        さよなら原発まつり
        ぼくらの未来 ぼくらの手に
        ぼくらの未来 ぼくらの手で

        光さすほうへ 歩いて行こう
        光みつけに 進んでいこう
        未来は 未来は 今の一瞬の
        積み重ねだから

        ぼくらが選ぶ ひとつひとつが
        未来を作ってゆく
        ぼくらが歩く その道が
        希望を作っていく
        さよなら原発まつり
         さよなら原発まつり
          さよなら原発まつり
           さよなら原発まつり




小河原さんと









大きな声で歌い、そしてパレードの時の掛け声の練習をして、皆の声が揃うようになり、いよいよ本田雅和さんのお話に移ります。
本田さんは今、朝日新聞釜石支局長をされていますが、原発事故のあった2011年北海道で原発事故で避難していた人たちを取材、その時当時3歳の娘さんと避難していた小河原さんを取材しました。その小河原さんは今、甲府に移住し反原発運動をされています。この時も、本田さんのお話の聞き役をされていました。



記事









避難していた人たちを取材するうちに、避難したくても出来ない人たちのことも見えてきます。仕事の関係・障害者の家族・老人たち・・・・・こんな状態を作り出したのは、誰かを明らかにして次世代へ伝えることが新聞人としての責任、だと自覚した本田氏は、希望して福島総局に転勤します。
そして相馬支局長として取材を続けますが、被ばく量が多くなり規定の被ばく量を超えましたので、強制的に釜石に移動になります。
当時仙台に居た詩人の俵万智さんも、子どもを連れて沖縄に避難しますが、その時に詠んだ句を披露してくれました。「子を連れて 西へ西へと逃げていく 愚かな母と言うならば言え」




本田氏










本田氏は取材の中で、一般の人は被ばく1ミリシーベルトに対して、政権は地域によっては20ミリシーベルトまで許容をしていること、小児甲状腺がんが多発していることを「過剰診断」だと科学的な説明を放棄していると話されました。
原発事故は決して想定されなかったことではない!ことは次々と明らかにされてきています。事故時のマニアルがあったのに、東電は実行していませんでした。
根拠なしに「風評被害」だとしたり、「深刻な状況を語ることは復興を妨げるものだ」という考えは、加害者責任をあいまいなものにするものでしかありません。




朝日新聞記者









何も知らずに長時間、放射線濃度が高い場所にいた女子高校生を取材した記事で「過剰に被ばくしたことは間違えない」と書いたら削除されてしまいました。それを抗議して上司と議論した際「まだ18歳の子が結婚するとき『被ばくしただろう』と言われたらどうする」と言われたので、そのことを話しましたら「これは事実です。事実は事実として書いてください。そんなことをいう男とは付き合いません」ときっぱりと言われたそうです。
健康被害を語ることが差別につながるというのは、優生保護法に基づくものでそれを告発していかないと、自由な社会は実現できないと言われました。一人でもモノを言い、抗うことが今必要ですと結ばれました。
そして公務員は忖度せずに、試験を受けた時の初心を忘れないでほしいとも言われていました。

この後はパレードです。        


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